- 2023-6-14
- 旅行 プレスニュース
職人、生産者と行うご当地文化体験「手業のひととき」3年目に突入
リリース発表日:2023年6月14日 15時00分
「手業のひととき」とは
「手業のひととき」とは、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々に出会い、お客様がその希少な技を間近で見たり、舞台裏を知ったりできるご当地文化体験です。「界」では、ブランド発足以来、「その地域、その季節ならではのおもてなし」を提供しています。界のスタッフは職人や作家、生産者の方々から、ご当地の文化や手仕事を教わり、その地域に一層愛着を感じるという経験を重ねてきました。その経験を元に、お客様にも、ぜひ地域の文化を継承する職人や作家、生産者の手業に触れて欲しい、という思いで「手業のひととき」を2021年より開催しています。これまでに界全体で700名を超える利用がありました。
詳細URL : https://www.hoshinoresorts.com/sp/tewaza/
木地師が酒器を削り出す技を目前で見学
宿泊当日、実際に挽物木地の工房にて、まず西本氏より山中塗の歴史や、同じ石川県の「輪島塗」や「金沢塗」との違いや特徴を伺います。その後、2種類の酒器の形から好きな形を選び、その場で木地師がろくろを回しながら酒器あつらえる工程を見学します。ろくろで木を削る工程では、一面にふわっと木の香りが広がり、木目模様を生かした自然な風合いの酒器が出来上がります。
夕食時、木地師があつらえた無垢の酒器で日本酒を味わう
通常の工程だと挽物木地の酒器に、拭漆(ふきうるし)(*1)の工程を行い、漆器として完成しますが、特別に無垢の酒器を夕食の乾杯に使用します。木地師があつらえた無垢の木の香りが残る酒器でたのしむ日本酒は格別です。
*1 木地に漆を摺り込んで拭き取り、磨く作業を何度も繰り返す技法。
お酒の口当たりの違いを楽しめる器3種比べ
今年は日本酒の味わい方にもこだわり、木地師にあつらえてもらう無垢の器に加え、形が異なる2種類の器を用意します。深さがない盃型は器を少し傾けるだけで舌先に日本酒が流れ、軽い口当たりを感じます。筒型の器では、大きく傾けることで日本酒が口の中全体に広がり、飲み口が鼻まで覆うことから、一口で味、香りともに深く感じることができます。木地師の技術を見学した後だからこそ、日本酒の味わい方まで想像しながら飲み口や深さまで考えられて作られていることをより実感します。
写真左:盃型 中央:無垢の器 右:筒形
酒器は漆で自分好みに仕上げてもらう
夕食で木の香りや質感を楽しんだ後は、漆器として完成させるために、一度当館のスタッフが預かります。酒器は、職人が茶色、朱色、黒色のいずれかの色の漆で丁寧に仕上げます。仕上がった酒器は後日発送。職人に自分好みに仕上げてもらった酒器を家でも堪能できます。
「山中塗」とは
石川県加賀市の山中温泉地区で作られる漆器で、山中漆器とも呼ばれます。石川県内の3大漆器工芸として、「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」に並び「木地の山中」(*2)と評されています。木が育つ縦の方向に器の形を取るという技術が用いられ、木目模様を生かした自然な風合いを表現するのが特長です。木を薄く軽く加工することができ、乾燥による歪みが出にくく丈夫な漆器になります。山中温泉には古くから、木から器を削り出す木地師(*3)が多く、木地(*4)は全国一の生産量を誇っています。
*2 出典:山中塗オフィシャルサイト https://www.yamanakashikki.com/
*3 ろくろを用いて椀や盆など木工品を加工・製造する職人。
*4 木材をろくろで回転させながら刃をあて、削り出して器物を作ったり装飾を施したりする技術やその製品。
「手業のひととき」を担当する創作美術漆器「株式会社 西本」西本 浩一氏
<プロフィール>
1966年、加賀市生まれ。1990年より漆器制作に携わり、2009年に独立した後、多くの職人たちを束ね、主に茶道具を中心に作品を生み出しています。完成までに数年を有する茶道具の棗など、美術的価値の高い作品を茶道文化の中で鍛え、制作を続けています。
<コメント>
今回は普段お見せする事の無い、木地師の工房とその手業をご覧いただきます。準備している2種類の形の中からお好きな形をろくろで削り、形にしますので、その時の木を削る音、見る間に形が変わっていく様子はダイナミックで思い出に残る体験となると思います。本来は出来上がったばかりの器を木のまま使うことは出来ないのですが、今回は特別に木の香りが残る素朴な器を夕食の乾杯にお使いいただけます。さっき出来上がったばかりの器で飲むドリンクは格別ですので、ぜひ体験してみて下さい。
モデルスケジュール
<1日目>
13:00 木地師が酒器を削り出す技を目の前で見学
15:00 チェックイン
16:00 入浴
17:30 山中塗や九谷焼で提供する会席料理とともに、木地師があつらえた無垢の酒器で日本酒を味わう
<2日目>
8:00 朝食
12:00 チェックアウト
「山中塗の木地師があつらえた無垢の酒器で日本酒を味わう体験」概要
期間:2023年9月1日~2024年2月29日の平日 *年末年始に除外日あり
時間:チェックイン初日11:00~12:30/13:00~14:30/15:00~16:30のいずれか
場所:工房なかじま(現地集合解散)
料金:1名12,000円(税込、宿泊費別)
定員:1日2組(1組あたり1名~4名)
予約:公式サイトにて7日前までに要予約 *事前に宿泊予約が必要です。
備考:完成した器は後日郵送します。(約1か月後発送)
界とは
「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。2022年11月に、21施設目となる「界 出雲」が島根県・出雲ひのみさき温泉、22施設目となる「界 雲仙」が長崎県・雲仙温泉に新規開業しました。
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/
界 加賀(石川県・山代温泉)
加賀水引・加賀友禅などの伝統工芸をちりばめた客室や、スタッフが披露する加賀獅子舞など、伝統とモダンが融合した宿。山中漆器や九谷焼の器で料理とのマリアージュを楽しめます。名物料理「活蟹のしめ縄蒸し」は、ミシュランガイド富山・石川(金沢)に紹介されました。
所在地 :〒922-0242 石川県加賀市山代温泉18-47
電話 :050-3134-8092(界予約センター)
客室数 :48室・チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00
料金 :1泊31,000円~(2名1室利用時1名あたり、サービス料・税込、夕朝食付)
アクセス:加賀温泉駅よりタクシーで約10分/小松空港より車で約30分
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikaga/
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