- 2025-5-11
- 旅行にまつわる話題

ジンエアーはどこのLCC?口コミから見るメリット・デメリットを徹底解説
目次
多くの航空会社の評判や実際の利用者の声を参考にして徹底的に調査し、ジンエアーについてわかりやすく簡単に解説します。韓国の格安航空会社を利用するとき、多くの方が疑問を持つポイントについて、旅の専門家の視点からお伝えします。
ジンエアーとは?韓国のLCCの立ち位置
ジンエアー(Jin Air、英語表記)は、韓国の大手航空会社である大韓航空の100%子会社として設立された格安航空会社(LCC)です。韓進グループに属する航空会社で、2008年1月23日に設立され、同年4月5日に運航を開始しました。
設立当初は「エア・コリア」(Air Korea)という名称でしたが、2008年6月15日に現在の「ジンエアー」に社名を変更しています。韓国語では「진에어」(チネオ)と表記され、漢字では「眞에어」とも書かれるようです。
現在は「Fly, better fly」というスローガンを掲げ、仁川国際空港と金浦国際空港をハブ空港として運航しています。世界31都市に路線を持ち、多くの日本人旅行者にも利用されている航空会社です。
ジンエアーの設立背景と発展
ジンエアーが設立された背景には、韓国高速鉄道(KTX)の開業により国内線の需要が減少し、大韓航空の小型機材が余剰となっていたという事情があるようです。これを活用する形で、大韓航空が200億ウォンを出資して100%子会社として設立しました。
2008年4月に韓国における国際線の就航基準が大幅に緩和されたことから、翌2009年から国際線への参入を果たしています。国際線はバンコク路線を皮切りに拡大し、現在では東アジアや東南アジア、オセアニアへの路線網を広げています。
2015年2月までに累積搭乗客1000万人を突破し、2017年1月時点での累積搭乗客は1700万人に達していたと報告されています。特に韓国の国内線で最も競争の激しい路線(金浦〜済州)では、韓国のLCCの中で最大のシェアを獲得した実績もあるようです。
ジンエアーの運航ネットワーク
日本への就航状況
日本国内では、以下の都市・空港に就航しています。
- 東京(成田国際空港)
- 大阪(関西国際空港)
- 名古屋(中部国際空港)
- 福岡(福岡空港)
- 札幌(新千歳空港)
- 那覇(那覇空港)
- 北九州(北九州空港)
- 高松(高松空港)
- 宮古島(下地島空港)
これらの路線は特に観光客に人気で、韓国から日本への旅行者や日本から韓国へのショッピング客に多く利用されているようです。
アジア・オセアニア路線
アジア・オセアニア地域では以下のような都市に就航しています。
- 韓国国内:仁川、ソウル(金浦)、釜山、済州、清州、光州
- 中国・台湾・香港:上海、西安、香港、マカオ、台北
- 東南アジア:バンコク、プーケット、セブ、クラーク、ダナン、ハノイ、ヴィエンチャン、コタキナバル、ジョホールバル
- 太平洋地域:グアム、ホノルル
特に注目すべきは、韓国のLCCとしては珍しく、ホノルルなどの長距離路線も運航していることです。これは大型機(777-200ER)を保有していることによって実現されています。
機材と機内環境
保有機材
2025年現在、ジンエアーは全31機の航空機を保有しています。
- ボーイング737-800:19機
- ボーイング737-900:3機
- ボーイング737MAX 8:5機
- ボーイング777-200ER:4機
特筆すべきは、韓国のLCCとしては唯一大型航空機であるボーイング777型-200ERを導入していることで、これにより長距離国際線の運航が可能になっています。多くの機材は大韓航空からの中古移管機ですが、比較的新しい機材も含まれているとの評価もあります。
座席・機内環境
座席は路線や機材によって異なりますが、以下のような特徴があります。
- 一般的なエコノミークラス(JINI Seat)
- プレミアムエコノミークラス(JINI PLUS Seat)
- 一部路線ではビジネスクラス(JINI Biz)も提供
座席配置は機材によって異なり、たとえば777-200ERでは3-4-3列の配置となっています。利用者からは「LCCにしては席が広く、足元も思っていた以上に広かった」という声もあります。
ただし、機内モニターはないため、エンターテイメントを楽しみたい場合は、本や動画のダウンロードなど自分で準備しておく必要があるようです。
サービス内容と料金体系
運賃の特徴
ジンエアーの運賃は、既存の航空会社より約2割引としています。運賃体系としては:
- エコノミークラス:「SUPER LOW」「FLEX」「JINI」の3種類
- 上級クラス「JINI PLUS」:「FLEX」「JINI PLUS」の運賃体系
それぞれの運賃クラスには「ベーシック」「SMART」「SMART PLUS」というオプションタイプが選べるようです。
運賃表示には各種税金や燃油サーチャージが含まれており、明朗な表示設定となっています。ただし利用者の中には「あまり安くない」という声もあり、キャンペーンが少ないという指摘もされています。
手荷物サービス
ジンエアーのメリットとして特に注目されるのが、比較的寛大な手荷物ポリシーです。
- 預け手荷物:15kgまで無料
- 機内持ち込み手荷物:10kgまで、三辺の合計が115cm以内
- 身の回りの品(ノートPCやハンドバッグなど):1個まで持ち込み可能
これは多くのLCCが基本運賃に預け手荷物を含めていないのと比較すると大きな利点と言えるでしょう。また、手荷物の重量は家族で合算できるという柔軟性もあるようです。
機内サービス
機内サービスについては:
- 水は無料で提供(ドリンクカートを持っているCAさんへ声掛けすれば)
- 一部短距離路線では軽食(バナナ、ヨーグルト、焼き菓子など)が提供される
- バンコク方面などの中距離路線には機内食が無料で提供
- アルコール類は有料(ビールが500円程度)
- 機内Wi-Fiを利用したコンテンツ配信サービス「JINI PLAY」を提供(有料)
また、食べ物の機内持ち込みも可能(臭いの強い食べ物以外)とのことで、自分で食べ物を用意していくこともできます。
マイレージサービス
ジンエアーには「Nabi Point」というポイントプログラムがあります。日本路線では片道で15〜20ポイント獲得でき、貯まったポイントは韓国国内線で利用できるとのことです。
ジンエアーの良い点・メリット
ジンエアーの最大のメリットとして多く挙げられているのは、LCCながらも充実したサービスです。具体的には以下のような点が評価されています。
1. 手荷物サービスの充実
多くのLCCでは預け手荷物が有料ですが、ジンエアーでは15kgまで無料という点が大きな利点です。さらに機内持ち込み手荷物も10kgまで許容されており、買い物好きな旅行者や長期滞在する方にとって嬉しいポイントとなっています。
2. 基本的なサービスの提供
水の無料提供や、一部路線での軽食の提供など、基本的なサービスが維持されています。「LCCだからといって何かを我慢した、というよりは、普通の航空会社として使える」という評価が多く見受けられます。
3. 大韓航空グループの安心感
大韓航空の子会社であることから、機材の整備や安全面での信頼感があります。「大韓航空系の格安航空会社LCCということで、安心感はある」という声も見られます。また、利用者からは「カウンターの人も笑顔で親切」という評価もあります。
4. 運航の安定性
遅延や欠航が少ないという評価もあります。「定刻通り出発・到着」という声もあり、短時間のフライトであれば信頼性が高いようです。
5. ペットの同伴が可能
ペットと輸送容器の重量の合計が7kg以内の場合、ペット(生後8週以上の犬・猫・鳥)の機内同伴が可能という点もおすすめポイントとして挙げられています。
6. 座席の快適性
LCCとしては比較的座席が広く、足元のスペースも適切という評価があります。「3.4.3列の席で、足元もなかなか広々していました」といった口コミもあり、短時間のフライトでは十分な快適性を提供しているようです。
ジンエアーの悪い点・デメリット
一方で、いくつかのデメリットや欠点も指摘されています。
1. エンターテイメントの不足
機内モニターがないため、長時間のフライトでは自分でエンターテイメントを用意する必要があります。「機内WiFiは無し」「モニターはありません」という指摘もあります。
2. 運航情報の伝達不足
「飛行機搭乗口の変更、搭乗時刻・出発時刻の変更の空港アナウンスもスタッフ案内も一切なく乗客は皆が困惑していた」という不満の声もあります。情報伝達面での改善が求められているようです。
3. 搭乗手続きの厳格さ
「搭乗手続きが何分前でないとと書かれていましたが電車が遅れ出発時間40分前でも入れてくれませんでした」という経験談もあり、搭乗手続きの締め切り時間に対して厳格な対応をしている場合があるようです。
4. 料金面での期待とのギャップ
「そんなに安いとは思えない」「正直言って、そんなに安くない」という声も見られます。LCCに対する期待値と実際の料金にギャップを感じる利用者もいるようです。
5. トラブル対応の不十分さ
2023年8月には札幌の新千歳空港で機材不具合により乗客が20時間以上も足止めされる事態が発生しました。「繁忙期で現地のホテルをすぐに探すのが難しく、やむを得ず国内線庁舎に案内した」と説明されていますが、このような緊急時の対応に不満を感じる声もあります。
利用者の評価と口コミ傾向分析
ジンエアーに対する利用者の評価は、航空格付け会社やレビューサイトではおおむね平均的な評価となっているようです。トリップアドバイザーやHISでの評価では3.5/5点とされています。
満足した利用者の傾向
満足した利用者からは以下のような声が多く見られます。
- 「機内食も飲み物も何もなかったですが、水を持ち込んだので大丈夫でした」
- 「事前にネットでチェックインして席決めれたのがよかった」
- 「意外と席が広くて2時間爆睡できました」
- 「機材の扱い(操縦)がうまいのか、設定(気圧のコントロール)が良いのか分かりませんがこんなに快適に利用できたのは初めてです」
- 「韓国ではソウル駅で事前チェックインが出来るのでお勧めです」
航空券の価格面では「ソウル往復約25000円とお安く利用出来た」という声もあり、タイミングによってはリーズナブルな価格で利用できるケースもあるようです。
不満を感じた利用者の傾向
一方、不満を感じた利用者からは:
- 「機材の影響で3時間近く出発が遅れました」
- 「搭乗手続きが何分前でないとと書かれていましたが電車が遅れ出発時間40分前でも入れてくれませんでした」
- 「飛行機搭乗口の変更、搭乗時刻・出発時刻の変更の空港アナウンスもスタッフ案内も一切なく乗客は皆が困惑していた」
などの不満の声が見られます。特にトラブル時の情報提供や対応に対する不満が目立ちます。
どんな人に向いている・向いていないか
ジンエアーがおすすめな人
- 手荷物をたくさん持ち込みたい方:15kgまでの無料預け手荷物と10kgの機内持ち込みが可能なため、荷物の多い方に向いています。
- 短時間のフライトで基本的な快適性を求める方:日韓間など短時間のフライトで、極端な低価格よりも基本的なサービスと快適性を求める方には適しています。
- ペットと一緒に旅行したい方:ペットの機内同伴が可能なため、小型のペットと旅行する方にも向いています。
- 韓国ソウルからの乗り継ぎ利用を考えている方:ソウルをハブとして他のアジア各国やハワイなどに行く際の乗り継ぎ利用も便利です。
- 安全性と親会社の信頼性を重視する方:大韓航空グループという大手航空会社の子会社であることから、安全性や信頼性を重視する方にも向いています。
ジンエアーがおすすめしない人
- 極限までコストを抑えたい方:ジンエアーはLCCの中では比較的サービスが充実している分、「激安」というわけではないようです。極限まで費用を抑えたい方には他の選択肢もあるでしょう。
- 機内エンターテイメントを楽しみたい方:機内モニターがないため、映画や音楽などのエンターテイメントを楽しみたい方には不向きかもしれません。
- 急なスケジュール変更が必要になる可能性がある方:搭乗手続きの締め切り時間に厳格な場合があるため、時間に余裕を持って行動できない方には難しい面があるかもしれません。
- 長時間フライトでのサービスを重視する方:ホノルルなどの長距離路線でも機内モニターがないため、長時間のフライトで充実したサービスを求める方には他の航空会社が適しているかもしれません。
トラブル事例と対処法
実際に起きたトラブル
2023年8月には札幌の新千歳空港で機材不具合により、乗客362人が20時間以上も足止めされるという事態が発生しました。点検の結果、現地に必要な部品がなく整備が困難であることが判明し、ジンエアーは仁川空港で部品を調達して代替便で札幌に送る対応をしました。
その間、一部の乗客にはエアプサンの便を利用するよう案内し、32人がエアプサンの旅客機で仁川空港と釜山・金海空港に向かったとのことです。代替便も手配されましたが、残りの乗客は翌日まで待つことになりました。
トラブル時の対処法
このようなトラブルに備えて、以下のような対策を取ることが推奨されます。
- 余裕を持ったスケジュール計画:特に重要な予定がある場合は、到着後に時間的余裕を持たせましょう。
- 旅行保険への加入:遅延や欠航に対応できる旅行保険に加入しておくと安心です。
- 旅行代理店や予約サイトを通じての予約:「欠航や遅延時の対応が不安な場合は、旅行予約サイトを通すのがおすすめ」という声もあります。仲介業者を通すことで、トラブル時のサポートが得られる場合があります。
- 事前のオンラインチェックイン:時間に余裕を持って事前にオンラインチェックインをしておくことで、空港での手続きをスムーズにすることができます。
- 航空会社の連絡先情報の確認:旅行前に航空会社のカスタマーサービスの連絡先を確認し、スマートフォンに保存しておきましょう。
ジンエアー利用時の便利な情報とヒント
チェックインと搭乗手続き
- 韓国ではソウル駅で事前チェックインができるというサービスがあり、便利だという評価があります。
- オンラインの事前座席予約は一番安い座席なら約450円、当日予約だと座席指定は約1,000円かかるとのことです。
- 「一緒に行く人と隣がいい」という場合は、予めオンラインで事前予約しておくことが推奨されています。
機内持ち込みのポイント
リチウムバッテリーについては特に注意が必要です。スマホの充電器やポケットWiFiなどに搭載されているリチウムバッテリーは:
- 旅行中の個人目的で使用される場合のみ持ち込み可能
- 100Wh/リチウム含有量2g未満の場合、機器に装着されたバッテリーは1名当たり最大15個まで、予備バッテリーは5個まで持ち込み可能
- 受託手荷物として預けることはできない
また、機内持ち込みが禁止・制限されているものには注意が必要です。
- ナイフ、カッターナイフなどの刃物
- ゴルフクラブ、ダンベルなどのスポーツ用品
- すべての銃器
- 手錠、防犯スプレーなどの護身用品
- 斧、ハンマーなどの工具類
お得に予約するコツ
- 年に2回あるという大型セールを狙うと良いようです。
- クーポンの配布が頻繁にあるとのことなので、公式サイトやSNSをチェックするとお得な情報が得られるかもしれません。
- 公式サイトでの予約のほか、エクスペディアなどの予約サイトのほうが安いこともあるようです。
まとめ:ジンエアーを賢く利用するために
ジンエアーは韓国の大韓航空グループに属するLCCとして、基本的なサービスの充実と手荷物の寛大なポリシーで多くの旅行者から支持を得ているようです。特に15kgまでの預け手荷物が無料という点は、他のLCCと比較して大きな利点と言えるでしょう。
短時間のフライトでは「LCCということを意識させられない」という評価もあり、基本的な快適性は確保されているようです。大韓航空の子会社という安心感も、多くの利用者にとってポジティブな要素となっています。
一方で、機内モニターの不足や情報伝達の不十分さ、搭乗手続きの厳格さなどの面で改善の余地があるという声も見られます。また、「あまり安くない」という評価もあり、料金面では期待とのギャップがある場合もあるようです。
総合的に見ると、ジンエアーは極端な低価格よりも、適度な価格で基本的なサービスと快適性を提供するLCCとして位置づけられます。特に手荷物をたくさん持ち込みたい方や、短時間のフライトで基本的な快適性を求める方には向いている航空会社と言えるでしょう。
韓国旅行や韓国経由でのアジア旅行を検討されている方は、ジンエアーを選択肢の一つとして考慮してみてはいかがでしょうか。事前の情報収集と準備を怠らず、賢く利用することで、より快適な空の旅をお楽しみいただけると思います。
最後に、どの航空会社を選ぶにしても、自分の旅行スタイルや優先事項に合わせて選ぶことが大切です。料金だけでなく、サービス内容や手荷物ポリシー、フライトスケジュールなど、総合的に検討することをおすすめします。
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