- 2025-5-19
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トルコ旅行でしてはいけないこと〜文化・マナーから安全対策まで徹底解説〜
目次
トルコは東西文化が交差する魅力的な国として、イスタンブールのブルーモスクやアヤソフィア、カッパドキアの奇岩群など多くの世界遺産を有し、多くの旅行者を惹きつけています。しかし、イスラム教を主要宗教とする国であるため、日本とは異なる文化やマナーが存在します。本記事では、トルコ旅行で「してはいけないこと」について、多くの旅行者の体験談や現地情報を参考に、旅行のプロとして徹底的に調査した内容をわかりやすく解説します。これからトルコ旅行を計画している方にとって、安全で充実した旅にするための参考になれば幸いです。
イスラム文化におけるタブー行為を理解しよう
トルコはイスラム教を主要な宗教とする国ですが、世俗主義を掲げる近代国家でもあります。そのため、他のイスラム諸国に比べて比較的寛容な面もありますが、宗教に関わるタブーや禁忌があることを理解しておく必要があります。
左手の使用に注意
イスラム文化では、左手は不浄の手とされています。食事をするとき、物を手渡すとき、相手に触れるときなどは、必ず右手を使うようにしましょう。左手で食べ物を取ったり、相手に何かを渡したりすることは、相手に対して失礼になる可能性があります。特に伝統的な地域や年配の方との交流では、この点に気をつけることが大切です。
足の裏を見せない
足の裏を相手に向けることも失礼とされています。椅子に座るときなど、足を組んで足の裏が誰かに向いてしまう姿勢は避けるべきでしょう。特に目上の方や年配の方の前では注意が必要です。
侮辱的なジェスチャーに要注意
日本では「OK」を意味する親指と人差し指で丸を作るジェスチャーは、トルコでは非常に侮辱的な意味を持ちます。また、親指を立てる行為も同様に侮辱的とされています。日本での何気ない仕草が、トルコでは全く異なる意味を持つことがあるので、ジェスチャーの使用には細心の注意を払いましょう。
モスク観光での注意点と適切な服装
トルコ旅行の醍醐味のひとつは、美しいモスク建築を見学することですが、イスラム教の礼拝所であるモスクでは特に守るべきマナーがあります。
モスク内では土足厳禁
モスクの内部に入る際は、必ず靴を脱ぎます。入口に靴を入れる袋や靴箱が用意されていることが多いですが、自分でビニール袋を持参しておくと便利です。また、靴を脱ぎ履きすることが多いので、紐を結ぶ必要のないスリッポンタイプの靴だと便利でしょう。
女性は髪を覆うスカーフが必要
女性がモスクに入る際は、髪をスカーフで覆う必要があります。多くのモスクでは貸し出し用のスカーフが用意されていますが、衛生面を考えると自分のスカーフを持参する方が良いでしょう。また、モスクだけでなく、宗教的な場所では露出の多い服装は避け、肩や膝を覆った服装を心がけてください。
礼拝時間と礼拝中のマナー
モスクは1日5回の礼拝時間中は、基本的に観光客は入れません。特に金曜日は集団礼拝の日であり、昼過ぎまで見学できない場合が多いです。モスク観光を計画する際は、事前に礼拝時間を確認しておきましょう。また、モスク内で礼拝をしている方々に対しては、カメラを向けたり、大きな声で話したりすることは避けるべきです。
安全面での注意点〜犯罪から身を守るために〜
トルコは比較的治安の良い国ですが、観光地では軽犯罪に注意が必要です。
スリや詐欺に警戒を
特にイスタンブールのスルタンアフメット地区(旧市街)やイスティクラル通りなど観光客の多いエリアでは、スリや詐欺に注意が必要です。貴重品はホテルのセーフティボックスに預け、外出時は必要最低限の現金のみを持ち歩くようにしましょう。
「親切な日本語ガイド」には要注意
流暢な日本語で親しげに話しかけてくる人には警戒が必要です。親切そうに見えて、実はぼったくりバーや高額なじゅうたん店に連れて行こうとする詐欺師の可能性があります。知らない人からの誘いには慎重に対応し、不審に感じたらきっぱりと断りましょう。
危険地域には近づかない
シリアやイラクとの国境付近は、外務省から「レベル3:渡航中止勧告」や「レベル4:退避勧告」が出ているエリアがあります。これらの地域には絶対に近づかないようにしましょう。また、イスタンブール県など一部の地域は「レベル1:十分注意」とされていますので、常に最新の情報を確認しておくことが大切です。
写真撮影に関する禁止事項
トルコでは写真撮影に関していくつかの厳しい制限があります。これらを知らずに違反してしまうと、最悪の場合、法的な問題に発展する可能性もあるので注意が必要です。
軍事施設や警察施設の撮影禁止
軍や警察関係の施設を許可なく撮影すると、逮捕・拘留されるリスクがあります。また、要人が滞在中のホテルやその周辺なども撮影を禁止される場合があります。公共の場であっても、制服を着た軍人や警官を撮影することは避けるべきです。
博物館や美術館での撮影制限
博物館や美術館では、フラッシュ撮影が禁止されていたり、特定の展示物の撮影が許可されていなかったりします。必ず入口や館内の注意事項を確認し、ルールに従いましょう。
人物撮影の際の配慮
特に敬虔なイスラム教徒の女性は写真を撮られることを好まない場合があります。人物を撮影する際は、必ず事前に許可を得るようにしましょう。また、礼拝中の人々を撮影することはマナー違反です。
政治的なタブーと不敬罪
トルコでは政治に関する話題やある特定の行為が法律で禁止されています。知らずに不用意な発言や行動をしてしまうと、思わぬトラブルを招く可能性があります。
アタテュルクへの敬意
トルコ共和国の建国の父であるムスタファ・ケマル・アタテュルクを批判したり、侮辱したりする行為は「不敬罪」として処罰の対象となります。例えば、アタテュルクの像や肖像画に対して不適切な行為をすることは厳禁です。過去には、アタテュルクの胸像にトマトを載せて写真を撮った観光客が警察に身柄を拘束された事例もあります。
政治的な話題は避ける
クルド問題やアルメニア人虐殺問題など、トルコの政治的に敏感な話題は避けるべきです。こうした話題は現地の人々にとって非常にセンシティブであり、不用意に議論を始めると敵意を招く可能性があります。また、デモなどの政治的な集会には近づかないようにしましょう。警察による取り締まりが厳しく、場合によっては催涙ガスなどが使用されることもあります。
国歌への敬意
トルコでは国歌が流れた際には、直立不動で敬意を表すことが求められます。例えば公園や公共施設で突然国歌が流れ始めた場合、現地の人々が立ち止まって姿勢を正す様子が見られるでしょう。そのような場合は、周囲の人々に倣って敬意を表しましょう。
公共の場でのマナーと禁止事項
トルコでは公共の場での振る舞いにも、いくつかの禁止事項やマナーがあります。
禁煙規制の厳守
トルコでは2009年から全国的な禁煙法が施行され、レストランやカフェ、バーなどの屋内スペースでの喫煙が禁止されています。また、公共交通機関内、タクシー内、ツアーバス内も全面禁煙です。ホテルでも、喫煙可能と指定された客室以外は禁煙となっています。違反した場合は罰金が課せられますので、喫煙者の方は必ず指定された場所でのみ喫煙するようにしましょう。
公共トイレのチップ習慣
トルコの公共トイレでは、入口に係員がいてチップを求められることがあります。通常は1TL(トルコリラ)程度のチップが適当とされていますので、小銭を用意しておくと良いでしょう。また、トイレットペーパーが備え付けられていない場合もあるので、ティッシュペーパーを持参しておくことをおすすめします。
身分証明書の携帯
トルコでは常に写真付きの身分証明書を携帯することが求められます。交通検問や警察の職務質問などで提示を求められる場合があります。旅行者はパスポートのコピーや写真を携帯電話に保存しておくと良いでしょう。
女性旅行者が特に気をつけるべきポイント
女性がトルコを旅行する際には、文化的な違いから特に注意すべき点があります。
適切な服装の選択
一般的な観光地では西洋的な服装でも問題ありませんが、モスクなどの宗教施設や保守的な地方を訪れる際には、露出の少ない服装を心がけましょう。肩や膝を覆った服装が望ましく、タイトな服装も控えた方が無難です。スカーフを持参しておくと、モスク訪問時にすぐに対応できます。
一人での行動に注意
保守的な地域では、女性が一人でバーやレストランに入ることがタブーとされる場合があります。特に夜間の一人歩きは避け、必要であればタクシーを利用するようにしましょう。また、男性からの誘いに対しては毅然とした態度で断ることが重要です。
交通手段での注意点
公共交通機関では、できるだけ女性専用車両を利用するか、女性や家族の近くに座ることをおすすめします。タクシーに乗る際は、信頼できる正規のタクシーを選び、乗車前に行き先や料金の確認をしておきましょう。
トルコ旅行の良い点と悪い点
トルコ旅行には多くのメリットがある一方で、知っておくべきデメリットもあります。ここでは両面を紹介し、どのような方にトルコ旅行がおすすめかを考えてみましょう。
トルコ旅行の良い点
トルコ旅行の最大の利点は、その豊かな歴史的遺産と文化的多様性です。東西文化が融合した独特の雰囲気を持ち、イスタンブールのアヤソフィアやブルーモスク、カッパドキアの奇岩群、パムッカレの石灰棚など、他では見られない絶景や建築物に出会えることがおすすめポイントです。
また、近年の為替レートの変動により、日本から見るとトルコはかなりリーズナブルな旅行先となっています。2025年現在、円高・トルコリラ安の状況が続いており、宿泊費や食費、お土産など全般的に物価が安いことが大きなメリットです。イスタンブールの中心部にある三つ星ホテルでも1泊7,500円〜1万円程度、地元のレストランでの食事も800円〜1,500円程度で楽しめるとされています。
さらに、トルコ人は概して親日的かつホスピタリティに溢れていることも魅力です。困ったときに助けてくれることが多く、温かいもてなしを受けられる機会が多いでしょう。
トルコ旅行の悪い点
一方で、トルコ旅行には注意すべき欠点もあります。最も大きなデメリットは、言語の壁です。主要観光地では英語が通じることもありますが、地方や一般の店舗では英語が通じないことが多く、コミュニケーションに苦労する場合があります。
また、イスラム教の文化やマナーに不慣れな日本人旅行者にとっては、前述したような様々なタブーや禁止事項が多いことも難点と言えるでしょう。知らずに失礼な行為をしてしまう可能性があるため、事前の知識が必要です。
さらに、観光地ではスリや詐欺などの軽犯罪のリスクがあることも認識しておくべきでしょう。特に初めての海外旅行者や一人旅の場合は注意が必要です。
おすすめしたい方、おすすめしない方
トルコ旅行は、歴史や文化に興味がある方、異国情緒溢れる景色や建築物に魅了されたい方、物価の安い海外旅行先を探している方におすすめです。特に、他のイスラム諸国に比べて比較的近代的で寛容なトルコは、イスラム文化に初めて触れる日本人にとっても訪れやすい国と言えるでしょう。
一方、以下のような方にはトルコ旅行はおすすめできない場合があります。
- 言葉の壁に強い不安を感じる方
- 宗教的・文化的なマナーやタブーを守ることに抵抗がある方
- 治安面での不安が大きい方
- 暑さが苦手な方(特に夏のトルコは非常に暑くなります)
こうした不安がある方は、ツアー旅行を選択するか、イスタンブールなど比較的観光客向けのインフラが整っているエリアに滞在することをおすすめします。
トルコを安全に楽しむためのアドバイス
上記の注意点を踏まえた上で、トルコを最大限に楽しむためのアドバイスをいくつか紹介します。
事前準備の徹底
トルコ旅行を安全に楽しむためには、事前の準備が鍵となります。外務省の海外安全ホームページで最新の危険情報をチェックしておくことはもちろん、旅行保険への加入も忘れないでください。また、トルコの文化やマナー、タブーについて事前に学んでおくことで、現地での不必要なトラブルを避けることができます。
現地の人との交流を楽しむ
トルコ人は概して親切でホスピタリティに溢れています。現地の人々との交流を通じて、より深くトルコの文化を理解することができるでしょう。簡単なトルコ語のあいさつを覚えておくと、現地の人々との距離がぐっと縮まります。「メルハバ」(こんにちは)というトルコ語の挨拶だけでも、お店の人が喜んでくれることでしょう。
効率的な観光プランを立てる
トルコは見所が多く、主要な観光地だけでも十分な時間が必要です。イスタンブールだけでも最低2日、カッパドキアにも同様に時間をかけたいところです。全体として充実した滞在をするには、最低でも8日間程度は確保したいところです。効率よく観光するには、事前に行きたい場所をリストアップし、スケジュールを組んでおくことをおすすめします。
また、カッパドキアの熱気球体験やパムッカレの温泉など、トルコならではの体験も忘れずに計画に入れてみてください。これらの体験は事前予約が必要な場合が多いので、余裕をもって準備しましょう。
季節に合わせた旅行計画
トルコへの旅行は、季節によって大きく体験が変わります。一般的に、春(4〜5月)と秋(9〜10月)が最も過ごしやすい気候とされています。夏(6〜8月)は非常に暑くなり、特に内陸部では40度を超えることもあります。一方、冬(12〜2月)はイスタンブールでも雪が降ることがあり、寒さ対策が必要です。
費用面では、11月から2月のオフシーズンが最も安くなる傾向があります。予算を抑えたい方はこの時期の旅行を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ〜トルコ旅行を最大限に楽しむために〜
トルコ旅行でしてはいけないことについて、宗教・文化面から安全面まで幅広くご紹介しました。イスラム文化に基づくタブーや礼儀作法、安全対策、政治的な注意点など、様々な側面に留意する必要があります。
しかし、これらの注意点を押さえた上でトルコを訪れれば、その豊かな歴史と文化、息を呑むような景観、温かいもてなしを存分に楽しむことができるでしょう。また、現在の為替状況から物価が非常に安くなっていることもあり、2025年は特にトルコ旅行におすすめの時期と言えます。
トルコには「アヤソフィア」や「ブルーモスク」などの壮大な建築物、カッパドキアの奇岩群と熱気球体験、パムッカレの幻想的な石灰棚など、一生の思い出になる観光スポットがたくさんあります。また、バザールでのショッピングやトルコ料理の数々も旅の大きな楽しみとなるでしょう。
文化の違いを理解し、適切なマナーを守りながら、トルコの多彩な魅力を存分に楽しんでください。適切な準備と心構えがあれば、トルコ旅行は間違いなく人生の素晴らしい経験となることでしょう。
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