公益財団法人 田中本家博物館/10年に1度の御開帳 開館30周年記念「豪商田中本家の至宝」のお知らせ。

衣裳・陶磁器・漆器・玩具・絵画・玩具・刀剣など、豪商田中本家が守り伝えてきた珠玉の品々を集めた10年に1度の名品展。

リリース発表日:2023年10月5日 12時14分

田中本家は、江戸時代中期に活躍した信州須坂藩の商人です。享保18年(1733)の創業以来、先祖から子孫へ伝えられてきた伝来の品々を守るため、平成5年に博物館となりました。今年で30周年を迎えることができたことを記念し、3万点ともいわれる所蔵品から未来へと伝えていきたい選りすぐりの名品約350点を一堂に公開いたします。

会期: 2023年 9/16(土)~12/11(月) ※11/7婚礼衣裳・浮世絵の入替あり

企業名: 公益財団法人 田中本家博物館

https://prtimes.jp/a/?f=d82684-13-69baa3f2f49c3feb4c5c4550b308a04e.pdf

田中本家博物館の所蔵品は、田中本家の人々の生活の中で形作られた全国でも類を見ない貴重なコレクションです。「豪商田中本家の至宝」展では、その中から約350点の名品・優品の数々を展示いたします。

こちらでは、展示品のいくつかをご紹介いたします。

  • 時代を越えても色あせない衣裳の数々(衣裳、鎧・陣羽織、刀剣、大正時代の子供の洋服など)

「緋縮緬地松竹梅鶴亀模様打掛」江戸時代(画像)

画像の婚礼衣裳は、江戸時代 田中本家6代目の婚礼の際に用いられた打掛

として伝わるものです。

鮮やかな緋縮緬地に松竹梅鶴亀が刺繍された豪華なもので、全く同じ模様の

白綸子地、黒繻子地もあり、3枚1組の打掛となっています。

劣化が進んできており、特別な展覧会でしか公開しない貴重な品物です。

こちらの衣裳は、11/6(月)までの公開となっており、11/8(水)からは、大正時代の赤・白・黒・青の4組の豪華な婚礼衣裳に替わります。

婚礼衣裳以外にも、

黒緞子地葵に御簾模様打掛(11月8日から)黒緞子地葵に御簾模様打掛(11月8日から)

飯山藩から拝領した鎧兜

須坂藩からいただいたコート風の「洋風陣羽織」

徳川家に仕えた刀工「南紀重国」の刀、信家の鍔、鞘、

といった武士の装束。

女性の華やかなお出かけ着、

かわいらしい子供の着物や洋服、

といった明治~大正時代の田中本家の女性や子供が着た衣裳

など、田中本家の歴史と結びついた衣裳の数々を展示致します。

  • 尾形光琳・乾山合作の角皿、清時代の螺鈿細工の高卓など、客人をもてなした器の数々

銹絵五重塔図角皿(江戸時代)銹絵五重塔図角皿(江戸時代)

田中本家は豪商として須坂藩の殿様や家老など須坂藩に関わる人々をもてなしてきました。そのため、宴席で客人をもてなすための陶磁器・漆器・設え等が

購入され、それが現在の田中本家博物館のコレクションを形成しています。

「銹絵五重塔図角皿」江戸時代(画像)

尾形光琳・乾山の兄弟合作の角皿です。弟の尾形乾山が作陶した角皿に、兄の光琳が五重塔を絵付けしたものです。同様の作風の角皿は、国立博物館等にも所蔵されており、同時期に作られた1枚と考えられています。

螺鈿楼閣人物図高卓(清時代)螺鈿楼閣人物図高卓(清時代)

「螺鈿楼閣人物図高卓」清時代(画像)

田中本家には中国製の陶磁器・漆器も数多く伝えらており、信州の小藩である

この町にも多くの文物が届けられていたことがわかる。

楼閣とそこに集う人々が螺鈿文様で細かく表現された高卓です。高卓とは、香炉や花生をのせる台です。天板には楼閣と人々、足には七宝繋文が螺鈿細工で埋め尽くされており、キラキラと光り輝く美しい作品です。

そのほかにも、なんでも鑑定団に出品させていただいた須坂藩からの拝領品の「青井戸茶碗」や、蓋の模様をあわせると一つの模様が表れる料紙箱と硯箱なども特別公開しています。

  • 河鍋暁斎・小林一茶など田中本家との交流から伝えられた書画

牽牛織女図(慶応元年)牽牛織女図(慶応元年)

田中本家を訪れた文人墨客との交流の中で残された品々もあります。

河鍋暁斎「牽牛織女図」(慶応元年)

河鍋暁斎は、幕末に活躍した浮世絵師です。この作品は、七夕を題材としたもので、天の川に橋がかかり二人が出会う直前を描いたものとなっています。暁斎のサインとともに、慶応元年(1865)と年号が記されています。この年は、暁斎は、長野県へ写生旅行にでかけた年と一致しており、その際に田中本家を訪れ作品を残したものと思われます。

その他にも、今回の展覧会では、晩年の小林一茶が当家に泊まったときに、庭園をみて詠んだ俳句の掛軸や、小諸市出身の洋画家 小山敬三が田中本家の子供達を描いた洋画なども公開しています。

公開している作品の中から主だったものをいくつかご紹介いたしました。

本展覧会は、開館30周年を記念し、これまで支えてくださった皆様に、田中本家が守り続けてきた文化遺産を一堂にお見せできる機会として設けました。田中本家博物館の所蔵品は、田中本家の歴史と共に形作られてきた他にはないコレクションです。今回は、公開を控えているものや優れた名品ばかりを集めました。この機会を逃さずに多くに方にご覧いただきたく、ご紹介いただければと思います。

開館30周年記念 特別展「豪商田中本家の至宝」

  • 会期:2023年9月16日(土)~12月11日(月) ※11月7日に一部入れ替えあり

  • 時間:10:00~16:00 ※12月からは、11:00~15:30

  • 料金:大人1,000円 中高生350円 小学生250円                         ※会期中「田中さん」は1家族(親と子)まで入館料を無料にさせていただきます(身分証の提示が必要)

  • 会場:豪商の館 田中本家博物館 〒382-0085 長野県須坂市穀町476番地

  • お問合せ: 026-248-8008

  • URL: http://www.tanakahonke.org

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