/【明治記念館】“エントランスがさらにクラス感のあるデザインに様変わり” 和モダンを基調としながらも、デザイナーとアーティストが意匠を凝らしたエレガントな空間にリニューアルしてお客様をお出迎えします

 本年8月、明治記念館のエントランスがリニューアルいたします。当館のコンセプトである「和モダン」を受け継ぎながら、さらなる上質感を求めて洗練された姿に生まれ変わります

 明治記念館(東京都港区元⾚坂2-2-23)のエントランスが、令和6年8月20日(火)に一層上質な装いを纏ってリニューアルオープンいたします。明治記念館には、歴史的にも重要な役割を担った⾚坂仮皇居御会⾷所(⽇本初の迎賓館)として建てられた本館が在ります。今回、国内外から数多くの賓客を迎え入れる当館のエントランスが、迎賓施設に相応しいエレガントな空間として、新たな船出を迎えます。

  • メインエントランス

※エントランスリニューアル後の完成予想図

 技術と革新。明治記念館が常に追い求め続けてきた、明治時代の気風を現代のエントランスに落とし込むべく、一切の妥協なく意匠を新たにします。

 当館のエントランスは、一般のお客様が初めて足を踏み入れる場所であり、特別な舞台ともなります。そうしたお客様の特別な瞬間を引き立てるよう、華美に過ぎる装飾を廃し、親しみやすさを保ちながらも人生におけるステージに相応しい、心地よい緊張感と気品のある空間に設えました。

 明治記念館といえば、専任の庭師が毎日手入れする約1,000坪の庭園をはじめとして、自然豊かな緑が特長とも言えます。館内のエントランスには、この木々の光と影を優美な曲線で表現した和紙の壁紙とエッチングミラーを配しました。エッチングミラーのデザインには、アーキテクチュア・グラスアーティストの野口真里氏を迎え、コンセプト性を強めました。

  • エッチングミラーとは

 エッチングミラーとは、ガラスに圧縮した空気で砂を吹き付けて彫刻する技法です。

 ホール全体が、アーティストの身上である清かな風が流れるような<爽流>文様でデザインされました。光る風の流れ、風の薫りの流れ、たなびく雲の流れ、情感の流れ。そのような流れの曲線が、当館エントランスを象徴する大階段と調和し、訪れるお客様を館内へと誘うような幻想的な意匠といたします。

※エッチングミラーのイメージ

  • 「INFORMATION」カウンターと「CLOAKROOM」

※「INFORMATION」カウンターと「CLOAKROOM」のイメージ

「INFORMATION」カウンターと「CLOAKROOM」は、最奥の壁面に至るまで、濃い木目で統一することで、お客様が正面入口から入られた際にそこはかとない拡がりを感じさせるデザインとしました。木目の温かな風合いを生かしつつ、訪れた方に落ち着きと安らぎをもたらすスペースといたします。

  • 1F 柱の意匠

 柱にあしらわれたエッチングミラーは、幾何学的な美術様式を採り入れた、アールデコを採用しました。加えて、幾何文様のデザインのイメージとなったのが「ブバルディア」、和名をカンチョウジ(管丁字)と言います。

 花言葉は、「交流」「交際」「親交」「情熱」「夢」。チョウジソウ(丁字草)に似ていることから、その花言葉「威厳」、「上品な優雅さ」もモチーフとしています。

 「ブバルディア」の花は、四枚の花びらが直角に開き、贈り物を入れた箱のような形をしています。まさに交流、交際の場に似つかわしい、上品な優雅さを備えた空間に仕立て上げることを目的としています。

※「ブバルディア(左)」と「柱(右)」のイメージ

  • エッチングミラーデザイン・制作 野口真里氏

 

アーキテクチュア・グラスアーティストの野口真里氏は、東京造形大学デザイン科卒業後1989年にグラスアート「marino」を設立。翌年から東京ガラスアート展入選、NSGショップ&インテリアデザインコンテスト最優秀デザイン賞、(社)日本ディスプレイデザイン協会ディスプレイデザイン優秀賞など数々のコンペティションで賞を獲得。2002年に「マリエンバード工房」を設立した。主に建築と一体となったようなガラス造形による空間アート=アーキテクチュアグラスアートを制作。日本におけるパイオニアとして活躍中。

  • 受け継ぎし技術と革新

 明治記念館本館は、明治21年には大日本帝国憲法草案審議の御前会議も開かれるなど、日本の歴史が大きく変わる瞬間を間近で見守ってきた由緒ある建物として知られています。なかでも本館「金鶏」は、明治時代の意匠そのままに、マントルピースや格天井、釘かくしといった、当時の技術と革新が息づいた荘厳な姿を今に残しています。

 

  • 【明治記念館について】

 明治記念館本館は、明治14(1881)年に「⾚坂仮皇居の御会⾷所(明治天皇のダイニングホール)」として、現在の迎賓館のある場所に竣工されました。明治21(1888)年には『⼤⽇本帝国憲法』草案審議の御前会議の場となり、明治天皇は欠かすことなくお出ましになられました。そのような由緒から、本館の会場『金鶏(kinkei)』は、「憲法記念館」とも呼ばれています。

  昭和22(1947)年に『明治記念館』の名称で総合結婚式場として開館式が挙行され、以来21万組を超えるご夫婦の新しい門出をお祝いしてきました。現在は結婚式にとどまらず、パーティ・会議などのMICE利用、祝賀会や人生儀礼などの記念日利用、レストランや懐石料亭でのお食事会など、多くの会場をさまざまな用途でご利用いただいています。

 令和2年(2020)には、本館の歴史的・建築的価値が認められ、東京都指定有形⽂化財(建造物)に指定されました。現在は、平日は主にラウンジ『kinkei』としてご利用いただけます。庭園に面した開放的な「空間」と、明治時代の面影を残す格天井など歴史あるインテリアが、和魂洋才の上質な「時間」を提供します。また、明治記念館オリジナルのケーキや和洋菓子、サイフォン式で抽出するコーヒーもお愉しみいただけるなど、都会の喧騒を離れ、落ち着いた空間・時間を提供しています。

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