
ホテル・レジデンス&アパートメントbyヒルトン完全ガイド:長期滞在の新たな選択肢
目次
私はホテル系WEBメディア「HOTTEL」の旅行記者TAKAです。今回は、世界的ホテルチェーン「ヒルトン」が提供する「ホテル・レジデンス&アパートメントbyヒルトン」について、国内外の事例や口コミを幅広く調査し、そのサービス内容やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。ホテルステイとアパートメント滞在の良いとこ取りをした、この注目の宿泊スタイルについて詳しく見ていきましょう。
ホテル・レジデンス&アパートメントbyヒルトンとは
ホテル・レジデンス&アパートメントbyヒルトンは、ヒルトン・ワールドワイドが展開する長期滞在向けのホテル形態です。通常のホテルとは異なり、キッチンや洗濯機・乾燥機などの生活設備を備えた広めの客室で、ホテルのサービスも受けられるというハイブリッドな宿泊施設となっています。
ヒルトン・ワールドワイドは世界119カ国に18のブランドを展開し、6,100以上の物件を持つ国際的ホテルチェーンです。その中でもレジデンス&アパートメントタイプは、出張者や観光客の長期滞在ニーズに応える重要なポジションを占めています。
サービスアパートメントの概念
サービスアパートメントとは、ホテルのようなサービスとアパートメントの居住性を組み合わせた宿泊形態です。一般的に以下の特徴があります。
- 広々とした居住空間
- キッチン設備の完備
- ランドリー設備(洗濯機・乾燥機)
- ホテル並みのハウスキーピングサービス
- フロントサービスやコンシェルジュの利用
- フィットネスジムやプールなどの共用施設の利用
例えば、ホテルニューオータニのサービスアパートメントでは、スイートルームを中心とする全9室のゆったりとしたお部屋に、長期滞在に嬉しい洗濯乾燥機を備え、レストランでの朝食や会員制スポーツクラブなどの利用特典をプラスした滞在型宿泊プランを提供しています。
世界のヒルトン・レジデンス施設の例
ヒルトンは世界各地でレジデンスタイプの施設を展開しています。いくつか具体例を見てみましょう。
ヒルトン コロンボ レジデンス(スリランカ)
スリランカのコロンボにある「ヒルトン コロンボ レジデンス」は、インド洋の眺めが望める部屋を提供し、パーソナル金庫、テレビ、アイロンとアイロン台を完備しています。施設内には器具が充実した台所とプライベートバスルームがあります。
200 Union Placeに位置し、Colombo City Centreへの直接アクセスを提供。R. プレーマダーサ スタジアムは2.6キロ、バリーズ カジノはアパートから2.7キロの距離にあります。
口コミでは、セキュリティシステムの充実度や部屋の広さが高評価を得ている一方で、設備の古さを指摘する声もあります。
ヒルトン ドバイ クリーク ホテル&レジデンス(UAE)
ドバイに位置するこの施設は、180室の冷房完備の客室を持ち、薄型テレビや無料WiFiを備えています。また、スリッパやバスローブなどのアメニティも充実し、スパサービスや屋外プール、24時間対応フロントデスクなどの設備も整っています。
日本におけるヒルトン・レジデンスの現状
現在、日本国内でヒルトンが直接運営する「ホテル・レジデンス&アパートメントbyヒルトン」ブランドの施設は限られているようです。しかし、ヒルトンは日本市場への展開を進めています。
将来の展開:ウォルドーフ・アストリア東京日本橋
注目すべきは、三井不動産とヒルトンがブランディング及びマネジメント契約を締結した「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」です。2026年に開業予定のこの施設には、サービスアパートメントも含まれる予定です。
この開発プロジェクトは、「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」の一環で、39階~47階までの9フロアにウォルドーフ・アストリアが展開されます。60m²以上のゆったりとしたキングルームを含む全197室の客室のほか、3つのレストランやラウンジ&バー「ピーコック・アレー」、屋内プール、スパ、フィットネスセンター、宴会場、チャペルなどの施設も備える予定です。
国内の類似施設
ヒルトンブランドではありませんが、日本国内ではサービスアパートメントやレジデンスタイプのホテルが増えつつあります。
ホテルニューオータニ サービスアパートメント
ホテルニューオータニのサービスアパートメントは、「ホテルに暮らす」という優雅なライフスタイルを提供しています。スイートルームを中心とする全9室に長期滞在向けの設備が整い、ホテル内の37のレストラン・バーやショッピング施設、会員制スポーツクラブなどを利用できるのが特徴です。
料金体系は以下のようになっています。
- 15泊:¥1,290,000~
- 30泊:¥2,040,000~
- 追加(1泊あたり):¥86,000~
ザ・アパートメントベイ横浜
横浜みなとみらいにある「ザ・アパートメントベイ横浜」は、クレジットカード決済で30日以上の滞在を直接予約可能なハイグレードサービスアパートメントです。横浜でのセカンドハウスや長期出張、仮住まいに適しています。
「ウェスティンホテル横浜」の施設やサービスが利用できる全201室のロングステイサービスアパートメントとして注目を集めています。
ホテル・レジデンスのメリット(利点)
ホテル・レジデンス&アパートメントbyヒルトンを含むサービスアパートメントには、以下のような多くのメリットがあります。
1. ホテル品質のサービスと設備
通常のアパートメントでは得られないホテル品質のサービスを受けられることが最大の利点です。コンシェルジュサービス、ハウスキーピング、24時間対応フロントデスクなど、高級ホテルならではのホスピタリティを享受できます。
2. 広い居住空間と設備の充実
一般のホテル客室よりも広い居住空間が確保されています。例えばホテルニューオータニのサービスアパートメントでは、55.0m²~88.4m²の広さがあり、リビングスペースとベッドルームが分かれた間取りも選べます。
キッチン設備も整っており、自炊が可能です。電子レンジ、オーブントースター、冷凍冷蔵庫、IHコンロなどが設置されているケースが多く、長期滞在でも食事の選択肢が広がります。
3. 洗濯設備の完備
長期滞在で特に重宝するのが洗濯設備です。室内に洗濯乾燥機が設置されていることが多く、旅行中でも衣類を清潔に保つことができます。
4. ホテル付帯施設の利用
ジム、プール、スパなどのホテル付帯施設を利用できるのもおすすめポイントです。例えばホテルニューオータニでは会員制スポーツクラブ「ゴールデンスパ・ニューオータニ」が利用可能です。
ホテル・レジデンスのデメリット(欠点)
一方で、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。
1. 高額な宿泊料金
最も大きな欠点は料金の高さです。ホテルニューオータニのサービスアパートメントでは15泊で129万円~、30泊で204万円~と、一般的なホテルステイや賃貸アパートメントと比較して非常に高額になります。
2. 設備の老朽化
一部施設では設備の古さが指摘されています。ヒルトンコロンボレジデンスの口コミには「設備は時代遅れ」「エアコンはまだ遅れています」といった意見もあります。
3. サービスの質のばらつき
施設によってサービスの質にばらつきがあるようです。「5つ星のホテルの基準をまったく満たしておらず、ヒルトンのブランドにダメージを与えています」という厳しい口コミもあります。
4. 予約の難しさと柔軟性の低さ
長期滞在を前提としているため、急な予約変更や短期利用が難しい場合があります。また、キャンセル料も厳格に設定されていることが多いです。
おすすめの人・シーン
ホテル・レジデンス&アパートメントbyヒルトンは、以下のような方におすすめです。
1. ビジネスでの長期滞在者
1か月以上の長期出張や海外赴任の初期段階で、住居を探す間の仮住まいとして最適です。仕事に集中できる環境と、ホテルサービスの快適さを両立できます。
2. 富裕層の長期旅行者
高級感のあるサービスと設備を求める富裕層の旅行者に特におすすめです。特に1週間以上の滞在で、ホテルライフの贅沢さを求める方に向いています。
3. 家族連れの観光客
広々とした空間と自炊設備があるため、小さな子供連れのファミリーにも適しています。食事の時間や内容を柔軟に調整できるのが大きな利点です。
4. リモートワーカー・デジタルノマド
仕事と生活の両立を求めるリモートワーカーにもおすすめです。快適な作業環境と生活環境を同時に得られます。
おすすめしない人・シーン
一方、以下のような方にはおすすめできません。
1. 予算重視の旅行者
コストパフォーマンスを重視する旅行者には不向きです。一般的なホテルや短期賃貸アパートメントの方がコスト効率は良いでしょう。
2. 短期滞在の観光客
1~3泊程度の短期滞在では、キッチンや洗濯機などの設備を活用する機会が少なく、コストに見合いません。通常のホテルの方が適しています。
3. 現地の生活に溶け込みたい人
ホテル内での生活が中心となるため、現地の生活様式や文化に深く触れたい方には不向きです。アパートやゲストハウスの方が地元の雰囲気を味わえます。
利用する際のポイント・注意点
ホテル・レジデンス&アパートメントを利用する際は、以下の点に注意するとより快適に過ごせます。
1. 事前の設備確認
施設によって設備内容が異なるため、必要な設備(調理器具の種類、洗濯機の有無など)が揃っているか事前に確認しましょう。
2. 清掃頻度の確認
通常のホテルとは異なり、毎日清掃が行われない場合があります。例えばホテルニューオータニのサービスアパートメントでは、清掃は週3回(月・水・金)となっています。
3. 長期滞在割引の活用
滞在期間が長いほど、1泊あたりの料金が安くなる傾向があります。例えばホテルニューオータニでは、15泊と30泊で料金体系が異なります。
4. キャンセルポリシーの確認
長期予約の場合、キャンセル料が高額になる傾向があります。ホテルニューオータニでは「契約成立後は下記キャンセル料を申し受けます。30~21日前 10%、20~10日前 20%、9~3日前 30%、前々日 50%、前日 80%、当日・不泊 100%」となっています。
日本におけるホテルレジデンスの今後の展望
日本でもホテルレジデンスやサービスアパートメントへの注目が高まっています。2026年に開業予定の「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」をはじめ、高級ホテルブランドのレジデンス展開が今後増えていくと予測されています。
インバウンド需要の回復やビジネス出張の再開に伴い、長期滞在型の宿泊施設へのニーズは高まると予想されます。また、国内でも「二拠点生活」や「ワーケーション」の普及に伴い、サービスアパートメントのような滞在型施設への需要が増加するでしょう。
広島市中区富士見町では、広島電鉄、三菱地所レジデンス、JR西日本プロパティーズの3社が共同で20階タワーマンション「ザ・タワーレジデンス広島富士見町」の建設を進めており、レジデンス市場の広がりを感じさせます。
まとめ:ホテル・レジデンス&アパートメントbyヒルトンの魅力
ホテル・レジデンス&アパートメントbyヒルトンは、長期滞在者に向けたハイブリッド型の宿泊施設として、世界各地で展開されています。日本では直接的な展開はまだ限られていますが、2026年開業予定の「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」にサービスアパートメントが含まれるなど、今後の展開が期待されています。
最大の利点は、ホテルの快適なサービスと自炊できるキッチンやランドリー設備を備えた居住性の高さです。長期出張者やファミリー旅行者にとって、「家のような快適さ」と「ホテルのようなサービス」を両立できる点が大きな魅力となっています。
一方で、高額な料金設定や設備の古さ、サービスの質のばらつきといった欠点もあります。予算やニーズに合わせて、通常のホテルやアパートメントとも比較検討することをおすすめします。
ビジネスや観光で長期滞在を計画している方、特に快適性とプライバシーを重視する方には、検討する価値のある選択肢と言えるでしょう。ヒルトンの信頼性とホスピタリティを基盤に、「暮らすように旅する」新しいスタイルを体験してみてはいかがでしょうか。
長期滞在時の宿泊施設選びは旅の質を大きく左右します。ホテル・レジデンス&アパートメントbyヒルトンというオプションを知っておくことで、あなたの旅行プランの幅が広がることを願っています。次回の長期滞在の際には、ぜひ検討してみてください。
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