- 2025-5-9
- 旅行 プレスニュース

~外国人は「大屋根リング」に高評価、一方で「多言語対応」が課題に今後のインバウンド観光政策への提言も公開~

中国・台湾などの海外プロモーション・インバウンド支援を行うインタセクト・コミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:譚 玉峰、以下 インタセクト)は、2025年大阪・関西万博※1に関連して、来場者によるオンライン上のクチコミ(体験評価)1,002件を対象とした独自分析を実施しました。本調査では、日本人と外国人の評価軸や関心領域の差に着目し、それぞれの視点から万博体験がどのように語られているかを可視化。本分析を通じてインバウンド対応における改善のヒントを抽出することを目的としています。
本取り組みは、インタセクトが従来から中国生活者のリアルな声を捉えるために展開してきた「現地調査」の一環として捉え、蓄積されたクチコミデータという「生活者の生の声」を用いて、評価傾向を分析しました。
分析の結果、言語別による評価の違いに加え、来場時期・会場別における体験満足度の推移が明らかとなり、外国人レビューでは「建築デザイン」や「未来技術などの展示内容」に対する高評価が目立つ一方、「多言語対応」や「案内表示の分かりやすさ」に関する改善ニーズが浮き彫りになりました。本調査は、日本人とは異なる嗜好や評価観点を持つ外国人の視点を理解することにより、今後のインバウンド戦略における重要な要素を提供します。
調査概要:
本調査は、Googleマップ※上に掲載された大阪・関西万博関連施設に関するレビューを抽出・分析したものです。特に、日本人と外国人との評価の違いを把握するため、レビュー言語・投稿時期・評価内容の多角的な分析を実施しました。
調査期間:2025年3月1日~4月27日
レビュー対象総数:1,002件(日本語、英語、繁体字、スペイン語、ドイツ語など)
※GoogleマップはGoogleが提供するウェブマッピングプラットフォームです。
( https://www.google.co.jp/maps/ )
レビュー対象施設と件数内訳:
2025年日本国際博覧会会場(624件 内訳:日本語レビュー457件、外国語レビュー167件)
大阪・関西万博 東ゲート ※2(135件 内訳:日本語レビュー106件、外国語レビュー29件)
大屋根リング(130件 内訳:日本語レビュー91件、外国語レビュー39件)
夢洲駅(113件 内訳:日本語レビュー92件、外国語レビュー21件)
※2‥東ゲートのデータ取得時のURLは、5/8現在リンク切れとなっています。
外国語によるレビューは25%、総じて外国人レビューは辛口?
レビュー全体に占める言語別の構成を分析したところ、日本語による投稿が多数を占めているものの、およそ4件に1件(約25%)は外国語によるレビューで構成されていました。これらのレビューには、在日外国人のみならず訪日外国人による投稿も含まれていると推察されます。このようなレビューは、インバウンド施策の有効性や課題を「実際の利用者の視点」から評価するうえで、非常に価値の高い情報源であるといえます。

外国語レビューの使用言語については、Googleマップの主要な利用者層を反映しており、英語による投稿が圧倒的多数を占めています。これに続き、繁体字、スペイン語、ドイツ語の順に投稿数が多い傾向が見られました。
次に、使用言語別における評価傾向を比較分析した結果、日本語によるレビューの平均評価点は4.16点と比較的高い水準にあり、全体として肯定的な傾向を示しています。一方で、最高評価である「5点満点」の割合は全体の6割強にとどまり、3点から4点の中間的な評価が一定数存在しています。これは、施設の運営状況やサービス全体に対するバランスの取れた総合的な視点から評価がされているようです。
これに対し、英語や繁体字、スペイン語といった外国語によるレビューでは、平均評価点は日本語レビューに比較してやや低い傾向にあるにもかかわらず、「5点」の比率は日本語よりも高く、評価が極端に高いまたは低い方向に振れる傾向がありました。こうした傾向は、特定の体験、例えば、感動を伴う出来事や強い不満を覚えた場面に対する感情的な反応が、そのままレビュー内容に影響を与えている可能性が考えられます。
特に、繁体字圏からのレビューは平均点が相対的に低く、言語対応、案内表示の対応といった課題が、評価に影響を及ぼしている可能性があると考えられます。
こうした結果は、今後のインバウンド戦略において、多言語対応の質的改善や文化的多様性への配慮が、利用者満足度の向上に直結する重要な要素であることを示唆しています。

テストラン前のレビュー傾向に関する分析では、外国語による評価が平均4.67点と非常に高く、日本語による評価(平均4.16点)を大きく上回る結果となっていました。
また、訪日外国人を含む外国人の方々から、事前の期待や関心が極めて高かったことがわかりました。一方、実証的な運用が始まったテストラン期間(4月4日~6日)および、その直後の開幕前日(4月12日)においては、両言語ともにレビュー評価が一時的に低下する傾向が見られました。
特に外国語レビューでは、平均点が3.83点まで急落し、事前の高評価とのギャップが顕著に表れました。その後、本格的な開催期間に突入した4月13日以降は、評価が徐々に回復し、日本語レビューは4.20点、外国語レビューは4.00点に落ち着いています。
これらの変化は、実際の運用開始直前や初期段階において、現場の運営体制が十分に整っていなかった可能性を示唆しています。特に外国語レビューにおける評価の変動が大きかった点は、日本人以上の期待の高さが反映していると見られます。

各施設のレビュー
・大阪関西万博会場(624件)
主催会場として最多のレビューが集まった会場では、展示規模・未来技術の体験・国際色豊かな雰囲気などに関しては高評価なレビューが集中しています。しかし、外国語レビューを見ると「言語表記の不足」など、言語面の課題が頻出。混雑に対する不満も見られました。

・会場+東ゲート(135件)
来場者の第一印象を決定づける重要ポイントである本施設では、外国語レビューの評価が全会場中で最も低くなりました。特に「外国語スタッフの不足」「多言語案内表示の不備」など、外国人来場者が不安や不満を抱きやすい場面が集中しています。セキュリティチェックやスタッフの対応は評価されている一方で、体験開始直後のストレスが満足度を下げる大きな要因となっています。

・大屋根リング(130件)
万博の象徴ともいえるこの建築物は、外国語レビューで唯一、日本語を上回る評価を獲得した施設です。「Impressive」「Iconic」などのワードが多用され、特に「建築デザイン」「写真映え」に対する高評価が集中。視覚的体験の強さが、言語や文化の壁を越えて高評価につながっています。

・夢洲駅(113件)
会場へのアクセスポイントとしての役割を担う夢洲駅では、外国語レビューの割合は最も低く、情報提供における「外国人向けの案内窓口が少ない」など多言語対応への不足の声が多く挙がっています。

分析からのインバウンドに関する提言
大屋根リングはインバウンド対応の成功モデル
外国語レビューにおいて唯一、日本語レビューを上回る評価を獲得したのが「大屋根リング」であり、象徴的な建築デザインが高く評価されています。視覚的インパクトと記号性の強い施設が、国籍を問わず来場者の満足度を高める要因となっています。今後の施設設計・プロモーション戦略において、同様のアプローチが有効であると考えられます。
言語別にカスタマイズされたコミュニケーション戦略が必要
繁体字圏からの評価は、全体的に他言語圏よりも相対的に低く、とりわけ会場案内や情報提供における配慮不足が指摘されています。アジア圏を主要ターゲットとした誘客施策においては、単なる翻訳にとどまらない文化的理解とUX設計に基づく対応が求められます。
「第一印象=入口の体験」がインバウンド戦略において重要
東ゲートは外国語レビューで最低評価を記録しており、第一印象を左右する重要エリアとして、多言語対応や案内導線の改善が不可欠です。特にインバウンド戦略においては「入口の体験」がブランド価値に直結するため、既存施設においても優先的な見直しが求められます。
また、テストラン期間中の評価急落からは、外国人来場者が体験と期待値のギャップに敏感であることが読み取れます。初期段階から質の高い体験を提供し、継続的な改善を行うことが求められています。
インタセクトでは、今後も「生活者のリアルな声」に基づく調査を通じて、持続可能なインバウンド受入環境の構築を支援してまいります。
※1‥「2025年日本国際博覧会」「大阪・関西万博」「EXPO 2025」など本博覧会を特定する一切の名称、公式ロゴマークなどは、すべて公益社団法人2025年日本国際博覧会協会の知的財産となっております。
■会社概要
商号 :インタセクト・コミュニケーションズ株式会社
代表者 :代表取締役社長 譚玉峰
所在地 :〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3丁目1番地 B・Mビル2F
設立 :2000年11月
事業内容 :中国本土・台湾を主軸とした海外プロモーション・インバウンド(訪日誘客)支援、
中国向け越境EC、アフィリエイト運用代行、アフィリエイトサイトパトロール、
システム開発など
資本金 :9,856万円 URL :https://www.intasect.com/
2000年に設立した日本国内及び中国大陸・台湾地域を主体とした海外プロモーション・システム開発企業で、以下のとおり、幅広い事業を展開しています。
日本および海外両方に対応しているQR決済ソリューション「IntaPay」及びSIサービス・ERP事業。
日本向けでは、アフィリエイト広告運用及びサイトパトロール、POS連携したCRM分析やBIツール、BPM、電子契約、無人AI店舗、モバイルオーダー「eateat」。
海外向けとしては、観光DX支援、訪日誘客施策・旅ナカ回遊促進、百度広告やSNS、在日・海外インフルエンサーなどの海外デジタル広告、WeChatミニプログラム開発、海外販路拡大。
また、制作領域として、多言語WEB/動画/ポスター/説明POP制作、添削・共有・指示ツールの「Passton」、ライブ配信等、国内外においてDX技術を用いた幅広い事業を展開中です。
2025年現在、国内・中国本土あわせ10拠点以上、グループ全体の従業員数は約1,000名となっています。
【本件に関するお問合せ】
インタセクト・コミュニケーションズ株式会社 東京本社 海外広告推進グループ
電話:03-3233-3527 (営業時間:平日9:00~18:00)
お問い合わせ:https://www.intasect.com/contact/
※本記事はプロモーションを含みます
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