奈良新しい学び旅推進協議会/「関西・歴史文化首都フォーラム」を奈良で開催

神々へ祈り捧げ続けてきた日本文化の源を探り未来を描く

「関西・歴史文化首都フォーラム」推進委員会※1は、2024年5月16日に奈良県(会場:奈良公園バスターミナル)において、「源」(みなもと)をキーワードに、“The Place Where It All Began -はじまりの場所-”をテーマにした「関西・歴史文化首都フォーラム」in Naraを開催します。

日本人が米を食し、酒を造り、絹・麻をまとい、木の住まいを建て、恵みを授けてくれる神々へ祈り捧げてきた日本文化の源が奈良県の地です。本フォーラムでは、はじまりの地である奈良県を源にする数々の文化イノベーションを探り、学ぶことで、それらを未来につなげる模索をしていきます。

フォーラムの各セッションでは、奈良の歴史文化に精通する専門家に加えて、奈良県の山下 真知事の登壇も予定しています。また、奈良にルーツがある筆、墨、日本酒、お茶、抹茶食品などを奈良ならではのモノが購入できる「めっちゃ奈良マルシェ」コーナーも展開します。

 

2025年に開催予定の日本国際博覧会(大阪・関西万博)は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマにしています。私たちは、そのテーマの実現にあたって、先人の知恵や遺産が集積した“歴史文化”が、未来を創造していく上での大切な道標の一つではないかと考えています。また、日本の歴史文化の首都は2府4県からなる関西であると言えるのではないかと考えました。関西の2府4県(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)はそれぞれ世界遺産を有しています。そうした有形遺産だけなく、食や書道、芸能など無形遺産も関西を源とするものが多くあります。関西は、有形と無形の貴重な遺産 が共に存在する、世界的にも稀有な地域です。そうした関西の歴史文化を学び、知ることが、より良い未来を描く足がかりとなるという思いから、大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創チャレンジに参加しました。 

現在、関西を構成する2府4県にて、万博開催までの期間、各府県でフォーラムを順次実施※2しており、関西が持つ『歴史文化首都』としてのポテンシャルと魅力を発信中です。各府県でのフォーラム開催にあたっては、その土地や歴史、文化に深く関わるキーワードを漢字一文字で設定し、キーワードに基づいたテーマをそれぞれに掲げています。

 滋賀県–水、兵庫県–匠、京都府–創、奈良県–源、和歌山県–道、大阪府–芸。

奈良県で開催するフォーラムのキーワードは「源」(みなもと)で、掲げるテーマは“The Place Where It All Began -はじまりの場所-”です。

日本人は米を食し、酒を造り、絹・麻をまとい、木の住まいを建て、恵みを授けてくれる神々に祈りを捧げてきました。そうした日本文化の源が奈良県にあり、その文化が今もって息づいています。奈良県は“はじまり”の場所であり、その地から創出してきた数々の文化のイノベーションがあります。それらを探り、学ぶことで、今に息づく日本文化の大切な「源」と、いにしえの昔から続く人々の幸せを願う祈りを未来につなげていくこを私達は願っています。そして、奈良県のフォーラムがそうした営みの“はじまり”となることを目指しています。

※1:「関西・歴史文化首都フォーラム」(https://kansai-rekishibunka.com/) 推進委員会

日本イベント学会(https://eventology.org/)のメンバーが主体となり、大阪・関西万博『「TEAMEXPO2025」プログラム/共創チャレンジ』に参加。関西を構成する2府4県(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)にて万博開催まで2023~2024年度に渡りフォーラムを順次実施中。『歴史文化首都』としてのポテンシャルを持つ関西の魅力を発信している。

※2:2023年に2県1府で開催済

滋賀県(https://kansai-rekishibunka.com/shigaforum.html

兵庫県(https://kansai-rekishibunka.com/hyogoforum.html

京都府(https://kansai-rekishibunka.com/kyotoforum.html

  • <「関西歴史文化首都フォーラム」in Naraの目標>

1.     観光等の産業と経済活性化のために、世界文化遺産とUNESCO無形文化遺産※3の保護継承と利活用を通じて本来の価値を社会に発信し、国際交流へと発展させる。

2.     奈良県は大和宣言※3にある「社会や集団の有形遺産及び無形遺産の保護が調和し、相互に有益で補強しあえるよう統合的アプローチ」を練り上げることに取り組む。

3.     能楽・雅楽を代表例に、奈良に存するUNESCO無形文化遺産と奈良公園内のシンボリックな場所(有形)との関係性を歴史の変遷を踏まえて説き起こし、正規及び非正規のルートを通じて伝えていく努力を行う。

4.     世界文化遺産だけでなく無形文化遺産を文化資源としてとらえ、その保護と継承が奈良県のみならず日本国、ひいては世界にとっても重要であることを確認する。またそれらは有形の遺産と無形の資産との融合を通じてより深い理解が進み、日本文化の本質的な価値を示し、UNESCO無形文化遺産のような世界への貢献につなげる。

※3:UNESCO無形文化遺産の保護継承にむけた「大和宣言」:奈良ドキュメントをきっかけに「文化遺産は単体の文化財と考えるのではなく、有形無形の情報の伝達される総体としてある」と考えられるようになった。

  • <「関西歴史文化首都フォーラム」in Naraの開催概要>

■テーマ :「源」〜The Place Where It All Began -はじまりの場所-

■開催日時:2024年5月16日(木)13:00~17:00(シンポジウム) 

                 17:30~19:00(交流会・懇親会)

■会  場:奈良公園バスターミナル、レクチャーホール及び展示室1~2、情報広場他

■実施形式:会場参加/関係者・招待者・一般 (会場:200名予定)

■主  催:「関西・歴史文化首都フォーラム」推進委員会/奈良実行委員会(提唱団体:イベント学会 支援団体:一般財団法人 地球産業文化研究所)

■後  援:公益社団法人日本ユネスコ協会連盟/一般財団法人関西観光本部/公益社団法人2025年日本国際博覧会協会/文化庁/奈良商工会議所/観光庁/経済産業省/関西広域連合/奈良県/奈良市(以上予定)

主なプログラム ※プログラムは変更になる場合があります。

・開催の挨拶

 中村利雄(イベント学会会長)

1 基調セッション  「はじまりの奈良〜有形と無形の豊かな文化融合」

 ・パネリスト 岩本 渉(前アジア太平洋無形文化遺産研究センター所長)

        本中 眞(奈良文化財研究所所長) 

 ・モデレータ 川井徳子 (公益社団法人ソーシャル・サイエンス・ラボ専務理事)

2 テーマセッション(1) 「杜の都を、つくり続ける奈良」

世界でも類を見ない伝統建築のフィールド・ミュージアムと言う視点から奈良を考察する。仏教伝来とともに日本に伝わった高度な建築の技術は藤原京・平城京建設の中で変貌を遂げ現在の奈良に脈々と息づいている。歴史と共にある世界的にも稀有な奈良県の建造物の魅力・価値を未来へとつなぐ手立てを語り合う。

 ・パネリスト 三井所清典(日本建築士連合会 名誉会長)

          藤田盟児(奈良女子大学 工学部長)

 ・モデレータ 後藤 治(工学院大学 理事長)

3 特別セッション 「はじまりの奈良 ~未来への提言~」

山下 真(奈良県知事)× 奈良教育大学学生 他

 

4 テーマセッション(2) 「みんなの幸せを、祈り続ける奈良」

神仏習合の祈りが人々の心に息づく聖地・奈良という定義から、仏教伝来による国内騒乱を経て、神と仏が共にある稀有な場所が奈良に生まれた。それぞれの時代の人々は何を神仏に祈り続けたのか、また人々の祈りの普遍性をSDGsの視点からひも解いていく。

 ・パネリスト 岡本彰夫(元春日大社権宮司)

        上司永照(華厳宗大本山東大寺 執事長)

        薮内佐斗司(奈良県立美術館 館長)

 ・モデレータ 中澤静男(奈良教育大学 ESD・SDGsセンター長)

5総括セッション 「さあ!始めよう、新・はじまりの奈良」

福井昌平(フォーラム座長)×中澤静男(奈良教育大学 ESD・SDGsセンター長)

6トークセッション 「はじまりのNARA 言葉と食の聖地巡礼1」〜言葉〜

吉野和紙・墨・筆・書道作品の展示等、奈良発祥の文化・アートのインスタレーションとトークショー。

トークゲスト:井上さやか (奈良県立万葉文化館 企画・研究係長)、逢香(妖怪書家・書家) 

7交流会・懇親会 「はじまりのNARA 言葉と食の聖地巡礼2」〜食〜

フォーラムのフィナーレは、日本の食のルーツをたどり、学ぶことで、日本や和食・日本酒への理解や関心をより深め、食文化の発展へとつなげる交流会を開催。

①      奈良県湯山副知事挨拶  奈良の有形と無形の文化遺産と観光について(仮)

②      開催挨拶  正暦寺・大原弘信住職:酒のはじまりと日本清酒発祥の地について

③      乾杯  奈良県酒造組合・北岡篤会長 

④      奈良酒(含む菩提酛)の試飲と蔵元との交流  奈良県酒造組合

⑤      奈良にルーツがある食材等を使ったお料理(おつまみ)の提供とミニトーク 
   懐石料理 紀仙 若主人 江口直樹氏

⑥      「めっちゃ抹茶奈良フォトコンテスト」入賞者発表・表彰

  • <世界からみた和食のルーツ奈良のガストロノミーの魅力・可能性>

 和食のルーツ、奈良は、調味料を使い始めた記録が万葉集や平城宮跡で発掘された木簡などにもみられる美食のはじまりの地です。公邸料理人、モルディブ5つ星ホテル料理長などを歴任し、世界のラグジュアリーリゾーツからの招聘やレストラン監修、プライベートジェット機の料理担当など、世界で活躍の懐石料理 紀仙の若主人・江口直樹氏から、海外の視点から感じる和食の魅力についてミニトークと料理を提供します。

 

  • <「めっちゃ抹茶奈良フォトコンテスト」入賞者発表>

抹茶スイーツまたは抹茶ドリンクを被写体に含んだ”映え写真“をインスタグラムで一般公募し、審査で選出された優秀者を会場で発表し、表彰式を行います。受賞者には商品券など豪華賞品を授与します。

また、参加者(作品投稿者)を、“めっちゃ奈良アンバサダー(仮称)”に認定し、当実行員会や関連するプロジェクトの事務局などが実施する奈良を盛り立てていくイベントや交流会への案内や協力依頼などをしていく予定です。

詳細:特設サイト

https://www.narakko.jp/metcha-matcha-nara/

企画・運営:株式会社読売奈良ライフ

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