ブッキング・ドットコム、地域の価値向上を持続するためには?「インバウンド+循環経済」のキーについてゲストと語る

~2025年 9つの旅行トレンド予測を発表~

【2025年1月9日】

「すべての人に、世界をより身近に体験できる自由を」を企業理念に、多種多様な宿泊施設や旅行体験、フライト、レンタカーを提供する世界最大級のデジタルトラベルプラットフォーマー Booking.comは、「2025年旅行トレンド予測発表会」を12月5日(木)に開催しました。

発表会では、2025年旅行トレンド予測について発表の後、ゲストをお招きし、インバウンドや地域の価値向上継続についてパネルディスカッションを行いました。ゲストには、宮崎 俊哉さん(株式会社三菱総合研究所 社会インフラ事業本部 観光立国実現支援チームリーダー 主席研究員)、八尾 良太郎さん(野沢温泉企画 Communication Strategy + Creative Director・野沢温泉蒸留所 Marketing Director・野沢温泉ロッヂ オーナー)、後藤 理恵さん(ホテルグランコンソルト那覇/ホテルコンソルト新大阪 総支配人)、モデレーターとして安倍 宏行さん(ジャーナリスト・Japan In-depth 編集長・元フジテレビ解説委員)の4名にご登壇いただき、インバウンドの現状や各地方における観光分野の現状についてお話いただきました。

冒頭では、ブッキング・ドットコム 北アジア地区統括リージョナル・ディレクター 竹村 章美よりご挨拶の後、リージョナル・マネージャー 日本・韓国地区担当のLuiz Rodrigues(ルイス・ロドリゲス)より、2025年旅行トレンド予測について発表しました。

2025年のトラベル予測について、9つのトレンドがありますが、共通して言えることは「多くの旅行者は、自分を取り巻く世界との関わり方や体験の仕方を再構築したいと考えている、つながりを求めていることが明らかになった」と説明しました。

また、ブッキング・ドットコムが選定した2025年に人気を集める世界の旅行先について、日本からは沖縄県那覇市が選ばれ「那覇を代表例に、海外からの旅行者は個人の興味に基づいた隠れた名所での体験を目的とする旅を求めており、沖縄をはじめそういった地域への今後ますますインバウンドの旅行者からの人気が高まりそうだ」と述べました。

パネルディスカッション

ー冒頭でまずは、インバウンド需要の把握に長けたエキスパートの宮崎さんより、インバウンドの現状についてご説明いただきました。

宮崎さん:10月の訪日外国人旅行者は、コロナ禍前の2019年10月と比較し3割増と、インバウンドは復活していると言えるでしょう。一方、日本人の出国状況は、同時期比較で、いまだ7割程度です。現在、国としては、高付加価値旅行(ラグジュアリー・ツーリズム)の地方開拓に力を入れています。

ー八尾さんにうかがいます。実際にインバウンドを受け入れていらっしゃる立場から、現状のインバウンドの受け入れ状況はいかがでしょうか。

八尾さん:私が運営している施設では、12〜2月の冬シーズンは、約8割のお客様がインバウンドです。多くのオーストラリア人が訪れ、また春からは、アジアのお客様が増える傾向があります。野沢温泉村は、人口約3,300人の小さな村で、小さな宿泊施設の集合体なので各施設が協力してお迎えしています。

ー後藤さん、22025年に人気を集める世界の旅行先に沖縄県那覇市が日本で唯一入っています。その理由は何だと思われますか?

後藤さん:選出された理由を考えてみると、昨今、日本でもよく聞くようになった、ウェルネスやウェルビーイング・リトリート、これらのニーズが高まっているような気がします。沖縄は、治安の良さと利便性、自然との融合が優れていて、その点も注目されているのではないでしょうか。

ーこれからの旅スタイルは、AIの発展と共に進化することを予想しています。この点について、これに対して、どのように対応、活用していけば良いと思われますか。

宮崎さん:これからの旅を考えるには、地域外からの収入に加え、それを地域内で循環させる「域内調達率」に注目する必要があると思います。地方の活性化とは、誘客のために単に地名を知ってもらうということだけではありません。域内調達率を高め、地域経済を回していくことが重要です。こうした新たな仕組みづくりにはDXが必要ですが、地方はどうしても都市圏と比較して脆弱、課題感がまだあるのではないかと感じます。こういった点でも、AIを活用できるといいのではないでしょうか。

後藤さん:AIやデジタルの活用は、必要だと思います。多様性そして情報社会の現代において、お客様が求めている事はもとより、まだ気が付いていない分野にリーチさせる事が何より大きなメリットになると感じています。またそれによりお客様の満足度も間違いなく向上すると思います。

八尾さん:先ほど申し上げたように、野沢温泉村は人口が多くなく、小さな村です。村内は車を使わずに移動できるウォーカブルな村であり、村の人同士では、スペインのサン・セバスティアンのように小さくとも色々と巡りたくなる村にしたい、とよく話しています。小さな村にとっては、AIを活用することはキーになると思います。

安倍さん:プラットフォーマーは送客にAIを活用しますよね。そうなると、地方の施設オーナーもDXにどう取り組んでいくのかが重要になってきます。行政による後押しも必要になるのではないでしょうか。

八尾さん:たしかに、地方はDXが遅れていると思います。野沢温泉村も、冬のシーズンが世界的に人気ですが、仕事が冬のみに集中すればいいということではないです。私自身、都心から移住した身からすると、冬以外のグリーンシーズンも良い点や楽しみ方がたくさんあります。デジタルを活用しプロモーションを最適化することで、通年で需要と供給のバランスが取れたらいいと思います。

ーそれでは最後に、インバウンド需要をどのように地方経済へ循環させることができるか、お考えをお聞かせください。

後藤さん:ホテルグランコンソルト那覇の総支配人として、那覇・沖縄について、さらにより深く考えていきたいと思いました。地方経済へ循環させるには、その土地・生活・経済についてより深く知り・考えることが重要だと改めて感じています。

宮崎さん:観光は地方創生のゴールではないと考えています。送客や誘客だけでは、地方創生につながりません。訪れた地域の名産品をお土産として購入するなどして、経済効果を高めていく必要があると思います。

安倍さん:「観光立国」という言葉がありますが、観光だけでは立国できないと考えています。地方をより活性化させていくためには、産官学民がコラボレーションしていく必要があると思います。2025年が、まさにそのタイミングでしょう。

※2025年の「旅行トレンド予測」に関する調査のプレスリリースおよびレポートは、下記よりご高覧ください。

 https://news.booking.com/ja

###

Booking.comについて

1996年にアムステルダムにて設立され、Booking Holdings Inc.(NASDAQ:BKNG)の一員として、「すべての人に、世界をより身近に体験できる自由を」を企業理念に掲げています。多種多様な宿泊施設と移動手段を簡単かつワンストップで予約ができるプラットフォームを通して、世界中のお客様に思い出に残る体験を提供しています。また、ブッキング・ドットコムでは、ロイヤルティプログラム「Genius」に登録することで、世界中の数十万軒もの対象施設や対象のレンタカーで割引や旅行特典を利用することができます。詳細については、ブッキング・ドットコムの公式SNSアカウント (@bookingcom_jp)、もしくは https://news.booking.com/ja をご覧ください。

高級ホテルに無料で泊まれる
\もれなく”ヒルトンゴールド会員”

ヒルトンに年間40泊以上しないと取得できない高嶺の花「ヒルトンオナーズゴールド会員」にもれなくなれることで評判のヒルトンアメックスカード

ヒルトンアメックスプレミアム キャンペーン

期間限定でヒルトンアメックスプレミアムの入会キャンペーンが開催中です。宿泊無料や朝食無料、お部屋のアップグレードなどの特典によりコンラッドやヒルトンなどの高級ホテルがお手頃に利用できます。

\期間限定 特典 大増量中/
▼詳しくはこちら▼

2025年1月29日まで開催中
ヒルトンアメックスのキャンペーン

関連記事

ページ上部へ戻る