ANAアメリカン・エキスプレス・カード(ANAアメックス)は、数あるクレジットカードの中でも「ANAマイルの貯まりやすさ」と「旅行や出張時の快適な特典サービス」で高い評価を受ける一枚です。しかし、「ANAアメックスにも種類があるけれど、結局どれを選べばいいの?」と迷う方も少なくありません。それぞれのカードが持つ特徴や違い、具体的な特典、その上手な活用法まで、長所・注意点をやさしく丁寧に解説していきます。
目次
- 1 ANAアメリカン・エキスプレス・カードの基本構造と選び方
- 2 ANAアメリカン・エキスプレス・カードの注目すべき特徴
- 3 詳細比較:ANAアメリカン・エキスプレス・カード各種
- 4 ANAアメリカン・エキスプレス・カードを他社ANAカードと比較
- 5 ANAアメリカン・エキスプレス・カードの特典を活かした賢い使い方
- 6 ANAアメリカン・エキスプレス・カードを選ぶときのポイント
- 7 よくある疑問と注目すべきトピック
- 8 数字で見るANAアメリカン・エキスプレス・カードの実力
- 9 実際の活用事例とシミュレーション
- 10 ANAアメリカン・エキスプレス・カードを賢く使うための注意点
- 11 ANAアメリカン・エキスプレス・カードまとめ:何をどう選ぶのがベストか
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの基本構造と選び方
まず、ANAアメリカン・エキスプレス・カードがどんなカードか、その特性を知ることが大切です。大まかには「ANAアメックス(一般)」「ANAアメックス・ゴールド」「ANAアメックス・プレミアム」の3ランクに分かれています。
主なANAアメリカン・エキスプレス・カードのラインナップ
-
ANAアメックス(一般)
初年度年会費:7,700円(税込)
家族カード:2,750円(税込)
基本還元率:100円につき1ポイント -
ANAアメックス・ゴールド
年会費:34,100円(税込)
家族カード:17,050円(税込)
基本還元率:100円につき1ポイント
ポイント有効期限が無期限 -
ANAアメックス・プレミアム
年会費:165,000円(税込)
家族カード:無料(追加可)
特典・サービスはゴールドを大幅に凌駕
このように年会費とサービス内容が段階的にアップする特徴があります。まずはライフスタイルと目的に合わせて「どのランクを選ぶか」から考えていきましょう。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの注目すべき特徴
特典の違いでカードを比較する前に、各ANAアメックスに共通する「強み」を整理しましょう。それぞれのカードに共通するサービスも非常に便利で、特に旅行や出張時に重宝します。
1. ANAマイルの貯まりやすさ
- ポイント還元率は原則1.0%(100円=1ポイント=1マイル相当)
- ANAグループでの利用でボーナスマイル付与
- 年会費・コストパフォーマンスも他社カードと比較して魅力的な水準
2. 旅行時の安心と快適さ
- 全国主要空港のラウンジ無料利用
- 手厚い海外旅行保険と国内旅行保険(利用付帯)
- 旅行や出張の多い方には心強いサービス
3. 入会・継続ボーナスマイル
- 入会時や毎年のカード継続時にボーナスマイルがもらえる
(例:ANAアメックス一般で1,000マイル、ゴールドで2,000マイル)
4. キャンペーンやキャンペーン・ボーナス
- 新規入会や高額利用で大量マイルが獲得できる特典付きキャンペーンあり(例:条件達成で68,000マイル相当)
このように、一般的なクレジットカードよりも「マイルが圧倒的に貯まりやすい」「旅行が快適になる」のがANAアメリカン・エキスプレス・カードの強みと言えます。
詳細比較:ANAアメリカン・エキスプレス・カード各種
ここから、主な3種類のANAアメリカン・エキスプレス・カード(一般・ゴールド・プレミアム)の「特典」「年会費」「おすすめポイント」を、具体的な数字や参加キャンペーンと共に徹底比較していきます。
ANAアメリカン・エキスプレス・カード(一般)
特徴と主な特典
- 年会費:7,700円(税込)
- 継続ボーナスマイル1,000マイル
- 基本還元率1.0%
- 空港ラウンジサービス(本人のみ)
- 旅行保険が付帯
・海外:最高3,000万円(利用付帯)
・国内:最高2,000万円(利用付帯)
活用例
・ANA航空券やANA関連サービスで積極的に利用すれば毎年着実にマイルを獲得
・年会費も比較的低く、旅行回数が少なめな方、まずはマイル生活を始めたい方に最適
注意点
・ポイントのマイル移行コースに別途年会費6,600円が必要(ゴールドは無料)
・家族カードは2,750円/年とリーズナブル
ANAアメリカン・エキスプレス・カード(ゴールド)
特徴と主な特典
- 年会費:34,100円(税込)
- 継続ボーナスマイル2,000マイル
- 基本還元率1.0%
- 空港ラウンジサービス(本人+同伴者1名無料)
- ポイント有効期限が無期限(一般カードは3年)
- 旅行保険が大幅にグレードアップ
・海外:最高5,000万円(利用付帯)
・国内:最高5,000万円(利用付帯) - ボーナスポイントプログラム(フライトボーナス:運賃倍率×25%)
活用例
・出張や家族旅行が多い方におすすめ
・ポイントを長期間貯めてから一気にマイル移行したい方に絶好
・年会費は高いが、マイル移行手数料が無料なので、年間一定額以上利用する場合は費用対効果が抜群
注意点
・家族カードの年会費が17,050円/年とやや高額
・利用しきれないとコストパフォーマンスが低下するので年数回以上の旅行利用を想定して検討
ANAアメリカン・エキスプレス・カード(プレミアム)
特徴と主な特典
- 年会費165,000円(税込)
- 継続ボーナスマイル10,000マイル
- 基本還元率1.5%
- 空港ラウンジサービス(プライオリティパス、同伴者含む)
- 旅行保険が全て最高1億円(利用付帯)
- ANA航空券購入時のポイント3倍
- プレミアムな限定特典(高額ホテル優待など)
活用例
・年間数十回の海外・国内旅行や出張をこなすヘビーユーザー向け
・ANAグループを中心に膨大なカード利用を見込め、プレミアムなサービスに価値を感じる方にマッチ
・家族カードが無料である点も、頻繁な家族旅行があるファミリーに最適
注意点
・年会費が非常に高額なため、利用頻度と特典享受のバランスを要確認
・特典はほかのANAアメックスでは得難いものだが、相応の利用実績が求められる
ANAアメリカン・エキスプレス・カードを他社ANAカードと比較
多くの方が「ANAアメリカン・エキスプレス・カードとVISAやJCBのANA提携カードの違い」も気になるはずです。
年会費・マイル還元率比較表
カード名 | 年会費(税込) | 家族会員年会費 | 入会・継続マイル | マイル獲得率(ショッピング時) | 搭乗ボーナスマイル |
---|---|---|---|---|---|
ANAアメックス(一般) | 7,700 | 2,750 | 1,000 | 100円=1ポイント | 10% |
ANAアメックスゴールド | 34,100 | 17,050 | 2,000 | 100円=1ポイント | 25% |
ANA VISAワイドカード | 7,975 | 1,650 | 2,000 | 200円=1ポイント(1マイル) | 25% |
ANA JCBワイドカード | 7,975 | 1,650 | 2,000 | 1,000円=5ポイント(5マイル) | 25% |
ここで注目すべきはANAアメックスの還元率が1%と高い水準にあり、ANAグループ利用時のフライトボーナスもゴールドカード以上で強力になる点です。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの特典を活かした賢い使い方
1. ANAマイルを最大限に獲得する方法
- カード入会時やキャンペーン利用で一気に大量マイルを獲得(ANAアメックスゴールドは、キャンペーン次第で最大68,000マイル超が狙える)
- 日常の買い物、公共料金、ネットショッピングもANAアメックスで統一して利用
- 飛行機に乗る機会が少ない場合でも、家族の生活費決済でマイルを細かく積み上げ
- ゴールドカード以上ならポイント失効の心配がなく、長期的なマイル目標も立てやすい
2. 空港ラウンジのフル活用
- 飛行機に乗る前にラウンジでリラックスできるため、旅の快適度が大きく向上
- ゴールドカード以上なら同伴者1名(プレミアムは同伴者複数)も無料になるため、家族や友人との旅行で役立つ
3. 旅行保険とトラベルサポート
- 万一のときの保険料が充実しているので、カードで旅行代金を一部でも決済しておくと安心
- ゴールドカード以上は手荷物無料宅配サービスや空港送迎など、追加トラベルサポートも盛りだくさん
ANAアメリカン・エキスプレス・カードを選ぶときのポイント
1. 年間利用額と年会費のバランス
- 年会費7,700円:旅行は数回+日常生活の決済中心 → 一般カードで十分
- 年会費34,100円:出張や旅行頻度が高く、家族利用や多様な特典を活用したい → ゴールドカードがおすすめ
- 年会費165,000円:プライベート・ビジネス両面でプレミアムサービス重視 → プレミアムカードを検討
2. ポイント・マイルの使い道
- 「マイルはすぐに使いたい」vs「長期間じっくり貯めたい」
→ ゴールド以上ならポイント無期限で計画的な利用ができる - 「家族でマイルを活用したい」「複数人で旅行に行きたい」
→ 同伴者特典の有無や家族カードのコスパに注視
3. 付帯サービスへのこだわり
- 空港ラウンジ、保険、手荷物宅配など旅行要素の充実度で選ぶ
- ゴールド、プレミアムはANA独自イベントや限定招待のチャンスも増える
よくある疑問と注目すべきトピック
Q1.「ANAアメックス」は他のアメックスカードやANAカードより本当にお得?
- ANAアメックスは「ANAマイルの貯まりやすさと特典のバランス」に秀でている
- 日々の生活費を集中させれば平均的な家庭でも年間数万マイル獲得も難しくない
- 他ブランドのANAカードよりマイル還元率と空港サービスで優位性
Q2. 審査や発行スピードは?
- ANAアメックスは「審査基準がやや高め」とされる傾向があるが、幅広い年齢層・職業が対象
- 発行までは1~3週間程度が一般的
Q3. 他社提携アメックスカードとの違い
- アメックスブランドの中でも「ANAマイル専用で最適化された設計」で使い勝手が良い
- セゾンアメックスやホテル提携カードとは得られるマイルや特典が大きく異なるためANA利用者はやはりANAアメックスが本命
数字で見るANAアメリカン・エキスプレス・カードの実力
- ANAアメックスゴールド:最大68,000マイル相当の入会キャンペーン達成例あり
- ANAアメックス:毎年1,000マイルのボーナス、100円=1マイルの高還元で10万円利用時1,000マイル
- ANAアメックスプレミアム:家族カード無料・継続ボーナス10,000マイル、最高1.5%還元というトップクラスの高効率
実際の活用事例とシミュレーション
ケース1:年2回の家族旅行+日常利用の場合(一般カード想定)
- 家族3名で年2回の国内旅行
- 日常の買い物で年間120万円のカード決済
- 120万円×1%=12,000ポイント(約12,000マイル)+2,000マイル(継続&入会)
- 合計14,000マイル超で翌年国内線往復航空券を十分カバー
ケース2:毎月の出張+プライベート1回海外旅行(ゴールドカード想定)
- 年間カード利用額300万円
- 国内外ラウンジ月1回利用:約12回
- ANA航空券の購入ボーナス、ラウンジ、緊急保険利用など年間十数万円の付帯価値
- 年会費以上のリターンが実感できる
ANAアメリカン・エキスプレス・カードを賢く使うための注意点
- 付帯サービスや保険を確実に利用するには、「旅行代金」を必ずANAアメックスで一部でも決済することが条件
- ポイント移行時やマイル交換時の細かいレートや注意点を公式サイト・利用規約で事前に確認
- 「ANAアメックスゴールド」はポイント移行手数料無料かつポイント無期限が強いメリット
ANAアメリカン・エキスプレス・カードまとめ:何をどう選ぶのがベストか
- まずは自分の「旅行頻度」や「カード利用額」による費用対効果を考慮
- 一般カードは「年会費の抑制」「初心者・ライトユーザー向き」
- ゴールドカードは「本格的なマイラー」「出張や家族旅行を重視する中・重度ユーザー向き」
- プレミアムカードは「ビジネス・プライベートともに最上級サービスを求める最上位層向き」
- どのANAアメリカン・エキスプレス・カードもANAマイルが貯めやすく、旅を豊かにするたくさんの特典を備えているので、ライフスタイルにあわせて賢く選択・活用することが「最大のリターン」を生むカギとなります
あなたにとって最適なANAアメリカン・エキスプレス・カード選びに、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。旅行の計画がより心躍るものになりますように、やさしく賢くマイル生活を楽しんでください。