- 2024-9-19
- 旅行 プレスニュース
世界各地を自転車で走り抜ける旅行作家石田ゆうすけさんが忘れられない風景や事件、人情とともに味わった天国メシと地獄メシ、そして心震える涙メシをいきいきと綴る、短編小説のようなドラマチック・エッセイです。
衣食住の一切を自転車に鬼積みして、スマホを持たず、ひとりで旅をする。会うのは知らない人ばかり。筋書きなんてないから面白い!ペダルをこいで、こいで、極限まで空かせた腹に、メシと旅情が流れ込む――自転車にまたがって世界を旅する石田さんを待ち受けていたのは、松茸の極楽浄土、甘い水の桃源郷、ピーナッツバターの深い沼、恐怖の“銀シャリ”“セメント肉”etc. どんなに準備しても予測不可能な事件にぶち当たる道行きと、ご褒美のような、罰ゲームのような、脳天を直撃する味覚を真空パックした31篇の絶品世界旅行記『世界の果てまで行って喰う 地球三周の自転車旅』を10月17日、新潮社より刊行いたします。
「自転車旅はグルメ旅だ。全身運動でとことん腹を空かせ、食事のたびに叫びたくなるような絶頂感を味わう。一種の飢餓状態のあとに食べ物を喰らう恍惚、快感、そういったものに魅了され、いつしか走るために喰うのではなく、喰うために走っている、という雰囲気になってきた。飢えた自転車野郎にとって「食」は最大の娯楽であるばかりか、もはや目的なのだ」――。
初めての著作『行かずに死ねるか! 世界9万5000㎞自転車ひとり旅』が12万部超のベストセラーになった石田ゆうすけ氏はそう言います。そして、無帰国で7年半かけ87ヵ国を走り抜けた後も、結婚してかわいい子どもに恵まれたあとも、自転車ひとり旅は終わっていませんでした。地球三周の食べ歩きで出会ったとびきりの逸品を、臨場感たっぷりの旅情とともにお届けします。読んだら食べたくなる、そして動き出したくなる! あなたの胃袋と感情を鷲掴みにするハイパーエッセイ、著者の新たな代表作をお読みいただけたら幸いです。
目次は以下のとおりです。
はじめに 喰って喰って喰いまくって地球三周
第一部 世界の果てまで行って喰う
まずは水の話
【1 】ユカタン半島のジャングルで〝命の水〟にたどりつく
【2 】世界の果てに見つけた〝甘い水〟の桃源郷
【3 】ギニアの密林地帯でハッとした〝泣ける水〟
お次は米の話
【4 】アラスカで米は買えるのか? だとしてそれはうまいのか?
【5 】ブラックアフリカで〝ごましおご飯〟にノックダウン
【6 】ペルーで食べ続けた〝銀シャリ〟の恐怖
【7 】台湾で人情がしみ込んだ〝池上米〟に泣く
そしてパンの話
【8 】アメリカで口を開けていたピーナッツバターの沼
【9 】暴風吹き荒れる南米の荒野で出会った〝高級食パン〟
【10】ウズベキスタンの大草原で思わずのけぞった朝食
【11】〝世界一のパン〟はモロッコの焼きたてバゲットかもしれない
あるいは麵の話
【12】ベルギーで「ジャパニーズ・ラーメン」の布教者となる?
【13】本場イタリアで出会った衝撃のカルボナーラ
【14】カザフスタンの家庭で味わった溶けるスパゲティ
【15】ユーラシア大陸のど真ん中で泣きながらすすった麵
さらに野菜の話
【16】メキシコで愛し、チリで閉口し、タイで驚いたパクチー
【17】アフリカの「オクラかけご飯」と大地の力
【18】夏のトマトといえばマケドニアなのですが
ちょびっと魚の話
【19】忘れられないザンジバル〝母の魚料理〟
【20】マリの市場で小骨だらけの魚と解放感を味わう
お待たせ肉の話
【21】パタゴニアの山中で〝世界一の肉〟にかぶりつく
【22】中央アジアのトラックドライバーが食べるハラショーな串肉
【23】イスラエルの戦闘地域で食べる羊肉サンド
【24】西アフリカで絶句した〝テリブル肉〟
最後にフルーツの話
【25】やめられない止まらないグアテマラのパイナップル
【26】アフリカでパパイヤとパッションフルーツの謎が解けた
【27】シルクロードの光る濃霧とスイカの恍惚
第二部 もっと世界の果てまで行って喰う
さらに各地の絶頂メシ
【28】ブータンで松茸の極楽浄土を目指して
【29】キューバの絶頂メシ「子豚の丸焼き」
【30】ミャンマーの「モヒンガー」は第二の台湾タピオカになるか?
【31】スリランカのゴールで〝頂点カレー〟におかわり連発
あとがきに代えて 日本の絶頂メシ
■ 著者コメント
腹の底から笑えるメシ、心の底から泣けるメシ、生きているあいだに何度味わえるだろう? ぜひ、ご賞味ください。
■ 書籍内容紹介
ジャングル、砂漠、市場、戦闘地域で――口福至極! 胃袋直撃の五つ星食旅記。
ペダルを踏んで踏んでトータル地球三周(今なお更新中)。キューバでぷるんぷるんの丸焼き豚をフハフハ、松茸の極楽浄土ブータンでムハムハ。甘い水の桃源郷に遊び、トラックドライバーと串肉にむしゃぶりつく。天国メシと地獄メシ、心震える涙メシをみずみずしい筆で綴るとびきりの胃袋旅行記。
世界一周では満足できぬ。衣食住の一切を鬼積みした自転車のペダルをこいで、こいで、トータル地球三周じゃあ(今なお更新中)! 自転車ひとり旅を続ける男を待ち受けていたのは天国メシと地獄メシ、心震える涙メシだった。松茸の極楽浄土、甘い水の桃源郷、ピーナッツバターの深い沼、恐怖の“銀シャリ”――みずみずしい筆で旅情と味覚を真空パックした31篇の絶品世界旅行記。
■ 著者紹介
石田ゆうすけ(いしだ・ゆうすけ)
旅行作家。
1969年、和歌山県白浜町生まれ。東京在住。高校時代から自転車旅行をはじめ、26歳から世界一周へ。無帰国で7年半かけ、約9万5000km、87ヵ国を走る。帰国後、専業作家に。自転車、旅行、アウトドア雑誌等への連載ならびに寄稿のほか、国内外での食べ歩きの経験を活かし、食の記事も多数手がける。世界一周の旅を綴った『行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅』(幻冬舎文庫)など著書多数。全国の学校や企業で「夢」や「多様性理解」をテーマに講演も行う。
■ 書籍データ
【タイトル】世界の果てまで行って喰う 地球三周の自転車旅
【著者名】石田ゆうすけ
【発売日】2024年10月17日
【造本】四六判
【定価】1,760円(税込)
【ISBN】978-4-10-355751-7
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