- 2025-5-12
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ベトジェットエアは安全?メリットとデメリットを旅のプロが徹底解説
目次
皆さんこんにちは!旅行系WEBメディア「HOTTEL」の旅行記者TAKAです。今回は、近年日本とベトナムを結ぶ主要な格安航空会社として注目を集めている「ベトジェットエア」について、安全性や評判を徹底解説します。ネット上のさまざまな口コミや評価を参考にしながら、できるだけ多くの情報を収集・分析し、メリットとデメリットをわかりやすく簡単に解説していきます。これから初めてベトジェットエアを利用しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください!
ベトジェットエアの基本情報と特徴
ベトジェットエアは、2011年に設立されたベトナム初の民間航空会社です。短期間で急成長を遂げ、現在ではアジア、オーストラリア、太平洋地域を含む40以上の目的地にサービスを提供しています。
2024年には新たに10機の航空機を導入し、現在は計115機体制で170以上の路線を運航するまでになりました。日本路線としては、ホーチミン~成田/羽田/大阪線、ハノイ~成田/大阪/名古屋/福岡/広島線の8路線を展開しており、日本からベトナムへのアクセスとして重要な役割を担っているといえるでしょう。
特筆すべきは、CEOのグエン・ティ・フオン・タオさんが東南アジア女性初のビリオネア(資産10億ドル以上の富豪)であり、4児の母でもあるという点です。彼女の手腕によってベトジェットエアは急成長を遂げ、ベトナム航空業界に革命をもたらしたと言われています。
ベトジェットエアの安全性は実際どうなのか?
第三者機関による安全性評価
安全性について最も気になるポイントですが、ベトジェットエアは国際的な安全基準において高い評価を受けています。世界唯一の航空安全・製品格付けサイト「エアラインレイティングス」による2025年の格安航空会社部門の「世界で最も安全な航空会社」に選出されました。
さらに注目すべき点として、2018年から継続してエアラインレイティングスにより、航空安全性において世界最高ランクの7つ星レベルに格付けされています。これは、ライアンエアー、イージージェット、フロンティアなどのヨーロッパやアメリカの主要な格安航空会社と並んで、トップ10にランクインする栄誉ある評価です。
また、2015年にはIATA運航安全監査(IOSA)認証を国際航空運送協会(IATA)から取得しており、これはベトジェットエアが世界の航空会社の中でも上位16%に入る安全基準を満たしていることを示しています。この認証はベトジェットにとって「極めて重要なマイルストーン」と位置付けられています。
技術的信頼性と機材
ベトジェットエアは現在、99.7%という高い技術的信頼性を獲得しており、これはベトナム国内だけでなく世界的にもトップクラスの数字とされています。また、同社が運航する機材は平均年齢2.7年という若さを誇り、燃料効率の高い最新鋭機のエアバス機を中心に構成されています。
安全面での信頼性を維持するために、トレーニングやメンテナンス、エンジニアリングに多額の投資を続けているとのことです。さらに、国際航空運送協会(IATA)のトレーニングパートナーであるベトジェット・アビエーション・アカデミー(VJAA)を通じて、高度な技能を持つ航空人材の育成にも力を入れています。
過去のインシデントと対応
一方で、いくつかの懸念材料も報告されています。2018年には3ヶ月で7件のインシデントが発生し、ベトナム交通運輸省による18日間の特別監査を受けています。具体的には、着陸時に前輪が外れて乗客が緊急脱出するといった事故も含まれていたようです。
また、2025年5月にはベトジェット機が滑走路から外れる事故が発生し、過去には緊急着陸のケースも報告されています。2018年11月には機体の不具合を知らせる警報が鳴り、ホーチミン上空を約30分間旋回した後に緊急着陸するという事態も起きています。このときは結局警報の誤作動であったとのことですが、機内では乗客がパニックに陥り、叫び声を上げたり祈りを捧げたりする光景が見られたようです。
ただし、こうしたインシデントは航空会社にとって珍しいことではなく、重要なのはインシデント発生時の対応と安全管理システムの充実度です。ベトジェットエアは安全最優先の姿勢を強調しており、こうした姿勢が上記の安全性評価にも反映されていると思われます。
ベトジェットエアのメリット・良い点
1. 圧倒的なコストパフォーマンス
ベトジェットエアの最大の利点は、何と言ってもその料金の安さです。例えば、成田からホーチミンまでの往復で3万円前後で行ける場合があり、これは5時間程度のフライト時間を考えると驚異的な安さと言えるでしょう。円安が進む昨今、このような価格設定は海外旅行を検討している方にとって大きなメリットとなります。
特に2025年2月には日本路線を含む全路線を対象に最大50%オフになるプロモーションを実施するなど、定期的にお得なキャンペーンも展開しています。この料金の安さは、特に予算を抑えて旅行したい学生や若年層、バックパッカーの方々におすすめできるポイントです。
2. 充実した就航路線
ベトジェットエアは日本からベトナムへの直行便として、ホーチミン⇄羽田/成田/関西、ハノイ⇄成田/関西/中部/福岡/広島、ダナン⇄羽田など、多くの路線を展開しています。これにより、地方からでもベトナムへのアクセスが容易になっているのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、ベトジェットエアを利用すればベトナム国内の移動はもちろん、ベトナムから他のアジア諸国への移動も格安で実現できます。これは複数の国を巡る旅行を計画している方にとって非常に便利な点です。
3. 比較的快適な機内環境
LCCながら、機内環境も比較的快適との評価が多く見られます。座席ピッチは標準的なエコノミークラスよりもやや狭いものの、一般的なLCC水準としては普通とされています。また、機内食についても追加料金は必要ですが、味については好評な意見もあるようです。
さらに、成田空港では第2ターミナルを利用できる点も、利便性という観点からはポイントが高いと言えるでしょう。LCCは第3ターミナルを使用することが多い中、これは地味ながら嬉しい特典です。
ベトジェットエアのデメリット・悪い点
1. 遅延の多さが最大の欠点
最も多く指摘されているデメリットは、遅延の頻度の高さです。ベトナム民間航空局の発表によれば、2024年1~9月期のベトジェットエアの定時運航率は63.0%にとどまっており、これは同期間のベトナム航空の83.0%やバンブー航空の82.8%と比較すると明らかに低い数字です。
実際、ネット上の評判を見ても「遅延して乗り継ぎに失敗した」「国内線が最悪」といった声が見られます。中には5時間以上も空港で待たされたというケースも報告されています。
さらに懸念されるのは、2025年4月には多くの便が遅延や欠航の影響を受け、ベトジェットエアが謝罪と補償(国内線利用者には50万ドン、国際線利用者には100万ドンのEバウチャー)を行うという事態も発生しています。
2. トラブル時の対応に課題
遅延や欠航などのトラブルが発生した際の対応が不十分だという指摘も散見されます。「遅延した後のスタッフさんの対応」が日本人が求める最低限のラインに達していないと感じる方もいるようです。
スタッフについては「日本のチェックイン対応をしてくれたスタッフさんら良かったですがベトナムのスタッフは最悪」といった厳しい評価も見られます。文化の違いもあり、日本人が期待するレベルのサービスとギャップがある可能性があります。
3. その他の不便な点
機内が極端に寒いという報告もあり、特に帰国便で「めちゃめちゃ寒かった」という声も見られます。このため、パーカーやブランケットの持参が推奨されています。
また、LCCの特性として、座席モニターはなく、機内エンターテイメントは自前で用意する必要があります。その他、機内持ち込み制限や追加料金など、一般的なLCCの特徴も当然ながら当てはまります。
さらに、オンラインチェックインが一部の便でできないケースもあるようで、これにより空港での長蛇の列に並ぶ必要が生じることもあります。
ベトジェットエアがおすすめな人・おすすめできない人
おすすめな人
- 予算重視の旅行者:何よりも航空券の価格を抑えたい方には、ベトジェットエアは最適な選択肢でしょう。特に学生や若年層、バックパッカーなど、コストパフォーマンスを重視する旅行者におすすめです。
- スケジュールに余裕のある旅行者:遅延や欠航のリスクを考慮して、余裕を持ったスケジュールを組める方には向いています。特に観光目的の旅行で、1日や半日程度の遅れが致命的でない場合は問題ないでしょう。
- LCCのサービス水準に慣れている方:すでに他のLCCを利用した経験があり、追加料金や制限、快適性の面で現実的な期待値を持っている方には適しています。
- ベトナム国内の移動や周辺国への旅行を計画している方:ベトジェットエアの充実した路線網を活かして、ベトナム国内や周辺国への移動を安く済ませたい方におすすめです。
おすすめできない人
- ビジネス目的の旅行者:特に重要な商談や会議のために渡航する場合、遅延リスクを考えるとベトジェットエアはおすすめできません。予定に絶対に遅れられない状況では、より定時性の高い航空会社を選ぶべきでしょう。
- サービスの質を重視する方:機内サービスや乗務員の対応に高い期待を持つ方には不満が生じる可能性があります。特に日本の航空会社のサービス水準に慣れている方は、ギャップを感じるかもしれません。
- 乗り継ぎが必要な旅程の方:遅延率の高さを考えると、乗り継ぎを伴う旅程ではリスクが高まります。特に短い乗り継ぎ時間を設定している場合は注意が必要です。
- 小さな子供連れの家族:長時間の遅延が発生した場合、子供連れでの空港での待機は大変な場合があります。特に乳幼児連れの場合は、より確実性の高い選択肢を検討した方が良いでしょう。
ベトジェットエアを実際に利用する際のアドバイス
実際にベトジェットエアを利用する場合、以下のポイントに注意するとより快適な旅が実現できるでしょう。
1. オンラインチェックインを活用する
可能であればオンラインチェックインを必ず行いましょう。これにより、空港での長蛇の列を避けることができます。ただし、一部の路線ではオンラインチェックインができない場合があるので、事前に確認が必要です。その場合は、追加料金を支払ってファストチェックインのオプションを検討するのも一つの方法です。
2. スケジュールに余裕を持つ
前述の通り、遅延の可能性は常に考慮しておくべきです。特に乗り継ぎが必要な場合や、到着後に重要な予定がある場合は、少なくとも数時間、できれば1日程度の余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。また、台風シーズン(8月〜10月)は天候の影響を受けやすく、遅延する確率が高まる可能性があるとの指摘もあります。
3. 適切な防寒対策を
機内が非常に寒くなることがあるため、長袖のシャツやパーカー、ブランケットなど、防寒対策グッズを持参することをおすすめします。特に帰国便で寒さを訴える声が多いようです。
4. 機内エンターテイメントの準備
座席モニターはないため、自前のエンターテイメントを用意しましょう。タブレットやスマートフォンに映画や音楽をダウンロードしておくと、長時間のフライトも快適に過ごせます。また、モバイルバッテリーも忘れずに。
5. 追加サービスの検討
預け荷物が必要な場合は、基本のEcoプランよりも、20kgの預け荷物や座席指定料金などが含まれているDeluxeプランがコストパフォーマンスに優れている場合があります。特に往復で片道あたりの差額が1,000円程度であれば、Deluxeプランを選ぶ方が結果的にお得になることもあるようです。
まとめ:ベトジェットエアは安全で格安な選択肢
総合的に見て、ベトジェットエアは国際的な安全基準においては高い評価を受けており、基本的な安全性については一定の信頼性があると言えるでしょう。エアラインレイティングスから7つ星の最高評価を受け、世界で最も安全なLCCの一つとして認められている点は、安心材料と言えます。
最大のメリットは何と言っても圧倒的な料金の安さです。日本からベトナムまでの往復が3万円程度で行ける場合もあり、これは他の航空会社と比較しても非常に競争力のある価格設定です。また、ベトジェットエアを使えば、ベトナム国内や周辺国への移動も格安で実現できる点も大きな利点です。
一方で、定時運航率の低さは最大のデメリットと言えます。63.0%という数字は、同じベトナムの他社と比較しても明らかに低く、遅延や欠航のリスクは常に考慮しておく必要があります。特にビジネス目的や厳格なスケジュールで旅行する場合は、このリスクを十分に検討すべきでしょう。
しかし、スケジュールに柔軟性があり、予算重視で旅行を楽しみたい方にとっては、ベトジェットエアは非常に魅力的な選択肢です。適切な準備と心構えがあれば、そのコストパフォーマンスの高さを最大限に活かした旅が実現できるでしょう。
ベトジェットエアは「安い=危険」という単純な図式ではなく、国際的な安全基準を満たしながらも、効率的な運営によって低価格を実現している航空会社と言えます。その特性を理解した上で利用すれば、安全かつお得な旅の選択肢となるはずです。
皆さんもベトナム旅行を計画する際は、ベトジェットエアを選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。予算を抑えつつも、安全な旅を楽しむことができるでしょう。
以上、HOTTEL旅行記者TAKAがお送りしました!次回の旅行記事もお楽しみに!
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