- 2024-5-21
- ホテル プレスニュース
組織設計のノウハウと、自然と社会にひらく建築をかけあわせ、都市と地域の新たな関係性を生み出すコモンズ。世界遺産30周年を迎えた屋久島に、12室の宿泊棟とコワーキングカフェを併設した複合施設をオープン。
目次
皆で共有し、誰しもに開かれた空間を目指して
5月3日に、屋久島にアート&リトリート空間「Årc yakushima」をオープンしました。基盤となっているフィロソフィーは「Commons」。この言葉は、言い換えると「共有の資産」です。これは、ある特定の誰かのものではなく、関わる者皆で所有・管理をしながら誰でも利用できる開かれた場所だと捉えています。本施設は単なる宿泊施設ではなく、東京などの都市に住む人々が共同出資し、Co-Ownerとして経営や場づくりにも参画しながら、自らももうひとつの通い住まいとして利用します。様々な形で関わりながら、時間をかけて創り上げていくことを目指して設立に至りました。
Co-Ownerだけではなく、島に住む地元の人、旅行で屋久島を訪れている人にも利用や場づくりに加わっていただき、誰もが「自分の場所」と感じられるような場所を育てていきます。この施設を通して多くの人が関わり合うことで、共有の資産に近づくと考えています。
▶ HP: https://www.arc-yakushima.com/
▶ Instagram: https://www.instagram.com/tokyo.yakushima/
屋久島での1.5拠点生活
もう一つの願いとして、「都市に生きる人々が、何にも囚われずに自然体である」ということを構想しています。無意識の中で、何かの役割を背負っていたり、自分を大きく見せたり、小さく見せたり。屋久島に来て、都市での生活の中でいつの間にか積み重なっていた荷物を下ろして、自然と調和し、自然体の自分を感じる。そしてその自然体の自分をまた都市に持ち帰り、周囲の人にも影響を与える。そんな循環を巡らせていきたいと考えています。
移住や二拠点生活となると、時間がかかったり、費用がかかってしまったりと、実現に向けたハードルが高くなりがちです。一方で多拠点生活となると、なかなかその場所を「自分の場所」として捉えにくかったりもします。Årc yakushimaは、Commonsとしてこの空間をみんなで共有し、いつでも帰ってこられるような場所として、1.5拠点生活を営んでいきたいと考えています。
自然体の表現者として生きる
Årcのコンセプトワードは、「自ら然しく、表現する。」です。囚われのないありのままの自分で表現したいものを表現すれば、それはアートである。そんな考えを前提に持っています。ですが、表現したいことと経済合理性は関係がなく、お金が生きる拠り所となりがちな都市環境において、アーティストとして生きることは困難です。
そのため、Årcではアーティスト・イン・レジデンスを提供し、屋久島でリサーチや創作活動を行うアーティストの支援をいたします。
また、Årcの建築や内装設備はモノトーンで統一されており、支援するアーティストの作品の展示や、舞台として、あえて色を持たせないことをデザインしています。
Årc yakushimaでの提供価値について
1)島産の素材を利用した、居心地の良い建築空間
Årc yakushimaの建築には、屋久島地杉や焼杉の外壁など、屋久島や鹿児島産の素材を活用しています。オーシャンビューのお部屋からは、冬にはクジラを見ることもでき、フォレストビューのお部屋からは、緑の山々や、隣接する川に棲むホタルを眺めることができ、屋久島の豊かな自然を感じられます。また、都会では見られない感動的な星空を眺めることができます。
建物の中は、ミニマルで洗練された空間でありながら、木々の温かさを感じられる空間が広がっています。長期滞在でも不便なく生活ができるよう、ワークスペースやキッチンスペースも備えています。
建築設計を担っているのは、これまで多数のアワードを受賞しているPEAK STUDIO一級建築士の建築家 藤木俊大氏。1人で内省的な時間を過ごせる環境と、人々が集まりやすい工夫とが併存しているため、旅行客だけではなく、リモートワークの新たな場所として島の人が集えるスペースとなってほしいと考えています。
建物の棟が密接しておらず、適度な距離を保った設計となっているのも特徴です。建物のすぐそばに森や川があるので、ふらっと気分転換をしにいくのも良いかもしれません。1人でぼんやり外を眺めながら耽る時間。他の滞在者との交流を楽しむ時間。その時々に馴染む空間を楽しんでいただきたいと考えています。
2)屋久島に精通した現地スタッフ
Årcの現地メンバーは、屋久島で生まれ育ったメンバーや、東京との2拠点生活を行っているメンバー、屋久島の地域おこし協力隊で移住推進をしてきたメンバーなど、皆それぞれのかたちで屋久島に活躍しているメンバーです。コーチングやファシリテーションの専門スキルを持っています。私たちとの対話や場づくりを通して、屋久島の日常の体感や、気づきを得ていただけたらと思っています。
3)人が有機的につながる場所を目指す、コーヒースタンドとワークスペース
滞在者だけでなく、島の人に向けたコーヒースタンドを併設。シングルオリジンコーヒーと、Årc yakushimaオリジナルのブレンドのドリップコーヒーを提供しています。コワーキングカフェとして、都市から来た人と島に住む人とが出会い、観光滞在では生まれないつながりの場となります。
4)関係性を深めるシェアキッチンとバー
施設内にはキッチンが併設されているので、Årc yakushimaで出会った人と食卓を囲む時間もお楽しみいただけます。夜の時間には、鹿児島や島内で醸造・熟成されたウイスキーやクラフトビールを提供するバーを営業。外には焚き火スペースもあり、お酒を交わしながら、また日中とは違う深い対話も生まれます。
5)ヒトと環境に配慮したアメニティ
施設内のアメニティには、地球環境とヒトに配慮したエシカルなものを無理のない範囲で取り入れています。たとえば、リサイクルポリエステルを使用した環境配慮型のArpe®のバスタオルや、皮膚への影響、香りへのこだわりのあるOSAJIのソープ類など、都市生活に慣れた方も心地よく利用いただけるモノを取り揃えています。
Co-op型の経営体制
コモンズを提唱する我々は、Co-op(協働組合)の考え方を取り入れています。Co-Ownerは出資をし、本事業のための組合をつくり、組合から専任されるボードメンバーとSHIFT-xとで協働経営が行われています。
分譲型リゾート等と異なり、Co-Ownerからの所有権販売や利用収入が目的ではなく、オーナーシップを持って経営や土地・地域に関わっていく「営み」が目的となっています。また、多数のオーナーで分散所有することにより、利益を独占したくなる心理を抑制し、目的に立ち返るガバナンスが働きます。
Årcに参画するCo-Ownerメンバーは、下記メンバーを含む10数の個人・法人となっています。
鈴木 宏和
Regenerativeシステムデザイナー
人と地球を愛し、その可能性をひらくことに関心がある。金融財務及び経営などエネルギーの専門家でもある。日本及びオーストラリアで複数の会社経営に携わり、人・組織・地球に命を吹き込み、Regenerativeな社会を創造する活動を展開している。東京在住。
武井 浩三
社会活動家 / 社会システムデザイナー
地球をお金のいらない世界へとアップデートするために、様々な営利非営利活動をしています。 #自律分散 #循環 #重なり合い #持続可能 #組織 #経営 #不動産 #貨幣 #金融 #経済 #政治 #民主主義 #地方創生 #コミュニティ #ブロックチェーン #web3 #DAO
渡邉 貴大
ファシリテーター
「共にファシリテーションし合う世界をつくる」をビジョンに活動しています。学び合い、出来事が生まれる場をつくること。そんな場をつくる仲間を増やすことが生業です。
折口 みゆき
組織開発コンサルタント
「一人ひとりが自らの可能性を拓くことが現実や世界を変えることである」と信じ、人や組織の変容を支援しています。生きること・働くことを考えるワークショップ、人生の目的を探求するコーチング、リトリートなどを提供しています。
Co-Ownerになることで、自身の「1.5拠点」として利用したり、「宿泊客」ではなく「組合員」としてオーナーシップをもって経営に関わることができます。
※ Co-Owner以外の方も宿泊利用は可能です。
施設概要
エリア
島のちょうど真南。静かで、暖かく、リトリート滞在に適した場所です。移住される方が多い地域でもあります。
近くにはカフェや居酒屋、野菜の直売所、車で5分程のところに尾之間温泉や平内海中温泉、スーパーなどもあります。
交通アクセス
・屋久島空港より車で約35分、バスで約1時間(最寄バス停「恋泊」から徒歩約6分)
・安房港より車で約25分
・宮之浦港より車で約60分
※ 羽田空港から屋久島空港へは、3時間程でアクセスできます(鹿児島空港で乗り継ぎ)。空港滑走路拡張計画が進んでおり、数年後の東京からダイレクトアクセスが見込まれています。
運営会社
SHIFT-x, Ltd.
本社: 890-0054 鹿児島県鹿児島市荒田1-16-7 イイテラス8F
HP: https://www.shift-x.design/
沿革: 2013年に東京にて創業。2021年に屋久島町にて旅行業事務所を設立。2023年より鹿児島に本社移転。
事業内容: 組織開発・人財開発コンサルティング、コーチングを通じた、法人および個人の人財育成支援。学びと変容の旅「Transformative Trip®」の設計・提供。
高級ホテルに無料で泊まれる
\もれなく”ヒルトンゴールド会員”/
ヒルトンに年間40泊以上しないと取得できない高嶺の花「ヒルトンオナーズゴールド会員」にもれなくなれることで評判のヒルトンアメックスカード。
2024年10月17日から期間限定でヒルトンアメックスプレミアムの入会キャンペーンがスタート! 宿泊無料や朝食無料、お部屋のアップグレードなどの特典によりコンラッドやヒルトンなどの高級ホテルがお手頃に利用できます。
\期間限定 特典 大増量中/
▼詳しくはこちら▼