マリオットボンヴォイについて「改定」とネットでよく検索されている理由はなぜ? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説

旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。

今回は、最近ネット検索で「マリオット ボン ヴォイ アメックス 改定」というキーワードが非常に話題になっている理由について、徹底的にリサーチして真相をお伝えしたいと思います。このキーワードが検索上位に表示されるのは、2025年8月5日にアメリカン・エキスプレスが発表した、マリオット ボンヴォイ・アメリカン・エキスプレス・カードの大幅なサービス改定が原因のようです。

なぜ「マリオット ボン ヴォイ アメックス 改定」が検索されるのか【結論】

ネットで「マリオット ボン ヴォイ アメックス 改定」が検索される最大の理由は、2025年8月5日に発表された衝撃的な年会費値上げと特典条件の大幅変更にあるようです。具体的には、マリオット ボンヴォイ・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの年会費が、これまでの49,500円から一気に82,500円へと約1.67倍に値上げされることが発表されました。

さらに、多くのホテル愛好家が年会費回収の要となっていた無料宿泊特典の取得条件も、年間150万円の決済から400万円へと大幅に引き上げられたことで、「改悪」という声が数多くのSNSやブログで取り上げられているのです。

これらの変更は2025年8月21日以降の新規入会者から適用され、既存会員については2025年10月28日から段階的に新サービスへ移行することが決定されており、多くのカードホルダーが今後の継続について真剣に検討せざるを得ない状況になっているようです。

改定内容の詳細解説

年会費の大幅値上げ

今回の改定で最も注目されているのが、プレミアムカードの年会費が49,500円から82,500円へと33,000円もの大幅値上げとなったことです。これは約67%の値上げ率となり、クレジットカード業界において極めて異例の値上げ幅と言われています。

家族カードについても、2枚目以降の年会費が24,750円から41,250円へと大幅にアップしており、複数枚持ちを検討している方にとっては負担増は避けられない状況のようです。

無料宿泊特典の条件変更

多くのユーザーにとって年会費回収の要となっていた無料宿泊特典の取得条件が、年間決済額150万円から400万円へと2.67倍に引き上げられました。これまでは比較的達成しやすい条件だった150万円が、一般的なサラリーマンには到達困難な400万円となったことで、多くの既存ユーザーから困惑の声があがっているようです。

ただし、無料宿泊券で利用できるホテルの上限は50,000ポイントから75,000ポイントへとアップしており、さらに手持ちポイントを15,000ポイントまで追加することで最大90,000ポイントまでのホテルに宿泊可能になるという改善もあるようです。

ステータス取得条件の厳格化

マリオット ボンヴォイのプラチナエリートステータス取得に必要な年間決済額も、400万円から500万円へと引き上げられました。プラチナエリートステータスは、マリオット系ホテルでの朝食無料、ラウンジアクセス、客室アップグレードなどの特典が受けられる重要な資格ですが、その取得ハードルがさらに高くなったことで、一般利用者には手の届きにくいカードになったという声も多いようです。

ポイント還元率の変更

日常利用における公共料金・税金の決済でのポイント還元率が1.5%から0.5%へと大幅にダウンし、また事業用決済が対象外となるなど、ポイント獲得面でも条件が厳しくなったようです。これまで事業決済でポイントを大量獲得していた個人事業主や法人利用者にとっては、特に大きな影響となっているようです。

良い点・メリット・おすすめポイント

1. 無料宿泊券の価値向上というメリット

今回の改定で注目すべき良い点として、無料宿泊券で利用できるホテルの上限が大幅にアップしたことが挙げられます。従来の50,000ポイントから75,000ポイントまでのホテルに無料で宿泊可能となり、さらに手持ちポイントを合算すれば90,000ポイントまでの高級ホテルにも宿泊できるようになったのです。

これにより、リッツ・カールトンやセントレジスなどの最高級ホテルブランドでの宿泊機会が広がることは、ラグジュアリーホテル愛好家にとって大きなメリットと言えるでしょう。特に、これまで50,000ポイントの制限で諦めていた憧れのホテルに宿泊できる可能性が高まったことは、確実におすすめできるポイントです。

2. 新たなダイニング特典の追加という利点

改定後の新サービスとして、「ダイニングキャッシュバック」特典が新たに追加されることも良い点の一つです。ポケットコンシェルジュを通じた対象レストランの予約で20%のキャッシュバックを受けられるこの特典は、グルメ好きの旅行者にとって魅力的な利点となっているようです。

特に、高級レストランでの食事体験を重視する方にとっては、宿泊だけでなくダイニングシーンでも特別な体験ができることはおすすめしたいポイントです。旅行先での美食体験がより充実することは、トータルでの旅行満足度向上に繋がると考えられます。

3. カード券面デザインの刷新

今回の改定では、カード券面デザインも新しく刷新され、より洗練された高級感のあるデザインになったようです。ステータスカードとしての所有する喜びや満足感が向上することは、カードを日常的に使用する上でのメリットと言えるでしょう。

悪い点・デメリット・おすすめしない点

1. 年会費負担増という大きなデメリット

今回の改定における最も大きな悪い点は、やはり年会費の大幅値上げです。49,500円から82,500円への値上げは33,000円の負担増となり、これは多くの一般ユーザーにとって無視できない金額です。

特に、これまで年間150万円程度の決済で年会費を回収できていた方にとっては、400万円の決済が必要となった現在、コストパフォーマンスの面で大きなデメリットとなっているようです。年間決済額が400万円に到達しない方には、正直なところおすすめしないカードになってしまったと言わざるを得ません。

2. 特典取得条件の厳格化という欠点

無料宿泊特典やプラチナエリートステータスの取得条件が大幅に厳しくなったことも重要な悪い点です。年間400万円以上、プラチナエリートについては500万円以上の決済が必要となったことで、一般的なサラリーマンや主婦の方には現実的ではない条件になってしまったようです。

これまでのように比較的手軽にホテル上級ステータスを獲得できていた利点が失われたことは、多くのユーザーにとって残念な欠点となっています。月額にすると33万円以上の決済が必要となる計算で、これは多くの方にとっておすすめしないレベルの条件と言えるでしょう。

3. ポイント還元率の低下

公共料金・税金決済でのポイント還元率が1.5%から0.5%へと大幅に低下したことも見逃せないデメリットです。また、事業用決済が完全に対象外となったことで、これまで高還元率を活用していた個人事業主の方には特に大きな影響となっているようです。

日常的な固定費支払いでのポイント獲得効率が下がったことは、メインカードとしての魅力を大きく損なう悪い点と言えます。これらの理由から、ポイント還元率を重視する方にはおすすめしないカードになったと言わざるを得ません。

おすすめしたい方

今回の改定後のマリオット ボンヴォイ アメックス プレミアムをおすすめしたいのは、以下のような方々です。

年間500万円以上の高額決済が可能な方には、プラチナエリートステータスの取得と75,000ポイントまでの無料宿泊特典を最大限活用できるため、十分に元を取れる可能性があります。特に、出張費や接待費などで高額な決済機会が多い経営者や役員クラスの方には魅力的なカードと言えるでしょう。

また、年間400万円以上の決済で無料宿泊特典だけでも年会費を回収したい方にとっても、75,000ポイントクラスのホテル(1泊10万円以上相当)に宿泊できることを考慮すれば、コストパフォーマンス的に成り立つ可能性があります。

リッツ・カールトンやセントレジスなどの最高級ホテルでの宿泊を重視する方にとっては、無料宿泊券の上限アップは大きなメリットとなるため、年会費の値上げを受け入れてでも継続する価値があると考えられます。

おすすめできない方

一方で、以下のような方には残念ながらおすすめできないカードになってしまったようです。

年間決済額が400万円に届かない一般的なサラリーマンや主婦の方には、無料宿泊特典を獲得できないため年会費82,500円を回収することが困難になります。特に、これまで年間150万円程度の決済で満足していた方には、大きな負担増となってしまいます。

事業用決済でポイントを大量獲得していた個人事業主の方にとっては、事業決済が対象外となったことで大幅なポイント獲得機会の減少となるため、継続する意味が薄れてしまったと言えるでしょう。

公共料金や税金の支払いでポイント還元率を重視していた方にとっても、1.5%から0.5%への還元率低下は大きなマイナス要因となります。メインカードとしての魅力が大幅に低下したと言わざるを得ません。

トラベルライター”TAKA”独自の考察と提言

今回のマリオット ボンヴォイ アメックス プレミアムの大幅改定を詳細に分析した結果、これは単純な「改悪」という一言では片付けられない、複雑な背景を持った戦略的な変更であると私は考えています。

まず注目すべきは、アメリカン・エキスプレスとマリオット・インターナショナルが目指している顧客層の明確化です。年会費を82,500円に設定し、特典取得条件を大幅に引き上げたことは、「真のラグジュアリー層」にターゲットを絞り込む意図があるものと推測されます。これまでの「比較的手軽にホテル上級ステータスを得られるカード」から、「本物の富裕層向けの真のプレミアムカード」への転換を図っているのではないでしょうか。

この背景には、世界的なインフレーションとホテル業界の構造変化が大きく影響していると考えられます。特に、パンデミック後のリベンジ消費によってラグジュアリーホテルの需要が急激に回復し、従来のポイント制度では採算が合わなくなってきた可能性があります。実際に、マリオット系ホテルの必要ポイント数も年々上昇傾向にあり、リッツ・カールトン日光のように2-3年で必要ポイントが倍増したケースも報告されています。

また、日本市場特有の事情も見逃せません。これまで日本では、比較的低い年会費でアメリカ本国と同等のサービスを提供していましたが、円安の進行や国内ホテル市場の価格上昇を受けて、グローバル基準に合わせる必要性が高まったものと思われます。実際に、アメリカでは既に類似の高年会費カードが存在しており、日本もその水準に合わせる動きと解釈できます。

今回の改定で特に評価したいのは、無料宿泊券の上限を75,000ポイント(手持ち合算で90,000ポイント)まで引き上げたことです。これにより、東京のエディション虎ノ門やコンラッド東京、京都のリッツ・カールトンなど、これまで無料宿泊特典では利用できなかった最高級ホテルにアクセスできるようになりました。1泊15万円を超えるようなホテルに無料で宿泊できる価値を考慮すれば、年会費82,500円は決して高すぎる設定ではないとも言えます。

新たに追加されたダイニングキャッシュバック特典についても、単なるおまけではなく、「総合的なラグジュアリー体験の提供」という明確なコンセプトが感じられます。ホテル滞在だけでなく、そこでの食事体験まで含めてサポートすることで、真の意味でのプレミアムライフスタイルを演出しようとする意図が伺えます。

ただし、今後最も注意深く見守るべきは、マリオット ボンヴォイポイントの価値変動です。現在でも必要ポイント数のインフレが進行している中で、さらなるポイント価値の希薄化が進めば、今回の改定も帳消しになってしまう可能性があります。特に、90,000ポイントクラスのホテルが120,000ポイントや150,000ポイントに引き上げられた場合、無料宿泊特典の実質的価値は大幅に目減りしてしまいます。

私の最終的な結論としては、この改定は確かに多くの一般ユーザーにとって負担増となる「改悪」の側面もありますが、同時に真のホテル愛好家にとってはより価値の高いサービスへの進化とも捉えられます。重要なのは、自分自身の年間決済額と旅行スタイルを冷静に分析し、新しい条件下でも十分な価値を享受できるかどうかを判断することです。

年間500万円以上の決済が可能で、年に数回は最高級ホテルでの宿泊を楽しみたいという方にとっては、むしろこれまで以上に魅力的なカードになったとも言えるでしょう。一方で、年間200-300万円程度の決済で手軽にホテル特典を享受したいという方にとっては、残念ながら別のカードを検討する時期が来たのかもしれません。

今回の改定は、日本のクレジットカード市場における大きな転換点となる可能性があります。今後、他社カードも追随する形で年会費や特典条件の見直しが行われる可能性が高く、「手軽なプレミアム体験」の時代から「真のラグジュアリー」の時代への移行が加速するものと予想されます。

私たち旅行愛好家にとっては、変化への適応と同時に、より賢明なカード選択が求められる時代になったと言えるでしょう。大切なのは、ネット上の「改悪」という声に惑わされることなく、自分自身の旅行スタイルと価値観に合ったカードを冷静に選択することです。そして何より、カードはあくまでも手段であり、素晴らしい旅行体験という目的を見失わないことが最も重要だと私は考えています。