信濃毎日新聞/3日間の企業研修モニターツアー「標高2000mの花回廊を舞台にチームビルディングとリーダーシップ養成」 長野県東御市で9月開催 観光協会×地元新聞社が研修モデル構築 新幹線代のみで受講者募集 7人限定

▽信州の高原で【登山研修】▽地元食材で仲間と作る【チームクッキング】▽思いを語り合う【焚き火トーク】▽信州を代表するワイン産地で、生産者や移住者、住民と【交流】▽ワイン用ブドウ収穫などの【農作業体験】

リリース発表日:2023年7月11日 09時30分

注目されるWell-being(ウェルビーイング)の実現に向け、リラックスできる環境で自らを見つめ、職場での実践目標だけでなく、「人生でやり遂げたいこと」を考えるきっかけにします。信州の財産である豊かな自然、そこで生きる人たちとの交流を通じて、新たな企業研修の形として「記憶に残る体験」を提供します。リモートワークが普及する中、リアルの体験を通じてチームビルディングを進め、受講者ひとり一人のリーダーシップを高めます。首都圏企業から参加を募ります。

一般社団法人信州とうみ観光協会(東御市)が信濃毎日新聞社(長野市)とともに、「長野県地域発元気づくり支援金」を一部活用してモニターツアーを実施。地方での企業研修の可能性を探るとともに、関係人口の増加などを目指します。

                  湯の丸高原と季節を彩る花々

【東御(とうみ)市】長野県東部にあり、北陸新幹線利用で都心から約90分

湯の丸高原 

▽高山植物の宝庫。「花高原」で知られ、レンゲツツジの大群落は国天然記念物

▽標高2000m近くにあり、高地合宿が盛ん。元マラソン日本記録保持者の大迫傑選手や東京五輪競泳金メダリストの大橋悠依選手など、陸上や競泳のトップ選手が合宿。

▽南極地域観測隊が冬期総合訓練を実施。

特産品

▽長野県有数のワイン産地 ワイナリーが13カ所あり長野県2位(1位は塩尻市の16カ所。出典 長野県日本酒・ワイン振興室)エッセイストで画家の玉村豊男さんの「ヴィラデストワイナリー」など

▽チーズ工房「アトリエ・ド・フロマージュ」(1982年創業。フランス、スペインの国際コンテストで最高賞)

歴史・文化

▽北国街道・海野宿 江戸時代の旅籠屋造りや茅葺き屋根と、明治以降の蚕室造りが調和した家並み

 

ヴィラデストワイナリー アルカンヴィーニュ  宿泊予定の民泊施設

【信濃毎日新聞社主催「信州アウトドア研修」】

 信州の自然環境を生かした新規事業として2022年4月に本格スタート。日帰りの「登山研修」などの野外活動で予期せぬ出来事に遭遇しながら目標達成を目指す過程で、コミュニケーション力やリーダーシップなどを鍛える。23年6月までに約40社200人が受講。

 メイン講師は、株式会社信州アウトドアプロジェクト(長野県栄村)代表取締役の島崎晋亮氏。信州大学大学院教育学修士課程修了。同大非常勤講師などを務める。

https://outdoor.shinmai.co.jp/

▽登山研修

リーダーは交代制。年下が年上にリーダーシップを発揮する場面も。リーダー以外にも、チームの中で各メンバーがナビゲーターなどの役割を果たす。リーダーを務めた後は、他のメンバーからフィードバックを受ける。

▽焚き火トーク

仕事への思いや「人生でやり遂げたいこと」などを語る。他のメンバーに対する「自己開示」と「他者理解」を図る。「心理的安全性」が確保され、メンバーと一定の信頼関係が構築された環境で実施する。

▽チームクッキング

講師が用意した食材からその場でメニューを考える。ネットで調べることは禁止。リーダーの下、メニュを決めて制限時間内に調理する。調理のスキルや嗜好はそれぞれ異なり、コラボレーションが必要。

【研修モデルの参加について】

▽日程 9月13~15日に悪天候などで実施できない場合、9月25~27日を予備日とします。

▽人数 首都圏企業の7人を募集して1チームを編成します。

▽費用 東御市の滞在中の研修費用、宿泊費、交通費、食事代は、信州とうみ観光協会、信濃毎日新聞社が「長野県地域発元気づくり支援金」を一部活用して負担します。受講者には北陸新幹線佐久平駅までの往復交通費をご負担頂きます。(東京駅ー佐久平駅 自由席 片道5930円)

▽撮影承諾とアンケートのお願い 研修の様子は写真や動画で撮影し、研修モデルを紹介するパンフレットや動画などを作成します。信州とうみ観光協会と信濃毎日新聞社が研修モデルのPRに使用します。写真、動画、音声で個人名が特定できないようにします。研修前後にアンケートを実施します。

▽「信州アウトドア研修」の傷害保険加入 保険料は信濃毎日新聞社が負担します。一般社団法人 日本アウトドアネットワークが扱う「自然体験活動における団体総合保障制度」を利用。

▽「信州アウトドア研修」の報告書 少人数制の特徴を生かし講師が受講者一人一人の報告書を作成。

【参考資料・URL】

▽信州とうみ観光協会 https://tomikan.jp/

▽東御市のワインや「ヴィラデストワイナリー」について

信濃毎日新聞デジタル「玉村豊男とNAGANO WINEの30年」

https://www.shinmai.co.jp/news/list/tamamuratoyoo_30nen

▽地方での研修モデル構築について

野外での「企業研修」の可能性

 インバウンドを含めた個人・団体向けの観光旅行以外に、長野県内では以前から修学旅行などの「教育旅行」や競技団体や大学生などの「合宿」が盛んに行われている。ただ、少子高齢化をはじめ、学校や学生のニーズの多様化などで大きな成長を見通せない状況にある。

 他方、企業向け研修は2022年度に前年度比2.1%増の5,320億円が予測される市場規模がある(出典=矢野経済研究所)。座学やオンラインなど室内の研修が主流だが、公園などでゲーム形式で行い、コミュニケーション能力などを高める「野外研修」も注目され、全国各地に事業者がいる。「野外研修」の中には「登山研修」の分野があり、以前から首都圏の企業などが長野県内の山域で実施してきた。

リモートワークと新たな課題

 在宅勤務やリモートワークが普及し、7割の以上が企業「自社の社内コミュニケーションに課題あり」(出典=HR総研)としている。「信州アウトドア研修」を実施している企業の多くが、コミュニケーション不足の解消を研修目的に挙げている。リモートワークの流れは今後も予想され、リアルで集まる場を設ける需要は高いと見込まれる。

地方への流れ

 地方移住やリゾートテレワークなど地方での働き方に加え、新たな研修スタイルとして「チームビルディングツーリズム」(企業の教育旅行)が注目されている。福島県南会津町が先進的に取り組んでおり、信濃毎日新聞社は同町の職員を講師に招き、2023年2月に「地域とつながる企業研修の最新事情」と題し、観光団体や事業者、自治体の担当者向けにセミナーを長野市で開催。同町では観光資源を活用した2泊3日のモニターツアーを造成。首都圏の企業が「リモート勤務でチーム内のコミュニケーションが減少したので交流をしたい」「社員同士の信頼関係構築」「エンゲージメント強化」「他業種・他社との交流」などを目的に参加している。

地方での企業研修の事例紹介 南会津町のチームビルディングツーリズム 

https://outdoor.shinmai.co.jp/news/1418/

【問い合わせ先】

一般社団法人信州とうみ観光協会 事務局長 早川 一夫  k-hayakawa@tomikan.jp

信濃毎日新聞社ビジネス開発室次長 信州アウトドア研修担当 村澤 圭一 murasawa@shinmai.co.jp

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