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チッタスロー都市に登録された「フィニケ」

トルコ共和国大使館 文化観光局は、アンタルヤの歴史地区であるフィニケが2023年4月にポーランドのレシェルで開催されたチッタスロー国際調整委員会にてチッタスロー都市に登録されたことを発表します。フィニケの自然の美しさ、ユニークな料理、ゆったりとした生活環境が評価されました。

トルコのチッタスローネットワークは、2009年にイズミル県の一地区であるセフェリヒサールがチッタスロー都市に加わって以降、拡大を続けており、フィニケがネットワークに加わったことで、トルコでは現在17県の22地区がチッタスローとして登録されています。

チッタスローとは、イタリア語の “citta “と英語の “slow “を組み合わせたもので、”スローシティ “を意味します。チッタスロー運動は、スローフード運動を都市の領域に拡大することを目指して、1999年にイタリアで始まりました。スローライフを目標に、生活の質を高めていく運動で、都市本来の構造、建築、伝統や習慣、郷土料理、歴史的アイデンティティを守ることで実現できると考えられています。新しいライフスタイルへの転換を求めるチッタスロー運動は、瞬く間に世界中に広がり、自治体が参加可能な国際組織へと発展しました。チッタスロー協会の会員は、環境、インフラ、スローフードのテーマについて72の基準を満たし、スローシティの哲学を遵守している必要があります。

チッタスロー　ロゴ

今回選出されたフィニケは、小さな町でありながら、その歴史、自然の美しさ、美食文化から、地中海の観光地として人気があります。古代、この地区はフェニクスと呼ばれ、紀元前500年頃にフェニキア人によって築かれたと言われています。フィニケは長年、古代リュキア王国の首都リミラが農産物を輸出する港として機能していました。歴史上、多くの文明の本拠地となったこの地域には、様々な歴史的建造物や旧市街が存在します。例えば、古代都市リミラやアリカンダは、フィニケの歴史をより深く知ることができる場所です。

またフィニケには、自然好きな方にぴったりな場所が沢山あります。例えば、トレッキングが楽しめるギョクビュク渓谷、鍾乳石や様々な大きさのプールで知られるスルイン洞窟、地中海のアザラシで有名なアンドレア・ドリア湾、ピクニックやキャンプなどさまざまなアクティビティを楽しむことができるギョクリマン湾などが有名です。

食文化の面でも、特別な体験ができます。フィニケを訪れたらぜひ味わいたいのが、その香りと風味で世界的に有名なフィニケオレンジです。また地元のレシピで作られた新鮮な地中海の魚を、美しい景色を楽しみながら食べることができるレストランも数多くあります。

フィニケに続いて、アンタルヤの歴史的地区であるエルマル、デムレ、イブラドゥもチッタスロー都市に追加しようとする活動がすでに始まっています。

トルコについて

地中海沿岸に位置し、有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、何世紀にもわたり文化的な交流と多様性の拠点と考えられてきました。多様な文明が反映された歴史、遺跡、自然や美食を有し、多目的なデスティネーションです。伝統とモダンが融合した芸術やファッションをはじめ、ダイナミックなショッピングやエンターテインメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。2022年には全世界から約5,140万人の訪問者を迎え、世界第3位の観光市場となっています。2023年はトルコ共和国として建国100周年の年です。

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トルコ観光広報・開発庁（TGA）について

トルコ観光広報・開発庁（TGA）は、国内外の観光市場においてのトルコのブランディングを確立させ、観光やビジネスにとってよい渡航地としての認知を高めるため、文化観光省が定めた観光戦略や政策に基づき、あらゆるプロモーション、マーケティング、コミュニケーション活動を行っています。世界各地の現在の観光機会を促進・販売するとともに、観光の潜在的分野を発見・改善・確立していきます。