一般社団法人関西イノベーションセンター/地域テレビCMによる共創型プロモーション実証実験を実施しました

地域の事業者、放送局、クリエイターの連携による新たな需要喚起を目指します

リリース発表日:2023年7月25日 14時00分

株式会社三菱総合研究所(代表取締役社長:籔田健二(やぶたけんじ)、以下 MRI)と一般社団法人関西イノベーションセンター(理事長:早乙女実(そうとめみのる)、以下 関西イノベーションセンター)は、地域の事業者の魅力を発信するテレビCMを、その地域のクリエイターと共創し発信することで、観光誘致や消費促進により地域経済の活性化を目指す実証実験を行いました。この取り組みは、関西イノベーションセンターが運営するイノベーション創出拠点「MUIC Kansai」の課題解決プログラムの一環として実施しました。

  • 本実証実験の概要

MRIおよび関西イノベーションセンターは、地域の事業者と放送局、クリエイターによる「共創型プロモーション」として、以下の実証実験を行いました。

(1)実施内容

地域の事業者の魅力を発信するテレビCMを、その地域のクリエイターと共創し発信することで、観光誘致や消費促進をおこない、地域経済の活性化を目指す取り組みです[1]。 

【本実証実験の実施内容】

・    発信する事業者の地域:大阪

・    放映期間:2023年7月1日~7月14日

・    放映場所:石川県内(テレビ金沢)
※本実証は、大阪との主に観光消費目線での親和性等から、石川県を放映地域として実施いたしました。

(2)事業者

本実証実験で魅力発信を行った、大阪の3つの事業者は以下の通りです。

・    SEKAI HOTEL

まちをホテルに見立てた宿泊施設を運営。商店街の空き店舗をリノベーションした客室に、大浴場は銭湯、朝食会場は純喫茶など、地域住民が通う商店と連携し、ホテル機能として提供。

泊まることで、その地域での暮らしの日常体験ができる。

・    髙山堂

 明治20 年に大阪で創業し、現在は阪神間で 6 店舗を展開する和菓子屋。常に「現代の和菓子」を追求し、和洋の壁にとらわれない菓子作りを目指す。 1970 年の大阪万博に出店した歴史を背景に、 2025 年の大阪・関西万博を機とした大阪みやげ開発のプロジェクトを進行中。

・    フツパー

 製造現場の課題解決や付加価値創造を目的に、検品や検査工程を自動化する画像認識エッジAIサービスを提供しているスタートアップ企業。代表事業に、外観検査AI「メキキバイト」、異常検知AI「振動大臣」など。

(3)クリエイター

本実証で制作に携わったクリエイターは以下の通りです。「地域の魅力」「地域らしさ」を存分に打ち出すために、地域に根差したクリエイターを起用しました。

・    株式会社高映企画(映像制作)

 大阪の扇町に拠点を構える、「お客様の心に伝わるおもしろい広告」をモットーに映像を創るクリエイティブ集団。TVCM・WEB動画・ミュージックビデオなど幅広く手掛ける。

・    株式会社parks(コピーライティング)

 大阪の西区に拠点を構える、コピーライティング企業。”公園”のように、人々が自由に行き交い、繋がり合い、温かみを生み出すようなコピーライトを得意とする。

(4)制作の工夫

本テレビCMの制作では、コンセプトの共通化等により、CM効果の最大化と制作プロセスの効率化・低コスト化の両立を図りました。

 テレビCMの制作や放送には従来多大なコストが必要と考えられていますが、このような「共創型モデル」を用いて、共通の地域の事業者それぞれが費用を出し合うことで、テレビCMの新たな活用可能性が生まれると考えております。

【参考資料】

https://prtimes.jp/a/?f=d94621-29-5db3ad9fd2cbda25ac93e99e392a1cb9.pdf

  • 本事業のポイント

①       地域メディアの事業活性化

災害時の情報など、その地域のことを最も速く、細やかに伝えられるのは地域のメディアです。

本事業を通して、地域メディアと地域の新たなつながりを育み、日常生活における地域メディアのプレゼンスを高めるとともに、地域メディアの持続可能性を広告収入の面からも後押しするモデルを検討します。

②       地域で活躍する事業者のブランド価値向上

テレビCMの「共創型モデル」により、これまでテレビCMの活用を検討してこなかった地域の事業者にも、新たな発信のチャンスが生まれると考えます。地域テレビCMを活かして地域とのつながりをさらに深め、広げるとともに、認知度や売上の向上という実益にもつながる取り組みを目指します。

③       地域への興味、愛着、誇りの醸成

地域の人々がテレビCMをきっかけに地域の事業者の魅力にふれることで、自分たちの地域がもつ可能性に気づいたり、自分の住む地域への興味・関心が芽生えたり、その事業者の施設・サービスを利用することで生活に新しい選択肢が生まれたりと、地域愛やシビックプライドの醸成にも寄与できる取り組みを目指します。

④       地域を超えた新しいマーケットの創出

あらゆる情報がまず東京に一極的に集まり、そこから全国へ向けて一斉に発信されるという従来型のモデルではなく、LocalからLocalへダイレクトにメッセージを投げかけ合えるような新しい情報の交換、そして、地域と地域、人と人の新しい交流の在り方へと発展させていける可能性を持った取り組みを目指します。

  • 今後の予定

本実証事業の成果を踏まえ、今後より多様な地域やメディア、事業者、クリエイターの方々と連携し、共創型プロモーション事業を推進していく予定です。ご関心をお持ちの方は、ご連絡ください。

[1]実証実験の目的、背景に関しては、6月29日のプレスリリースをご参照ください。

  URL:https://www.muic-kansai.jp/news/20230629.html

  • ご参考:各社概要

■株式会社三菱総合研究所

代表者 :代表取締役社長 籔田健二

本 社 :東京都千代田区永田町二丁目10番3号

設 立 :1970年5月

事業内容:シンクタンク・コンサルティングサービス、ITサービス

URL  :https://www.mri.co.jp/

■一般社団法人関西イノベーションセンター

代表者 :理事長 早乙女 実

本 社 :大阪府大阪市中央区伏見町3 丁目6 番3 号

設 立 :2020年3月

事業内容:会員制イノベーション創出拠点MUIC Kansaiの運営

URL  :https://www.muic-kansai.jp/

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本件に関するお問い合わせ先

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株式会社三菱総合研究所

〒100-8141 東京都千代田区永田町二丁目10番3号

 デジタル・イノベーション本部 ICTインフラ戦略グループ 土橋、 尾﨑

 営業本部 小泉、 今村

  メール:local_tvad@mri.co.jp

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