- 2023-6-30
- 旅行 プレスニュース
日本人が熊野古道を歩く文化をどう生み出すか、トレッキングなどの実践を交えて16名が熱く議論
リリース発表日:2023年6月30日 09時20分
「日本人が熊野古道を歩く文化を作る」をテーマに、大自然を体感しながら、戦略や施策などをグループで話し合い、各参加者の知見や経験を共有し、学び合う場となりました。
地方の活性化に第一線で取り組む精鋭マーケター4名とともに、地方創生を持続的に実現するための答えを導き出す1泊2日のセミナーを合宿形式で開催しました。舞台となったのは、和歌山県田辺市中辺路町の山間にある1棟貸し宿「SEN.RETREAT TAKAHARA」。人口約70人の集落に位置しており、少子高齢化や働き手不足、観光資源を最大限に活用しきれていないなどの課題があります。
セミナーにはマーケターをはじめ、PR、広告代理店、地域おこし協力隊、学生など、さまざまな職種・属性の12人が参加。この地が実際に抱える課題について、マーケティングのスキルを活かしてどう解決へと導くことができるか、講師とともに熱い議論を交わしました。
【講師】
・桜井貴斗(HONE Inc. 代表取締役/マーケター)
・北風和宏(Rocal.Inc 代表取締役)
・山﨑啓輔(株式会社ヤマザキスポーツ 代表取締役)
・大﨑庸平(株式会社日本ユニスト SEN事業部)
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当日のレポート
1.熊野古道が置かれている現状を、日本ユニスト大﨑がレクチャー
熊野古道の歴史や信仰にまつわる基礎知識をはじめ、世界遺産に登録された背景などを紹介。
また、行政主導で欧米豪のインバウンドをターゲットにプロモーション展開した結果、インバウンドが8年間で50倍に急増したこと、その一方で国内客は圧倒的に少ないままだったことを、データとともに説明しました。
そして、インバウンド急増に伴う「宿不足」を解消するため、SEN.RETREATを始動させたものの、コロナ禍で一転「観光客不足」が課題となったという、事業背景を解説しました。
2.「日本人が熊野古道を歩く文化をつくるにはどうすればいいか」を議論
3つのチームに講師が1人ずつ配置され、ワークを実施。実際にチームで熊野古道へ歩きに行ったり、宿にこもって議論を重ねたりしました。
3.チームごとにプレゼン発表
山﨑氏のチーム…「還る」をテーマに、非現実的な場所と時間があることを打ち出そうと提案。
若者にはパワースポット、シニアには人生を振り返る場とするなど、年齢層ごとに訴求ポイントを設定する見せ方も必要だと結論づけました。
北風氏のチーム…熊野古道が一部のトレッキング上級者が多くなっている課題を挙げ、初心者でも楽しめるコンテンツを増やすことを発案。
熊野三山が前世・現世・来世をそれぞれ司っていることに着目し、過去や現在を振り返り、未来について考えるボードを古道沿いに設置することを提言しました。
桜井氏のチーム…「人生を考える道」というコンセプトを設定。
日本人にとって熊野古道の第一想起がはっきりしていないという課題を踏まえた上で、結婚や定年退職などライフステージごとに人生を考えるタイミングは誰しもに訪れることから、ターゲットを絞る必要がなく、幅広い層に訴求できるのではないかと提案しました。
各チームの発表後は、講師や参加者からフィードバックの時間を設けました。
「コンセプトは良くても、都市部からのアクセスが良くない熊野古道まで足を運んでもらうには、もう一工夫必要ではないか」などの講評が寄せられました。
4.バーベキューをしながら交流会
熱い議論を交わした後は、バーベキューでお腹を満たし、薪サウナと水風呂でリフレッシュしました。
2日目は熊野古道をトレッキングする予定でしたが、6月上旬の大雨による土砂崩れの影響で中止に。代わりに車で熊野本宮大社や神倉神社を参拝しました。
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参加者の声
・様々な業界・地域・年齢の人と関わる事ができて、多くの刺激を得ることができました。 関西マーケターとの繋がりができたのも嬉しかったです。 講師の方は一歩引いてワークを見守っていましたが、講師の方がどのようにチームを率いて、アウトプットまで辿り着くのかを見てみたかったとは思いました(20代男性)
・大学生も、大手企業の方も、独立事業者の方からも自由闊達な意見がでたのは、引き出す力、受け入れる力など場づくりが非常にうまい講師の方々だからこそだと感じました。参加されていた方々も前向きな方ばかりで、積極的に発言をされていて、ディスカッションが進みました(50代男性)
・熊野古道にどうやって日本人を歩く文化をつくるか、という地方の観光資源が抱える課題を掘り下げる、とても興味深い内容でした。別チームの発表も素晴らしく、そういう視点があったか、という気づきを得られて非常に勉強になりました。また、テーマをディスカッションした後に熊野古道の神社を巡り、日本の歴史と文化を深く知るきっかけにもなる体験ができました。
自然の中の1棟貸し宿というロケーションも、参加者の一体感を得られる大きな要素だったと思います。短時間のセミナーでは得られない濃密な時間と空間でした。BBQやサウナで参加者とお話しする時間も有意義で楽しかったです(50代男性)
・こういったテーマごとの合宿や、学生のサークル合宿でもSEN.RETREATを使ってほしいなと思いました。 個人の内省にとどまらず、企業の経営陣の内省にも熊野古道は適しているんじゃないかと思いました(20代男性)
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まとめ
各地方で孤軍奮闘するビジネスパーソンが横のつながりを作れたことが、参加者からはおおむね好評でした。SEN.RETREATにとって今後の施策案を提示していただいただけでなく、過疎化が進む日本各地で地方創生を実現するためにも、今回の学びは参加者が今後応用できるものになると思います。
また、講師と同じ目線で課題に取り組むことや、実際にトレッキングしてからディスカッションを行ったことなども、他のセミナーにはあまり見られない特色となりました。今回のイベントを踏まえて、今後は経営合宿や他の職種を集めた勉強会なども、SEN.RETREATで開催していきたいと考えています。
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熊野古道に点在する宿「SEN.RETREAT」について
「SEN.RETREAT」は、大自然の中でストレスをリセットする「リトリート体験」ができる無人運営宿のブランドです。ブランドコンセプトは「RETREAT 歩いて、遊んで、夢中で休んで」。リラクゼーションに満たされ、明日の自分を好きになってもらえる体験をご提供します。熊野古道の主要な参詣道・中辺路沿いに泊まり歩ける宿を計4カ所作る計画で、第1弾として、標高300mの山間にある集落・和歌山県田辺市中辺路町高原で、空き家をリノベーションした一棟貸し宿「SEN.RETREAT TAKAHARA」を2021年10月、開業しました。
SEN.RETREAT TAKAHARA〉 https://sen-retreat.com/stay/takahara/
続く第2弾として、古くから熊野詣の宿場町としてにぎわった中辺路町近露に、「SEN.RETREAT CHIKATSUYU」を2022年4月28日、開業しました。コンセプトは「遊ぶ、微笑む、そしてつながる宿」。バーベキューができるプライベートガーデンや、焚き火を囲めるテラス、宿泊客自身で生地からこねて焼けるピザ窯などを備えています。非日常にワクワクしたり、気の置けない仲間や家族とゆったり過ごしてホッとしたり、リラックスできる空間となっています。また、コンテナ1棟を1つの客室としているため、外から直接部屋に出入りでき、密を避けられます。「熊野古道を訪れる観光客=トレッキング目的のみ」という現状を変えるべく、さまざまな観光目的の方に楽しんでいただける宿を目指します。
SEN.RETREAT CHIKATSUYU〉 https://sen-retreat.com/stay/chikatsuyu/
施設概要
◆SEN.RETREAT TAKAHARA
所在地:和歌山県田辺市中辺路町高原1966
TEL:0739-64-0556
客室:全3室の1棟貸し
アクセス:紀勢自動車道「上富田IC」より車で40分
◆SEN.RETREAT CHIKATSUYU
所在地:和歌山県田辺市中辺路町近露1806
TEL:0739-65-0227
客室:全7室(7棟)
アクセス:紀勢自動車道「上富田IC」より車で40分
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