JALカードとANAカードは、日本を代表する二大航空会社のクレジットカードとして、多くの旅行者やポイント愛好者から高い人気を誇っています。しかし、それぞれのカードには年会費・還元率・特典内容・マイルの使いやすさ・ラウンジ利用・ステータス取得条件など、多くの違いがあるため、「どちらを選ぶべきか」で悩む方が後を絶ちません。この記事では、JALカード ANAカードの主な特徴やメリット・デメリットを総合的に比較し、それぞれのカードがどのような人におすすめか、また賢い選び方のポイントを詳しく解説します。
目次
- 1 JALカード ANAカードの基本情報とカード種類
- 2 JALカード ANAカードの年会費と維持費
- 3 JALカード ANAカードのマイルの貯めやすさ
- 4 JALカード ANAカードの入会&搭乗特典ボーナスマイル
- 5 JALカード ANAカードのフライト時のマイル積算率(搭乗ボーナス)
- 6 JALカード ANAカードのマイルの使い道と特典航空券の違い
- 7 JALカード ANAカードのマイル有効期限と管理方法
- 8 JALカード ANAカードのラウンジ特典と優待サービス
- 9 JALカード ANAカードの付帯保険とセキュリティ
- 10 JALカード ANAカードのキャンペーン・割引・優待
- 11 JALカード ANAカードのステータス修行・上級会員の違い
- 12 JALカード ANAカードのおすすめ選び方と向いている人
- 13 JALカード ANAカードのよくある質問
- 14 まとめ:JALカード ANAカードを選ぶ前に知っておくべき最重要ポイント
JALカード ANAカードの基本情報とカード種類
JALカードとANAカードは、それぞれの航空会社のマイルを貯めたり特典航空券と交換したりできる提携クレジットカードです。JALカードは日本航空(JAL)、ANAカードは全日本空輸(ANA)と提携し、三菱UFJニコス・三井住友カード・JCB・アメリカン・エキスプレスなど複数のカードブランドから発行されています。
発行されているカードの種類は以下の通りです。
JALカード
- 普通カード
- CLUB-Aカード
- CLUB-Aゴールドカード
- プラチナカード
ANAカード
- 一般カード
- ワイドカード
- ワイドゴールドカード
- プレミアムカード
それぞれのブランドにJCBやVISA/Mastercard、アメックスなどがあります。特典やサービス内容、年会費がカードの種類や発行元によって異なります。
JALカード ANAカードの年会費と維持費
JALカード ANAカードの年会費は、エントリーモデルでほぼ同額です。いずれも初年度無料・2年目以降2,200円(税込)が一般的な設定となっています。より上位ランクのカードでは年会費がアップします。
カード種類 | JALカード 年会費 | ANAカード 年会費 |
---|---|---|
一般/普通 | 2,200円(初年度無料) | 2,200円(初年度無料) |
ゴールド | 17,600円 | 15,400円~ |
プラチナ | 34,100円 | 88,000円(ANAアメックス)など |
たとえば、ANAの「ワイドゴールドカード」は年会費が15,400円(税込)、ワイドカードは7,975円(税込)です。JALの「CLUB-Aゴールドカード」は17,600円(税込)、CLUB-Aカードは11,000円(税込)となっています。
JALカード ANAカードのマイルの貯めやすさ
JALカード ANAカードともにショッピングや航空券購入などでマイルが貯まるしくみになっています。マイル還元率やマイル加算方法には次の特徴があります。
ショッピング時のマイル付与率
- JALカード
- ショッピングマイル・プレミアム(年会費4,400円)未加入時:200円=1マイル
- プレミアム加入時:100円=1マイル
- 特約店利用ならマイル還元率2倍
- ANAカード
- 5マイルコース(標準):200円=1マイル
- 10マイルコース(年会費6,600円):100円=1マイル
- ゴールドカード以上は加算率が高くなる場合あり
加入コースやカードランクによってマイル付与率が大きく異なるため、ご自身の利用額や利用スタイルに合わせた選択が必要です。
JALカード ANAカードの入会&搭乗特典ボーナスマイル
入会時や、毎年初回搭乗時にボーナスマイルがプレゼントされる仕組みも魅力です。
-
JALカード
- 入会後初回搭乗時:1,000マイル(普通カード)、2,000マイル(CLUB-A)
- 毎年初回搭乗時:1,000マイル(普通カード)、2,000マイル(CLUB-A)
-
ANAカード
- 入会後初回搭乗時:1,000マイル(一般カード)、2,000マイル(ワイドカード等)
- 毎年初回搭乗時:1,000マイル(一般カード)、2,000マイル(ワイドカード等)
JALカード ANAカードのフライト時のマイル積算率(搭乗ボーナス)
航空会社独自の「搭乗ボーナスマイル」もあります。フライト区間マイルに対して、JALカード ANAカードともに割合(%)で加算が行われます。
- JALカード(普通カード):10%
- ANAカード(一般カード):10%
- ANAワイドカード:25%
- JAL CLUB-Aカード:25%
これにより長距離フライトや頻繁に搭乗する方は、ワイドカードやCLUB-Aなど上位カードほどマイルが貯まりやすくなります。
JALカード ANAカードのマイルの使い道と特典航空券の違い
貯めたマイルの利用方法もカード選びの大きなポイントです。主に次のような使い道があります。
- 特典航空券への交換(JAL/ANA便、および提携航空会社便)
- 座席アップグレード
- ホテルやショッピング利用
- 他社ポイントへの交換
特典航空券の必要マイル数
基本的にJAL ANAともに「距離」「混雑時期(シーズン)」によって必要マイル数が異なります。2025年現在、例えば東京〜札幌の国内線特典航空券(普通席/往復)は、通常時で12,000マイル前後が目安となっています。国際線についても、エコノミーで日本=ハワイ間は往復40,000マイル前後など。必要マイル数や対象路線は毎年見直しやキャンペーンが行われることも多いので、公式サイトでの最新情報の確認が重要です。
- JALカード
- JALの便(一部はワンワールド提携航空会社も)で特典航空券への交換が可能。
- ANAカード
- ANA便およびスターアライアンス加盟航空会社への特典交換が可能。
JALカード ANAカードのマイル有効期限と管理方法
- JALカード マイル有効期限:36か月(3年)
- ANAカード マイル有効期限:36か月(3年)
JALカード ANAカードともに基本的な有効期限は3年間。ただしキャンペーンやカード種別・ステータス条件で延長される場合もあります。計画的な利用が大切です。
JALカード ANAカードのラウンジ特典と優待サービス
上位カード会員には国内外の空港ラウンジが利用できる特典もあります。
- JALカード ゴールド以上またはANAカード ゴールド以上:国内主要空港ラウンジや一部の海外空港ラウンジを無料利用可能
- プライオリティ・パスやラウンジ・キーなど、世界のVIPラウンジを使えるカードタイプもあり(主にプラチナクラス)
空港ラウンジは、フライト前のひとときに軽食やドリンク、無料Wi-Fi等が利用できる快適なサービスです。出張や旅行で空港利用が多い方には大きなメリットとなるでしょう。
JALカード ANAカードの付帯保険とセキュリティ
旅行保険も、JALカード ANAカードで大きな安心材料です。
- 海外旅行傷害保険:一般カードは最高1,000~2,000万円程度、ゴールド以上なら最高5,000万円以上が付帯
- 国内旅行傷害保険:同上。条件や金額はカードランクによる
- ショッピング保険:一定期間内の盗難・損害・破損に対して補償
- カードにより航空便遅延保険などが追加
ふだんの買い物や旅行時にもリスクをカバーできます。カード付帯の保険内容はブランドごとに若干異なりますので、申込時にしっかり確認しましょう。
JALカード ANAカードのキャンペーン・割引・優待
JALカード ANAカードどちらも、時期ごとに多彩な入会キャンペーンを実施しています。たとえば「入会+〇万円利用で10,000マイルプレゼント」など。
また、「提携店舗」での特別割引・ポイントアップ・付帯サービスなども非常に豊富です。
- JAL特約店・ANAカードマイルプラス加盟店でのショッピング
- グルメ・宿泊施設優待
- 専用の旅行予約窓口や専用デスク
- 一部カードでは海外旅行時のWi-Fiレンタルや宅配サービスなど
JALカード ANAカードともに、旅行好きの方の生活を幅広くサポートする優待が多い点が特徴です。
JALカード ANAカードのステータス修行・上級会員の違い
「JGC(JAL GLOBAL CLUB)」および「SFC(Super Flyers Card)」と呼ばれる上級会員資格は、JALカード・ANAカードの最大の差別化ポイントともいえます。
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JALカード:JGC修行
- 指定条件を満たすと「JALグローバルクラブ」に入会できる
- 入会後はJGC専用カードへ切替。以降は所定カード年会費とJGC年会費で永年JGC特典が利用可能
- ワンワールド加盟航空会社の優先搭乗やラウンジ利用が可能
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ANAカード:SFC修行
- プラチナサービス条件達成後、ANAスーパーフライヤーズカード入会でSFC特典を維持できる
- スターアライアンスゴールド特典を無期限で維持。世界各地の空港ラウンジ利用や優先搭乗など多彩な特典
SFCまたはJGC会員は一度取得すれば半永久的に上級会員ステータスを維持でき、「頻繁に飛行機に乗る・ビジネスや海外旅行が多い方」には憧れのサービスとなっています。
JALカード ANAカードのおすすめ選び方と向いている人
どちらが自分に向いているかを判断する際は、以下の5つの観点がとても重要です。
1. よく利用する路線・航空会社
- JAL便が中心ならJALカード、ANA便が中心ならANAカードがマイルも貯まりやすく実用的です。
2. マイルのためやすさ
- 普段の買い物や光熱費の支払いもカード決済する方は、「マイル還元率」「特約店」優遇が大事です。
- 年会費加算が気にならないならプレミアム/ゴールドクラスがおすすめ。
3. マイルの使いやすさ・特典内容
- JALカードはワンワールドを活かせます。ANAカードはスターアライアンス21社以上で世界各地に強みがあります。
4. 付帯サービス・優待
- ラウンジや付帯保険、ショッピング保険、ステータス修行など自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
5. 上級会員取得を目指すかどうか
- JGCやSFCを取得し「一生上級会員」でいたい場合は、それぞれのルートや必要条件、サービス内容の違いも比較しましょう。
JALカード ANAカードのよくある質問
Q:JALカード ANAカード、2枚持ちのメリットは?
A:両方持つことで「マイルのたまりやすさ」「利用可能な航空会社の幅」「割引やキャンペーン」を最大限活用できます。ただし年会費や使いこなし方、マイル有効期限管理が複雑になるため、ご自身の旅行スタイルや利用頻度に合わせて判断しましょう。
Q:家族カード・家族特典はどう?
A:JALカード ANAカードともに家族カード発行可。家族全員でマイルを合算したり、家族専用特典航空券(JALの「おともdeマイル」等)などファミリーにも適したサービスがあります。
Q:マイル移行・他ポイントとの連携は?
A:共にグループカードのポイントプログラム(例:JALカードの「JALポイント」、ANAカードの「ANA SKYコイン」)を活用可能です。またdポイント、楽天ポイント等への間接移行対応カードもあり。
まとめ:JALカード ANAカードを選ぶ前に知っておくべき最重要ポイント
- JALカード ANAカード選びは、「どちらをよく利用するか」を基準に考えるのが王道です。
- 年会費・マイル還元率・特典・ラウンジ・付帯保険など、それぞれの違いを理解し、「自分に本当に必要なサービスは何か」を見極めてください。
- 上級ステータス修行を目指す方には「JGC」「SFC」比較が極めて重要です。中級~上級カードは特典航空券の取得のしやすさも変わってきます。
- 必要に応じて両方持ちも検討可能ですが、管理が複雑になるため、まずはどちらか1枚をメインカードとして使いながら、ご自身の生活スタイルや旅行プランに最適なカード構成を見つけてください。
JALカード ANAカードは、旅行好きから日常使いの方まで、それぞれのニーズに応えることができる大変便利なクレジットカードです。本記事で紹介した選び方のポイントを参考に、ご自身の価値観・ライフスタイルに合った最適な1枚を、じっくり検討してみてはいかがでしょうか。