- 2023-7-28
- 旅行 プレスニュース
がん患者さんをサポートするホテル「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」と高度ながん医療を提供する「国立がん研究センター東病院」の協業により実現
リリース発表日:2023年7月28日 14時22分
三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:植田 俊、以下「三井不動産」)と株式会社三井不動産ホテルマネジメント(本社:東京都中央区、代表取締役社長:雀部優)、国立研究開発法人国立がん研究センター東病院(病院長:大津 敦、以下「NCC東病院」)は、がん患者さんをサポートするホテル「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」にて、相互に連携してがん患者さん向けの疾患別・治療法別宿泊プランを継続的に開発していくことをお知らせいたします。
第一弾として大腸の手術を終えた患者さん向けの宿泊プラン、第二弾として放射線治療中の患者さん向け宿泊プランを共同開発しました。今後も、NCC東病院と敷地内のホテルが連携することにより、がん患者さんの治療を支え、安心して過ごしていただける疾患別・治療法別の新たな宿泊プランを開発していきます。
【本取り組みのポイント】
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高度ながん医療を提供するがん専門病院と敷地内のホテルの相互連携により、がん患者さんの滞在に適した疾患別・治療法別の新たな宿泊プランを共同開発
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第一弾として大腸の手術を終えた患者さん向けの新しい宿泊プラン、第二弾として放射線治療中の患者さん向けの新しい宿泊プランの提供を開始
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今後もNCC東病院とホテルで連携し、患者さんのニーズに沿った宿泊プランを継続開発予定
1.高度ながん医療を提供するがん専門病院と敷地内のホテルの相互連携により、がん患者さんの滞在に適した疾患別・治療法別の新たな宿泊プランを共同開発
2022年7月に開業した「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」は、年間約30万人が来院するNCC東病院敷地内に立地し、通院するがん患者さんや付き添いのご家族を24時間サポートする滞在環境を提供しています。
がん患者さんの中には、安心して治療に専念できる環境を望む方や手術後の体調面を心配される方、手術内容によっては食事に気を配る必要がある方、日常生活に戻る上でのサポートを必要とされる方など、様々な不安をお持ちの患者さんがいらっしゃいます。例えば、大腸の手術後は食事内容によっては腸閉塞等を起こす可能性があり、刻み食や軟菜食など食材や調理方法には特に気を配る必要があります。また、放射線治療中の患者さんは、連日通院しての治療となることが多いため負担が大きく、また放射線照射の部位によりさまざまな症状が発現する可能性があります。
上記のような患者さんの不安を解消するために、NCC東病院の看護部や担当診療科などとホテルが連携し、一人ひとりのがん患者さんの利用シーンにフィットした滞在環境をお届けする疾患別・治療法別の新たな宿泊プランの開発に至りました。
2.第一弾として大腸の手術を終えた患者さん向けの新しい宿泊プラン、第二弾として放射線治療中の患者さん向けの新しい宿泊プランを開発
■大腸の手術を終えた患者さん向けの新しい宿泊プランについて
本プランは、大腸の手術を終えた患者さんを対象として、退院直後に大切な方とゆっくり滞在いただくことを目指し開発いたしました。プランの特徴は以下のとおりです。
①レストランではこれまでも刻み食や軟菜食などがん患者さんのご要望にあわせた対応をご準備していますが、大腸の手術後は食事内容によっては腸閉塞等を起こす可能性があり、食材や調理方法には特に気を配る必要があります。今回、NCC東病院の栄養管理室や看護部、大腸外科の医師との共同開発により、退院後のがん患者さんが日常と変わらない美味しい料理を楽しむことができるよう、ほうれん草等の葉物野菜は短くカットする等の細かい調理の工夫を盛り込んだ特別ランチ・ディナーを提供いたします。
②診察時にNCC東病院の医師がバイタルデータを確認することができる体調記録サービス「Health Data Bank」(開発・運営:株式会社エヌ・ティ・ティ・データ)や食事管理機能を搭載するAI 健康アプリ「カロママ プラス」(開発・運営:株式会社リンクアンドコミュニケーション)の利用をサポートします。
③ストーマ交換用ハサミなど大腸の手術後のがん患者さんに適した設備や備品を提供(一部貸出)します。また、最新式オストメイト対応トイレが設置された客室の予約が可能です。
④全室2名以上で宿泊可能であり、大切な方と一緒にゆっくりと滞在いただくことができます。
■放射線治療中の患者さん向けの新しい宿泊プランについて
遠方から専門的な高度放射線治療を受けられたいという患者さんは少なくありません。本プランは、放射線治療中のがん患者さんを対象として、連日の通院による身体的な負担軽減や安心して治療に専念できる環境を提供するために開発いたしました。プランの特徴は以下のとおりです。
①治療中に様々な症状が発現する放射線治療中の患者さん専用の情報共有の仕組み(コミュニケーションカード)を、NCC東病院とホテルが連携して開発しました。患者さんご本人同意のもとで治療中に発現しうる症状などをホテルに共有いただくことで、症状に応じたサポートやサービスをスムーズに提供します。NCC東病院の高度な専門知識と、ホテルのサービスやホスピタリティを組み合わせることにより、患者さん一人ひとりに寄り添った滞在を可能にします。
②患者さんの声をもとにしたNCC東病院からのアドバイスにより、連日の通院負担を軽減するプラン設計としました。NCC東病院敷地内のホテルから通院することで移動時間や身体的な負担を軽減できる4泊5日の連泊を基本とし、通院治療中の体調の変化に応じた延泊や減泊の対応や、24時間利用可能なゲスト専用ラウンジをご用意し、フレキシブルなご滞在を提供します。
③連泊利用時にも安心・快適に宿泊していただけるよう、トイレと浴室が別のゆったりとしたツインルームを用意しています。またNCC東病院の知見をもとに、放射線治療中の患者さんからのニーズが高いアメニティをホテルで用意しました。症状に応じた様々な備品・アメニティの提供、貸出が可能です。
※本プランに関する問い合わせ先:三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド 04-7137-6131
3.今後もNCC東病院とホテルで連携し、患者さんのニーズに沿った宿泊プランを継続開発予定
今後も、治療中の患者さんやご家族が安心して滞在できる宿泊プランを、NCC東病院と連携し開発予定です。全国でも例が少ない高度ながん医療を提供するNCC東病院とホテルの連携により、三井ガーデンホテル柏の葉パークサイドは「がん治療を支えるホテル」として、これからもご宿泊いただくがん患者さんの声をふまえ、サービスの質の向上を目指してまいります。
【 NCC東病院の宿泊プラン開発担当者からのコメント 】
国立がん研究センター東病院 看護部 副看護部長 近藤美紀
ホテル開業前から「宿泊される患者さんやご家族が求めるもの、必要なものは何だろう?」「病院ではない、自宅でもない。でも目の前に病院はある。」この特色・特徴を最大限に生かしたホテルとするために、宿泊される患者さんやご家族が必要とするサービスを準備してきました。これらのサービスを組み合わせたものが、今回の大腸外科宿泊プランという形となりました。センシングデバイス等で患者さんの体調データを活用するサービスや最新式オストメイト対応トイレが設置された客室が予約可能です。医療物品の廃棄や入浴時の困難がないように蓋つきゴミ箱と浴室内に S 字フックも準備しました。様々な貸し出し物品も用意しています。多くの患者さん・ご家族にご利用いただき、心安らぐひとときを過ごせる場所となることを願っています。
国立がん研究センター東病院 栄養管理室長 千歳はるか
大腸を手術された患者さんは術後の身体の変化と共に生活への不安もいっぱいだと思います。その中で大腸の排泄という機能と密接に関わる「食」は日々直面するお悩みの一つです。特に術直後は「何を食べたらいいのか」、「外食は大丈夫か」など食事が苦悩となり楽しみが失われがちです。身体機能の変化がある中、安全性や栄養補給だけを目的にするのではなく「食」が本来持つ“楽しみ”の部分も融合させ、目でも舌でも楽しめ安心して食べられるメニュープランをホテル、レストランシェフ、医師、看護師らと検討を重ね開発いたしました。ホテルならではの高揚感や親しい方と過ごす心安らぐ時間をこのプランで満喫していただければ幸いです。
【 三井不動産の宿泊プラン開発担当者からのコメント 】
三井不動産 柏の葉街づくり推進部 橘ひかり
ホテルのサービス企画開発担当として、他人事ではなく「もし自分が患者さんだったら・ご家族だったら」と当事者意識を持ち、どうすればお身体の辛さや病気と向き合う計り知れない恐怖を少しでも和らげることができるか、開業前から数年間かけて東病院と二人三脚で考えてきました。「がん患者さんとそのご家族」とひとまとめにすることはできず、お身体の状態や日常生活で注意すること、ご自宅から病院までの距離、周囲のサポート体制の有無など様々です。今回の疾患別・治療法別の宿泊プランにおいては、よりお一人お一人に合わせたサービスを提供します。ホテルという特別感がありながらも自宅にいるように居心地が良い、そんな環境を目指してこれからもサービスを進化させ続けます。
■「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」概要
「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」は、公・民・学連携で街づくりが推進されている柏の葉スマートシティ内にある国立がん研究センター東病院の敷地内に立地するがん患者さんをサポートするホテルです。遠方からの中長期におよぶ通院患者さんやご家族の利便性、快適性向上を実現するのはもちろん、病院と連携した24時間体制の支援サービスや、オストメイト対応のトイレを設置した客室などをご用意し、利用者の安心・快適な滞在をサポート、さらにデジタル技術を活用したバイタルデータ管理サービスや患者さん向け食事管理サービスなどを提供しています。また、本ホテルでは新たな診療モデル創出を目指し、創薬や医療機器の研究・開発に繋げ、柏の葉から最先端医療の創出に寄与していきます。
参考リリース:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2022/0620_01/
HP:https://www.gardenhotels.co.jp/kashiwanoha-parkside/
■三井不動産ホテルマネジメントが展開するホテル
三井ガーデンホテルズでは“ガーデンのような豊かさと潤いのある滞在体験を提供したい”という想いから、ブランドタグラインを「Stay in the Garden」と定め、国内外で34施設を展開しています。全国各地の地域性を大切に個性豊かなデザインと「楽しみになる朝食」をご用意し、ビジネスユースだけでなく、レジャー、リトリート、リフレッシュ、長期滞在等、様々なシチュエーションでお楽しみいただけます。
また“滞在そのものが目的となるデスティネーション型ホテル”を掲げた『ザ セレスティンホテルズ』を3施設、自分のスタイルで、“自由な時間と、過ごし方”を愉しむ次世代型ライフスタイルホテル『sequence』を3施設展開。三井不動産ホテルマネジメントは、「記憶に残るホテル」「感性豊かなお客さまの五感を満たすホテル」という理念・コンセプトのもと、多様なニーズに応えるブランド展開をしています。
■三井不動産グループのSDGsへの貢献について
https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。また、2021年11月には「脱炭素社会の実現」、「ダイバーシティ&インクルージョン推進」、2023年3月には「生物多様性」に関し、下記の通りグループ指針を策定しました。今後も、当社グループは街づくりを通じた社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。
【参考】
・「脱炭素社会実現に向けグループ行動計画を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1124/
・「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言および取り組み方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1129_02/
・「グループ生物多様性方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/0413/
*なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における3つの目標に貢献しています。
目標 3 すべての人に健康と福祉を
目標11 住み続けられるまちづくりを
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
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