- 2025-5-14
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トルコ旅行は危険?安全?旅行のプロが評判を徹底調査して解説します
目次
トルコ旅行に興味はあるけれど、「危険じゃないの?」という不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。歴史あるモスクやカラフルな街並み、絶景のカッパドキアなど魅力あふれる観光デスティネーションとして人気のトルコですが、ニュースで見かけるテロや政情不安のイメージから、安全面を心配される方も少なくありません。今回は旅行記者の私が、できるだけ多くのトルコ旅行経験者の評判や最新情報を参考にして徹底調査し、トルコ旅行の安全性について初心者にもわかりやすく簡単に解説します。
トルコという国の基本情報
トルコ共和国(Republic of Türkiye)は、アジアとヨーロッパにまたがる独特な地理的位置にある国です。首都はアンカラですが、最大の都市であり観光の中心地はイスタンブールです。人口は約8,500万人、イスラム教を信仰する人が多い国ですが、世俗主義を採用している点が特徴的です。
オスマン帝国の長い歴史と文化が息づくトルコは、世界遺産が多数存在し、毎年数千万人の観光客が訪れる世界有数の観光大国です。トルココーヒーやケバブなどの食文化、ハマム(トルコ式風呂)、カラフルなランプが並ぶグランドバザールなど、独自の魅力にあふれています。
通貨はトルコリラで、2023年に「トルコ共和国」から「トゥルキエ共和国」への英語表記変更が国際的に認められました。このように伝統と革新が共存する国がトルコなのです。
トルコの一般的な治安状況
外務省の危険情報レベル
日本の外務省は、トルコ全土に「レベル1:十分注意してください」の危険情報を発出しています。これは海外旅行先としてよく選ばれるタイやイタリア、フランスなどと同程度のレベルと言えるでしょう。ただし、シリアやイラクとの国境地域など一部地域には「レベル3:渡航は止めてください」や「レベル4:退避してください」といったより高い危険情報が出されているようです。
観光地の治安
イスタンブール、カッパドキア、パムッカレ、エフェソスといった主要観光地の治安は比較的良好と言われています。特に観光産業が盛んな地域では、国や地方自治体による観光客の安全確保のための対策が取られているようです。観光警察の配置や監視カメラの設置など、治安維持のための努力がなされていると言われています。
政治情勢と治安への影響
過去にクーデター未遂事件があるなど、政治的な不安定さがあったことは事実です。しかし、現在はエルドアン大統領の下で政治的安定が保たれているようです。とはいえ、国民の政治的立場は分かれており、大規模なデモが行われることもあるため、こうした政治活動には近づかないよう注意が必要とされています。
トルコ旅行が「危険」と言われる主な理由
テロのリスク
トルコが「危険」というイメージを持たれる最大の理由の一つは、過去に発生したテロ事件でしょう。特に2015年から2017年にかけて、イスタンブールのスルタンアフメット地区やアタチュルク国際空港などでテロが発生しました。しかし、近年は治安当局の厳しい取り締まりにより、主要観光地でのテロ発生は減少傾向にあるようです。
地理的要因
トルコはシリアやイラクといった紛争地域に隣接しており、特に国境地帯では安全が確保できない地域があります。こうした地域的な近さが、トルコ全体の安全イメージに影響を与えているのかもしれません。実際には、主要観光地は国境から離れた場所にあることがほとんどです。
自然災害のリスク
2023年2月にトルコ南東部で発生した大地震は、多くの犠牲者を出す大災害となりました。トルコは地震帯に位置しており、地震リスクがあることは事実です。このような自然災害のリスクも、トルコ旅行に不安を感じる理由の一つかもしれません。
観光客を狙った犯罪
スリや置き引き、ぼったくりなどの観光客を狙った軽犯罪が報告されています。特にイスタンブールの観光地や公共交通機関では注意が必要とされています。ただし、これらはどの国の観光地でも起こり得る問題であり、トルコ特有の問題ではないと言えるでしょう。
トルコ旅行の良い点・メリット
親日的な国民性
トルコは非常に親日的な国として知られています。エルトゥールル号事件に始まる歴史的な友好関係から、多くのトルコ人が日本人に対して好意的であるようです。「日本人」と分かると特別に親切にしてくれるというエピソードも数多く報告されています。
コストパフォーマンスの高さ
トルコリラの為替レートは近年、外国人旅行者にとって有利に推移しており、ヨーロッパの他の国々と比べると物価が安いという利点があります。ホテル、食事、交通機関、お土産など、質の高いサービスや商品を比較的リーズナブルな価格で楽しめるのがトルコ旅行の大きな魅力と言えるでしょう。
多様な魅力にあふれた観光資源
トルコには世界遺産が数多くあり、アヤソフィアやトプカプ宮殿といった歴史的建造物、カッパドキアの奇岩群、パムッカレの石灰棚など、世界でも類を見ない観光スポットがあります。また、地中海沿岸のリゾート地、美しいエーゲ海の海岸線など、バラエティに富んだ観光資源を持っている点も大きな魅力です。
豊かな食文化
トルコ料理は世界三大料理の一つと称されるほど多様で豊かです。ケバブやピデ、メゼと呼ばれる前菜の数々、バクラヴァなどのスイーツ、トルココーヒーやチャイ(紅茶)など、食文化を楽しむだけでも旅行の価値があると言われています。
トルコ旅行の悪い点・デメリット
言語の壁
トルコでは英語が広く通じるわけではなく、特に地方都市や観光地以外ではコミュニケーションに苦労することがあるようです。トルコ語は日本人にとって馴染みのない言語であり、これが旅行中のストレスになることもあるかもしれません。
強引な客引きや商売
グランドバザールやスパイスバザールなどの観光地では、強引な客引きや押し売りが行われることがあるという欠点も報告されています。「ジャストルッキング(見るだけ)」と言っても、しつこく勧誘されることもあるようです。
交通マナーの問題
トルコの交通マナーは日本とは大きく異なり、特に大都市では道路の横断に注意が必要というデメリットがあります。また、タクシードライバーによるぼったくりや遠回りなどの詐欺行為も報告されているため、移動手段の選択には慎重さが求められます。
衛生面での不安
水道水は直接飲まない方が良いとされており、ミネラルウォーターの購入が必要です。また、地域によっては衛生状態が良くないレストランもあるため、食事場所の選択には注意が必要という点は観光客にとって気がかりかもしれません。
地域別安全性の詳細
イスタンブール
トルコ最大の都市イスタンブールは、主要観光地であるスルタンアフメット地区(ブルーモスク、アヤソフィア周辺)やタクシム広場周辺は比較的安全と言われています。ただし、人混みの多い場所ではスリや置き引きに注意が必要です。特にグランドバザールやスパイスバザール、イスティクラル通りなどの観光客が多く集まる場所では警戒が必要でしょう。
カッパドキア
奇岩群と気球で有名なカッパドキア地方は、観光地として整備されており、治安は比較的良好とされています。ギョレメやウチヒサルといった小さな町は穏やかな雰囲気で、地元の人々も親切だという評判です。気球ツアーやグリーンツアー、レッドツアーなど、ツアー参加時の安全面も配慮されているようです。
パムッカレ・エフェソス
西部にある世界遺産パムッカレや古代都市エフェソスがある地域も、観光に特化した地域であり、安全面での問題は少ないと言われています。デニズリやセルチュクといった周辺の町も比較的安全で、観光客への配慮が行き届いているようです。
アンタルヤ・地中海沿岸
地中海沿岸のリゾート地アンタルヤは、オールインクルーシブリゾートが多く、リゾートエリア内は特に安全対策が取られています。ケメル、アラニヤなどのリゾートタウンも含め、海外からの観光客受け入れに慣れた地域のため、安心して滞在できると言われています。
東部・南東部
クルド人居住地域を含む東部や、シリア国境に近い南東部は、外務省から高いレベルの危険情報が出されている地域があります。2023年2月の地震被害も大きかったハタイ県、ガジアンテプ県、マラティヤ県などは、現在も復興途上にあるため、観光には適していない地域もあるようです。
トルコ旅行での具体的な注意点
服装・持ち物について
イスラム教国であるトルコでは、特にモスク訪問時には肌の露出を控えるなど服装に配慮が必要です。女性は肩や膝を覆う服装が望ましく、モスクに入る際にはスカーフで髪を覆う必要があります。多くのモスクでは入口でスカーフを借りることもできるようです。
貴重品の管理も重要で、パスポートやクレジットカード、現金は身につけるか、ホテルのセーフティボックスに保管することをおすすめします。また、コピーを別に持っておくと安心です。
移動手段での注意
タクシーではメーターを使用していることを確認し、事前に目的地とおおよその料金を確認しておくことが大切です。イスタンブール新空港からの移動は、公式タクシーや事前予約のシャトルバスを利用するのが安全とされています。
公共交通機関では、特にトラムやメトロバスなど混雑する時間帯はスリに注意が必要です。バッグは常に前に持ち、貴重品は内ポケットに入れるなどの対策が有効です。
観光地での注意点
観光スポットでは「無料で案内する」「お茶をごちそうする」などと近づいてくる人には注意が必要です。そのまま高額なお店に連れて行かれたり、不当な料金を請求されたりするケースがあるようです。
また、写真撮影の際は、許可されていない場所で撮影しないよう注意が必要です。軍事施設や一部の博物館では撮影禁止の場所もあります。
食事・水について
生水は飲まず、ミネラルウォーターを利用することが推奨されています。レストランでも水を注文する際は、ボトル入りの水(「スー」と言います)を頼むと安心です。また、屋台の食べ物は衛生面に不安があるため、清潔そうなレストランを選ぶことが望ましいでしょう。
女性一人旅での注意点
女性の一人旅については、基本的なマナーと注意を守れば楽しめるという声がある一方で、男性からの声かけや視線が気になるという報告もあります。ヒジャブなどを着用する必要はありませんが、露出の高い服装は避け、特に夜間の一人歩きは控えるなどの配慮が必要かもしれません。
トルコ旅行がおすすめの人
歴史や文化に興味がある人
イスラム建築やビザンチン文化、オスマン帝国の歴史に興味がある方には、トルコ旅行は非常に価値のある経験になるでしょう。アヤソフィア、ブルーモスク、トプカプ宮殿などの歴史的建造物は、他では見られない貴重な文化遺産です。
美食を楽しみたい人
多様な食文化が交差するトルコは、グルメ旅行としても最高の利点があります。ケバブやローカムなどの伝統的な料理から、地中海の新鮮なシーフード、デザートまで、幅広い食の体験ができます。食への冒険心がある方には特におすすめです。
コストパフォーマンスを重視する人
ヨーロッパ旅行を検討している方の中で予算を気にしている人には、トルコ旅行は魅力的な選択肢です。物価が比較的安く、質の高いサービスが受けられるため、限られた予算でも充実した旅行が可能です。
異文化体験を求める人
東洋と西洋の文化が融合するトルコは、独特の文化体験ができる場所です。ハマム(トルコ式風呂)体験、トルコ絨毯のショッピング、水タバコ(ナルギレ)、伝統舞踊のベリーダンスショーなど、日本では体験できない文化に触れたい方にはおすすめです。
トルコ旅行が向いていない人
言語の不安が大きい人
英語があまり通じない場所もあり、トルコ語は日本人にとって馴染みがないため、言語面での不安が大きい方には向いていないかもしれません。特に個人旅行で地方を回りたい方は、コミュニケーションの壁を感じることがあるようです。
徹底した清潔さや正確さを求める人
日本の高水準のサービスや正確さに慣れている方にとって、トルコでの「大らか」な時間感覚や、場所によっては衛生面での違いにストレスを感じることがあるかもしれません。「郵便物が予定通りに届かない」「電車が時刻表通りに来ない」といったケースもあるようです。
強い客引きや交渉が苦手な人
バザールやマーケットでの値段交渉が苦手な方や、しつこい客引きにストレスを感じる方には、おすすめできない面があります。特に観光地では、強引な勧誘や客引きが日常的に行われています。
宗教的な習慣に抵抗がある人
イスラム教国であるため、モスク訪問時の服装制限や、ラマダン月(断食月)中の飲食制限など、宗教的な習慣による制約があります。これらに抵抗がある方には、旅行中ストレスを感じる可能性があるでしょう。
安全に楽しむためのアドバイス
事前の情報収集
出発前には外務省の海外安全ホームページで最新の情報を確認し、「たびレジ」への登録をしておくことが大切です。また、在トルコ日本国大使館や総領事館の連絡先を控えておくと安心です。
ツアー参加のメリット
個人旅行に不安がある方は、日本語ガイド付きのツアーに参加するのも良い選択肢です。特に初めてトルコを訪れる方や、言語に不安がある方には、ツアーコンダクターがいると安心でしょう。
旅行保険の加入
海外旅行保険には必ず加入しておくことをおすすめします。特に医療費は高額になる可能性があるため、十分な補償内容の保険を選ぶことが大切です。
現地でのコミュニケーション
簡単なトルコ語のあいさつ(メルハバ=こんにちは、テシェキュル エデリム=ありがとう)を覚えておくと、現地の人々とのコミュニケーションがスムーズになります。また、困った時に助けを求めるための英語フレーズも用意しておくと良いでしょう。
まとめ:トルコ旅行は本当に危険なのか?
様々な評判や情報を総合すると、トルコ旅行は一般的な注意を払えば十分に安全に楽しめる観光地だと言えるでしょう。「危険」という評判は、過去のテロ事件や地理的な要因から来るイメージが強く、実際に訪れた多くの旅行者は「思ったより安全だった」と感想を述べています。
特に主要観光地であるイスタンブール、カッパドキア、パムッカレなどは、観光客受け入れの体制が整っており、治安も比較的安定しています。外務省の危険情報も、主要観光地はレベル1(十分注意してください)程度であり、同レベルの国々には多くの日本人が安全に旅行を楽しんでいます。
トルコ旅行の最大のメリットは、他では体験できない独特の文化や歴史、絶景、食事を楽しめることです。東西の文化が交差する魅力的な国で、親日的な国民性も日本人旅行者には大きな安心感をもたらしています。
もちろん、どの国への旅行でも同じですが、基本的な注意事項を守ることは大切です。スリや詐欺などの軽犯罪への警戒、貴重品の管理、服装への配慮、食事や水への注意などは必要でしょう。また、シリア国境付近などの危険レベルが高い地域への立ち入りは避けるべきです。
結論として、トルコ旅行は適切な準備と注意があれば、十分に安全で充実した旅行先と言えるでしょう。歴史、文化、自然、食事など多彩な魅力にあふれるトルコで、素晴らしい思い出を作ってください。「危険」というイメージに惑わされず、実際の情報に基づいた判断で、この魅力的な国への旅を検討されることをおすすめします。
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