- 2024-5-15
- ホテル プレスニュース
試泊の実施や「コミュニケーションシート」の導入など、ニーズに沿った体制整備を支援
一般社団法人Try Angleは、株式会社コスモスホテルマネジメントと連携し、同社が運営するアパートメントホテル「MIMARU」での医療的ケア児者受け入れに向けて、試泊などのサポートを実施しました。宿泊施設向けの受け入れ支援としては2例目となります。
<MIMARUで新たに整備された事項>
①医療的ケア児家庭の意見を基に、宿泊時に必要なお風呂マットやおむつ入れなどの備品を整備
②障がい者・医療的ケア児等の予約時に「コミュニケーションシート」にて、要望の確認を開始
③MIMARU公式HP内に障がい者・医療的ケア児向けの案内ページを作成
https://mimaruhotels.com/accessible-tourism
④ユニバーサルマナー検定3級をMIMARUの全取締役・従業員が取得
⑤難病と闘う子どもたちを応援するボランティア団体への宿泊支援を開始
アパートメントホテル「MIMARU」での試泊を実施
Try Angleでは、たんの吸引や人工呼吸器などのケアを日常的に必要とする「医療的ケア児」とその家族が自由に旅行を楽しめる社会を目指して、医療的ケア児者の受け入れに積極的な宿泊施設を可視化するとともに、施設側の受け入れ指標づくりを進めています。
この度、活動に賛同いただいた株式会社コスモスホテルマネジメントが運営するアパートメントホテル「MIMARU」で宿泊受け入れに向けたサポートを実施いたしました。同社はサステナビリティの3つのテーマとして、「人と働き方の多様性」「ゲスト・地域とのつながり」「環境配慮」を掲げており、そのうち「ゲスト・地域とのつながり」を促進し、みんなが安心して泊まれるホテルづくりを進める取り組みの一環として、医療的ケア児の受け入れに向けた体制整備を行っていただきました。
MIMARUは、家族や仲間と“みんなで泊まる”を楽しむためのアパートメントホテルで、4人から最大10名で泊まれる広い客室が特徴です。全ての客室にキッチンなどの調理設備、ダイニングテーブルがあり、胃ろうの注入器具などの洗浄や、食事の加工が必要な医療的ケア児者家庭にとって利用しやすい環境が整っていることも今回の受け入れの後押しとなりました。
Try Angleは、東京・京都・大阪で27箇所展開されているホテルの内、「MIMARU東京 錦糸町」「MIMARU東京 浅草STATION」にて医療的ケア児家庭の試泊を実施するとともに、スタッフと医療的ケア児家庭でヒアリングの機会を設け、改善点の洗い出しをサポートしました。
試泊を通じて改善点をすり合わせ、ニーズに沿った受け入れ体制整備へ
試泊は、Try Angleの取り組みに賛同いただいている医療的ケア児家庭にご協力いただき、「MIMARU東京 浅草STATION」のデラックス2ベッドルームスイート(定員8名)、「MIMARU東京 錦糸町」のアクセシブルアパートメント(定員4名)にて実施しました。どちらの客室も、車いすで過ごしやすいよう、通路が広めで、浴室も引き戸で出入りできるアクセシブルルーム仕様となっています。試泊にあたっては、事前にご家庭から要望を聞き取り、以下の備品をご用意いただきました。
<事前準備いただいた備品>
・転落防止のベッドガード
・追加のバスタオル
・オムツ用のゴミ箱
・食事介助用のイス
・お風呂の洗い場用マット
・脱衣場ジョイントマット
試泊当日には、実際に利用した感想をヒアリングする機会を設けました。現状では不足している備品を確認できたほか、コンセントの位置や荷物の置き場があることも重要ということがわかりました。また、事前に貸出可能な物品リストがわかると準備がしやすく、エレベーターのサイズ、駐車場の有無、荷物の事前預け入れ可否など、旅行前に多くの確認事項があることを確認できました。
この度の試泊を経て、利用家庭の事前準備の負担を軽減するため、アクセシブルルーム予約時に医療的ケア児者や障害児者との旅行である旨の申し出があった場合は、Try Angle作成の「コミュニケーションシート」をMIMARU用にアレンジしていただき、各ホテルで貸出可能な備品の紹介やご家庭の要望のヒアリングをいただけることになりました。さらに、参考情報として、ユニバーサルガイドや車いす手配先、海外ゲスト対応可能な旅行会社も併せてご紹介いただきます。
MIMARU各施設での貸出可能備品
・オムツ用のゴミ箱
・お風呂の洗い場用マット、脱衣場ジョイントマット、シャワーチェア、バスグリップ
・ベッドガード(子ども用)、たちあっぷ
※その他、電気コードなどもご用意がありますので、事前に各施設にお問い合わせください。数に限りがあります。
MIMARUではさらなる受け入れ促進を図るため、MIMARUの全取締役・従業員がユニバーサルマナー検定3級を取得し、難病と闘う子どもたちを応援するボランティア団体への宿泊支援を開始いたします。Try Angleは、医療的ケアや障害の有無に関わらず全ての人が旅行を楽しめる社会の実現に向け、これからも宿泊施設向けの受け入れサポートを推進してまいります。
医療的ケア児者の旅行・外出を応援する事業者を募集しています
Try Angleでは、医療的ケア児の宿泊受け入れを進めていきたいとお考えの宿泊事業者の方、飲食店の方へ、受け入れ環境を整えるためのアドバイスやモニタリングを行っています。この取り組みにご関心をお寄せいただけましたら、下記問い合わせフォームよりお問い合わせください。
コスモスホテルマネジメントについて(本社:東京都港区、社長:藤岡 英樹)
コスモスホテルマネジメントは、“みんなで泊まる”を楽しむアパートメントホテル「MIMARU」を運営しています。ただ寝るためだけのホテルではなく、キッチン、リビング・ダイニングスペースを備えた約40㎡からの広い客室で、家族や仲間とみんなで団らんをしたり、一緒にくつろいだり、暮らすように過ごすことができます。旅をサポートするのは、世界中から集まった日本が大好きな多言語対応のスタッフたち。頼れる“旅先の友人”のように、一人ひとりの希望や思いに寄り添いながら、心に残る旅をつくっていきます。MIMARUでは、”Unwinding time. Endearing ties.”をブランドメッセージに掲げ、MIMARUを拠点にすることで、一緒に旅する人との仲や、旅で出会う人との距離、旅先の街との関係が、もっと縮まり、深まっていくことをめざしています。
サステナビリティ:人から社会へ、未来を喜びでつなぐ。当社では、「人と働き方の多様性」「ゲスト・地域とのつながり」「環境配慮」の3つのテーマで、ゲストから地域、地域から世界、そして未来へ、喜びの連鎖が広がる社会をめざし、SDGsの達成へと実を結ぶよう着実に歩を進めてまいります。
MIMARU公式HP:https://mimaruhotels.com/
サステナビリティページ:https://mimaruhotels.com/sustainability/
Try Angleについて
一般社団法人Try Angle(トライアングル)は、”病気や障害の有無にかかわらず誰もが安心して旅行を楽しめる社会”をつくるというビジョンの元、主に医療的ケア児の外出・旅行の支援、観光事業者向けの研修などを実施。活動を通して、ユニバーサルツーリズムの発展を目指しています。現在は、人工呼吸器や胃ろうなど、医療デバイスと共に生きる医療的ケア児者の方が旅行しやすくなるよう、『医療的ケア児の旅行ガイドライン』を作成、販売しています。
代表理事:須田 麻佑子
所在地:石川県金沢市菊川1-26-4
設立:2020年12月
ホームページ:https://try-angle.org
公式HP:https://try-angle.org/ 公式X:https://twitter.com/tryangle_tw
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