- 2024-11-12
- ホテル プレスニュース
ADDReCとカソク、首都圏旅市場活性化で提携
目次
ADDReC株式会社とカソク株式会社は、首都圏の旅市場を活性化するための提携を発表しました。この取り組みは、両社の強みを活かした新たなサービスの提供や、地域の観光資源の発掘、観光客の呼び込みを目指しています。今回の提携により、デジタルマーケティングやデータ分析を駆使した旅行プランの提案が行われる予定で、観光業界全体の振興が期待されています。さらに、地域経済の活性化にも寄与することが見込まれています。
この記事の要約
- ADDReCとカソクが旅行市場活性化に提携
- 新サービス提供や地域観光資源の発掘を実施
- 地域経済の振興が期待される取り組み
建築や不動産等の空間プロデュース領域から、思想・技術に基づく生活者のためのソリューションデザインに取り組む ADDReC株式会社(東京都渋谷区、代表取締役:福島大我、以下 ADDReC)と、旅とライフスタイルが大きく変化した市場に対応するアパートメントホテルを展開する カソク株式会社(東京都新宿区、代表取締役:新井恵介、以下 カソク)は、包括的な業務提携を発表しました。両社が培ってきたホテル開発および運営の実績と、空間プロデュースやソリューションディベロップメントのノウハウを統合した新しいホテル開発に挑戦します。
首都圏の新たな観光やホテル市場の開拓や、旅を通しての地域活性化に取り組んでいきます。
業務提携における目的
ADDReCは創業以来、人やデザイン、目に見えないモノ・コトを繋げ、空間を中心としながら新しい仕組みを設計する「Real Estate as a Service(REaaS)」を通じて、空間プロデュースという手法にて、コンセプト・企画の立案、ブランディングなど総合的なデザインを行ってきました。空間における体験価値やコミュニティ価値、場の提供価値を創造するとともに、社会課題の解決を見据えたソリューションデザインやランドスケープデザイン、事業開発における組織デザインやビジネスデザイン、オープンイノベーションにおけるプロジェクトデザインなどを統合的に提供しています。そしてダウンサイジングフェーズの日本におけるコロナ以降の観光分野での新産業の創出についても、ひとつのテーマとして事業展開を行ってきました。
カソクは、土地の仕入れから、ホテルの立ち上げ・運営、アセット自体の売買といった、アパートメントホテル開発から運営開始まで一連の流れすべてをカバーできることを強みに、土地や建物の利活用を考えるオーナーや投資家のニーズに寄り添い、全国11都道府県において、36棟の旅館業(ホテル)施設の運営を行ってきた実績を保有しています。
本業務提携を通して、両社はビジネスデザインのノウハウやネットワークをかけ合わせることで、動産的/不動産的な価値創造の実績をソフト・ハード両面から事業設計を行い、持続可能かつ最適な収益構造をもつホテルプロジェクトをつくり上げる開発体制を築いて参ります。
地域性、公益性、社会性の三つの視点を重視し、地域コミュニティと共に成長し、地域住民にも利益をもたらす公益的な施設として、社会的な課題に積極的に取り組むことで、持続可能な社会づくりに貢献するホテルを創造する単なる宿泊施設を超えた、地域と訪問者が共に混じり合う活動の中心地として地域を支えます。
世界的な旅の価値観の変化
近年、観光業とビジネス旅行の増加により、宿泊業界は顕著な成長を遂げています。新しい旅市場を生み出す絶好の機会であるとともに、訪れる地域経済にも大きな影響を及ぼし、地方創生への一助になることが期待されます。
1)雇用への影響
新たな旅の価値を創造してきたAirbnbがもたらした経済波及効果は年間で4,055億円、約41,500人の雇用機会を創出したとされており、2023年の日本の観光業全体のGDPの1%、0.8%の雇用への貢献に相当する値です(2023年/英・ オックスフォード・エコノミクス社調べ)。
2)周辺業界への影響
Airbnbの利用者は、宿泊費に限らず、そのほかの商品・サービス(飲食や小売など)にも合計約3,756億円を支出し、2023年の日本の観光業界における総支出の約1.4%を占めたというデータもあります。2023年に4,055億円(27億米ドル)を日本の国内総生産(GDP)に貢献し、周辺サービスを含めると約41,500人の雇用機会を創出しています。
3)地域経済への影響
「(訪日滞在に)大変満足」と回答した人、リピーター(訪日が2回目以上)の割合が共に7割と高く、リピーターの増加が「日本のさまざまな側面を体験したい」という需要につながっており、今後全国の地域経済にも大きな影響を与えていくことは明らかです(2024年6月みずほリサーチ&テクノロジーズ「2024年のインバウンド見通し」より)。
4)インバウンドの増加傾向
2023年10月以降、訪日外客数は新型コロナウイルス感染拡大前の2019年の水準を上回っており、概ねコロナ禍以前の状態まで回復。2023年12月は、従来の同月としては過去最高を記録しており、2024年以降も訪日客数の増加が見込まれています。日本政府は2030年の訪日外国人旅行者数6千万人、消費額15兆円の達成を目指すことを提言しています※。
世界的な旅の価値観の変化
ここ数年でZ世代を中心に「旅の価値観」は国際的に大幅に変化しています。
動向1:グループ旅&長期滞在の需要が増加
家族や友人同士など、4名以上のグループで3泊以上の長期滞在での旅が増えています。
動向2:「1つの場所」ではなく「複数地域への訪問」
旅行者はもはや一つの地点に留まらず、複数の地域を訪れて広範囲な文化体験を楽しむ傾向がみられます。キッチンや洗濯機等の暮らしの設備がついた都市ホテルを主拠点とし、荷物をその場に置いたまま、各ローカル地域への宿泊を伴った訪問を行うケースも増えてきています。
動向3:「ランドマークなどのスポット巡り」から「人との出会い」へ
観光地を巡るだけではなく、旅の価値は地元の人々との実際の出会いや仲間との交流によって形成されるようになっています。
こうした社会の変化や、旅の価値観の変化は、日本の旅を取り巻く市場に変化をもたらします。両社はこの取り組みを持って市場の動向やニーズにいち早く適応し、新しい旅市場を切り開くため、ブランディングから企画、開発、運営までワンストップで対応可能な開発体制を構築いたしました。
首都圏においてはアパートメントホテルを含む都市型ホテルビジネスを展開しインバウンド市場を取り込むとともに、地方都市の課題や地域活性に寄与するホテル開発のデザイン手法確立に取り組みます。
代表コメント
福島大我(ADDReC株式会社 代表取締役)
2024年は、インバウンド需要の拡大によって訪日客消費が年換算で7.2兆円を突破する見込みとなっています。主要品目の輸出額と比べると自動車に次ぐ規模となった今、この需要をさらに伸ばしていくためには、ゲストが何度でも訪れたなくなる「居場所」の開発が急務であると考えています。この「居場所」のあり方をアップデートし、ローカライズしていくことで、人手不足や地域経済の衰退、外国人移住者との共生といった日本の大きな社会課題を解決する糸口のひとつを見出せると、私たちは確信しています。だからこそ、我々ADDReCがさまざまな空間プロデュースをになってきた知見と、急速に変化する国内外の需要をキャッチしながらホテルオペレーションのあり方をアップデートしてきたカソクの知見を掛け合わせることで、さまざまな地域、さまざまな企業との連携を目指していきます。
新井恵介( カソク株式会社 / 代表取締役)
今回の提携によりカソク株式会社は、より一層柔軟で持続可能なホテル開発と運営を目指して参ります。当社は地域の歴史や文化を尊重しつつ、地元のコミュニティと共に成長することで、地域経済に貢献するホテルの開発を行います。また、訪れる人々にとって特別な体験を提供し、社会的課題の解決にも積極的に取り組む施設を作り上げて参ります。本提携は、新しい旅市場の創出と地方創生において重要な一歩となると確信しております。
ADDReC株式会社
イノベーション領域における、企画・コンセプト開発、コンテンツ、コミュニケーション等を統合的にデザインし、空間に実装するプロデュース会社です。ダウンサイジングの手法をもって地域との共創型での経済的価値の先にあるビジネスの最適化を彩ります。
◼️ホテルプロデュース実績
CAFETEL 京都三条 for Ladies
CAFETEL KYOTO SANJO for Ladies は、女子3人旅という旅の市場を掘り起こし「女子旅をデザインする」をコンセプトとした施設。食べて、笑って、喋って、寝て。女子旅の思い出作りをサポートするホテルです。
THE GEEK
THE GEEKのクラフトホステルは、大自然の中で「好き」を追求する人々が集い、それぞれのこだわりを堪能できる場所です。国籍や人種、年齢、性別など、あらゆる多様性が認められた人間性あふれる空間で、Chillな音楽やお酒と共に人々がフラットに語り合うことを目指しています。
CORRUGATED HOUSE
CORRUGATED HOUSEは川合健二氏の哲学をそのままに、日本最初であり最古のコルゲートハウス(1965年)と、その周辺敷地を改修し、地球と縁を切ってみる体験ができる宿泊施設としてリデザインした一棟貸ホテルです。地域の潜在的な価値を創出する旅の実証実験の場として総合プロデュースしました。
カソク株式会社
アパートメントホテルの運用を強みに、全国11都道府県において36棟の旅館業施設(ホテル・旅館)・特区民泊、ならびに500室の住宅宿泊施設(民泊)の運用を行っております。
当社は空間を今日のカタチで再定義し、空間の価値を「新しいスタイル」と「IT」で坪当たり賃料を最大化させるお手伝いをします。
◼️ホテルプロデュース実績
hotel aima
上野・文化の交差点に佇む「h o t e l a i m a 」
日常と非日常が織りなすアパートメント型ホテル
東京都・上野 / 収容人数 94名
https://hotel-aima.com/
Hotel Sanrriott 大阪本町
大阪本町の中心に誕生した、モダンで洗練された空間が広がる全113室のホテル。光と緑に包まれた24時間営業のカフェラウンジでリフレッシュし、進々堂のパンを楽しむモーニングビュッフェで一日の活力を。ビジネスにも観光にも、心地よさと利便性が交差する都市の隠れ家。
大阪府・堺筋本町 /収容人数 238名
https://sanrriott.com/osaka-hommachi/
泊屋上野
多彩な日本文化が息づくホステル旅行愛好家のための出会いと体験が詰まったオフィスビルを改装した9 8 ベッドの宿泊施設
東京都・上野 /収容人数 98名
https://www.tomariya-ueno.com/
本件に関するお問い合わせ
ADDReC株式会社 窓口
メール : info@addrec.co.jp
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