ホテル・旅行のニュースリリース・情報

• 背景・目的

観光業界の中でもタビナカのデジタル化は最も遅れており、オンライン予約は全予約のわずか24％（コロナ前の2019年実績*1）に留まっています。航空券や宿泊業界の平均であるオンライン予約率50〜60%*1と比べても低水準であり、大部分が現地窓口・電話等のオフライン販売で成り立っています。
*1 Phocus Wright社提供の調査レポート「Global Travel Activities 2014-2020 Tours & Attractions Come of Age」より

また、参加当日の送迎・現地集合・受付や、サービスを楽しむための情報（パンフレット等）及び必要書面などのデジタル化はさらに遅れており、コロナ禍の人員整理で人手不足が深刻な観光事業者の業務体制を圧迫。結果としてサービスを受ける観光客の顧客体験も大幅に損なわれている状態です。
タビナカ業界のDXが進まない原因として、商品プランや予約受付後のオペレーションが複雑であるために、ITの力で解決するには高い技術力が求められることが挙げられます。結果として、圧倒的な世界シェアを誇る観光SaaSは未だ誕生していない状況です。

「Nutmeg」は、世界中のタビナカ事業者から最も支持されるSaaSサービスを目指して、より良いプロダクトの開発とソリューションの提供に尽力してまいります。

• サービス概要

当社は、「現地体験をもっと楽しく・もっと豊かに・もっと身近に」をミッションに、2021年1月より予約・決済から、現場レベルの業務まで一気通貫でデジタル化を可能にする観光DXプラットフォーム『Nutmeg（ナツメグ）』を提供しています。

「Nutmeg」は、観光施設やツアー・アクティビティなどの観光事業者などにおいて、従来、窓口販売や電話で行われてきたオフライン予約を、事業者専用の予約サイトを設置することでデジタル化。販売業務や在庫管理・予約管理業務を効率化するとともに、現地の入場管理や参加管理までを1つのサービスで解決できるオールインワン型の業界特化SaaSです。

「Nutmeg」の導入により、観光事業者は深刻な人手不足を解消できるとともに、顧客満足度を飛躍的に向上させることができます。2021年のサービスイン以来、「Nutmeg」の導入社数は約300社を超え、京都・沖縄・ハワイなどの人気観光地での導入が加速しています。

• 調達資金の使途

このたび調達した資金は、「Nutmeg」の開発および営業体制の強化にあてる予定です。今後は業務効率化に留まらず、顧客体験を高める各種デジタルサービスの導入や、リピーターの増加等直販売上の向上につながる総合的な仕組みを構築してまいります。Nutmegは、観光の現場における非効率をなくすとともに、日本経済活性化の鍵となる約2,000万人を超す訪日外国人客のスムーズな受け入れを観光事業者レベルで支援し、世界中の観光客がより現地体験を楽しめる「自由なタビナカ」を目指してサービスを提供してまいります。
なお、シードラウンドを含めた累計調達額は約5.5億円となります。
 

• 採用を強化するポジションについて

当社では、下記のポジションの採用を強化していきます。
ご興味ある方は下記当社「採用ページ」からご確認下さい。
・COO
・セールス責任者（VP of Sales）
・カスタマーサクセス責任者（VP of Customer Success）
・セールススペシャリスト
・カスタマーサクセスマネージャー
・カスタマーサクセススペシャリスト
・フルスタックエンジニア
・フロントエンドエンジニア
採用ページURL: https://bit.ly/3o3QIIr

■オンライン採用イベントのお知らせ

本格的な事業拡大を支える人財をお迎えするため、採用イベントを開催します。
旅行業界やNutmegの可能性、社内の雰囲気を感じていただけるイベントをご用意しておりますので、ご興味をお持ちの方はぜひご参加ください。
下記のURLからエントリーをお待ちしております。
https://event.ntmg.jp/（Nutmegのサービスで予約を受けます）

• 新規投資家からのコメント

ALL STAR SAAS FUNDについて
「起業家とともに、100年続くSaaS企業をつくる」をミッションに、シードからグロースフェーズのSaaS企業に特化した投資・支援活動を行っています。SaaS企業の成長を加速させる様々な支援プログラムを提供し、一流のSaaS企業を目指す起業家を支援しています。

Managing Partner 前田 ヒロ 氏、Senior Partner 湊 雅之 氏

中口CEOの強いビジョンと“ブルドーザー“のような実行力、業界に対する深い理解、そしてSpencer CTOを筆頭に開発力の高さからくる強力なプロダクト。NutmegLabsには、SaaS事業を成長に導く重要な要素が集まっています。投資検討でお客さまとお話しをさせていただいた際も、NutmegLabsへの絶対の信頼と期待を強烈に感じ、心を打たれました。日本の旅行・観光産業は、約30兆円の超巨大市場。日本の成長戦略の重要な柱です。VELTRAで培った旅行業界への深い知見とネットワーク、高いチームワーク力をもって徹底的にお客さまに向き合おうとする彼らは、日本と世界の観光産業を前進させる重要な企業になると確信しています。ALL STAR SAAS FUNDも、チーム一丸となってサポートしていきたいと思います。

Coral Capitalについて
Coral Capitalでは核融合やロボティクス、バイオといったディープテックから、SaaSやFintech、化粧品ECまで、B向けやC向けなどにこだわらず多様な領域のスタートアップ約100社に投資しています。

Founding Partner & CEO　James Riney氏

当社は、Nutmegという革新的なプラットフォームへの投資を発表できたことを嬉しく思います。このプラットフォームは、旅行業界を変革することを目指しており、サービス提供者が直接顧客と取引し、関係を築くことができるようになります。ちょうどShopifyがEC領域で影響を与えたのと同じように、Nutmegのアプローチは、より公正で効率的な旅行のエコシステムを作り出し、観光事業者と旅行者の双方に利益をもたらすことでしょう。限られたリソースにもかかわらず、Nutmegのチームは、プラットフォームの開発とユーザーの獲得において素晴らしい進歩を示しており、旅行業界に新しい時代をもたらす彼らの能力を確信しています。

• 代表取締役　中口貴志のコメント

私は旅行やレジャーが大好きで、様々な国や都市を観光してきました。その度に感じたのは、タビナカに潜む数多くのペインポイントが発生していることです。例えば、オンラインで予約しても現地の引き換えに行列や多くの時間を要すると、事前に予約した意味が全くありません。また、VELTRA時代にインバウンド需要に向けた新規事業（B2Bチケットプラットフォーム）を立ち上げましたが、タビナカにおけるオンライン予約・決済などの単純なサービスでは、このような課題解決には不十分という事にも気づきました。そこで、業界に潜む課題を根本的に解決するためにNutmegLabsを創業。タビナカの本質的な価値である「体験中」に焦点を当てて心地良いデジタルサービスを提供し、観光事業者と観光客の双方が豊かで楽しい世界になることを目指します。
 

• NutmegLabs Japan株式会社について

会社名：NutmegLabs japan株式会社
所在地：東京都中央区日本橋1-13-1日鉄日本橋ビル3階
代表者：代表取締役：中口　貴志
事業内容：観光事業者向けDXプラットフォームの開発・提供
創業：2018年4月
会社HP：https://ntmg.jp