- 2023-5-1
- 旅行 プレスニュース
アコウの大樹を守り、古民家を再生させて、五島の豊かな自然の中で「自然×英語×楽しい」の特別な「島留学」を通じて、ネイティブな英語と自然体験ができる「グローバル・ゲストハウス」をつくりたい。
リリース発表日:2023年5月1日 18時26分
URL: https://readyfor.jp/projects/118217
五島市大浜には、集落を見守ってきた「アコウの大樹」があります。しかし過疎化で持ち主も島を離れ、ある日伐採されようとしていました。ちょうどそこに通りかかった私は、思わず「私が買うから、どうかこの木を切らないでください!」と言ってしまいました。お金がたくさんあるわけでもないのに、です・・・。直感的に「この木を切ってはいけない」と強く感じたのです。そして、もしこのアコウの木と、敷地にあるボロボロの古民家を再生できたなら、集落の再生と、訪れる方たちの元気の再生もできる。そんな予感がしたのです。
移住してきた五島で、不思議な縁に導かれて出会ったのが、家の近所にあるアコウの大樹です。地域を長い間見守り、シンボル的存在であるにもかかわらず、過疎化で伐採されそうになっていました。
地域のため、そして島のために、この木は守らなければならない。そう感じた私は、敷地の古民家とともに木を買い取りました。そしてアコウの大樹を守り、同時に古民家を再生させて、「自然体験と英会話の学び」ができるゲストハウス「AKO HOUSE(アコウハウス」をつくろうとしています。
今回のクラウドファンディング発起人 アーロン・ニコラス・サットン
五島は素晴らしい海や自然に囲まれています。美味しいものもたくさんです。そんな環境で、ネイティブな英語を子どもからご高齢の方まで楽しく学べるとしたら、海外に留学しなくても「自然×英語×楽しい」特別な「島留学」ができるのです。
自然体験は、プロのガイドのもとでSUPやカヤックといったマリンアクティビティを(目の前には透き通る海が広がっています!)。
ネイティブの英会話レッスンも、経験を積んだプロが楽しく、おもしろく提供します。だから、どんな初心者の方も気軽にできます。英語に興味がなくても「なんだか楽しそうだから行ってみたい」という方だって大歓迎です。
今回のプロジェクトは「アコウの大樹」との運命的な出会いから始まっています。個人的なことではありますが、いつかたくさんの人を幸せにする、そんな物語のはじまりだと感じていますので、どうかもう少し経緯をお話しさせてください。
アコウの大樹は、五島の私の家から歩いて2分、石垣の小道のわきにあります。樹齢は推定250年。巨大で、たくさん伸びた枝の広がりも、枝から地面に伸びる新たな根の姿も壮観。まさに生命の力を感じさせる木です。この地域の守り木でもあり、神秘的なパワースポットでもあると感じます。
2020年12月18日、私はランチ休憩で、自分の英会話教室から自宅へと歩いて帰っていました。ちょうどアコウの樹を通りかかると、工事をしている音がしました。見ると、雄大なアコウの大きな枝を1本ずつ機械で切っていました。その光景に私はショックを受けてしまいました。あわてて解体業者さんに話を伺うと、土地の持主さんの依頼を受け、アコウの樹を根から切り倒し、更地にすると言うのです。
居ても立ってもいられず、私は「どうか、木を切るのを待ってください!!」と言ってしまいました。すぐにアコウの樹の隣に住むおばあさんに声をかけました。そのおばあさんは「子どもの頃から、みんなで登ったり遊んだりした思い出の木で、その後もずっと毎年やってくる台風からも家を守ってくれているんだ」と話してくれました。この木は、ずっと集落を守ってきた木なのです。
おばあさんが木の持主さんを知っていたため、連絡を取ることができました。持主さんは現在愛知県に移住していました。彼は「10年以上五島を離れており、今後五島に戻る予定もありません。家も土地も、そしてアコウの樹も管理できないのです。すでに解体業者さんと契約をしており、時すでに遅しです」そうおっしゃいました。
それでもあきらめきれず、翌日、解体業者の社長さんと話をしました。社長さんはとても優しくて、アコウの樹の価値を理解している人でした。彼は「私も、この木の価値は素晴らしい、本当に切ってしまうのですか?とお話ししたんです。でも『木を管理できず、周りにも迷惑をかけるので切ってください』と言われました。木も含めて家を解体する契約を結んでいますが、もしこの木が守られるのであれば、とりかかった工事の代金だけいただければ大丈夫です。契約の違約金などは一切必要ありません」と話してくれました。
さすが五島の人です。2日連続で僕はショックを受けました。もちろん今度は素敵なショックでした。
こうして私は、アコウの大樹を含めた220坪の土地と古民家を買う契約を結びました。とんでもない衝動買いでしたし、後からお金の心配が湧き上がりましたが、でも、この木はどうしても守った方がいいと直感したのです。あの日、あのタイミングで、アコウの樹の道を通らなかったら、この木はもうこの世に存在しませんでした。そう思うと不思議な縁があると感じています。
すべてを業者さんに任せる資金は、私にはありませんでした。なので、できるところまで自分の力で進めています。ニュースや新聞記事になったこともあり、地元の方々も解体作業やゴミの廃棄を手伝ってくれました。延べ100人以上の方々がボランティアで手伝いに来てくれて、作業日程は約2週間。ゴミはなんと軽トラで20台分も出ました。その後もゲストハウスの建設が着々と進んでいます。
古民家を修復し、ゲストハウス「AKO HOUSE(アコウハウス)」として再生させます。敷地にあるアコウの大樹も守り、シンボルツリーにして、ひとつの大きな樹の下に、日本中・世界中からの旅行者と、地域の人たちが共に集まれるコミュニティを作っていきます。
島の素晴らしい自然に親しみ、同時に英語を使いながら、グローバルな感覚を養っていく。古い伝統の家に最新のトレンドを取り入れた心地いいスペースを創造することで、世代の違い、文化の違いなど、いろんな壁を超えて、旅行者も地元民も、老いも若きも、みんながコミュニケーションを楽しむ場所をつくりたい。
いつのまにか、自然をより愛し、違う文化に興味が湧き、国際的感覚も育まれるインターナショナルな空間に育てていきたいと思っています。それが、なぜか五島という土地に惹かれて移住し、なぜかアコウの大樹と出会い、なぜか「木を切らないで!買うから!」と言ってしまった私が、地元のみなさんと、世界のみなさんに届けることができる、いちばんの夢だと信じているからです。
ご存じの方も多いかとは思いますが、古民家の修繕にはとっても膨大な資金がかかります。予定のプロジェクトに対しての修繕費用の概算は2,500万円はかかる予定で、市からの補助金1,200万円は決定していますが到底足りない状況です。 かなりの額の自己負担金額がすでに想定されています。
これまでもなるべく予算を抑えるために両親、兄弟、ご近所の方々、ボランティアの方々の協力を得て自分たちでできる範囲の修繕を行ってきましたが、どうしても資金が不足の問題は解決できません。
そこで今回のクラウドファンディングを通じて、この想いに少しでも共感してくださる方へご協力をお願いしております。また拡散・広報もどうぞよろしくお願いいたします。
どうか、あなたにも「AKO HOUSE(アコウハウス)」を応援いただき、仲間になっていただきたいです。そしていつか、この大樹の下で、いっしょに語り合う日を夢見ています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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