日本の美術工芸を世界へ「工芸的美しさの行方―うつわ・包み・装飾」京都 建仁寺書院で開催

古の雅と現代の創造性が融合する特別展、11月3日(日・祝)より3日間限定で開催

日本の美術工芸の国際的価値を高め、世界を惹き付ける文化資源コンテンツとして成長させることで市場拡大を目指す、「日本の美術工芸を世界へ実行委員会 (共催:一般社団法人関西イノベーションセンター/京都府 後援:寺田倉庫株式会社/株式会社ランドリーム/金沢市/富山市 協力:建仁寺/京都仏教会)」は、2024年11月3日(日・祝)~11月5日(火)の期間、京都の建仁寺書院にて、特別展「工芸的美しさの行方―うつわ・包み・装飾」を開催いたします。

美しさと実用的な価値を兼ね備える日本の美術工芸品は、卓越した技から生み出される精巧さ、その希少性から世界の注目を集めています。本展示においては、キュレーターに秋元 雄史氏、高山 健太郎氏をお迎えし、日本が誇る伝統的な工芸技法や材料を基点とし、現代アートの表現力、コンセプトを併せもつ作品を制作する10人のアーティストをご紹介します。

会場となる京都 建仁寺書院は、禅の文化や美学を深く感じられる空間として知られています。庭園、襖絵、建築の調和が織りなす格式ある空間に、現代を生きるアーティストたちの作品がどのように溶け込むのか、その美しいコントラストにご期待ください。

本事業は、観光庁の「特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業」に採択され、2024年7月東京開催においては1000人を超える動員を記録。関西に加え、北陸のアーティストにも参加していただき、美術工芸にとって重要な地域である北陸地域の震災復興にも寄与しております。また、鑑賞後には、作品を予約購入できる特別な機会もご用意しております。お気に入りの作品を所有することで、アーティストとの絆を深め、作品に込められた想いをより一層感じられる、深い芸術体験をお楽しみいただけます。

なお、本特別展では一般社団法人関西イノベーションセンターの設立母体である株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループが社会貢献活動として展開する「MUFG工芸プロジェクト」の展示も行う予定です。
「日本の美術工芸を世界へ実行委員会」は、あらゆる境界を超えて伝統と現代アートを融合したアーティストを世界市場と繋ぐことで新たな価値創造と文化観光ムーブメントを促進し、経済効果の創出を目指します。

●日本の美術工芸を世界へ 特別展「工芸的美しさの行方―うつわ・包み・装飾」

会  期:2024年11月3日(日・祝)~11月5日(火)

時   間:10:00~16:30受付終了(17:00閉門)

会   場:建仁寺書院(京都市東山区大和大路通四条下る小松町)

入 場 料:無料(別途、建仁寺の拝観料が必要となります)

 ※建仁寺の拝観料:一般 800円、学生(小・中・高) 500円

※小学生未満のお子様は無料

※小学生以下のみでの拝観は不可

※障害者手帳をお持ちの方は無料で拝観可能(介助は有料)

公式サイト:https://www.kenninji.jp/

主  催:日本の美術工芸を世界へ実行委員会

共  催:一般社団法人関西イノベーションセンター/京都府

後   援:寺田倉庫株式会社/株式会社ランドリーム/金沢市/富山市

協   力:建仁寺/京都仏教会

監   修:キュレーター 秋元雄史/共同キュレーター 高山健太郎

会場設計:鬼木孝一郎

●キュレーター 

監修・キュレーター 秋元 雄史 Akimoto Yuj東京藝術大学名誉教授

金沢21世紀美術館特任館長

国立台南芸術大学栄誉教授、美術評論家

1955年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部卒業。1991年から直島のアートプロジェクトに携わる。地中美術館館長(2004~2006年)をはじめ金沢21世紀美術館館長(2007~2016年)、東京藝術大学大学美術館館長・教授(2015~2021年)、練馬区立美術館館長(2017~2023年)を歴任し、2021年から「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI」の総合監修・キュレーターを務める。

主なプロジェクト・展覧会は、「スタンダード」「直島スタンダード2」(香川)、「第1〜3回 金沢・世界工芸トリエンナーレ」(金沢、草屯・台湾)、「工芸未来派」(金沢、ニューヨーク・アメリカ)、「ジャポニズム2018」の公式企画として「井上有一 1916-1985 —書の解放—」

(パリ、アルビ・フランス)、「あるがままのアート−人知れず表現し続ける者たち−」(東京)など。著書には『アート思考』(プレジデント社)など。

共同キュレーター 

高山 健太郎 Takayama Kentaro

株式会社artness 代表取締役

1982年大阪府生まれ。2004年公益財団法人福武財団に入社。2011年まで直島、豊島、犬島の美術館の立ち上げやアートプロジェクトに携わる。2013年にディレクターとして文化事業会社ノエチカの創業に携わり、「KOGEI Art Fair Kanazawa」や「KUTANism」など工芸に特化したアートフェアや芸術祭の立ち上げに8年間携わり、2021年4月アート事業会社の株式会社artnessを創業。主な展覧会やプロジェクトに、「北陸工芸の祭典GO FOR KOGEI」のキュレーションや、文化芸術界に特化した日本で初めてとなるジョブフェア「ART JOB FAIR」等を手掛けている。

●展示コンセプト

アートがものの姿をとる以上、そこには技法・材料、制作動機としてのコンセプト、そして表現という3つの要素が存在します。一般的に、工芸は技法・材料を基にし、現代アートはコンセプトを基にしていますが、それらの要素をオリジナルな視点から探求し、バランスよく制作された作品は、高いクオリティをもっています。最近では、工芸と現代アートが交差し、両方の特徴をもつ優れた作品が多く生まれています。工芸的なこだわりを持ちつつ、現代アートの表現力やコンセプトを併せもつものです。  この展覧会では、工芸が基点でありながら、ジャンルを超えて制作をしている10人のアーティストを紹介します。今回は「うつわ」形という工芸的な美しさをテーマにしています。この「うつわ」形は、造形芸術の視点から考えると、工芸のみに登場する特徴的な形態と言えます。それは単なる容器としての機能だけでなく、工芸的な形態の本質的な意味を含んでいます。例えば、我々は容器を人体の形と関連づけ、口や胴などの名称を与えたり、器に手足を加えて直接人体の表現を行います。そこには単なる道具としての器を超えて、イメージと表現が加わった「うつわ」形が存在します。そして、さらに工芸的な特徴を発展させ、「包み」という概念や「装飾」という観点からも今回の展示を構成しています。自由な工芸表現を通してその本質を問いかける新しい動向を紹介します。

●MUFG工芸プロジェクトの作品展示

本特別展では、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループが社会貢献活動として展開する「MUFG工芸プロジェクト」の作品も展示予定です。

MUFG工芸プロジェクトwebサイト:https://www.mufg.jp/csr/social/contribution/priorityareas/preservation_and_succession_of_cultures/culture/index.html

●アーティスト

石塚 源太 Ishizuka Genta ≪出品作品≫「Taxis Groove-Flow Motion」
近藤 高弘 Kondo Takahiro 《出品作品》「白磁大壺」 Photo: Mugyuda Hyogo
佐々木 類  Sasaki Rui   《出品作品》「植物の記憶 / 忘れじの庭 猛暑日の草が生い茂る影にて」              Photo: Koroda Takeru Courtesy of ARTCOURT Gallery
四代 田辺 竹雲斎 Tanabe Chikuunsai IV                      《出品作品》「五大虚空」
塚田 美登里   Tsukada Midori《出品作品》「水蔵#3」
中田 真裕 Nakata Mayu       《出品作品》「Oasis(山)」Photo: Ikeda Hiraku  
中村 卓夫 Nakamura Takuo《出品作品》「《空律》装飾領域」
畠山 耕治  Hatakeyama Koji《出品作品》「青銅で在ること」
牟田 陽日 Muta Yoca    《出品作品》「山姥」
やまわき てるり               Yamawaki Teruri 《出品作品》「先導」

●公式SNS

Instagram:https://www.instagram.com/japan_art_kogei/

YouTube:https://www.youtube.com/@user-uo7gk6xk4m/videos

RED:https://www.xiaohongshu.com/user/profile/6172e75800000000020215e4

Bilibili:https://space.bilibili.com/1616473698

●観光庁・特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業

https://tokubetsu.go.jp/

我が国が誇る観光資源(自然、文化、食、スポーツ等)を早朝夜間や未公開・非混雑エリア等の十全な活用と組み合わせ、これまでにないインバウンド需要を創出し、特別な体験として提供するものです。特に、地方における体験コンテンツ等の消費を一層拡大・質の向上を図るため、地方の自然・伝統文化活用、食の地産地消、地域人材の活用等を奨励し、極めて付加価値が高く、地域の目玉となる様々な資源を集約した「地方プレミアム体験コンテンツ」の創出を促進します。

●日本の美術工芸を世界へ実行委員会

 「日本の美術工芸を世界へ実行委員会」は、アフターコロナで各国からの訪日が活性化し、さらなる成長が見込まれる日本の文化資源を体験する様々な文化観光プロジェクトを推進しています。一連の取り組みは国内外で高く評価され、観光庁事業に3年連続で採択をいただいております。2023年度 採択事業「日本の美術工芸を世界へ、特別展『ひかりの底』」においては、のべ3000人を超える来場を記録しました。

これまでの採択事業

・2022年「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」採択

               展示会「大本山天龍寺塔頭宝厳院における美術工芸展」

・2023年「観光再始動事業」採択

             「日本の美術工芸を世界へ、特別展『ひかりの底』」

・2024年「特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業」採択

             「工芸的美しさの行方―うつわ・包み・装飾」

【本件に関するお問い合わせ先】

MUIC Kansai 問い合わせフォームよりお願いいたします

URL:https://www.muic-kansai.jp/contact/

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