- 2025-4-30
- 旅行 プレスニュース


皆さん、こんにちは!訪日インバウンドの流れや傾向を追いかけているunbotの編集部です。2025年に入り、早くも4ヶ月が過ぎましたが、日本の訪日インバウンド市場は驚くべき勢いで成長を続けています。今回は、最新の日本政府観光局(JNTO)訪日外客数データ(2025年1月・2月)をおさらいしつつ、今年のインバウンド市場の動向について、東京都内の人気エリアを中心に解説します。
▼目次
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衝撃の年初!2025年1月・2月の訪日外客数を速報
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位置情報データによる訪日旅行客の行動態様の可視化
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東京人気エリア人流データと傾向
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東京人気施設の人流データと傾向実績情報
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まとめ
1.衝撃の年初!2025年1月・2月の訪日外客数を速報
まず、驚異的な数字から見ていきましょう。日本政府観光局(JNTO)が発表した2025年1月と2月の訪日外客数(推計値)は、以下の通りです。
2025年1月:3,781,200人(前年同月比 +40.6%)
なんと、単月として過去最高を大幅に更新!23の市場のうち、韓国、台湾、オーストラリアで単月過去最高を記録し、中国、香港、シンガポール、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ各国、中東地域など、実に17もの市場で1月としての過去最高を更新しました。これはまさに衝撃的な数字と言えるでしょう。要因としては、2025年の春節(旧正月)が1月に移動したことや、雪質の良い日本でのウィンタースポーツ需要の高まりが考えられます。
2025年2月:3,258,100人(前年同月比 +16.9%)
2月も勢いは衰えず、2月として初めて300万人を突破し、過去最高を更新しました。一部市場での春節休暇の継続に加え、オーストラリアとアメリカを中心としたスノーシーズン需要が引き続き好調だったようです。ベトナムで単月過去最高を更新し、韓国、台湾、中国、タイ、シンガポール、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ各国、中東地域など19の市場で2月としての過去最高を記録しました。
2.位置情報データによる訪日旅行客の行動態様の可視化
当社はそうした訪日旅行客の旅中におけるリアルな行動態様を、位置情報データを活用したマーケティング・分析ソリューションを提供するクロスロケーションズ株式会社と共同で研究し、効果的なマーケティング施策のご支援を推進しています。
そのクロスロケーションズ社は2025年3月より、世界42億のスマホIDを活用した訪日外国人人流データ分析システム「インバウンドアナリティクス+(プラス)」の提供を開始しました。

「インバウンドアナリティクス+」は、ユーザーが任意に登録した地点の訪日外国人の人流データを高精度に分析・可視化し、マーケティング戦略の策定から効果検証までを可能にするシステム。企業や自治体は訪日外国人の居住国・地域別*来訪傾向を明確に把握でき、ターゲットに対して最適な施策を実施するとともに、その効果を的確に検証可能となります。
*中国(メインランド)のデータについては対象外となります。
冒頭でご紹介した訪日外客数で、単月として過去最高となった2025年1月。たとえば「インバウンドアナリティクス+」で、外国人に人気の初詣スポットとして東京・浅草寺、京都・伏見稲荷大社の1月上旬(1/1-1/15)の数値を分析すると…。


東京・浅草寺は台湾(34.8%)、大韓民国(22.9%)、アメリカ合衆国(7.0%)の順。京都・伏見稲荷大社は大韓民国(39.0%)、台湾(32.8%)、香港(6.0%)の順で、差が出ています。では、「スノーシーズン需要」との言及がある訪日外国人に人気とされる新潟・湯沢はどうでしょうか。

従来スノーリゾートはオーストラリア人観光客を中心とした欧米観光客のイメージが強いですが、実は近年減少しており、代わりにアジア圏からの富裕層観光客が増加しているそう。その傾向はニセコ等、他のスノーリゾート地域からも見受けられました。
3.東京人気エリアの人流データと傾向
中でも気になるのが東京人気エリアの人流データ。観光庁の調査による2024年の訪日外国人延べ宿泊者数で最も多かった都道府県も東京都(537万3170人泊・2023年同月比24.1%増)となっています。
エリア別の訪問率は東京都が「令和5年国・地域別外国人行動特性調査結果」で調べており、「渋谷」(67.1%)、「新宿・大久保」(57.4%)、「銀座」(50.1%)の順。早速「インバウンドアナリティクス+」でエリアごとの居住国・地域別来訪傾向を分析してみると…。

渋谷駅前のスクランブル交差点といえば、映画などでも取り上げられ世界でも有名なスポット。多くの国から観光客が訪れていることが分かります。「大韓民国」(21.3%)、「台湾」(12.6%)とアジア圏が続きますが、「アメリカ合衆国」(11.7%)、「オーストラリア」(7.0%)といった国も目立ちます。

新宿/新大久保エリアに目を移すと、やはり新大久保。「大韓民国」(20.9%)が1位となっています。以下、「アメリカ合衆国」(13.9%)「台湾」(11.4%)「オーストラリア」(8.4%)「インドネシア」(6.0%)と順位の並びは違うものの、ラインナップは渋谷と同じ傾向。歌舞伎町やゴールデン街など、新宿/新大久保エリアは様々な魅力を備えています。

日本随一のショッピングエリアである東京・銀座エリア。ここでも「大韓民国」(22.2%)が1位。「台湾」(14.5%)「アメリカ合衆国」(11.0%)「インドネシア」(7.3%)「オーストラリア」(6.9%)と、この2か月の東京はこの5か国から多くの訪日外国人客が訪れていたようです。
4.東京人気施設の人流データと傾向実績情報
ここまではエリア単位で居住国・地域別来訪傾向を見てきましたが、「インバウンドアナリティクス+」では施設単位の狭いエリアを指定して、傾向を分析することも可能です。たとえば東京を代表する2大タワー、「東京タワー」と「東京スカイツリー」で比較してみると、どうなるでしょうか。


時期などによって変動はあるかもしれませんが、2025年1月・2月の期間で絞ると「東京タワー」は圧倒的に「大韓民国」(45.5%)からの訪問客が、「東京スカイツリー」は「台湾」(38.1%)からの観光客が目立ちます。韓国人の間では東京タワーをバックに写真を撮るのが流行し続けていて、韓国人アイドルもそうした写真をインスタにあげているのも影響しているのかもしれませんね。
最後に、東京のテーマパークA、大阪のテーマパークBとの比較も見てみましょう。


こちらも明確な差があり、東京のテーマパークAは「台湾」(34.7%)からの来訪客が多いのに対して、大阪のテーマパークBは「大韓民国」(52.9%)が半分以上の割合を占めています。こちらもKPOPアイドルの訪問や日本アニメの人気によって、韓国人の人気が高まっている様子。
5.まとめ
今回ご紹介したのはデイリーでの分析ですが、「インバウンドアナリティクス+」では時間単位の分析(アワリー来訪分析)も可能となっており、さらに今後は「エリア密集マップ(ヒートマップ)」も提供予定。位置情報データを活用し、任意に指定した地点の訪日外国人の滞在密度を瞬時に視覚化できるようになります。

当社は、このような訪日旅行客の旅中動態を踏まえ、クロスロケーションズ社とのサービス展開を通じて、企業の訪日インバウンド市場におけるマーケティング活動のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速し、より効果的なデータ活用を実現するための支援を行ってまいります。
【本件に関するお問い合わせ先】
訪日インバウンド事業担当:梅里 亮大
E-mail:jp_sales@unbot.co.jp
●クロスロケーションズ株式会社について
「多種多様な位置情報や空間情報を意味のある形で結合・解析・視覚化し、誰でも活用できるようにすること」をミッションとしています。位置情報ビッグデータをAIが解析・視覚化する独自技術である「Location Engine™」の開発とビジネス活用クラウド型プラットフォーム「Location AI Platform®」、クラウドサービス「人流アナリティクス®」などの開発および、人流データの活用による企業のビジネス拡大を支援する「Location Marketing Service」、インバウンドデータを活用した広告配信、分析サービスの「Inbound Marketing Service」の提供により、‟ロケーションテック”を推進しています。
社名:クロスロケーションズ株式会社
URL:https://www.x-locations.com/
代表者:代表取締役 小尾 一介
所在地:東京都渋谷区恵比寿南1-2-9 小林ビル6F
事業内容:
位置情報ビッグデータ解析エンジン「Location Engine™」の開発とビジネス活用クラウド型プラットフォーム「Location AI Platform®」、クラウドサービス「人流アナリティクス®」の開発・提供。次世代の位置情報マーケティングサービス「Location Marketing Service」並びにグローバル人流データを活用した「Inbound Marketing Service」の提供。
●同社の提供する位置情報分析データについて
同社の提供するデータは、ユーザーの許諾を得たスマートフォンアプリからの位置情報データで、ユーザーから個人情報を紐づけない形で完全匿名化の上、分析利用を目的に第三者利用について許諾を得たデータのみを利用しています。
(https://www.x-locations.com/privacy-policy/)
分析結果の適格性を担保するため、「元データの偏り(特定キャリアの特定アプリ)」を排除して、全携帯キャリアユーザーの多数のアプリからのデータを完全匿名化して利用しています。当社独自開発の分析エンジンである「Location Engine™」は端末ID、緯度経度情報、タイムスタンプを直接に地図・施設情報と連携して分析することで「メッシュ型位置情報データでの分析」では困難なピンポイントでの分析データも提供することが可能となっています。

●株式会社unbotについて
株式会社unbotは、中国現地(上海/北京)に運営拠点を持ち、中国市場向けのEC店舗運営支援や各種プロモーション企画・実行を中心に、中国圏に特化したデジタルマーケティング事業を展開しています。そのほか、日本の漫画やアニメ、アイドルなどのエンターテインメントの魅力を海外市場に発信するIPエンターテインメントコンテンツ事業などを手掛けています。2011年の創業以降、「世界で一番多くの想い出を創造する会社」をミッションに掲げ、「想い出の創造が、人々や世界各国の距離感を近づけることができる」という信念のもと、ITの力を活用して「想い出」を創造し、企業価値の拡大と、さらなる発展を目指します。
社名: 株式会社unbot(アンボット)
代表者: 代表取締役社長 中町 秀慶
所在地: 東京都品川区西五反田8-8-15 カーニープレイス五反田 5階
事業内容:
◇訪日インバウンド事業
・SNS/インフルエンサー情報発信
・中国メディア施策(大衆点評・Alipay等)
・ジオマーケティング
・店頭販売施策
◇EC関連デジタルマーケティング事業
・中国国内 & 越境EC運用
・EC店舗コンサルティング
・中国市場代理販売(B2B・B2C)
・SNS運用
・中国ECサイト・メディア広告運用
・KOL/KOCプロモーション
・ライブコマース企画・運営
◇IPエンターテインメントコンテンツ事業
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※本記事はプロモーションを含みます
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