- 2024-12-24
- 旅行 プレスニュース
論文選考を通過した高校、全国から9校を招待!
株式会社日本旅行(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小谷野悦光)は、2025年3月18日(火)・19日(水)に実施される「サステナブル・ブランド国際会議2025東京・丸の内[主催:サステナブル・ブランド ジャパン(株式会社博展)]」において、次世代を担う高校生と共にサステナブルな社会の実現に向けて共創する育成プログラム「SB Student Ambassador全国大会」を共催します。
今年で6年目となる同プログラムの開催にあたり、秋季に開催したブロック大会出場校から104校の応募があり、厳正な論文選考からご招待する9校の高校を決定いたしました。
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「サステナブル・ブランド国際会議2025東京・丸の内」開催概要
・実施日時:
2025年3月18日(火)・19日(水) 2日間(現地参加又はアーカイブ配信)
・実施場所:
東京国際フォーラム・明治安田ヴィレッジ丸の内
・テーマ:
「Breakthrough in REGENERATION」
・主催:
株式会社博展 / Sustainable Brands, PBC. (本社:米国)
サステナブル・ブランド国際会議とは
経営の根幹に「サステナビリティ(持続可能性)」を取り入れ、自社の競争力とブランド価値を高める取り組みです。一企業、一団体では達成困難なSDGs に対して、組織の枠、企業の垣根、そして国境を越えた交流の場を提供し、参加者同士が次なるイノベーションを生み出すプラットフォームの創出を目指しています。本会議は、国内外の企業・自治体のSDGsに関する最新の取り組みや潮流を知り、各業界の第一線で活躍するイノベーターとネットワーキングができる国内最大、5,000人規模で開かれるサステナビリティに関するコミュニティイベントです。
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「SB Student Ambassador」プログラム概要と招待校
1. SB Student Ambassador プログラム 開催の背景
2030年までに、ミレニアル世代やZ世代が労働及び購買層の圧倒的多数を占めるようになる中、社会は彼らの優先順位や多様化する価値観に耳を傾け、対応していく必要があります。また、内閣府SDGs推進本部が発表している「SDGsアクションプラン2021」では、「持続可能な開発のための教育(ESD)を推進し、次世代へのSDGs浸透を図る」を重点事項として挙げています。今後ESD教育(持続可能な開発のための教育)は益々重要になると考えられています。
2. SB 国際会議に高校生を招待する目的
次世代を担う未来のリーダーである高校生に、最新のサステナビリティへの取り組みに対して知見を深めていただくと同時に、高校生が持つ価値観や社会に求めるものを共有し、サステナブルな社会の実現へ向けて、共創していく機会とします。
3. 応募要領および選考方法
■応募方法:
各ブロック大会で得た知見やこれまでの経験を活かし、「私たちが目指したい社会(地域)の姿と、その実現にむけて社会を動かす方法を考えよう」という主題で論文を提出。各校1点まで。
■応募期間:
各ブロック大会終了後の約1か月後に設定(https://www.sbsa25.com/entrysheet)
■選考方法:
Sustainable Brands Japan(博展)、Student Ambassador全国大会事務局(日本旅行)からなる審査委員会を設置し、①サステナビリティへの理解度 ②洞察力 ③提案力の3つの審査基準に加え、提案内容の持続可能性や波及力などの面から総合的に評価しました。
4. 招待決定高校と各学校のテーマおよび決定理由・今後の期待(都道府県順)
●北海道ブロック代表 帯広大谷高等学校(北海道帯広市)
More “food My register”, less food loss.
日本の食料の約4分の1を生産する食料供給基地である北海道は、同時に食品ロスとの関係も強く、生産・流通等の効率化による影響は大きいとされている。十勝という生産地で暮らすからこそ、食品ロス問題に焦点を当て、消費者と生産者の接点となるスーパーを活用した意識変革に思考を凝らした点を評価。小売店にとってのメリットにも考えを巡らせ、無駄なく消費される仕組みをデザインして欲しい。
●東北ブロック代表 青森県立三本木高等学校(青森県十和田市)
おいしい食をすべての人に
日本における食糧廃棄問題の背景には、消費者に向けた過剰なサービスや生活スタイルの変化などあらゆる要因が複雑に絡んでおり、世界的な食の不均衡を助長させている。食材を無駄なく活用する消費スタイルについて、減災と健康の両面からアプローチを考え、対象や方法を明確に描いている点を評価。フリーズドライの特性を活かし、その活用場面や浸透する仕組みをより具体的に想像し、商品を通してどのように課題解決に繋げていけるかを言及してほしい。
●東日本ブロック代表 駒場東邦高等学校(東京都世田谷区)
労働力の持続可能性を重視し、相互の助け合いを意識した新物流システム
物流2024年問題で注目されているモーダルシフトにおいて、配送依頼者と運送事業者それぞれの視点から物流問題を捉え、その解決手段として世代を超えた相互の助け合い文化の復活をテクノロジーと掛け合わせた新しい運送の形を提案している点を評価。計画的に輸送効率を上げる仕組みが解決の後押しになる事から、依頼者側の意識改革も踏まえ当事者としての見解も含めた提案をしてほしい。
●東海ブロック代表 浜松開誠館高等学校 (静岡県浜松市)
「卵のから」と「チンゲンサイ」で実現する持続可能な食の循環型社会
便利な生活の裏で進む大量生産・大量廃棄のサイクルは、自然環境に多大な負荷を与えており、限られた資源を有効かつ効率的に活用する循環型社会への転換が求められている。廃棄食材に着目し、地域農業の重要な柱となる特産物の高付加価値化に繋げ、住民参加型の循環型社会を目指そうとする視点を評価。
ブランド化される過程で関わるステークホルダーを描きながら、消費を通して地域が活性化する仕組みを提案して欲しい。
●北陸ブロック代表 福井県立若狭高等学校 (福井県小浜市)
災害から誰も取り残さない小浜市を目指して〜外国人も災害から守る〜
日本は人口減少が進む中、海外から日本に在留する外国人労働者が急速に増加している。一方で異なる言語や文化を持つ外国人が住みやすい地域づくりに関しては、現状整備できているとは言い難い。地域の文化や歴史を尊重しつつ、全ての住民の豊かな暮らしを守りながら地域コミュニティを活性化させていこうとする想いと具体的な施策を評価。今後も増える訪日外国人観光客と在日外国人・地域住民の融合も視野に入れた、レジリエントな仕組みをブラッシュアップして欲しい。
●西日本ブロック代表 清風南海高等学校(大阪府高石市)
アプリで気軽にできる未来づくり
全国の中でも空き家率が高い大阪では、手続きをはじめとする情報・知識不足等の要因もあり、売り手と買い手のバランスが取れていない現状がある。この問題の解決に向けて、環境・コミュニティ・災害など多角的に捉え、空き家を活用したくなるユーモアなアイデアであり、社会的なインパクトも期待できそうな点を評価。県内外のスキルを持った人材を活用した経済波及効果も視野に入れた提案に磨いて欲しい。
●中国ブロック代表 清心女子高等学校(岡山県倉敷市)
制服×竹が起こす避難所の環境改善
ものづくりの過程でどうしても発生する端材は、引き取り手がなく大量廃棄を余儀なくされており、アパレルの生産過程で起こる環境汚染は世界で第二位とされている。身近な制服の端材と、地域で課題となっている竹害対策を掛け合わせ地域住民を守ろうとするウェルネスの視点を評価。協力者のメリット、住民リテラシーの向上とどのように繋げられるか、地域に還元される仕組みを持続可能性も踏まえて検討して欲しい。
●四国ブロック代表 生光学園高等学校(徳島県徳島市)
耕作放棄地問題と地域活性化に向けた提言
徳島県は大都市消費圏に近いことから少量多品目生産が特徴であり、需要の変化に対応しやすい農業経営が展開されている。一方で遊休農地の発生も懸念されており、担い手の参入障壁を下げる対策などを行っている。こうした耕作放棄地問題の現状と課題を多角的に捉えており、解消に向けた県内外の繋がりを生み出そうとする姿勢を評価。生産から出荷に至る段階で必要な労力がどこまで遠隔で成立するか、大都市消費圏に近い特性も活かした農地管理の新しい形を検討して欲しい。
●九州ブロック代表 八女学院高等学校(福岡県八女市)
次世代に残る地方の姿
産業構造の変化により、都市部への流出が進み少子高齢化に拍車がかかる人口減少社会では、2024年には全国の自治体の半数が消滅の危機であるとも言われている。八女市星野村でも同様に深刻化する問題点を洗い出し、その解決手段として、その地で過ごすからこそわかる地域の魅力を、暮らしそのものを魅せるプロモーションを通して県内外との結びつきを深めていくという想いとコンセプトを評価。移住定住にこだわらず、これからの働き方、暮らしのあり方を想像し、八女市の課題解決に繋がるストーリーを検討して欲しい。
(参考) SB Student Ambassadorブロック大会について
選考に先駆けて、事前学習の場として、「SB Student Ambassadorブロック大会」を全国9地域で実施し、合計187校1,199名の高校生にご参加いただきました。サステナビリティを取り入れ最前線で取り組むオピニオンリーダーたちによる「サステナビリティ実践講義」ほか、企業、自治体から活躍する方たちの生の声を聞き、テーマ別に分かれ同世代同士のディスカッションを行いました。サステナブルな社会の実現に向けて今の課題やその背景を理解し、何ができるのかを考え発表しました。
開催レポート>
https://www.sustainablebrands.jp/community/column/columnist/1214308_2556.html
日本旅行グループでは、SDGs 宣言として『Tourism for Tomorrow「おもいやり」と「きずな」でツーリズムにできること』を掲げ、将来にわたり持続できる事業を見据え、「人」「風景」「文化」の未来に貢献する活動を行っております。
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