- 2024-10-18
- 旅行 プレスニュース
TOEIC®Programを実施するIIBCがおもてなし意思表示マークの実証実験
日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)(所在地:東京都千代田区永田町、理事長:藤沢 裕厚)は、インバウンド需要が高まる中、おもてなし事業者に限らず広く訪日外国人観光客へのおもてなしの輪を広げることを目的として、おもてなしの意思表示マークを活用した実証実験「I’m Omotenable! プロジェクト」を2024年10月15日(火)に鎌倉市内にて実施しました。
鎌倉市では、連日訪れる多くの訪日外国人観光客で賑わう一方、混雑緩和が課題になっています。鎌倉駅前を中心に道に迷った訪日外国人観光客が滞留する現象が起こっており、鎌倉市と公益社団法人鎌倉市観光協会では今年4月より多言語ボランティアガイド事業を開始しています。
今回、公益社団法人鎌倉市観光協会ご協力のもと、鎌倉市内にて「英語に自信はないけれど積極的におもてなしに携わりたい方々」におもてなしの意思を表す「オモテナブルマーク」を着用していただき、訪日外国人観光客に英語でおもてなしに挑戦してもらうことで、持続可能な観光地域づくりの一助を担っていくことを目指した実証実験「I’m Omotenable! プロジェクト」を行いました。
ボランティアの方には、事前に英語学習初級・中級者向けのTOEIC Bridge® Listening & Reading Tests(以下、TOEIC Bridge L&R)を受験後、実証実験に参加していただきました。
【実証実験概要】
目次
プロジェクト名:I’m Omotenable! プロジェクト
目的:おもてなし事業者に限らず広く訪日外国人観光客へのおもてなしの輪を広げること
実施時期:2024年10月9日(水)・15日(火)
実施エリア:鎌倉市内の観光エリア
参加者数:9名
本件のスキーム
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訪日外国人観光客が訪れる観光エリアと協業し、おもてなしに携わりたい方の参加を募る
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事前に英語学習初級・中級者向けのTOEIC Bridge L&Rを受験し、今の英語力の現在地を把握してもらう
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おもてなしの心を表す意思表示マーク「オモテナブルマーク」を着用し、観光エリアで訪日外国人観光客へ英語でおもてなしを実施
プロジェクトURL:https://www.iibc-global.org/toeic/20241019/omotenashi.html
【実証実験結果】
当日は鎌倉駅前や小町通りを中心に、合計11名の訪日外国人観光客へ「オモテナブルマーク」を着用し、おもてなしを行いました。「オモテナブルマーク」とともに声をかけることでスムーズにおもてなしの心が伝わり、観光地までの行き方など訪問外国人観光客の困りごとを積極的に話してもらうことができました。
また、「オモテナブルマーク」を着用することで、声をかけるきっかけを作れるなど、相手とのコミュニケーションを円滑にしてくれる存在にもなることがわかりました。
【おもてなし実証実験当日の様子】
当日は秋晴れの中、合計6名のボランティアの方にご協力いただき、「I’m Omotenable! プロジェクト」を行いました。日本人・訪日外国人ともに多くの観光客が鎌倉を訪れ、歴史的遺産や街並み、グルメなどを楽しんでおり、とても賑わっていました。
実証実験は鎌倉駅の西口前からスタート。バス停をはじめ、鶴岡八幡宮や小町通りといった人気の観光地は、鎌倉駅の東口にあることもあり、西口では、訪日外国人観光客が目的地へ向かうためにどちらの方向へ向かったらよいか迷っている様子が窺えました。本プロジェクトへご協力いただいたボランティアスタッフが声をかけ、着用している「オモテナブルマーク」の意図を説明すると、マークに書かれた「May I help you?」の文字に安心され、案内だけでなく、互いの文化交流まで会話が広がり、笑いが溢れていました。
小町通りでは、「あいざ鎌倉」の「甘味処 こまち茶屋」や「花ほのお鎌倉-焼肉ジャンボProduce-」、「おもちゃのちょっぺ~」の他、鎌倉エリアを人力車で案内する「人力車えびす屋 鎌倉店」の皆様にもご協力いただき、「オモテナブルマーク」を着用し訪日外国人観光客へおもてなしを行いました。普段からジェスチャーも使いながら英語でおもてなしをしている皆様ですが、プロジェクトを通して「もっとおもてなしが流暢にできるようになりたいと思いました」という嬉しいコメントをもらうことができました。また、「オモテナブルマーク」をきっかけにコミュニケーションが生まれる瞬間もあり、まさに訪日外国人観光客との架け橋となっていました。
【参加ボランティアスタッフ 前橋 佑樹様】
英語がすごく得意という訳ではないですが、元々人と接するのが好きだったので参加しました。
今回、鎌倉駅の西口前でおもてなし体験をしました。鎌倉大仏に行きたいという方が多かったですが、バスに乗って向かうためには反対側の東口へ案内する必要があったり、大仏以外にもお寺に行きたいなどアクセスに関する困りごとが多く、慣れない異国の地でお目当ての場所へ迷わず行くことの難しさを改めて感じました。
また、オモテナブルマークを見せながら「ホスピタリティ!」と伝えると外国人の方に「Oh! Thank you!!」ととても良い反応をもらえました。相手から見たときに「この人は助けてくれる人」だということが分かりやすく、自分の気持ち的にもオモテナブルマークがあることで声がかけやすかったので、お守りのような存在でした。
1日おもてなしをしてみて、もっと外国人の方と話せるようになりたいと思うようになったので、海外へ初挑戦するきっかけになった気がします。 また、地元も観光地で訪日外国人観光客 が多いので、ゆくゆくは 魅力を発信して色んな人に知ってもらい、地元に貢献していきたいなと思っています。
【人力車えびす屋 鎌倉店 三田野 慧様】
普段から訪日外国人観光客の方と英語で会話をし、鎌倉の魅力をお伝えできるようにおもてなしをしていますが、今回の実証実験に参加し、TOEIC Bridge L&Rを受験して自分の点数を改めて知ると、単語や文法、言葉の繋ぎ方などを学んで、もっと表現の幅を広げていきたいと感じました。これからもっと訪日外国人観光客が増えてくると思います。
日本はたくさんの伝えるべき魅力がある国だと思っているので、日本人としての誇りを持って、訪日外国人観光客に日本の魅力を伝えたい、おもてなしをしたいと思う仲間が増えてほしいと思っています。オモテナブルマークは人に対する思いやりを形にしたマークとして、その第一歩になってくれるといいなと思っています。
【公益社団法人鎌倉市観光協会 事務局長 進藤 勝様】
鎌倉市観光協会では鎌倉駅周辺にある2か所の観光案内所と、鎌倉市観光協会の事務所で鎌倉へお越しいただいた方のご案内をしています。多言語対応ができる職員を配置し、土日祝を中心に困っていそうな方へ積極的に声をかけてご案内したりと、鎌倉の魅力を最大限感じていただけるようお迎えしているのですが、鎌倉は観光資源が多いため、どうしても行き届かないところも多いです。そのため、少しでも多くの方がおもてなしの気持ちをもって訪日外国人観光客の方に接していただけると、観光協会としてもとてもありがたい話なので、積極的に協力したいと思い、今回の実証実験に参加しました。
英語が不慣れな方は特に、困っている人を見かけても自分から声をかけにくいと思っている人が多く いらっしゃると思います。このプロジェクトを通じて、英語が苦手でも、片言の英語や身振り手振りだけでも、ちょっとした一言によって「私でも役に立つんだな」というところを見て、感じてもらって、少しでも多くの方が「自分もやりたい」と思ってもらえるような、声をかけるきっかけになればいいなと思っています。
【一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 総務部 部長 松田 隆】
IIBCは「人と企業の国際化の推進」という理念のもと、TOEIC Programを通じて日本人が国際的に活躍するためのサポートを行ってきました。
2024年のTOEICの日は、初級者・中級者向けの日常会話を扱ったTOEIC Bridge Testsをテーマにし、昨年の浅草に続き、TOEIC Programが地域に貢献できることは何かを考え、英語をアウトプットし、コミュニケーションを生み出す施策「I’m Omotenable! プロジェクト」を企画しました。英語学習の一番の課題は、せっかく身に着けた英語をアウトプットする場がないことです。今回の実証実験で、「オモテナブルマーク」がおもてなしを受けたい人とおもてなしをしたい人を繋ぎ、コミュニケーションのきっかけをつくる架け橋になってくれたと感じることができました。観光立国日本で暮らしている中で、我々がコミュニケーションの一端を支援できる存在になりたいと思っていますし、今後も活動を広げていけたらと思っています。
【今後の展望】
TOEIC Programを実施するIIBCでは、毎年10月19日を「TOEICの日」と制定し、英語に触れ、楽しさを感じていただけるような機会を創出する施策を行っています。2024年は、「日本語が話せず、困りごとを抱えた訪日外国人観光客」と「英語に自信はないけれど積極的におもてなしに携わりたい方々」を、インバウンド需要が高まる鎌倉市内でマッチングすることで、持続可能な観光地域づくりの一助を担っていくことを目指した実証実験「I’m Omotenable! プロジェクト」を実施。今回ご協力いただいた方からは訪日外国人観光客とのコミュニケーションにおいて、「オモテナブルマーク」という意思表示のマークがあることで、相手へ「おもてなしをしたい・できる」という意思が伝わり、相手からも好意的にコミュニケーションをとってもらうことができた、という声もあり、訪日外国人観光客とおもてなしの意思を持った日本人を繋ぐ架け橋としての大きな一歩になったと考えております。
本実証実験から得られた知見、皆様から寄せられた声をもとに、今後も英語を使ったおもてなしに関わる活動を行ってまいります。
TOEICの日
IIBCでは、毎年10月19日を「TOEICの日」と制定しています。英語に触れ、楽しさを感じていただけるような機会を創出すべく、毎年様々な施策を提案しています。
TOEICの日特設サイト
https://www.iibc-global.org/toeic/20241019.html
TOEIC® Program
TOEIC® Listening & Reading Test、TOEIC® Speaking & Writing Tests、TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests、TOEIC Bridge® Speaking & Writing Testsの総称。4つのテストを合わせたTOEIC® Programは世界160カ国、約14,000団体で実施されている。
TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests
英語学習初級者から中級者を対象として、日常生活における活きたコミュニケーションに必要な“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト。TOEIC® Listening & Reading Testへの架け橋という意味を込めて、基礎的なコミュニケーション英語能力を評価する世界共通のテストとして開発され、2001年よりTOEIC Bridge® Testとして開始。2019年6月より、TOEIC Bridge® Listening & Reading Testとしてアップデート。スコア表示による評価方法や、評価の基準が常に一定に保たれる点など、TOEIC® Listening & Reading Testの特長を備えつつ、初・中級レベルの英語能力測定に照準を合わせて設計されたテスト。2023年度の日本における受験者数は約13万1千人。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC: The Institute for International Business Communication)
「人と企業の国際化の推進」を基本理念とし、1986年に設立。
「グローバルビジネスにおける円滑なコミュニケーションの促進」をミッションとし、国内外の関係機関と連携しながらTOEIC® Programおよびグローバル人材育成プログラムを展開している。
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