hontoPR事務局/旅行ガイドブックで夏のリベンジ旅行を計画しよう!コロナ禍で変化した旅行ガイドブックのトレンドと、2023年の注目タイトルを発表

2019年2022年の販売データから読み解く国内・海外・目的別ガイドブックの需要変化 -ハイブリッド型総合書店honto 販売データ調査-

リリース発表日:2023年6月29日 10時00分

 大日本印刷株式会社(DNP)が株式会社丸善ジュンク堂書店、株式会社文教堂及び株式会社トゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto(https://honto.jp/)」は、hontoでの販売データをもとに、「旅行ガイドブック販売データ調査」を実施しました。

 新型コロナウイルス感染症が令和5年5月に「5類感染症」に移行し、今年の夏は感染症対策の緩和が進むことによって、経済活動の再開が期待されています。ウイルスがなくなったわけではありませんが、今夏はいままでの我慢を解放し「リベンジ消費」「リベンジ旅行」が予想されます。

 今回の調査では、日本国内で最初の感染者が確認された2020年1月以前の2019年~2022年の4年間の「旅行ガイドブック」の販売実績から販売数推移や売れ筋タイトルを振り返るとともに、2023年最新売れ筋タイトルを発表します。

  • 2019年~2022年「旅行ガイドブック」商品数・購買数推移、2023年の予測

■2019年~2022年 発行年別商品数と2023年予測(honto登録商品数より)

旅行ガイドブックジャンルの発行年別商品数旅行ガイドブックジャンルの発行年別商品数

 hontoの3つのストア(リアル書店、電子、通販)に登録された旅行ガイドブックジャンルの商品数について2019年~2023年5月までの推移をみると、「国内旅行ガイドブック」と「海外旅行ガイドブック」は新型コロナウイルス感染症の流行で大きな打撃を受けていることが明らかです。

 「国内旅行ガイドブック」の商品数は下降基調となっています。2020年は前年比約83%、その後も緩やかに下降し22年では2019年比で約71%の商品数です。

 「海外旅行ガイドブック」も同様に下降基調です。その下げ幅は大きく、2020年は2019年比約66%、2022年では約29%まで商品数が絞られています。

 国内旅行、海外旅行のガイドブックの商品数が減少する中で健闘していたのが「目的別ガイドブック」です。このジャンルに登録されている商品の中心は「テーマパーク」や「温泉」など、旅行の目的が明確になっている場合に役立つガイドブック類です。コロナの感染拡大により多方面で大きな打撃を受けた2020年こそ2019年比で約77%と商品数が減りましたが、以降は下回ることなく安定した商品数を保っています。

 2023年のグラフは2023年5月末までの商品数から予測しています。全ジャンルで2022年と同等かそれ以上の商品数となりそうです。

■2019年~2022年 購買数と2023年予測 

旅行ガイドブックジャンルの年別購買数旅行ガイドブックジャンルの年別購買数

 hontoの3つのストア(リアル書店、電子、通販)での購買数を見てみると、「国内旅行ガイドブック」「海外旅行ガイドブック」ともに緩やかに下降してはいるものの、予想に反して大きな減少は見られません。

 「国内旅行ガイドブック」は2019年比で2020年~2022年は約94%程度、「海外旅行ガイドブック」では2019年比で約70~80%程でした。「目的別ガイドブック」は2020年こそ約92%に減少しましたが、翌年以降は2019年と同等まで回復しています。
 2023年の見込みですが、5月末時点で2019年比約60~70%、前年比で約70~80%まで購買があり、今後もこの傾向が続けば2019年を大幅に上回る購買の可能性があります。


2019年~2022年 日本からの出国者と国内旅行者の動向

・2019年の出国者数は約2080万人(前年比105%)、国内旅行者数は約5億8700万人。

・2019年末以降、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行。
・2020年には4月から「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」が発令。
 出国者数は約317万人、国内旅行者数が約2億9300万人と急減。

・2021年には出国者数が約51万人、国内旅行者数が約2億6800万人と減少が続く。
・2022年には新型コロナウイルス感染症危険情報が「レベル2」に引き下げられ、海外ツアー販売が再開、 

 段階的な水際対策の緩和によって徐々に海外渡航の障壁が引き下げられた。
 出国者数は約277万人と復調の兆しをみせ、国内旅行者数においても「全国旅行支援」の後押しを受け、 

 約4億1800万人まで回復。

(参考1)国土交通省観光庁.“訪日外国人旅行者数・出国日本人数”.統計情報・白書. 2023-02-01. https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/in_out.html,(参照 2023-06-20)
(参考2)国土交通省観光庁.“旅行・観光消費動向調査 2023年1-3月期(速報)”. 2023-05-17. https://www.mlit.go.jp/common/001609928.pdf,(参照 2023-06-20)

  • 2019年~2022年「旅行ガイドブック」売れ筋タイトル

■国内旅行ガイドブック

【2019年】
国内旅行ガイドブックランキングでは、テレビ番組「ブラタモリ」のガイドブックが人気を博しました。また全体を通して地域の魅力や歴史、グルメなどを紹介する地域密着型のガイドブックが人気を集めました。なかでも神戸、福岡、京都と西日本エリアのガイドブックが上位です。

【2020年】
『地球の歩き方』シリーズ初の国内ガイドブックとなる『地球の歩き方 2021〜22 J01 東京』が1位に。2位『るるぶゆるキャン△』は大人気漫画『ゆるキャン△』の聖地巡礼ができるガイドです。『ゆるキャン△』は20年にアニメ、実写ドラマが放送されていました。エンタメや個性的な観光地に注目が集まったようです。この年は海外旅行が制限され、比較的均衡への旅行やアウトドア体験への関心が高まりました。

【2021年】
1位、2位が東京の都市地域のガイドです。3位は観光名所が多くある京都ですが、こちらも都市地域の特集です。5位『桃太郎電鉄でわかる都道府県大図鑑』は2020年に発売された大人気ゲームソフトの世界観を楽しみながら全国各地の情報を知ることができます。

2020年~2021年は新型コロナウイルスの影響もあり、国内においても遠方への旅行がはばかられるなかで、より細かいエリア情報に注目が集まったようです。

【2022年】
1位は『地球の歩きJ00日本 2023~24』です。北海道から沖縄県まで、日本の47都道府県を網羅しています。2位も『地球の歩き方』シリーズで『J02東京多摩地域』がランクインしています。地域に特化したガイドが人気の一方、国内旅行の需要回復の影響か北海道のガイドが上位に見られるようになりました。

■海外旅行ガイドブック

【2019年】

海外旅行ガイドブックランキングでは、『まっぷる 台湾’20』が1位となりました。台湾は日本からアクセスが良く、観光名所や美食が豊富なため人気のある観光地です。また、『地球の歩き方』シリーズからはイタリア、ロンドン、シンガポール、ウィーンとオーストリアといった観光都市がランクインしています。新型コロナ流行前はこれらの観光地が人気だったことが窺えます。

【2020年】

「TRANSIT」が上位に複数ランクインしています。この年は新型コロナの世界的な流行拡大の影響が出始め、海外旅行への制限等が行われていたことが特徴です。気軽に行くことが難しそうなエリアや、本で冒険を楽しむようなガイドブックが注目を集めたようです。

【2021年】

「地球の歩き方」から「旅の図鑑シリーズ」が3タイトルがランクインしました。新型コロナパンデミックでの制約が続いており、海外旅行への熱望からか、特定地域ではなく世界中の都市の雑学や食文化への関心が高まっていたことが窺えます。

【2022年】

『地球の歩き方ムー 異世界の歩き方』や『地球の歩き方JOJOジョジョの奇妙な冒険』がランクインしています。海外旅行への制限が続く中、読み物として楽しめる世界中の不思議スポットや人気漫画に登場する聖地を紹介するガイドに注目が集まりました。また、『ウクライナ・ファンブック 東スラヴの源泉・中東欧の穴場国」がランクインしており、2022年にはじまったウクライナへの侵攻への関心が見て取れます。

■目的別ガイドブック

【2019年】

目的地ガイドブックのランキングでは、日本城ブームをうけ歴史的な名城を紹介するガイドが1位と4位にランクインしています。テーマパークでは東京ディズニーリゾートとユニバーサル・スタジオ・ジャパンのガイドブックの人気が高いです。

【2020年】

「世界遺産」「キャンプ」「博物館」が人気でした。1位は俳優の鈴木亮平さんが妄想で綴る世界遺産旅行記です。2位はヒロシさんのキャンプガイド。この時期は新型コロナウイルスの感染拡大防止のための移動制限要請などが影響し、1人で楽しむ旅行スタイルに関連するガイドブックが人気を集めたようです。

【2021年】

新型コロナウイルスの影響が続く中、家族や友人との楽しい時間を過ごすためのエンターテイメント施設やテーマパークへの関心が高まったようです。動物園や水族館は2020年に感染対策で多くの施設が休園を余儀なくさた背景もあり、その反動もありそうです。3位『るるぶONE PIECE』は人気漫画『ONE PIECE』の物語の舞台に似た、世界に実在する「聖地」を紹介するガイドです。

【2022年】

東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンのガイドが上位にランクインしました。この時期は、観光地やテーマパークへの再訪に感心が高まったようです。3位はアート小説の大家・原田マハさんの美術館鑑賞ガイドです。5位は22年のNHK大河ドラマのゆかりの地&観光情報のガイドです。

  • 旅行ガイドブック 2023年の売れ筋タイトル

 2023年1月~5月のランキングでは「国内旅行ガイドブック」の2位に『るるぶ沖縄 ’24 (るるぶ情報版 九州)』がランクインしています。また、2022年に引き続き日本全国の旅行スポットを網羅・提案する『地球の歩きJ00日本 2023~24』が1位です。

 「海外旅行ガイドブック」は新型コロナウイルスの流行前のような観光都市ガイドのタイトルが並んでいます。2023年の海外旅行先は「パリ」「ソウル」「台北」などが注目されているようです。
 また、「目的地ガイドブック」では2022年11月にオープンした「ジブリパーク」の公式ガイドブックがランクインしました。有名テーマパークのガイドが5位中3タイトルランクインし、夏に向けて注目が高まっている様子です。

 今回は「旅行ガイドブック」の商品数や購買タイトルから、国内・海外旅行の動向やトレンドを調査しました。国内旅行ガイドブックでは、過去3年間の影響により、国内の魅力や観光地が再評価された様子が見られました。より身近な国内旅行が重視される一方で、海外旅行への渇望も徐々に戻りつつあります。
 2023年は国内旅行・レジャーの増加や海外旅行への需要回復が見込まれており、最新ランキングは旅行者の関心や傾向を反映しています。
 今年の夏は旅行をサポートする「旅行ガイドブック」とともに魅力的な体験を楽しんでみてください。

<集計概要>
ハイブリッド型総合書店honto(丸善、ジュンク堂書店、文教堂等とhontoサイトの本の通販ストア、電子書籍ストア)において、ジャンル「国内旅行ガイド」「海外旅行ガイド」「目的別ガイド」商品数と購買冊数のランキングを抽出。<集計期間:2019年1月1日~2023年5月31日>

※本リリースのランキングをご利用いただく際は必ず「ハイブリッド型総合書店honto調べ」と記載ください。

■気になる本は「honto with」で在庫検索

「honto with」は、本を検索から店頭取り置きまでできる書店在庫検索アプリです。

本の在庫をhontoサービス実施店の丸善・ジュンク堂書店・文教堂から検索できる「在庫検索機能」、丸善・ジュンク堂書店に本を「取り置き・取り寄せ」できる機能、来店時にhontoポイントをプレゼントする「チェックイン機能」。さらにhonto.jpサイトと連動した「欲しい本」「My本棚」「チェックした本」の書棚やhontoポイントの管理機能を持つスマートフォン向けアプリです。

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[カテゴリ]ライフスタイル

[価格]無料

[対応OS]iOS(OS14.0以上)/Android(OS5.0以上)

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iOS版(App store)https://apps.apple.com/jp/app/apple-store/id937035802 

Android版(Google Play)https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.honto.hbsapp

<ハイブリッド型総合書店「honto」について>

「honto」は、ネット書店(本の通販ストア、電子書籍ストア)と、丸善、ジュンク堂書店、文教堂などのリアル書店を連携させた総合書店として2012年5月にサービスを開始しました。ネット書店とリアル書店共通で利用できるhontoポイントサービスは、啓林堂書店、戸田書店(9店舗)、函館栄好堂 丸井今井店など全国各地のリアル書店を加え、現在約180店舗で展開しています。

 2023年6月現在、会員数790万人を突破しており、「読みたい本を、読みたい時に、読みたい形で」提供するサービスで本を愛する人をサポートしています。
・ハイブリッド型総合書店「honto」公式サイト:https://honto.jp/

・リアル書店の在庫検索アプリ「honto with」:https://honto.jp/store/hontowith.html

・公式Twitter:https://twitter.com/honto_jp

<大日本印刷株式会社 会社概要>

・会社名:大日本印刷株式会社(Dai Nippon Printing Co., Ltd.) https://www.dnp.co.jp/

・社長:北島 義斉

・所在地:〒162-8001 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号

<株式会社トゥ・ディファクト 会社概要>

・会社名:株式会社トゥ・ディファクト(2Dfacto, Inc.) https://www.2dfacto.co.jp/

・社長:鈴木 一光

・株主:大日本印刷株式会社

・所在地:〒162-8001 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号

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