- 2024-11-21
- 旅行 プレスニュース
場所:薩摩長崎鼻灯台(鹿児島県指宿市)
指宿市観光・経済戦略会議は、2024年11月10日(日)、薩摩長崎鼻灯台(鹿児島県指宿市)周辺にて「薩摩長崎鼻灯台イベント」を開催しました。初めて開催した本イベントは、長崎鼻エリアに賑わいを取り戻すとともに、飲食などをゆっくり楽しむ場を設けることで、来訪者の滞在時間延長を図りたいとの思いから、「海と灯台ウィーク」(11月1日~8日)にあわせて企画したものです。
この取り組みは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」の助成を受けて実施しました。
<薩摩長崎鼻灯台と実施背景>
薩摩長崎鼻灯台は1957(昭和32)年、大隅半島と薩摩半島に囲まれた錦江湾(鹿児島湾)に出入りする船舶や東シナ海を航行する船舶の道しるべとして完成しました。2018(平成30)年には、一般社団法人日本ロマンチスト協会が認定する「恋する灯台」に県内で初めて選ばれています。かつては土産店などが多く立ち並ぶ人気観光スポットでしたが、高齢化や後継者不足、建物の老朽化などにより、その活気は徐々に失われつつあります。今回のイベントは、鹿児島県内でも有数の景勝地にある薩摩長崎鼻灯台の魅力や役割を発信し、海の豊かさや環境保全の大切さに触れていただける一日にしたいとの思いから企画したものです。
雨雲も吹き飛んだ「薩摩半島最南端から想いを叫ぶコンテスト」
薩摩半島の最南端に突き出た岬に立つ薩摩長崎鼻灯台は、青い海と空、洋上に浮かぶ島々を一望できる絶景ポイント。地球の広さが感じられる雄大な景色を目の前にしたら、普段は照れくさくて言えないようなことも思い切って口に出せるのでは、との発想から、イベント内の一企画として「薩摩半島最南端から想いを叫ぶコンテスト」を実施しました。灯台の下に音の大きさを測定する装置を設置し、その前で大海原に向かって想いを叫ぶという単純明快なルール。
当日はあいにく空が雲に覆われ、コンテストが始まる直前には雨も降りだしてしまいましたが、出場者の皆さんの心のこもった愛の叫びが天に通じたのか、途中から徐々に晴れ間がのぞき、コンテストが終わる頃には暑さを感じるほどの陽気に。薩摩長崎鼻灯台が立つ岬には、浦島太郎が竜宮城に旅立った場所であるとの伝説が残っていますが、この日新たに「灯台から想い叫ぶと雨の日でも晴れる」という伝説がこの地に刻まれました。
ちなみにコンテストで優勝したのは、出場者のトリを飾った鹿児島海上保安部の職員さん。強風が吹き荒れる岬や海上で意思疎通するためには、いざという時に大きな声を出せる必要があるのですね。さすがでした。
スポーツごみ拾い「スポGOMI」に約50人参加!
灯台周辺の海岸をきれいにすることを目的に、チームワークでごみを拾い、ごみの量と質でポイントを競うスポーツ「スポGOMI」をイベントの一環として実施。台風一過の直後で普段よりも多くのごみが海岸に流れ着いており、約50人の参加者で72kgのごみを回収しました。
このほか、キッチンカーやテントなど合わせて7店舗が出店した「薩摩長崎鼻灯台マルシェ」、鹿児島海上保安部による制服試着体験&記念撮影や灯台缶バッジ配布、薩摩長崎鼻灯台の特別公開などの催しを行いました。会場内には海と開聞岳を向いて座れるようにテーブル席を設置し、「こんな素敵な景色を見ながら飲食ができて良かった」「ずっとこの場所にいたい」と好評でした。
雨で中止の星空観察は後日開催を検討中
当初の計画では、『暗闇の中で光を放って道を示す存在』である星と灯台を同時に楽しめる「灯台&星空観察会」を夕方から開催する予定でしたが、荒天が予想されていたため前日の時点で開催を断念しました。しかしながら、20人の参加枠が一瞬で満員になるほど期待を集めていた企画だったことから、後日あらためて「灯台&星空観察会」だけを開催することを検討し、準備を進めています(当日参加予定だった方を対象とし、参加者の募集は行いません)。
<イベント概要>
名称 |
薩摩長崎鼻灯台イベント |
開催日 |
2024年11月10日(日)10:00~15:00 |
場所 |
薩摩長崎鼻灯台周辺 鹿児島県指宿市山川岡児ヶ水1579 |
主催 |
指宿市観光・経済戦略会議 |
来場者数 |
1,097人 |
<団体概要>
団体名称:指宿市観光・経済戦略会議
活動内容 :行政、観光協会、DMO、商工会、漁協など官民で会議を構成し、地域が抱える課題の共有と地域振興・観光振興に取り組む。
海と灯台プロジェクト
人と海は、時間的にも空間的な意味においても「灯台」を境に関わってきました。航路標識として、従来の船舶交通の安全を担うという重要な役割から広がりつつある灯台。その存在意義について考え、灯台を中⼼に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していくプロジェクトです。海と灯台プロジェクトは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
海と日本プロジェクト公式サイト https://uminohi.jp/
海と灯台プロジェクト公式サイト https://toudai.uminohi.jp/
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