小豆島ヘルシーランド/妖怪美術館等による地域活性化活動が評価され令和5年度 総務省 ふるさとづくり大賞【団体表彰】受賞

アートを主軸にした観光事業、新たな観光拠点の形成

香川県・小豆島の「迷路のまち」(土庄本町)で妖怪美術館等を運営する小豆島・迷路のまちアートプロジェクトMeiPAM(小豆島ヘルシーランド株式会社)は、令和5年度総務省「ふるさとづくり大賞」において【団体表彰】を受賞。アートを主軸とした10年以上にわたる活動、「妖怪」を題材に地域全体で街を盛り上げている点などを高く評価されました。

(左から)柳生忠平(妖怪画家・妖怪美術館館長)、柳生敏宏(小豆島ヘルシーランド株式会社 代表取締役社長)、佐藤秀司(小豆島ヘルシーランド株式会社 地域事業創造部・妖怪美術館マネージャー)

■総務省 ふるさとづくり大賞とは

本表彰は、全国各地で、それぞれのこころをよせる地域「ふるさと」をより良くしようと頑張る団体、個人を表彰することにより、ふるさとづくりへの情熱や想いを高め、豊かで活力ある地域社会の構築を図ることを目的としています。

※ 本表彰は昭和58年度に創設され、今年度で41回目。令和4年度までに1,201団体・個人が受賞。平成25年度までは、「地域づくり総務大臣表彰」として実施。

(総務省ホームページより引用)

https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei09_02000146.html?fbclid=IwAR1N6E5YwHnbIKvMQqInCjLlQPhh8Z0ypIurSau8Htx-tI4ymOr84H_pgHI 

今回の応募総数は88件で、受賞したのは15団体・個人となりました。

■ふるさとづくり大賞 団体表彰【評価された点】

●「妖怪」を題材に地域全体で街を盛り上げている点を評価。

●「妖怪」をコンセプトにアートのまち小豆島としての観光誘致を自走して取り組んでおり、観光客数5倍の効果をもたらしている。今後のインバウンド増加も期待でき、発展性も見込める点を評価。

●世界中から‟妖怪の造形(フィギュア)”を集めていたことが、世界唯一の資産である。古民家を渡り歩きついでに商店街にも寄れる仕組みになっており、商店街の活性化につながっている。地域の雰囲気をうまく生かしながら「瀬戸内国際芸術祭」とも差別化を図り、新たな観光拠点が形成されている事例である。

※総務省作成の事例集より引用

■受賞コメント

「心と体と絆の健康を追求して瀬戸内・小豆島の発展に寄 与する」(母体である小豆島ヘルシーランド株式会社の社 是)をモットーに“まち磨き”や“島磨き”を始めた創業者・柳 生好彦や、妖怪美術館の館長でありプロジェクトの中心で ある妖怪画家・柳生忠平をはじめ、プロジェクトに携わっ た人々の努力が、このような栄えある賞によって評価され たことを大変光栄に存じます。今後もさまざまな取り組み にチャレンジしてまいります。

取り組みのプロセス

2010年~
「小豆島・迷路のまちアートプロジェクトMeiPAM」をスタート

2011年~

古民家再生アートプロジェクト始動

・呉服屋の蔵など3館をギャラリーに改修して現代アートを展示。

・国内外のアーティストを招聘して滞在制作を支援

・【瀬戸内国際芸術祭がスタート】

明治時代の呉服店の蔵を活かした妖怪美術館1号館
アーティスト・イン・レジデンス事業も支援

2013年~

瀬戸内国際芸術祭公式コーディネーター

・地域とアーティストや実行委員会との橋渡しを担う。

瀬戸内国際芸術祭では旧3号館をアーティストに提供

★妖怪造形大賞

・事業の一環で開催してきたコンテスト「妖怪造形大賞」の作品数が800点を超える。

・第5回妖怪造形大賞は台中市政府観光旅遊局の後援。第六回は文化庁、香川県の後援をいただく。

第四回・第5回は台湾造形大賞も同時開催
第1回から第6回まで審査委員長は北原照久氏
ユニークで愛らしい現代の妖怪作品
明治時代の倉庫を2号館に活用
3号館は元活版印刷所
4号館には妖怪画家・柳生忠平館長の大作「巨大妖怪天井画」が

2018年~

「妖怪美術館」開館

・テーマを「現代の妖怪」に転換。妖怪画家・柳生忠平が館長に就任。インバウンド観光を主軸とした戦略でカフェ、レストラン、土産物店など7店舗を展開。

妖怪美術館受付棟には妖怪barとショップを併設
カフェ、本屋、レストラン、土産物店なども展開

2019年~

地域への観光客数が約5倍に増加

・1~2万人だった観光客数が10万人に増加。

・「小野川直樹美術館」(折り鶴アート)も開館

2020年~

事業の再構築

・コロナ禍で観光に打撃を受けるもオンライン施策強化で、SNSフォロワー1万人増加。エリアへの資本流入・移住を推進。文化を生み出す地域事業へ。

2023年~

米紙「ニューヨーク・タイムズ」掲載(2023年4月16日)

・米紙「ニューヨーク・タイムズ」に”新たな妖怪が生まれる島”として紹介される

・アジア圏からの来館に加え、北米からの来館者が増加

【参考】

▽ニューヨーク・タイムズ [2023年4月16日]

A Japanese Island Where the Wild Things Are

https://www.nytimes.com/2023/04/16/world/asia/japan-shodoshima-yokai.html

▽クーリエ・ジャポン [2023年5月9日]※ニューヨーク・タイムズ翻訳記事

新たな「妖怪」が生まれる小豆島

米紙の疑問「なぜ日本には架空の世界の生き物がこれほど存在するのか?」

https://courrier.jp/news/archives/325185/

■今後の展望

「妖怪(YOKAI)を世界へ」寛容な精神性を伝える妖怪文化を世界に発信。インバウンド観光推進で地域の課題解決へ



【妖怪美術館とは】

香川県・小豆島の迷路のまちで900体をこえる妖怪造形作品を展示する美術館。まちの中に点在する4つの古民家をスマホガイドアプリを使いながらめぐる。妖怪の起源から現代の妖怪まで「妖怪造形大賞」に応募された900体を超える作品を展示・保管しています。「妖怪を世界へ」私たちは「妖怪(=Yokai)を「もったいない」と同じような世界語にしたいと考えています。館長は小豆島生まれの妖怪画家・柳生忠平。

妖怪美術館 香川県小豆郡土庄町甲398 0879-62-0221 mail@meipam.net

【小豆島ヘルシーランド株式会社とは】

瀬戸内・小豆島で、オリーブの栽培や研究、化粧品や食品の開発・製造、通信販売などを行う。MeiPAM 小豆島・迷路のまちアートプロジェクトの共同運営。地域活性化事業の企画・推進・運営。

社名:小豆島ヘルシーランド株式会社

所在地:香川県小豆郡土庄町甲2721-1

代表取締役社長:柳生敏宏

設立:1985年

HP:https://shl-olive.co.jp/


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