narrative/株式会社NOTE奈良は、「株式会社narrative」に社名変更し、文化財をまもり、いかす持続可能なまちづくりを全国的に展開いたします。

あわせて、ミシュランシェフと共に奈良の食文化を創造・発信する「株式会社narrative operation」を共同設立

リリース発表日:2023年6月30日 10時00分

 株式会社NOTE奈良(本社:奈良県奈良市、代表取締役:大久保泰佑、以下「当社」といいます。)は、2023年6月1日付で「株式会社narrative」(読み:ナラティブ)に社名変更するとともに、同日付で、ミシュランシェフと共に、奈良の地に新進気鋭のトップシェフが集まるプロフェッショナル集団「株式会社narrative operation」を設立いたしました。

●社名変更の背景

 当社は、「古民家でつづく営みをつくる」をミッションに、2018年2月の会社設立以降、奈良県下にて、歴史的建築物(以下「古民家」といいます。)等の文化財を活用したまちづくり事業を展開しています。

 2018年11月に開業した世界初の “SAKE HOTEL”「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」(奈良市)を皮切りに、2020年8月には県内最古の醤油蔵を再興した“泊まれる醤油蔵”「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」(奈良県田原本町)をオープン。また2022年10月には、廃銭湯の復活を中心とした「泊・食・湯」分離の分散型ホテル「GOSE SENTO HOTEL」(奈良県御所市)を開業するなど、奈良の文化と古民家を活かした取り組みを推進しています。

 当社事業は、古民家の「企画・開発」を嚆矢(こうし)としつつ、先般のプロジェクトを通じて、設計、施設運営及び資金調達など、古民家まちづくりにおけるバリューチェーンの多様化を図ってきました。施設運営においては、宿泊施設をはじめ、飲食施設、銭湯・サウナ、コワーキング施設及び住居など、古民家再生における多様な用途開発を行ってきました。

 今般、かねてより培ってきた幅広いバリューチェーンと多様な用途開発手法を掛け合わせ、地域に息づく物語(narrative)を梃子(てこ)にした持続可能なまちづくり事業『narrative inside』を全国的に展開すべく、「株式会社narrative」に社名変更することといたしました。

 私たちは「文化財をまもる、いかす」世界最高のプロフェッショナル集団を目指し、より一層のスピード感を持って、地域の記憶が残るまちづくりを進めてまいります。

●株式会社narrative operationについて

 奈良は、シルクロードの終着点として、かねてより、多様な食文化が交錯してきました。古民家が、地域の記憶を点す「媒体(メディア)」だとすれば、料理は、地域の風土を写す「メッセージ」となりえます。

 それら地域に眠る古民家と、地域土着の食文化を交錯させ、唯一無二の食の物語(narrative)を紡いでいく枠組みが『narrative gastronomy』です。

 narrative gastronomyの主役であるシェフ、パティシエ、ソムリエは、職人として食に向き合いつつ、あるときは経営者として、またあるときはビジネスオーナーとして、事業運営における課題に直面しています。職人たちの多様なキャリアパスを支援するため、事業運営に求められる経営資源をそれら職人たちに対して提供し、奈良に土着のgastronomyを根付かせるためのプロジェクト、それが『narrative gastronomy』です。

 株式会社narrative operationは、それら主役が輝くための黒子として、企画・開発・設計・経営管理・ファイナンス・マーケティングの側面から支援し、職人が、職人として活躍できる舞台を整えてまいります。この取り組みを通じ、様々な経験をもったシェフたちが、挑戦を求めて奈良の地へ集まり、群生し、有機的につながることで、伝統と前衛が交錯する新しい食文化を、ともに創造し、発信していく生態系を育みたいと考えています。

 その挑戦の最初の一歩として、ミシュランガイド奈良2022・2023で一つ星を獲得した、奈良・東生駒のリストランテ『communico』とともに株式会社narrative operationを設立するに至りました。communicoオーナーシェフである堀田大樹氏とともに、2024年初夏、若草山(奈良市)に唯一無二のオーベルジュを立ち上げます。

 また、重要伝統的建造物群保存地区である今井町(奈良県橿原市)において、2024年春、narrative gastronomyの中核拠点の一つとなるChefs in residence及び分散型デパートメント(商業施設)を開業いたします。

■株式会社narrative・株式会社narrative operation 代表取締役 大久保泰佑

この度、当社はミッションを再定義し、「文化財をまもる、いかす」という新たな使命を帯びて、まちづくりを推進することといたしました。当社設立以来、日本酒の新しい接点としてのSAKE HOTELの開発や、奈良最古の醤油蔵及び醤油醸造の復活、廃銭湯の再生を通じた銭湯まちづくりなど、地域の有形・無形の文化財に新しい息を吹き込んでまいりました。

 そして、今般、使命を新たにするとともに、コロナ禍に出会った堀田シェフとともに、奈良の多様な食文化を支援する枠組み『narrative gastronomy』を構築することといたしました。食の職人たちに対し、企画段階から共同開発可能なプロジェクトや開業支援(企画・投資・資金調達支援・経営管理等)などを提供し、奈良の食と文化が面白くなる取り組みを多数仕掛けてまいります。

 私自身、奈良に地縁がないところから本事業に取り組み始めた経緯にありますが、奈良に縁がある方もない方も、奈良で多様な取り組みに是非参画ください。

■奈良・東生駒「communico」オーナーシェフ・株式会社narrative operation 取締役 堀田大樹

生まれ育った奈良の地で、料理人としてどのように生きて行くのか、またどのように社会貢献していけるのか、というがこの数年来のテーマでした。

 2018年、奈良・東生駒でcommunicoという小さなレストランを開業してからの5年間、コロナ禍を経て、なんとか続けることができたのも、いつの日か奈良の食文化の更なる向上の一翼を担えるような、そんな組織作りをしたいという想いがあったからに他なりません。

 私は今年で41歳になります。現代の料理人は職人、アーティスト、デザイナー等、クリエイターとしてのあらゆる資質を問われる職業であり、その最前線で活動を続けていく難しさも感じています。

 またこれからの奈良の食文化を担い、発展させていく、若い才能の育成も重要な課題です。

 さまざまな葛藤を目の前に、自身での活動には限界があると感じていた折に、大久保氏と出会い、今回のプロジェクトが立ち上がりました。目の前の視界がパッと広がるような感覚でした。

 料理人として「食の世界」に携わることは、自身のライフワークとして生涯続いていくと確信しています。若草山の麓でのオーベルジュを皮切りに、今後展開するさまざまな事業を通して、たくさんのお客様の喜び、未来の若き才能の活躍の場を創造できれば幸いです。

【会社概要】

■株式会社narrative(株式会社NOTE奈良から社名変更)

 事 業:古民家再生業務全般(企画・開発・設計・運営等)

 代 表:大久保泰佑

 設 立:2018年2月

 所在地:奈良県奈良市西城戸町34番地

 資本金:2,000万円

 コーポレートサイト:https://narratives.co.jp/

■株式会社narrative operation

 事 業:古民家を活用したオーベルジュやレストラン、その他、食と宿泊に関する事業の企画・運営

 役 員:大久保泰佑、堀田大樹

 設 立:2023年6月

 所在地:奈良県奈良市西城戸町34番地

 資本金:500万円 

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