マリオットボンヴォイカードの一般カードとプレミアムカードの違いを比較、どっちがおすすめ? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説

旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。

今回は、多くの旅行愛好家の間で話題となっている「マリオットボンヴォイカードの一般カードとプレミアムカードの違い」について、ネット上で語られている様々な口コミや評判を徹底的にリサーチし、その真実に迫ってみたいと思います。この2つのカードには一体どのような違いがあり、なぜこれほどまでに注目を集めているのでしょうか。

結論:プレミアムカードが圧倒的におすすめ、ただし年150万円以上利用が前提

先に結論からお伝えすると、年間150万円以上カードを利用される方であれば、間違いなくプレミアムカードの方がおすすめと言えるでしょう。年会費は約2倍の差がありますが、それを大きく上回る価値と特典が用意されているようです。

一方で、年間利用額が150万円に満たない場合は、一般カードでも十分にメリットを享受できると考えられます。この150万円という金額が、2つのカードを選び分ける重要な判断基準になっているのが実情のようです。

2つのカードの基本的な違いを徹底解説

年会費とコストパフォーマンスの違い

まず最も気になる年会費についてですが、一般カードが23,100円(税込)、プレミアムカードが49,500円(税込)となっています。一見するとプレミアムカードの年会費は約2.1倍と高額に感じられるかもしれませんが、旅行好きの方々の間では「実際の価値を考えれば決して高くない」という評価が多く聞かれるようです。

家族カードについても、両カードとも1枚目は無料ですが、2枚目以降は一般カードが11,550円、プレミアムカードが24,750円と、こちらも約2倍の差となっています。

ポイント還元率の圧倒的な差

日常のショッピングでの還元率を比較すると、一般カードが100円で2ポイント(実質2.0%)、プレミアムカードが100円で3ポイント(実質3.0%)となっており、1%の差があります。この差は決して小さくなく、年間300万円利用する場合、プレミアムカードの方が9,000ポイント多く獲得できる計算になります。

マリオットボンヴォイ参加ホテルでの利用時は、さらに差が広がります。一般カードが100円で4ポイント、プレミアムカードは100円で6ポイントと、ホテル利用時の還元率でも明確な違いが設けられているようです。

エリート会員資格の自動付与が最大の違い

おそらく最も重要な違いの一つが、エリート会員資格の自動付与でしょう。一般カードではシルバーエリート会員資格が自動付与され、年間100万円以上の利用でゴールドエリート会員にランクアップします。

一方、プレミアムカードではゴールドエリート会員資格が最初から自動付与され、さらに年間400万円以上の利用でプラチナエリート会員資格まで到達可能となっています。このプラチナエリート会員資格は、マリオット系列ホテルでの滞在において、客室のアップグレードやラウンジアクセスなど、非常に魅力的な特典が受けられるとされています。

無料宿泊特典の利用可能範囲

年間150万円以上のカード利用で獲得できる無料宿泊特典についても、重要な違いがあります。一般カードでは35,000ポイントまでのホテルが対象となりますが、プレミアムカードでは50,000ポイントまでのホテルが利用可能です。

この15,000ポイントの差は想像以上に大きく、プレミアムカードでは国内外の高級リゾートホテルや都市部の一流ホテルにも宿泊できる可能性が広がるようです。実際に利用者の声を見ると、「年会費以上の価値を無料宿泊特典だけで回収できた」という評価も多く見受けられます。

宿泊実績の付与数とエリート会員への道のり

マリオットボンヴォイのエリート会員資格を維持・向上させるために重要な宿泊実績についても差があります。一般カードでは年間5泊分、プレミアムカードでは15泊分の宿泊実績が付与されます。

この10泊の差は、エリート会員資格の維持や向上において大きな意味を持つようです。特に、年間25泊でゴールドエリート、50泊でプラチナエリートとなるマリオットボンヴォイのシステムにおいて、カード保有だけで15泊分が付与されるのは非常に価値が高いと評価されています。

海外旅行傷害保険の補償額

海外旅行時の安心感にも違いがあります。一般カードでは最高3,000万円(利用付帯)、プレミアムカードでは最高1億円(利用付帯)の海外旅行傷害保険が付帯しています。

特に海外の医療費は高額になる場合が多いため、この補償額の差は実際の旅行時に大きな安心感の違いをもたらすものと考えられます。

プレミアムカード独自の特典

プレミアムカードには、一般カードにはない独自の特典もいくつか用意されています。その中でも注目すべきは「スマートフォン・プロテクション」で、最大3万円まで修理代金の補償が受けられるようです。

また、年間400万円以上の利用で100米ドルのプロパティクレジットが付与される特典も、プレミアムカード限定となっています。

マリオットボンヴォイカードの良い点とメリット

圧倒的な良い点:豪華ホテルでの優遇体験

マリオットボンヴォイカードの最大の魅力は、世界中のマリオット系列ホテルで受けられる優遇サービスでしょう。エリート会員として、客室のアップグレードや専用ラウンジの利用、レイトチェックアウトなどの特典を受けることができるのが大きな利点です。

実際の利用者からは「スイートルームにアップグレードしてもらえた」「ラウンジが無料で利用できた」「花火の見える最上階の部屋にしてもらえた」といった体験談が多数報告されており、これらの体験は金銭的価値以上の満足感をもたらしているようです。

メリット:ポイントからマイルへの高効率変換

マリオットボンヴォイポイントは、航空会社のマイルへの移行レートが非常に優秀だとされています。60,000ポイント以上を一度にマイルに交換する際には、5,000マイルのボーナスマイルが付与されるため、実質的な還元率がさらに向上します。

旅行好きの方にとって、この高効率なマイル変換システムは大きなメリットとなっているようです。「ポイントをマイルに交換することで、年に数回の海外旅行が可能になった」という声も聞かれます。

おすすめポイント:年会費以上の価値を実感できる無料宿泊

年間150万円以上の利用で獲得できる無料宿泊特典は、多くの利用者が年会費以上の価値を感じている大きな利点です。特にプレミアムカードでは50,000ポイントまでのホテルが利用可能で、国内外の高級ホテルに無料で宿泊できる機会が得られます。

「年会費を払ったとしても、無料宿泊だけで元が取れる」という評価が多く、これがカードの最大の魅力の一つとなっているようです。

利点:日常利用でも高還元率

ホテル利用時以外の日常のショッピングでも、一般カードで2%、プレミアムカードで3%という高還元率を維持できるのは大きな利点です。これにより、普段の生活費の支払いでも効率的にポイントを貯めることができます。

マリオットボンヴォイカードの悪い点とデメリット

最大の悪い点:高額な年会費

やはり最も大きなデメリットとして挙げられるのが年会費の高さです。一般的なクレジットカードと比較すると、一般カードでも23,100円、プレミアムカードに至っては49,500円と、かなり高額な部類に入ります。

「クレジットカードの年会費で5万円近くは一般的な感覚からすると高すぎる」という声も多く、この点が導入の障壁となっているケースも少なくないようです。

デメリット:年間利用額のハードルの高さ

無料宿泊特典を獲得するためには年間150万円以上の利用が必要で、これは月平均12.5万円の利用に相当します。この金額をクリアできない場合、カードの最大の魅力である無料宿泊特典を享受できないため、年会費に見合う価値を感じにくくなってしまいます。

「年間150万円以下の利用であれば、他のカードの方がお得かもしれない」という評価もあり、利用額によっては選択肢から外れてしまう可能性があります。

おすすめしない理由:アメリカン・エキスプレスの加盟店の限定性

アメリカン・エキスプレスブランドであるため、海外での利用時に使えない店舗が比較的多いのもデメリットの一つです。VISAやMastercardと比較すると加盟店数が少なく、「海外旅行でこれ一枚では不安」という声も聞かれます。

メインカードとして使用する場合は、サブカードの準備も必要になる場合が多いようです。

欠点:プライオリティパスの非付帯

多くの高級クレジットカードに付帯しているプライオリティパスが、マリオットボンヴォイカードには付帯していません。空港ラウンジの利用については国内の主要空港ラウンジのみの対応となっており、海外での空港ラウンジ利用には別途手配が必要となります。

おすすめしたい方・おすすめできない方

プレミアムカードをおすすめしたい方

年間400万円以上のカード利用が見込める方で、プラチナエリート会員資格を目指している方には、間違いなくプレミアムカードがおすすめです。また、年に数回はマリオット系列のホテルを利用される旅行好きの方にとっても、エリート会員特典の恩恵を十分に受けられるでしょう。

特に出張などでホテル利用が多いビジネスパーソンの方には、客室アップグレードやラウンジアクセスなどの特典が大きな価値をもたらすと考えられます。

一般カードをおすすめしたい方

マリオットボンヴォイカードに興味はあるものの、プレミアムカードの年会費に躊躇している方には、一般カードから始めることをおすすめします。年間150万円程度の利用であれば、一般カードでも十分に年会費以上の価値を感じられる可能性が高いでしょう。

また、マリオット系列ホテルの利用頻度がそれほど高くない方でも、高還元率と無料宿泊特典により満足度の高い体験ができるようです。

おすすめできない方

年間利用額が100万円以下の方や、マリオット系列以外のホテルチェーンを主に利用される方には、正直なところおすすめしにくいのが実情です。また、年会費を抑えたい方や、カード利用額が少ない方には、他の年会費無料カードや低年会費カードの方が適している可能性があります。

海外旅行をほとんどしない方についても、カードの特典を十分に活用できない可能性があるため、慎重に検討することをおすすめします。

トラベルライター”TAKA”独自の考察と分析

これまで多くの旅行系クレジットカードを比較検討してきた私の経験から申し上げると、マリオットボンヴォイカードは確実に「旅行特化型」のクレジットカードとして設計されているように思われます。一般的な汎用性の高いクレジットカードとは明らかに異なるコンセプトで作られており、その点を理解して利用することが重要です。

特に注目すべきは、旧SPGアメリカン・エキスプレス・カードからの移行に伴う変化です。一般カードは旧SPGアメックスと比較してランクダウンした部分もある一方で、プレミアムカードは明らかにランクアップしており、マリオット・インターナショナルとアメリカン・エキスプレスが「真の旅行愛好家」をターゲットにした戦略的な商品設計を行ったことが伺えます。

また、年間400万円という利用額でプラチナエリート会員資格が得られる設定についても、これは明らかに富裕層や頻繁に出張を行うビジネスエグゼクティブをメインターゲットとしていることの表れでしょう。一般的な家庭での年間カード利用額を大きく上回る設定により、真に特典を活用できる層を絞り込んでいるのです。

興味深いのは、ネット上の口コミを分析すると、批判的な意見の多くが「年会費の高さ」に集中している一方で、実際にカードを継続利用している方々からは非常に高い満足度の声が聞かれることです。これは、カードの特典を十分に活用できる層とそうでない層との間に、明確な満足度の差が存在することを示唆しています。

私が特に注目しているのは、マリオットボンヴォイのエコシステム全体における戦略性です。単純にクレジットカードとしての機能だけでなく、世界最大のホテルチェーンの一つであるマリオット・インターナショナルとの連携により、「旅行体験そのもの」を向上させることを目的としたサービス設計となっているのです。

この点において、他の航空会社系カードやホテル系カードと比較しても、マリオットボンヴォイカードは独特のポジションを確立していると考えられます。単なるポイント還元や特典提供ではなく、「ライフスタイルの向上」を目的とした商品として位置づけられているのです。

今後の展望として、デジタル化の進展とともに、カード特典もより個別化・最適化されていく可能性があります。すでにマリオットボンヴォイアプリとの連携により、シームレスなホテル体験が提供されていますが、今後はAIを活用した個別最適化やパーソナライゼーションがさらに進化していくものと予想されます。

最後に、これからマリオットボンヴォイカードの申し込みを検討されている方へのアドバイスとして、まずは自身の年間カード利用額とホテル利用頻度を正確に把握することから始めることをおすすめします。そして、単純な損益計算だけでなく、「体験価値」も含めた総合的な判断を行うことが重要です。なぜなら、このカードの真の価値は、数値では表現できない「特別な旅行体験」にあるからです。

旅行は人生を豊かにする貴重な体験の一つです。マリオットボンヴォイカードは、その体験をより上質なものにするためのツールとして、適切に活用すれば必ずや満足のいく結果をもたらしてくれるでしょう。ただし、そのためには自身のライフスタイルとカードの特性をしっかりと理解し、戦略的に活用することが何より重要なのです。