- 2024-7-29
- 旅行 プレスニュース
1時間以内で組み立て、移設が可能な「DODキャンプハウス」が京都府南丹市に誕生
事業を通して社会課題解決に取り組む、株式会社LIFULL(ライフル)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:伊東祐司、東証プライム:2120、以下「LIFULL」)のグループ会社である株式会社LIFULL ArchiTech(ライフル アーキテック)(代表取締役社長:北川啓介、代表取締役COO:幸田泰尚)と、カトープレジャーグループ(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 グループCEO:加藤宏明)が連携し、LIFULL ArchiTechが開発した分解・組み立て・移設が可能な商品「インスタントハウス・パージ型」を活用したキャンプ施設が、京都府南丹市が所有する施設・道の駅 スプリングスひよし内のキャンプエリア「DOD CAMP PARK KYOTO」の新エリアとして2024年7月29日より登場します。
通常時はキャンプ施設として使用し、災害時には地域の避難施設もかねるフェーズフリー活用を想定しています。1時間以内で分解・組み立て・移設ができるなど柔軟性に優れるインスタントハウスの特徴を活かし、宿泊やイベント、災害時シェルターなど、用途に応じて流動的に運用します。インスタントハウスが災害時の避難施設をかねるキャンプ施設として使用されるのは国内初となります。
フェーズフリーとは
目次
- 1 フェーズフリーとは
- 2 これまでのインスタントハウスの被災地活用と課題
- 3 カトープレジャーグループとの取り組み
- 4 今後の展開について
- 5 インスタントハウスについて(URL:https://instantproducts.lifull.net/house/)
- 6 DOD CAMP PARK KYOTO概要(公式ホームページ:https://www.dod-campparkkyoto.jp/)
- 7 カトープレジャーグループ(URL:https://www.kpg.gr.jp/)
- 8 株式会社LIFULL ArchiTechについて(URL:https://lifull.com/company/group/lifull-architech/ )
- 9 株式会社LIFULLについて (東証プライム:2120、URL:https://lifull.com/)
フェーズフリーは、「備えない防災」とも表現されています。
日常生活と非常時の境界をなくすという考え方で、結果として「日常生活から、無意識に災害に備えられること」を指します。
身近なものではモバイルバッテリーの携行やローリングストックがフェーズフリーにあたり、このように日常生活と非常時の「フェーズ」を分けず、どちらの状況でも使える商品やサービスを提供することで、人々の生活をより安全で快適なものにしようとしています。
これまでのインスタントハウスの被災地活用と課題
これまでLIFULL ArchiTechは、トルコ・シリア大地震※1の被災地へのインスタントハウス設置において様々な試行錯誤を繰り返し、インスタントハウスのフェーズフリー活用に向けた開発を進めてまいりました。その結果、災害時やイベントなどでポータブルに使えるよう、分割パーツによる組み立て方式を採用したモデル「インスタントハウス・パージ型」※2を開発してきました。
令和6年能登半島地震※3の際には、同モデルのインスタントハウスを25棟被災地へ設置し、1棟あたり1時間で現地での組み立てを行うことが可能となりました。
しかしながら、同モデルはあらかじめ分割パーツの生産が必要である点、また、発災時は道路の被害など物流の問題から発災即日の設置が難しく、製造から現地組み立てまで数日かかってしまうという課題がありました。
※1トルコ・シリア大地震の被災地に簡易住宅として 最短2時間で組み立てられる「インスタントハウス」を設置
※2現地設営は最短1時間、LIFULL ArchiTechが組み立て式「インスタントハウス・パージ型」を開発!東急の個室シェア事業と連携し、都心の“駅近高架下”で新たな活用を開始
※3【令和6年能登半島地震】LIFULL、最短1時間で組み立てられる 「インスタントハウス」をシェルターとして能登町に提供
カトープレジャーグループとの取り組み
今回の取り組みは自治体の土地の指定管理者であるカトープレジャーグループとの協業によるものであり、発災時にはスプリングスひよしが避難場所として活用されることが想定されています。更に、平常時からインスタントハウスがその場に設置・活用されていることで発災即時にインスタントハウスを避難用途への転換が可能となります。また、「インスタントハウス・パージ型」は移設可能であるため、近隣自治体などをはじめとする国内各地の被災地にも速やかに運搬・設置することができます。
本取り組みによって、緊急性の高い状況下で従来よりもスムーズなインスタントハウスの活用が実現します。
今後の展開について
インスタントハウス・パージ型のフェーズフリー活用については、平常時は民間企業が敷地内でイベントなどに様々な場所へ動かしながら活用でき、運営後にはほかの運営施設に移設して再利用ができるというメリットもあります。
現在、自治体が所有するキャンプ場や都市公園は全国各地に数多く存在し、キャンプ場などが創出する交流人口の増加がもたらす収益性の向上や、地域住民のための防災機能を兼ねる土地の有効活用として、これからも引き続き官民連携でインスタントハウスの社会インフラ化を目指してまいります。
インスタントハウスについて(URL:https://instantproducts.lifull.net/house/)
インスタントハウスは、2011年3月東日本大震災での被災地支援をきっかけに名古屋工業大学大学院の北川啓介教授の研究をもとに、LIFULLと名古屋工業大学大学院による産学連携協定にて開発した新しい構築物です。土地に定着していないため非建築物扱い※4となり、建築物のような制約がなく、さまざまな土地に設置できます。テントシートを空気で膨らませ、内側から断熱材に使用されている硬質発砲ウレタンを吹き付け施工します。シンプルな工法で1棟あたり3~4時間で建設可能なだけでなく、断熱性や耐久性に優れ、さらに耐震性や耐風性をあわせ持つことから、ワークスペースや宿泊スペース、避難所の医療救護室やコミュニティの休憩所、断熱を要する備蓄倉庫などにも活用できます。
※4行政判断によって見解が異なる場合もあります。
DOD CAMP PARK KYOTO概要(公式ホームページ:https://www.dod-campparkkyoto.jp/)
道の駅スプリングスひよしの施設内にあるアウトドアブランド「DOD」とコラボレーションしたキャンプエリア。テントは常設されており、DODのギアを実際に体験できるので、キャンプ初⼼者からベテランキャンパーまで、⼿ぶらでキャンプをお楽しみいただけます。
カトープレジャーグループ(URL:https://www.kpg.gr.jp/)
「日本のレジャーをもっと楽しく!」をテーマに、ホテル・リゾート・レストラン・エンターテインメント・リバークルーズなど多岐にわたる事業を展開するトータルプロデュースカンパニーです。地の魅力を活かしたコンセプト、建築、インテリア、光、音、香り、食などを総合的にプロデュース。各専門分野に特化したクリエイターとコラボレーションをし、今まで日本になかった事業を多岐に亘りコングロマリットで開発。独自のマネジメントスキームを活かし、新しい価値の創造と収益を実現いたします。また各部門のスタッフは常にお客さまの視点に立ち、最高のホスピタリティマインドを持っておもてなしいたします。
株式会社LIFULL ArchiTechについて(URL:https://lifull.com/company/group/lifull-architech/ )
名古屋工業大学大学院工学研究科の北川啓介教授の研究を用いて主に①インバウンド増加に伴う宿泊施設不 足、②空き家の利活用、③災害時の住宅供給の課題を解決できるソリューションを開発し、それらに貢献する事業を展開しています。 「ArchiTech」とは「Architecture」+「Technology 」の造語であり、建築技術によって世界を革進していくことをミッションとし、革進していくための技術を開発します。
株式会社LIFULLについて (東証プライム:2120、URL:https://lifull.com/)
LIFULLは「あらゆるLIFEを、FULLに。」をコーポレートメッセージに掲げ、個人が抱える課題から、その先にある世の中の課題まで、安心と喜びをさまたげる社会課題を、事業を通して解決していくことを目指すソーシャルエンタープライズです。現在はグループとして約60の国と地域でサービスを提供しており、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」、空き家の再生を軸とした「LIFULL 地方創生」、シニアの暮らしに寄り添う「LIFULL 介護」など、この世界の一人ひとりの暮らし・人生が安心と喜びで満たされる社会の実現を目指し、さまざまな領域に事業拡大しています。
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