アラスカ航空、ハワイアン航空の買収を完了

旅行者のための特典と選択肢を拡充

2024年9月18日(現地時間)に本社が発表したプレスリリースの抄訳です。

  • 29の海外市場を含む141の都市に加え、ワンワールド アライアンス加盟航空会社や提携航空会社を通じて世界1,200以上の都市に直接アクセスすることが可能に

  • アラスカ航空とハワイアン航空の両ブランドを維持

  • ホノルルをアラスカ航空の2番目に大きなハブとして確立

  • 近日中に、HawaiianMiles会員とMileage Plan会員は手数料無しでマイルの相互交換が可能に

  • 近日中に、alaskaair.comにてハワイアン航空便、hawaiianairlines.comにてアラスカ航空便の購入が可能に

シアトル、ホノルル―アラスカ航空グループ(NYSE: ALK)は本日、ハワイアン・ホールディングス(NASDAQ: HA)の買収を完了したことを発表しました。ワンワールド アライアンス加盟航空会社や提携航空会社の広大なネットワークを通じ、米国内および海外の都市へのアクセスを拡充するとともに、地域コミュニティにサービスを提供してきた深い歴史を持つ2つの強力なブランドを通じ、素晴らしい体験をお客様に提供します。

アラスカ航空グループのCEOであるベン・ミニクッチは以下のように述べています。「本日はアラスカ航空にとって歴史的な日です。アラスカ航空は、ハワイアン航空と正式に統合いたしました。アラスカ航空とハワイアン航空はともに、受賞歴のあるサービスで地域に寄り添うことに大きな誇りを持っています。より多くのお客様をお迎えし、両ブランドの特徴を体験していただくことを楽しみにしています。アラスカ航空、ハワイアン航空、ホライゾン航空は、合わせて230年以上にわたりお客様をお運びするとともに地域にサービスをご提供してきた歴史があります。私たちはともに、その歴史を礎として一層強固となり、お客様が期待する優れた運航をご提供し、世界のほぼあらゆる場所へシームレスに旅行するための選択肢を拡充し、投資を呼び込む財務面の安定性と価値を確保することができると確信しています」。

アラスカ航空とハワイアン航空は今後、連邦航空局(FAA)から単独運航許可証を取得するための手続きを開始します。この許可証により、アラスカ航空とハワイアン航空は、統合された旅客サービスシステムを持つ単一の航空会社として運航を行うことが可能になります。その間、運航に即座の変更はなく、両社は別々の航空会社として運航を継続し、統合プロセスが完了するまでそれぞれ独立したウェブサイト、予約システム、マイレージプログラムを継続します。お客様にはそれぞれの航空会社にて予定通りご旅行を続けていただけますので、安心してご予約、ご利用いただくことができます。

本日現在のアラスカ航空グループの航空会社および子会社:

  • アメリカ大陸、アジア、オーストラリア、南太平洋の29の海外市場を含む140以上の都市に毎日約1,500便を運航。今回のネットワーク拡大により、ワンワールド アライアンスを通じて利用可能な1,200以上の都市へのアクセスが可能になります。

  • シアトル、ホノルル、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ポートランド、サンディエゴ、アンカレッジに拠点を構え、ホノルルはシアトルに次いで2番目に大きなハブとなります。

  • ボーイング787型機2機、エアバスA330型機24機、エアバスA321neo型機18機、ボーイング737型機235機、ボーイング717型機19機、エンブラエルE175型機44機、貨物専用機8機(ボーイング737-700型機3機、ボーイング737-800型機2機、エアバスA330型機3機)を含む350機の航空機を運航。

  • 北米およびアジア太平洋地域において33,000人の従業員を雇用。

お客様への特典の拡充

即座にはお客様の体験に大きな変更はありませんが、近日中に今回の統合による有意義な特典をご体験いただけます。アラスカ航空とハワイアン航空の国内線、国際線、貨物線のネットワークが補完し合うことで、アメリカ西海岸およびハワイ諸島全域のお客様と企業の選択肢が広がります。これには、目的地の拡充、ワンワールド加盟航空会社を通じた世界各地へのシームレスな接続、業界で最も充実したマイレージプログラムを通じて提供される特典が含まれます。

これらの特典は、統合プロセスを経て段階的に提供を開始する予定です。詳細は、以下をご覧ください。

本日9月18日(ハワイ時間)より提供開始:

  • Mileage PlanとHawaiianMilesは全マイル有効:両マイレージプログラムにて貯めたマイルは統合後も引き続き有効で、かつてないほど価値あるものとなります。

  • アラスカ航空ラウンジ会員は、利用機会が拡大:アラスカ航空ラウンジ会員およびゲストは、ハワイアン航空で旅行する際にアラスカ航空ラウンジを利用することができます。

  • ハワイアン航空で100万マイル貯めたお客様を祝福:何百人ものお客様が、ハワイアン航空に搭乗し100万マイル以上を貯めています。お客様への感謝を込めて、新たな特典をご提供します。

これらの特典の詳細は、alaskaair.com(英語のみ)にてご覧いただけます。

今後数週間に提供開始:

  • 近日中に、アラスカ航空とハワイアン航空のマイレージアカウント間でマイルを移行し、特典旅行に交換することが可能に: 来週中にはHawaiianMilesのマイルとMileage Planのマイルを1対1の交換レートにて手数料無しで相互交換ができるようになります。一例として、HawaiianMiles会員がアラスカ航空便またはアラスカ航空グローバルパートナー便利用の特典航空券にマイルを利用するには、HawaiianMilesのマイルを手数料無料にてMileage Planマイルに交換することで、アラスカ航空ウェブサイトから特典航空券の予約ができます。

  • 両航空会社の航空券を双方のウェブサイトで購入することが可能に:今月より、alaskaair.comにてほぼ全てのハワイアン航空の航空券、hawaiianairlines.comにてアラスカ航空の航空券を購入することが可能になります。近日中に、日本、韓国、オーストラリアなどへのハワイアン航空国際線をalaskaair.comにて購入できるようになります。

  • ハワイ居住者限定の新たな旅行プログラムを導入:旅行という意味を持つ「Huaka’i by Hawaiian」と名付けられたこのプログラムには、ハワイ居住者限定の割引や特典が含まれます。Huaka’iの会員は、ハワイ諸島間を旅行される際、四半期に1回一つの予約につき10%の割引や受託手荷物無料などの特典を受けることができます。ハワイアン航空World Elite Mastercard会員のHuaka’i会員は、さらなる特典を受けることができ、諸島間の予約が四半期ごとに1回20%割引になるほか、既存のクレジットカード特典である受託手荷物2個無料を受けることができます。さらに、会員の皆様には毎月、ネットワーク全体の限定お得情報をお届けします。ハワイにお住まいの方には、無料会員登録のリンクが記載されたEメールを数週間以内にお送りします。

今後数カ月の間に提供開始:

  • 両航空会社のマイル獲得が可能に:アラスカ航空またはハワイアン航空にご搭乗いただくと、Mileage PlanのマイルまたはHawaiianMilesのいずれかを獲得できるようになります。

  • マイル利用のチャンスを拡充:2025年初めに、Mileage Planのマイルを国際線を含む全てのハワイアン航空便に直接ご利用いただけるようになります。また、マイルを利用する際に、ハワイアン航空便とアラスカ航空便または提携航空会社便を組み合わせることが可能になります。

  • ステータスマッチ:アラスカ航空またはハワイアン航空のエリートフライヤーであれば、アカウントを紐づけることで、自動的にもう一方の航空会社で同等のステータスを享受できるようになります。両プログラムでエリートステータス獲得マイル(EQM)を保有している場合は、合計EQM数に基づき、最も高いステータスが適用されます。

将来的に提供開始:

  • エリート特典の相互利用:Mileage PlanおよびHawaiianMilesのエリート会員は、いずれの航空会社をご利用の際も、厳選されたエリート特典をお楽しみいただくことができるようになります。

  • 両ブランドにまたがる業界トップの単一マイレージプログラム:Mileage PlanとHawaiianMilesの利点を統合し、新たな統一マイレージプログラムを構築します。詳細は、2025年半ばに発表する予定です。

ハワイアン航空ブランドの今後

ハワイアン航空の象徴的なブランドは、その豊かな歴史と深いレガシーを称え、今後もこれまでと同様に機上、空港、機内でお客様をお迎えし、喜びをご提供します。業界をリードするアラスカ航空とハワイアン航空の両ブランドを維持することで、常に高い評価を受けてきた優れたサービスとホスピタリティ、卓越したオペレーション、プレミアムな商品をこれからもご提供します。

従業員にもたらす大きなメリット

アラスカ航空は、ハワイにおける労働組合員の雇用を維持および拡大するとともに長期的なキャリアアップの機会を提供することで、従業員に対する誓約を守ります。また、両航空会社の労働力開発イニシアチブが拡充され、ハワイおよびハワイ以遠での航空業界における将来のキャリアを支援します。

ホノルルは、アラスカ航空の2番目に大きなハブとなるとともに強力な運航能力を誇る地域本部となり、引き続き、パイロット、客室乗務員、整備技術者の拠点として存続します。

地域に対する揺るぎないコミットメント

アラスカ航空とハワイアン航空は、ともに90年以上の歴史を有し、航空サービスを拠り所とする地域に重要なサービスを提供しています。今回の統合は、そのつながりと地域コミュニティへの投資をまさしく強化します。統合後は引き続き、ハワイアン航空とアラスカ航空の既存プログラムを基盤に、ハワイ諸島の再生型観光、ハワイ語、文化を推進します。アラスカ航空とハワイアン航空は今後も、ハワイの活気ある未来を築くためにどのような支援ができるかを軸として尽力します。

ハワイ州知事であるジョシュ・グリーン医学博士は以下のように述べています。「すべての住民が航空便や貨物便のサービスに生活を頼らざるをえないハワイのような島の州では、必要不可欠な交通網と移動手段の維持に努めてくれる健全な地元の航空会社の存在は、地域社会の強さの礎となります。この2つの航空会社が統合することで、より強力な会社が誕生し、ハワイの住民の皆様と地元企業により多くの旅行の選択肢を提供するとともに、米国航空業界全体の競争を高めてくれるものと確信しています」。

このコミットメントをいち早く示すものとして、アラスカ航空は、ハワイの人々や文化に対するアラスカ航空の従業員の理解を継続的に深め、統合された2社がどのようにハワイの地域コミュニティに貢献できるかに関するフィードバックと提案を求めるために、1月にHawaiʻi Community Advisory Board (HICAB)を設立しました。

私たちは、サービスを提供する地域への配慮には自然環境への配慮も含まれることを理解しています。統合後は直ちに、この環境スチュワードシップへの共通のコミットメントを原動力とするとともに、現地調達と使い捨てプラスチックの段階的廃止の成功に基づき、温室効果ガス排出量を実質ゼロに削減する取り組みにおいて、意欲的な持続可能性目標に向けて連携します。

統合後の経営陣

統合後は、アラスカ航空グループのCEOであるベン・ミニクッチが指揮を執ります。アラスカ航空の前ハワイ/太平洋地区社長兼ホライゾン航空社長のジョー・スプレイグは、FAAから単独運航許可証が交付されるまでの間、ハワイアン航空の最高経営責任者を務めます。スプレイグは、ハワイアン航空の運営のあらゆる側面を指揮します。

ハワイアン航空のCEOであるジョー・スプレイグは以下のように述べています。「ハワイアン航空およびその95年の歴史に加わることができ、心より光栄に思います。私たちは、新しい仲間から学ぶことがたくさんあります。ハワイに居住されている方とハワイを訪れるお客様により優れたアクセスと特典をご提供していく中で、私たちは共により強固となるでしょう。アラスカ航空とハワイアン航空は、この度の統合に素晴らしい歴史、特徴、強みを持ち寄り、お客様、従業員同士、地域への配慮に対する情熱を共有しています」。

株主価値を最大化

今回の買収は、アラスカ航空の長期戦略と財務目標に基づいており、アラスカ航空の収益基盤の多様化を推進し、成長機会を拡大するとともに、ネットワークの接続を拡充し、統合会社を80億ドル規模のハワイ市場のリーダーとして位置づけます。

今回の統合では、2億3,500万ドル以上のランレートシナジー効果が見込まれています。また、最初の2年以内に1桁台後半の増益、3年目までに10%台半ばの投下資本利益率(ROIC)が見込まれています。

これらのシナジー効果、米国トップ25のハブ空港を新たに買収する長期的価値、アラスカ航空の歴史的な好業績が組み合わさり、アラスカ航空は業界トップクラスの利益率を維持することができます。アラスカ航空はこれからも、業界屈指の強固なバランスシートの維持と、長期的な利益、リターン、フリーキャッシュフローという目標の達成を原動力に、規律ある財務管理に焦点を当ててまいります。

追加情報

ハワイアン航空の株式は9月18日(現地時間)に上場廃止となり、NASDAQでの取引を終了します。統合後は、ニューヨーク証券取引所にてALKのティッカーで取引を継続します。

マルチメディアアセットを含む取引の詳細については、news.alaskaair.comをご覧ください。

アラスカ航空グループについて

アラスカ航空グループはシアトルに本拠を置き、子会社のアラスカ航空、ハワイアン・ホールディングス、ホライゾン航空、McGee Air Servicesで構成されています。ハワイアン航空の買収により、現在、北中米、アジア、太平洋全域の140以上の都市に就航しています。アラスカ航空は、安全性、卓越したカスタマーケア、優れたオペレーション、財務パフォーマンス、持続可能性に注力しています。アラスカ航空は、ワンワールド アライアンスの加盟航空会社です。ワンワールド アライアンス加盟航空会社およびその他の提携航空会社との提携により、alaskaair.comでは、30の航空会社、1,000を超える世界各地の都市にわたり、ご購入やマイルの獲得および交換において、これまで以上に多くの選択肢をご利用いただけます。ハワイアン航空での太平洋全域のご旅行は、hawaiianairlines.comにてご予約いただけます。詳細は、アラスカ航空については news.alaskaair.com 、ハワイアン航空については newsroom.hawaiianairlines.com/blog にてご確認ください。アラスカ航空グループは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)にて「ALK」で取引されています。

将来に関する記述

本ニュースリリースには、1933年証券法第27A条、1934年証券取引法第21E条、1995年私募証券訴訟改革法が定めるセーフハーバー保護の対象となる将来見通しに関する記述が含まれています。これには、統合後に期待される利益、統合後の将来の業績、製品、サービス、統合プロセスのタイミング、FAAの単独運航許可証の取得、統合後の事業戦略、目標、持続可能性に関する取り組みに関する記述が含まれます。これらの将来見通しに関する記述は将来の出来事に関するものであり、既知および未知のリスクおよび不確実性を伴うため、実際の結果は将来見通しに関する記述、仮定または信念によって示されたものと大きく異なる可能性があります。潜在的なリスク要因の包括的な議論については、当社の2023年12月31日を末日とする年度のForm 10-K年次報告書の項目1Aをご参照ください。これらのリスクには、以下が含まれます。統合組織および統合プロセスに関連する、顧客および従業員の喪失を含むアラスカ航空グループの現在の計画または事業への混乱の可能性、現在進行中の事業運営および機会からの経営陣の時間および注意の逸脱、統合組織に対する競合他社の反応、ハワイアン・ホールディングスとアラスカ航空グループの事業を首尾よく統合するアラスカ航空グループの能力およびそのための時間およびコストに関する不確実性、期待された期間内に期待されたコスト削減、シナジー効果、成長を実現する能力またはそのような能力の欠如、統合後の事業に影響を与える法律、規制および経済発展、パンデミックからの回復に関連するものを含む一般的な経済情勢、燃料を含む運航コストの増加、コスト削減、ESGおよびその他の戦略的目標を達成する能力の欠如、需要および業績の季節変動、サプライチェーンリスク、航空安全およびセキュリティに悪影響を与える事象、事業に影響を与える法律および規制の変更。全ての将来の見通しに関する記述は、当社の最新のForm 10-Kおよびその後の証券取引委員会提出書類に記載されたリスク要因を参照することにより、その全体が限定されます。当社は絶えず変化する事業環境の中で事業運営を行っており、新たなリスク要因が常に出現します。経営陣はそのような新たなリスク要因を予測することはできず、そのような新たなリスク要因が当社の事業または将来の見通しに関する記述に記載されている事象に与える影響を評価することもできません。当社は、本日発表した将来の見通しに関する記述を実際の結果と一致させるために公に更新または改定する義務を負いません。時間の経過とともに、当社の実際の結果、業績、成果は、当社の将来見通しに関する記述、仮定または信念によって明示または暗示される予測される結果、業績または成果と異なる可能性があり、そのような相違は、大きな影響および重大な悪影響を及ぼす可能性があります。

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