- 2024-6-28
- 旅行 プレスニュース
身体的不自由を抱える高齢者方の86.4%が「万博に行きたい」と回答するも、98.1%が「万博に行けない」と感じていることが明らかに。
一般社団法人関西イノベーションセンター(所在地:大阪府大阪市、理事長:早乙女 実、以下「MUIC Kansai」)、東京トラベルパートナーズ株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:栗原 茂行、以下 東京トラベルパートナーズ)、住友電気工業株式会社(所在地:大阪府大阪市、社長:井上 治、以下 住友電気工業)が主催する、大阪・関西万博に簡単に行けない方の万博参加を実現するユニバーサルツーリズムプロジェクト『Let’s EXPO』は、身体的不自由を抱える全国60歳以上の男女471名を対象にした「身体的不自由を抱える高齢者の万博参加意向調査」を、2024年4月18日(木)~ 5月31日(金)で実施しました。
調査背景
世界中で高齢化が進む中、日本もおよそ4人に1人が65歳以上の高齢者となる超高齢社会へ突入しています。さらに1000万人弱が要介護認定を受けている現状から、大阪・関西万博においても高齢者・障がい者をはじめとした、身体的不自由を抱える方を対象とした福祉サービスの拡充が求められています。
「行こう。あきらめていた人と。」をコンセプトに掲げ、誰もが楽しめる大阪・関西万博を目指すユニバーサルツーリズムプロジェクトが『Let’s EXPO』です。万博に簡単に参加できない方々にも楽しんでいただけるよう、車椅子の補助サービスや身体的負担の軽い日帰りツアーの提供、デジタル障害者手帳の導入など、様々な福祉サービスを企画しています。
『Let’s EXPO』では「身体的不自由を抱える高齢者の万博参加意向調査」の結果をもとに、現在企画中のサービスの改善を進めてまいります。また、大阪・関西万博を運営する博覧会協会へも調査結果を共有し、誰もが楽しめる万博の実現を目指してまいります。
※本調査は、身体的不自由を抱える全国の60歳以上の男女471名を対象に実施されました。
調査サマリー
・身体的不自由を抱える高齢者の中で、外出を諦めた経験がある方は90.9%。
┗ 外出を諦めた理由として最も多かったのは、「外出先までの移動が難しい」(59.7%)。
・86.4%が万博に「行きたい」〜「どちらかというと行きたい」と回答するも、
98.1%が「実際には行けない」〜「どちらかというと行けない」と回答。
┗ 行けない理由で最も多かったのは「自力では行くことができないから、誰かに連れて行ってもらわ
ないと行けない」(56.9%)で、「体力・体調に不安がある」(45.2%)が続きます。
・万博会場にあったら現地に行き易くなるサービスは『専用の休憩スペース、多数の座って休める休憩スペース』(59.4%)
┗「介護士・看護師・医師の会場配置」(33.1%)、「万博会場までのバリアフリー交通アクセス(タク シーサービス等)」(32.7%)が続きます。
調査概要
調査タイトル:身体的不自由を抱える高齢者の万博参加意向調査
調査方法:アンケート調査(調査期間:2024年4月18日 〜 5月31日)
回答者属性:身体的不自由を抱える全国の60歳以上の男女471名
( 60~69歳:9.3%、70~79歳:20%、80~89歳:55.2%、90歳以上:15.5%)
回答にご協力いただいた施設:特別養護老人ホームや有料老人ホームなど全国31施設
※本調査内容を転載される場合は、出典がLet’s EXPOであることを明記くださいますようお願いいたします。
調査結果
身体的不自由を理由に、90.9%の身体的不自由を抱える高齢者が外出を諦めた経験があることが明らかとなりました。外出を諦めた理由として最も多かったのは、「外出先までの移動が難しい」(59.7%)でした。また、「体力・体調に不安がある」(51.6%)、「外出先でケアをしてくれる方がいない」(31.6%)といった理由も多く挙げられました。これらの結果から、交通機関のバリアフリー対応に加え、外出先での休憩場所や医療支援の整備など、身体的不自由を抱える高齢者が安心して外出できる環境づくりが求められていることがわかります。
回答者の86.4%が万博に行きたい〜どちらかというと行きたいと思っていることが明らかになりました。万博に行きたい理由として最も多かったのは「万博のようなイベントが好きだから」(36.5%)が最も多く、次いで「テレビや雑誌、インターネット等で大阪・関西万博の情報を見て、興味を持っているから」(34.6%)、そして「各国のパビリオンが楽しみだから」(25.9%)が続きました。多くの方が大阪・関西万博に対して強い関心を持ち、その多様な魅力に惹かれていることがわかります。
回答者の98.1%が、実際は大阪・関西万博に行けない〜どちらかというと行けないと感じていることが明らかとなりました。万博に行きたいと思っている方(86.4%)を11.7ポイント上回っていることから、多くの方が万博に行きたいと思いながらも、実際には行けないと感じていることがわかります。
万博に行けない理由として最も多かったのは、「自力では行くことができない、誰かに連れて行ってもらわないと行けない」(56.9%)で、「体力・体調に不安がある」(45.2%)、「金銭的に余裕がない」(27.2%)が続きます。
具体的な意見としては、「会場まで行けるかどうかが一番心配」、「観光バスなら行くが、電車では無理」といった声が上がりました。また「視覚に障害があり、人混みでの移動や席の確保が難しい」、「自分一人で行った時に手引きなど介助が容易に受けられるように人員を配置してほしい」という意見も見られました。さらに「どのような福祉サービスがあるのかを調べるのに時間と労力を要する場合が多い」という意見もありました。
大阪・関西万博の会場にあったら現地に行きやすくなるサービスとして最も多く挙げられたのは「会場内に専用の休憩スペース、多数の座って休める休憩スペース」(59.4%)でした。「万博会場までのバリアフリー交通アクセス(タクシーサービス等)」(32.7%)、「介護士・看護師・医師の会場内配置」(33.1%)、「マンツーマン介助サービス(車椅子を押してくれる等)」(30.4%)が続く結果となりました。
身体的不自由を抱える高齢者にとって会場内に休憩所があることは、より長時間の滞在を可能にするだけでなく、安心して各パビリオンを楽しめることにもつながることが考えられます。また、万博会場までのバリアフリー交通アクセスの充実についても、特に自力での移動が難しい方々にとってはこのようなサービスが大きな助けとなることが考えられます。
Let’s EXPOについて
行こう。あきらめていた人と。
2025年4月、55年ぶりに大阪の地で開催される万博。Let’s EXPOは、万博に”簡単に行けない方”の参加を実現するユニバーサルツーリズムプロジェクトです。「万博に行きたいけれど、行くことができない」方々の課題を、当事者とその家族や介護・福祉関係者と解決し、誰もが楽しめる万博を目指します。Let’s EXPOの最新情報は、ニュースレターの形で随時配信いたします。プロジェクトに興味・関心がある方々は、以下よりメールアドレスをご登録ください。
U R L:https://www.lets-expo.jp/#subscribe_anker
一般社団法人関西イノベーションセンター(MUIC Kansai)
「観光とイノベーションの新結合」を目指すイノベーション創出拠点として、観光産業に関わるさまざまな企業や人が集い、新しいビジネスの創出や社会実装に取り組む場です。当社団は、MUIC Kansaiでの活動を通じて、観光産業の更なる発展と地域経済活性化への貢献を目指します。
所在地:大阪府大阪市中央区伏見町三丁目6番3号
設立:2020年3月6日
社員:株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ、株式会社三菱UFJ銀行
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