UDホスピタリティマネジメント エースホテル京都/ドローイングアーティスト Gento(げんと)- Hit the nail on the head(物事の核心をつく、本質を見る)- 日常の偏見を独自のシニカルな視点と洞察力で描いた作品を展示

新進気鋭のアーティストを発掘・支援するプログラム エースホテル「アーティスト・イン・レジデンス」第4弾 

Photo (c) Ryo Ishii

 エースホテル京都(所在地:京都市中京区、総支配人:池内 志帆)は、新進気鋭のアーティストを発掘・支援することを目的としたプログラム「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」を2023年夏にスタートしました。第4弾は色鉛筆を使ったドローイングアーティストGento(げんと)の作品を、2024年5月8日(水)から9月3日(火)の期間にホテル1階ロビーギャラリーで展示します。

 「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」に参加するアーティストは、2023年の春に東京ビックサイトにて開催された世界的現代美術家の村上隆氏が率いるカイカイキキによる新人アーティストアインキュベーションイベント「GEISAI #22」から、「エースホテル京都賞」を受賞した4名です。エースホテル京都は、それぞれのアーティストの展示期間をホテル1階のロビーギャラリーに順次設け、2024年の夏まで同プログラムを開催します。

 

 最後となる第4弾のアーティストGentoは、初めて色鉛筆で描いたドローイング作品で星野リゾートOMO7賞を受賞、以後、数々のギャラリーで展示会を開催し、わずか1年半で「エースホテル京都賞」を受賞した新進気鋭の才能溢れるアーティストです。Gentoの制作意欲は、人間が持つ偏見や先入観へのシニカルな視点が根源にあります。見た目だけでは本質を見抜けない、その表裏や矛盾をアートとして可視化させ、作品を通して自他に偏見があることに気づく/気づかせることを目的に活動を続けます。作品のテーマは鋭く、時に冷笑的で、その絵は色鉛筆で丁寧に色を重ねることで、立体感や陰影を表現し、質感に富んでいます。このテーマ性と絵の美しさの間に生じるギャップが、観る人の心に何らかの印象や感情、“気づき”を残します。

  今回の展示会では、「Hit the nail on the head」と題し、物事の表層に捉われることなく「見る」という行為にこだわり、「見る」という行為が「見られる」という行為へと変化していくことを探求します。そうして観察を深めることで、その先にあるものにやがて出会い、作品を通して内的なものと外側との境界線をなぞっていきます。展示する作品は全19点、そのうち8点がエースホテル京都での滞在時に制作した新作です。中でも、『自然』は、広島の原爆ドームと広島平和記念資料館を訪れた後に描いた作品で、人間が窮地に立った時、理性が働かなくなることを資料を通して目の当たりにしたことから生まれました。またエースホテル京都の滞在時に描いた『反発係数』は、滞在時にエースホテル京都のスタッフとの関係性から感じたことを描きました。周りの環境とその支えがあることで、自分自身がより高く、良いパフォーマンスを発揮することができることを、自身を球に見立てて、反発係数の1:3:9の比率を用いて描きました。

 Gentoは、自身の作品が現代社会に生きる人々に潜む不平等や先入観を超え、見る人の心を揺さぶるようなインスピレーションを与えることを願っています。報道関係者におかれましては、本件ご取材賜りますよう、何卒お願い申し上げます。

アーティスト紹介

Gento | げんと

大阪出身。「偏見」をテーマに色鉛筆を使ったドローイングの制作をする。

Gentoの作品は、人間が持つ偏見や先入観へのシニカルな視点が根源にある。見た目だけでは本質を見抜けない、その表裏や矛盾をアートとして可視化させ、作品を通して自他に偏見があることに気づく/気づかせることを目的に活動をする。色鉛筆、立体感、陰影の向きにこだわり丁寧に仕上げた作品はとても美しい。

色鉛筆で描く理由は、色を重ねることが人生の経験や過程を表し、失敗を受け入れて改善することに似ているため。一度引いた色は消すことができない。その失敗も含め色を重ねることで絵が完成する。同様に人生も経験や試行錯誤の積み重ねで成り立っている。失敗を受け入れ、それを改善していく人生の過程が、色を重ねる行為と似ていると捉え、制作活動を続ける。

2022

11月   BILLIKEN CREATORS OSAKA

    田村駒ビル2F SHOWROOM

        OMO7賞 受賞

      OMO7大阪 by 星野リゾート 

12月   吉田杯 芝田町画廊

2023

 2月   グループ展 銀座ミレージャギャラリー

 4月   GEISAI 東京ビッグサイト

           エースホテル賞 受賞

 9月   戯画展 芝田町画廊

 11月   宝塚市展 佳作

2024

 5月   エースホテル京都 展示

ホームページ  https://gnakao2021wsgd.wixsite.com/portfolio

インスタグラム https://www.instagram.com/gento_art.13/

展示タイトル

「Hit the nail on the head」(物事の核心をつく、本質を見る)

事物の外面に捉われることなくただ見ることに徹することで、見ることは見られることへと変化していく。

そうやって観察を深めていくことで、向こう側にいるものとやがて巡り逢うのだ。

私の絵はその内的なものと外側との境界線をなぞったものだ。

30日間エースホテル京都で過ごした様子

代表作品

『自然』

2024年 

エースホテル京都滞在時に作成

広島の原爆ドームと広島平和記念資料館を訪れた後に描いた作品。

人間が窮地に立った時、理性が働かなることを写真を通して目の当たりにした。

“判断ができず、考えられない”状態が実は本能のまま、自然な状態なのではないか。

色は、自然 = natureに近い緑や青とは対照的に

情熱を表す赤、背景は子どもを連想する黄色を選んだ。

そう思いながら丁寧に円を描いた。

感情そのままに、自分が綺麗に描きたいと色を重ねたこの気持ちも、また自然だ。

『反発係数』

2024年

エースホテル京都滞在時に制作

エースホテル京都での滞在中、ホテルのスタッフから多くのサポートを受けた。

それは、とてもさりげなく、時に気づかないところで、そして常に身近にあるものだった。

支えがあるから自分のやりたいことができる。

だからこそ、より高く、良いパフォーマンスができるのだと滞在中に感じた。

球は自分自身。

落ちてもバラバラに散らばらず、その支えが一直線の軸となって、

自身をより高みへと跳ね上げる。

その様子を球の反発係数の1:3:9を用いて描いた。

また球の大きさは、フィボナッチ数列に基いて描いている。

ポーカーフェイス (2023)

内心は動揺しているが、

外面は平常心を装っているというギャップ

操作 (2023)

相手の言動を操作するのは難しい

干渉 (2024 エースホテル京都滞在時に制作)

説明はない

干渉するな

アーティスト・イン・レジデンスとは

2014年にエースホテル・ニューヨークで開始した「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」は、クリエイティブ集団やアート機関とのパートナーシップのもと世界中のアーティストを各地のエースホテルに招き、一ヶ月間作品制作のスタジオとしてホテルの一室を提供し、創作のための時間と空間を与えられたアーティストの作品は、滞在するエースホテルに展示され、一般公開するアーティスト支援プログラムになります。

エースホテルは長い間、先見性を持ち、創造性と反骨精神でその土地に命を吹き込むアーティストや作家の方々−を称えてきました。数年にわたり、このプログラムはニューヨーク以外のエースホテルにも拡大し、幅広い分野から何百人ものアーティストが参加するようになりました。参加アーティストは、このプログラムの一環として、エースホテルの客室で音楽の制作や録音、詩や手紙、短編小説の執筆、スケッチ、写真撮影、映像撮影、絵画、彫刻などを行ってきました。

京都、パームスプリングス、ニューヨーク、ブルックリン、ダウンタウン・ロサンゼルス、ニューオーリンズ、トロント、シドニーの各ホテルは、それぞれ別の施設、団体、組織と提携し、2023/2024 「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」の共同キュレーションを行っております。

エースホテル京都について

名         称:エースホテル京都(日本語表記) / Ace Hotel Kyoto(英語表記)
住         所:京都府京都市中京区車屋町245-2 新風館内
開   業   日:2020年6月11日
総 客 室 数:213室(客室部分2階〜7階、保存棟26室、増築棟187室)
料 飲 施 設:レストラン3店舗、コーヒーショップ1店舗
その他施設:オリジナルグッズショップ、ギャラリー、宴会場1、会議室3、ルーフトップ、屋上庭園、フィットネス・ジム、フォトブース
駐   車   場:なし

<ホテル概要>
1999年アメリカのシアトルで若いクリエイター集団によってスタートして以来、現在全世界に10店舗をホテルを展開。アートや音楽を軸に、クリエイティビティあふれるインテリアデザインや、広く開かれたロビースペースの活用などで、旅行者だけでなくコミュニティと結びついたそれまでになかった形のホテルとして日本でも注目を浴びてきたホテル。エースホテル京都は初のアジア及び日本出店となる。

エースホテル京都は、著名建築家・隈研吾氏、長年のパートナーであるコミューンデザインとのコラボレーションにより、「East Meets West(イースト ミーツ ウエスト)」というコンセプトのもとデザインされた。日本とアメリカ西海岸のアーティストや職人によるクラフト、自然、地域の素材、カスタムアートなど「美的哲学、アイデアと伝統」がバランスよく融合された、新しい感覚の空間・アート作品を、宴会場、客室だけでなく館内のいたる所に配置する。

そのほか、エースホテルのリテールショップと専用アートギャラリーを含むインスピレーション溢れるロビー、受賞歴のあるパートナーシェフ、ウェス・アヴィラ、ケイティ・コール、マーク・ヴェトリ率いる3つの個性的なレストラン、ホワイトオーク材を使用した広々としたグリッドや庭園の中庭を見渡せる全面ガラス張りの壁など、細部にまでこだわったフレキシブルなイベントスペース、日本初のスタンプタウン・コーヒー・ロースターズのカフェ、緑豊かな中庭など、エースホテル京都は、地元の人々や観光客に友情、発見、文化交流の場を提供する。

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