- 2024-7-2
- 旅行 プレスニュース
インバウンド活況・オーバーツーリズム等を見据え、地域に専門人材を積極的に派遣し全国に”新しい目的地”をつくる地方創生事業「Destination Create Project」を始動
全国50エリア以上で地方創生事業のプロデュースを行う株式会社さとゆめ(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:嶋田俊平、以下「さとゆめ」)と、グローバルマーケットの強化と新規事業を推進する株式会社エイチ・アイ・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:矢田 素史、以下「HIS」)は、両社が培ってきたノウハウの融合と国内外のネットワークを活かした新しい地方創生事業の展開を目指して、資本業務提携をいたしました。
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背景と課題
2015年、観光庁によりDMO(*1)登録制度が新設され、2024年4月末時点では301件のDMOが登録されています。その多くは県を超えた広域のものや県全域を単位としたもの、既存の有名観光地を中心とした比較的大規模なものが多く、今後は、全国1000近い小規模自治体でも新しいDMOの組成が期待されています。
(*1)DMO(Destination Management Organization):観光物件、自然、食、芸術・芸能、風習、風俗など当該地域にある観光資源に精通し、地域と協同して観光地域作りを行う法人
また、最近の旅行や観光の傾向として、コロナ禍の折に注目の集まった「マイクロツーリズム」をきっかけに、従来の観光地や名所だけでなく、現地の文化や生活に触れたり、旅行や観光活動を通じて、個々人のライフスタイルや興味に合った体験や活動を楽しんだりすることを目指す「ライフスタイルツーリズム」が注目を集めています。
昨今、インバウンドの復活による有名観光地での「オーバーツーリズム」が表面化し課題とされる中で、既存の観光のディスティネーション(目的地)への誘客やマネジメントだけではなく、これまで観光地とされていなかったような地域においても、モノからコトへの消費トレンドの変化を受けた「新しい目的地」をつくる必要性が高まってきています。
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提携によるシナジーと目的
■両社のシナジー
さとゆめは、2013年の創業以来、「名もなき村、名もなき町の名もなき風景や暮らしを守る」姿勢を貫き、従来の観光地ではない辺境を「目的地」にしてきました。
一方でHISは、海外旅行の格安航空券領域の旗手であり、1990年代~2000年代の海外旅行ブーム、若者を中心としたバックパッカーブームを生み出し、ステレオタイプな海外旅行ではない、アメリカ、東南アジア、アフリカ、南米など日本ではまだ馴染みのなかった地域を「目的地」にした旅行を提案し、成功させてきました。
このようなことから両社は、観光や旅の目的地を生み出してきたところに強みを有すると言えます。
なお、さとゆめ・HIS両社は「新しい目的地」をつくる上で必要な「体験」(唯一無二の体験コンテンツの構築)、「施設」(遊休施設の活用・拠点施設の立ち上げ)、「人材」(人不足の解消、人材育成)、「組織」(地域商社の設立・再建)の領域で、確実なノウハウと実績を積み上げてきました。
このような両社の歩みのもと、地域支援事業をさらに拡大させるべく、このたびHISがさとゆめに資本出資を行い、業務提携を開始しました。
HISより人材・ネットワーク・資金・ノウハウなどを、さとゆめに提供することで、これまでさとゆめが地域密着で推し進めてきた地方創生プロデュースを、よりスケールアップすることが可能となり、さらに大きな価値を地域に提供することが出来るようになります。
人材に関しては、すでに2024年7月1日より、HISからさとゆめに4名の出向社員を受け入れており、各地域での伴走支援に向け体制の強化を図っています。
■資本業務提携の目的
・新しいディスティネーション(目的地)の創出
昨今、インバウンドの復活による有名観光地での「オーバーツーリズム」が表面化し課題とされる中で、既存の観光地への誘客やマネジメントだけではなく、これまで観光地とされていなかったような地域も含め、「新しい目的地」を全国につくっていくことを目指します。
・人起点での地方創生プロデュースの加速
全国の観光地や「新しい目的地」を目指す地域では、新しい事業を進めようにも企画・計画やプロジェクトマネジメント等を行う人材が不足している現実があります。さとゆめ・HISでは、専門人材の派遣も視野に入れて、人が起点となって地方創生につながる事業化を支援します。
・旅だけではない「暮らし、人生の目的地」のデザイン
旅行や観光を単なる非日常の活動と捉えるのではなく、暮らしや人生と密接に結びつけて捉えることで、「旅、暮らし、人生の目的地」をデザインし、社会に提案します。これにより、旅行や観光を通じて個々人の理想の暮らしや人生の実現をサポートすることを目指します。
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両社の提携により「Destination Create Project」を始動
ライフスタイルツーリズムや「モノからコトへ」というトレンドは、誰かの日常(暮らしや人生)が、誰かの非日常(旅行)になり、暮らしや人生と旅行は別物ではなくなります。
旅を観光の範疇に限定するのではなく、暮らしや人生もある種の「旅」と定義し、さとゆめとHISは「旅、暮らし、人生の目的」をデザインし、社会に提案していく「Destination Create Project」(DCP)を始めます。
■DCPが重視するポイント
「新しい目的地」を創るための「事業」は計画・資金・人材から成り立ち、その中でも特に人材領域を重要と考え、様々な形で地域に携わる「人」起点での事業創造を進めていきます。
必要に応じて、地域活性化起業人等の総務省の制度等を活用して、さとゆめ・HISから自治体等に専門人材を派遣します。なお、両社それぞれの役割分担として、さとゆめは計画・ 戦略づくり、地域とのリレーション構築、事業立ち上げ、HIS は具体的な商品造成、誘客・プロモーション、販売・受け入れ等を行っていく予定です。
■DCPの自治体向けご支援の流れ
①地域の課題・資源のヒアリング
さとゆめ・HISの実行チームが、関心をお持ちの自治体を訪問し、地域の課題、関心があるテーマ等をヒアリングさせて頂きます。
②新しい目的地づくりの計画・戦略策定
「新しい目的地」となるための事業の方向性を協議し、計画・戦略策定を支援します。
(計画・戦略の例:地方創生総合戦略、観光基本計画、観光戦略等)
③自治体との包括連携協定・専門人材の派遣
自治体-さとゆめ・HIS間で包括連携協定を締結し、必要に応じて、地域プロジェクトマネージャー、地域活性化起業人等の総務省の制度等を活用して専門人材を派遣します。
④計画・戦略の実現に向けた伴走支援、事業化
計画・戦略の実現に向けて、事業計画策定、施設開発、人材育成等、地域調整等を伴走支援します。必要に応じて、地域会社の設立、経営参画も視野に入れます。
⑤宿泊・体験等の商品化・送客支援
新たな目的地となるために必要な宿泊・飲食・体験等の商品化、パッケージ化、送客・プロモーション等を支援します。
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DCPにご関心のある自治体様からのお問い合わせ受付開始!
この度、「Destination Create Project」にご関心のある全国の自治体様を募集いたします。ご応募いただいた自治体様には、両社から選出した実行チームが自治体様をご訪問し、ご関心があるテーマ・課題等をヒアリングの後に「新しい目的地」となるための事業の方向性を協議してまいります。人起点での伴走支援にご関心のある自治体様からのお問い合わせを、お待ちしております!
■資料請求、その他お問い合わせはこちらから https://x.gd/7HWHn
【さとゆめ 会社概要】
さとゆめは、「Local Business Incubator 〜人を起点として、地域に事業を生み出す会社〜」を、コーポレートアイデンティティとする、地方創生に特化した、伴走型の事業プロデュース会社です。全国 50 以上のエリアで、計画策定から事業の立上げ・運営まで、地域に伴走しています。
JR東日本との協業による「沿線まるごとホテル」(東京都奥多摩町・青梅市)、“700 人の村がひとつのホテルに。” をコンセプトとする「NIPPONIA小菅 源流の村」(山梨県小菅村)、地域と企業の協働による保養地づくり「癒しの森事業」(長野県信濃町)、町単独のアンテナショップ&地域商社事業「かほくらし」(山形県河北町)等、人を起点に様々な事業創出に取り組んでいます。
所在地:東京都千代田区九段南3-4-5 ビラ・アペックス市ヶ谷 801
代表者:代表取締役 嶋田 俊平
設立:2012年4月17日
事業内容:地方創生に特化した事業プロデュース、伴走型コンサルティング
【HIS 会社概要】
HISは、“「心躍る」を解き放つ”をパーパスに掲げ、あらゆる出会いと繋がりを創出し、豊かでかけがえのない時間の創出、相互理解を促進することで、世界を近づけ、新たな価値を提供し続ける総合旅行事業者です。
法人営業本部では、企業、官公庁、教育機関といった法人のお客様に対し、単に旅行手配を行うだけでなく、お客様のビジネス成功を後押しする多様なソリューションを提供しています。旅行という手段に固執せず、従業員エンゲージメントの強化、コスト最適化、危機管理、地域活性化、魅力ある学校づくりなど、お客様が直面する様々な課題に対して、最適な選択肢を提示します。
所在地:東京都港区虎ノ門四丁目1番1号
代表者:代表取締役社長 矢田 素史
設立:1980年12月19日
事業内容:旅行事業、ホテル事業、損害保険事業、その他
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