認定特定非営利活動法人カタリバ/「震災後お出かけ・遊びの機会が減った」約9割。能登半島地震被災地の子どもたちに向けた、遊びの機会を届けるプロジェクトがスタート

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、この度アソビュー株式会社(所在地:東京都品川区、代表執行役員CEO:山野智久、以下アソビュー)と協働し、被災した子どもたちのお出かけ・遊びに関わる調査を実施しました。その結果をまとめ、発表します。また、5月3日(金)より、子どもたちに遊びの機会を提供する「能登半島被災地の子どもたちへ遊びを届けるプロジェクト」を開始しましたのであわせてお知らせします。

  • 能登地域の復興活動は長期化する見通し。そのような中迎えるゴールデンウィーク

1月1日に令和6年能登半島地震が起こり、最大で3万人が避難する事態となりました。カタリバは1月4日に石川県七尾市に子どもの居場所を開設し、それに続いて石川県内で10箇所以上の子どもの居場所を運営。避難所生活でストレスがたまる子どもや保護者の方に安心できる居場所を提供してきました。

また、被災したことで進路を諦める子どもが生まれないよう受験に伴った奨学金制度の立ち上げ、教育委員会と連携協定を結び学校再開に必要な暖房器具などの提供や、子ども一人ひとりのニーズに合わせた物資を提供するなど、さまざまな支援を行ってきました。

震災当初は約1ヵ月休校していた能登地域の学校も2月には全て再開し、4月の頭には入学式がおこなわれました。子どもたちの生活も徐々に日常に近づいているようにみえますが、現地で支援に取り組む中で、未だ避難所生活を続ける方や自宅再建のめどが見えないという方など、まだまだ通常の生活に戻れていない方の声も聞こえています。

このような状況下、ゴールデンウィークという行楽シーズンを前に、出かけることが出来ず悲しい思いをする子どもたちもいるのではないかと、カタリバは株式会社アソビューと協働し被災地の子どもたちへ調査を実施しました。

  • 被災地の家庭の約9割が震災後お出かけや遊びの機会が減少したと回答。コロナ終了後の社会トレンドとは相反する結果に

カタリバが支援する中でつながった被災地の子どもの保護者154人に対しインターネット調査を行った結果、以下のような結果となりました。

震災から約3か月が経過していますが、回答者の約9割が震災前に比べお出かけの機会や遊びの機会が減少したと回答しています。

ゴールデンウィークのお出かけについての設問では、今年のゴールデンウィークにどこにも行かないと回答した人は8割を超えています。

また別の設問で、「震災の影響で、(昨年と比較して)ゴールデンウィークのお出かけの機会が減った」と回答した人について、その理由をたずねると7割超が「経済的な理由」と答えました。

現在の状況について尋ねる設問では

・休日は家の片付けばかりしている

・地震後近隣の公園が無くなり、子連れで出かける事が少なくなった

・楽しい事を考える気持ちの余裕がない

などの回答があり、休日に遊びにでかけることが難しくなっていることが分かります。

  • 「能登半島被災地の子供たちへ遊びを届けるプロジェクト」がスタート

コロナ禍で外出を自粛していたムードから一転、2024年ゴールデンウィーク期間の新幹線の予約は4月11日時点でコロナ前2018年と比べても9%増加するなど、遠出する人が増えています。前述の調査では、そんなゴールデンウィークの状況とは裏腹に、被災地の子どもたちは出かけることができず、被災をきっかけに体験格差が生まれている状況が明らかになりました。

そこで被災地の子どもたちへ遊びの機会を届けるために、2024年5月3日(金)より、「能登半島被災地の子どもたちへ遊びを届けるプロジェクト」を開始することになりました。約1,000万人が利用する遊びの予約サービス「アソビュー!」を活用して資金を集め、これまでカタリバが支援に取り組む中でつながった被災地の子をもつ家庭300世帯に対して、全国の遊び先で使えるクーポンを提供します。

【プロジェクト概要】

●プロジェクト内容:

「アソビュー!」を活用し、被災地の子を持つ300世帯に遊びを提供するための資金集めを実施。目標金額達成後、アソビュー!に掲載されている約10,000ある全国のレジャー・体験施設で使用できるクーポン(1家庭10,000円分)を発行し、カタリバが支援を行う中で繋がった被災地の家族に提供します

●実施:認定特定非営利活動法人カタリバ(被災地の家族への発信)・アソビュー株式会社(資金集め、クーポン提供)

●期間:2024年5月3日~12月31日

(スケジュール想定)

支援金受付:5月3日~7月5日

遊び機会の提供:7月15日~12月31日

●支援対象世帯:輪島市・珠洲市・七尾市・能登町(⼆次避難先︓⾦沢市・加賀市)に在住する300 世帯(⼩学校〜⾼校までのお⼦様のいるご家庭)

●特設サイト:https://www.asoview.com/note/4608/

今回の支援を通じて、被災したことでさまざまな体験が出来なくなってしまう子を一人でも減らし、子どもたちに多様な機会を提供することを目指します。

アンケート概要:

調査期間:2024年4月19日(金)~4月22日(月)

調査方法:インターネット調査

対象:カタリバの被災地支援を受けた⼩学校〜⾼校までのお⼦様のいるご家庭(LINE相談への登録、Myボックスプロジェクト・受験生向け奨学金の受給者)154名

  • アソビュー株式会社とは

「生きるに、遊びを」をミッションとし、“遊び”が衣食住に並ぶ人生を豊かに彩るものとして、Well-Beingな社会の実現を目指しています。休日の便利でお得な遊びの予約サイト「アソビュー!」、大切な人に思い出を送る体験ギフト「アソビュー!ギフト」、レジャー観光・文化施設向けDXソリューション事業を提供しています。

設立年月  :2011年3月14日

資本金   :10億円

代表者名  :代表執行役員CEO 山野 智久

本社所在地 :東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎イーストタワー8F

事業内容 :遊びやレジャーアクティビティの予約マーケットプレイス事業、レジャー業界向けDX推進事業など

URL    :https://www.asoview.co.jp

  • 認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>

設立 : 2001年11月1日

代表 : 代表理事 今村久美

本部所在地 : 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F

事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市)/家庭の事情で居場所を求めている子どもに対する支援(東京都足立区)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)

URL: https://www.katariba.or.jp/

  • 問い合わせ

取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。

https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 山本)

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