養殖魚「百年はまち」「百年かんぱち」、百年の伝統をうけ継ぎ地球に優しい未来へステップ

伝統とエコロジー融合、養殖魚「百年はまち」「百年かんぱち」登場

「百年はまち」「百年かんぱち」と名付けられた養殖魚が新たにトップに躍り出ました。これらの名前が示す通り、百年の伝統を受け継ぎつつ、地球にとても優しい方法で養殖が行われています。この新たな方法は、使用されるエネルギーの削減、肥料や餌の無駄を減らすなど、持続可能な魚の養殖を実現します。また、地元の雇用創出やコミュニティ活性化にも貢献しており、地域経済に大きな影響を及ぼすと期待されています。

この記事の要約

  • 「百年はまち」「百年かんぱち」の新養殖魚が登場した。
  • 環境負荷を抑える新たな養殖方法が導入され、持続可能な養殖が可能となっている。
  • 地元コミュニティの活性化や雇用創出にも貢献している。

100個の新産業の共創を目指す「新産業のエコシステムビルダー」SUNDRED株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役CEO 兼 GM:留目 真伸、以下SUNDRED)のFISH FARM事業は、支援先である服部水産有限会社(所在地:香川県東かがわ市、以下服部水産)が9月12日から人工孵化したハマチ稚魚を用いた人工種苗版「百年はまち」及び「百年かんぱち」の出荷を開始することをお知らせします。

服部水産は、はまち養殖発祥の地である香川県東かがわ市引田に受け継がれてきた養殖業の伝統を、次世代につないでいくために持続可能な養殖業に取り組んでいます。海の資源を守りながら、百年磨かれ続けてきた技で育てられる極上のブランド魚を「百年」シリーズとして販売してまいります。

SUNDREDのFISH FARM事業は、「百年」シリーズのブランディング及び販路拡大を支援しています。

■百年磨かれ続けた技で育てられる極上の養殖魚「百年」シリーズ誕生の背景

水産庁が令和元年度に発表した「水産白書」によると、海面漁業・養殖業の漁業経営体数は、2018年までの30年間で、約19万経営体から約7万9千経営体まで、58%減少。さらに、65歳以上の経営体の割合は2018年には53%まで上昇し、後継者がいる割合は、全体の2割以下です。

海の資源の枯渇、生産コストに見合わない価格相場などから厳しい経営環境にあり、養殖業を含む水産業の継続が危機的な状況にあります。

このような環境の中で、香川県東かがわ市引田で親子4代に渡ってハマチを育てる服部水産有限会社で代表を務める服部秀俊氏は、ハマチ養殖発祥の地で百年続く養殖業を次の百年に繋いでいくため、品質で評価されるブランド魚で適切に経営を続けられる養殖業を目指し、「百年はまち」が誕生しました。

3シーズン目を迎える「百年はまち」は、昨年に引き続き人工孵化させた稚魚(人工種苗)から育てることに成功。さらに、持続可能性を考慮し、百年磨かれ続けてきた技で育て上げる魚種を人気魚種であるかんぱち、サーモン(来春出荷予定)と広げることで、食材の使い手が地球に優しい養殖魚を選択できる環境づくりに貢献いたします。

■「百年はまち」について

「百年」シリーズを代表するハマチ。困難を乗り越えながら百年続き、さらに次の百年へと「末永く」続くことを願うストーリーを持つ出世魚であることから、ハレの日を祝う食材として最適です。

「百年はまち」特徴

1.適度に脂がのった引き締まった身質

海の自然な状態に近い、「広さ・深さ」のある生簀で、しっかり運動をしてたくさん餌を食べて大きく育ちます(一般的な生簀の体積の約16倍)。そのため、適度に脂がのった引き締まった身質に仕上がります。

2.鮮やかな血合いと抜群の⻭応え

米由来のオリザノールを配合した独自の固形えさを与えることで、鮮やかな血合いと抜群の⻭応えの身質を持ち、鮮度も⻑持ちします。

3.水産資源の持続性と環境に配慮した水産物の証マリン・エコラベル・ジャパン認証(MEL認証)を取得

1〜3月は養殖を休み海を休ませる、環境に配慮した給餌など、海・魚・人に優しい持続可能な養殖を行なっています。(認証番号:MRC-JFR-A370001)

■「百年かんぱち」について

今年初出荷を迎える新ブランド。ドン深生け簀で消毒レスで健康に育てています。

「百年かんぱち」特徴

1.深く広い生簀で消毒レスでも健康、だから旨い

25m四方、深さ23mの生簀で育成。一般的な生簀は、12m四方、深さ6mなので、約16倍の広さ。寄生虫対策で週1で魚を消毒している漁場もある 中、深く、広い生簀だから百年かんぱちは消毒レスで健康に育てることができます。

2.脂の質の上質さ・身の旨味をとことん追求

カンパチは味に敏感で餌を選り好みするするため餌選定の難易度が高い魚種。独自の研究を重ね、生餌に配合飼料を添加したベストバランスのMP(モイストペ レット)に辿り着き、上質な脂、旨みを実現しました。

■生産者 服部水産について

服部水産は4世代にわたってハマチ養殖に挑戦しています。「誰もやらないことをやる」ことが服部家の伝統で、これまで誰も取り組んでいなかった地元特産品を餌に使ったブランド魚開発や、少数出荷への対応、シェフとの直接取引による品質の改善など、常に新たな挑戦をし続けてきました。

高品質な魚を育て、極上の状態でお届けするために、生産から出荷に至るまで一貫して親子4代にわたって受け継がれてきたノウハウを一身に注ぎ込み、「百年」シリーズを育てています。

また、服部水産では受け継がれてきた引田の養殖のバトンを繋いでいくため、海、魚、人にやさしい水産業にこだわり、2020年3月に香川県で初めてマリン・エコラベル・ジャパン認証(MEL認証)を取得しています。共に生きてきた引田の海を次世代に繋ぐべく、大切に維持しています。

写真左から服部郁弘さん(2代目)、服部秀俊さん(3代目)、服部健太郎さん(4代目)

「百年」シリーズに関するお問い合わせ

・販売に関するお問い合わせ

SUNDRED株式会社 FISH FARM事業 営業担当 k.matsuda@sundred.co.jp

・リリースに関するお問い合わせ

SUNDRED株式会社 FISH FARM事業 広報担当 n.kishihata@sundred.co.jp

■SUNDRED株式会社 FISH FARM事業について

畜産由来のタンパク質が不足する「タンパク質危機」への解決手段、水産資源の保護の観点から世界の水産業は養殖が主流になっています。しかし、日本での養殖比率は30%に留まり、「獲る」漁業から「育てる」漁業への成長発展が課題です。

そのため、日本発の「新しい養殖産業のトリガーとなる」ことをミッションに掲げ、食料選択の価値観・基準の転換、養殖産業の発展を通じた水産資源の保護と供給の両立の実現、たんぱく質の安定供給や安心安全の確保など、21世紀の食糧問題解決への貢献を目指しています。

事業内容

・美味しさと安心安全を兼ね備え、サステナブルな方法で生産された水産物の卸販売・ECサイトでの販売
・水産物の価値を伝えるブランディング支援・広報支援・商品開発支援
・ブルーツーリズムやブルーカーボンを事業領域としたプロジェクト組成・実装による地域への新たな事業収益や機会の創出
・養殖産業に関わるステークホルダーの対話・共創の場づくりと、産業・事業・スタートアップ創出および、関係性人口の拡大、地域の活性化の支援

■SUNDRED株式会社

企業名:SUNDRED株式会社

設立  :2017年3月設立

代表者:代表取締役CEO 兼 GM 留目 真伸

本社  :東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー

オフィス :東京都港区北青山3-6-7 青山パラシオタワー11階

事業内容:100個の新産業の共創を目指す「新産業のエコシステムビルダー」。「新産業共創スタジオ」を運営し、エコシステムのデザインを起点に成長領域にリソースを集約し、新産業を共創していく 。

URL  :https://sundred.co.jp

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