2025年のマリオットバケーションクラブで泊まれる日本のホテル一覧について、HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説
旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。
今回のテーマは、2025年版のマリオットバケーションクラブで利用できる日本国内のホテル一覧についてです。タイムシェア型のバケーション・オーナーシップ制度として知られるマリオットバケーションクラブですが、一体どのような日本のホテルで宿泊できるのか、実際の利用者の口コミや評判はどうなのか、詳しく調査してまいりました。
2025年マリオットバケーションクラブ対象ホテルの結論
結論から申し上げますと、2025年現在、マリオットバケーションクラブの「バケーション・エクスペリエンス」プログラムで利用できる日本国内のホテルは15ヶ所となっています。これらの施設は、北海道から沖縄まで日本全国に分布しており、リゾート地から都市部まで幅広いタイプのホテルが含まれているようです。
ただし、注意していただきたいのは、これらのホテルの中には利用期間に制限があるものも存在するということです。具体的には、シェラトングランドホテル広島が2025年3月末までの利用となっているようです。
2025年対象ホテル全15施設の詳細リスト
北海道・東北エリア(2施設)
フェアフィールド・バイ・マリオット 札幌は、北海道の玄関口である札幌市に位置する比較的新しいブランドのホテルです。フェアフィールドブランドは、マリオットの中でもカジュアルなセレクトサービスホテルとして位置づけられており、コストパフォーマンスに優れた宿泊体験を提供しているようです。
ウェスティンホテル仙台は、東北地方を代表する高級ホテルブランドとして知られています。ウェスティンブランドは、マリオット・インターナショナルの中でもプレミアムなカテゴリーに属しており、上質なサービスと洗練された客室が特徴と言われています。
関東・甲信越エリア(5施設)
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルは、東京ディズニーリゾート®のパートナーホテルとしても有名な施設です。ファミリー層に特に人気が高く、東京ディズニーランド®や東京ディズニーシー®へのアクセスも良好であることから、バケーションクラブ利用者にとって魅力的な選択肢の一つと考えられます。
東京 マリオットホテルは、品川区に位置する都市型のラグジュアリーホテルです。JR品川駅からのアクセスも良く、ビジネス利用からレジャー利用まで幅広いニーズに対応していると言われています。
富士マリオットホテル山中湖は、富士五湖の一つである山中湖畔に佇むリゾートホテルです。雄大な富士山の景観を楽しめることで知られており、温泉施設も併設されているようです。自然豊かな環境でのリフレッシュを求める利用者にとって、特に魅力的な施設と考えられます。
伊豆マリオットホテル修善寺も温泉地に位置するリゾートホテルで、修善寺温泉の恩恵を受けられる立地にあります。伊豆半島の豊かな自然環境の中で、ゆったりとした時間を過ごせる施設として人気があるようです。
軽井沢 マリオットホテルは、避暑地として古くから愛されている軽井沢に位置するリゾートホテルです。春から秋にかけては涼しい気候を楽しめ、冬にはスキーリゾートとしても利用可能な立地にあると言われています。
北陸・中部エリア(2施設)
コートヤード・バイ・マリオット 白馬は、長野県の白馬村に位置するスキーリゾートホテルです。冬季にはスキーやスノーボードを楽しめるほか、夏季にはハイキングや山岳アクティビティの拠点としても活用できるようです。
琵琶湖マリオットホテルは、日本最大の湖である琵琶湖畔に建つリゾートホテルです。湖の絶景を望める客室や、ゴルフコースも併設されていることから、多様なレクリエーションを楽しめる施設として評価されているようです。
関西エリア(2施設)
JWマリオット・ホテル奈良は、マリオットの最高級ブランドの一つであるJWマリオットブランドのホテルです。奈良の古都の魅力を感じながら、最上級のホスピタリティを体験できる施設として位置づけられています。
コートヤード・バイ・マリオット 新大阪ステーションは、新大阪駅からのアクセスが良好な都市型ホテルです。関西エリアでの観光や出張の拠点として利便性が高いと言われています。
中国・九州・沖縄エリア(4施設)
シェラトングランドホテル広島は、2025年3月末までの利用期間となっており、その後の対象リストからは外れる予定のようです。広島市の中心部に位置し、平和記念公園や宮島などの観光地へのアクセスも良好な立地にあります。
シェラトン沖縄サンマリーナリゾートは、沖縄本島の西海岸に位置するビーチリゾートホテルです。エメラルドグリーンの海を望むロケーションで、マリンアクティビティも充実していると言われています。沖縄での南国リゾート体験を求める利用者にとって魅力的な選択肢となっているようです。
シェラトン鹿児島は、鹿児島市の中心部に位置する都市型ホテルです。桜島の景観も楽しめる立地にあり、九州南部の観光拠点として活用できるようです。
長崎マリオットホテルは、長崎市に位置するホテルで、長崎港や稲佐山などの観光スポットへのアクセスも良好な立地にあると言われています。
マリオットバケーションクラブの仕組みとメリット
バケーション・エクスペリエンスプログラムの特徴
マリオットバケーションクラブのメリットとして最も注目すべきは、通常のホテル宿泊とは異なる「ホームアウェイフロムホーム」的な体験ができることです。多くの施設ではフルキッチン付きのコンドミニアムスタイルの客室が用意されており、長期滞在にも適した設備が整っているようです。
特に利点として挙げられるのは、家族旅行での宿泊において、通常のホテル客室よりも広いスペースを確保できることです。リビングエリア、ダイニングエリア、そして複数のベッドルームを備えた客室タイプも多く、大人数での旅行や複数世代での旅行において大きなアドバンテージがあると言われています。
また、洗濯機や乾燥機などの設備も完備されている施設が多く、長期滞在時の利便性も高いようです。これにより、荷物を最小限に抑えた旅行が可能になり、特に海外旅行時などでその恩恵を感じられるという声も聞かれます。
ポイントシステムの柔軟性
マリオットバケーションクラブでは、「アバウンドポイント」というポイントシステムを採用しており、このポイントの使い方におすすめできる柔軟性があります。利用者の旅行スタイルや予定に応じて、滞在日数や客室タイプを調整できるシステムとなっているようです。
例えば、繁忙期には少ない日数で高グレードな客室を利用し、オフシーズンには長期間の滞在を楽しむといった使い分けが可能だと言われています。これにより、年間を通じて効率的にポイントを活用できるという特徴があります。
利用者の実際の口コミと評判分析
満足度の高い評価ポイント
実際の利用者からの評価を調査したところ、満足度の高いポイントとして以下のような声が多く聞かれます。
施設クオリティの高さについては、「ホテルとしては、国内含めいろいろ行きましたが、ヒルトンよりはずっといいし、レストランで外れたことはないです。部屋のクオリティは悪くないです」という評価もあり、マリオットブランドならではの品質の安定性が評価されているようです。
家族旅行での利便性も高く評価されており、「広々とした部屋、キッチン設備、洗濯機完備」といった設備面での充実度が、特にファミリー層から支持されているようです。通常のホテル宿泊では味わえない、自宅のような快適性を旅先でも体験できることが良い点として挙げられています。
体験宿泊プログラムでの評価
マリオットバケーションクラブでは、購入検討者向けの体験宿泊プログラムも実施されており、このプログラムを利用した方からは概ね好評な声が聞かれます。「プーケットでの4泊5日の体験を選択し、リゾート内でのんびりしながら、大好きなローカルフードを楽しむ事ができ大満足なホテルステイを過ごす事ができました」という体験談も報告されています。
体験宿泊を通じて実際のサービス内容を確認できることで、購入前の不安を解消できることもメリットの一つと考えられます。
注意すべきデメリットと課題
費用対効果への懸念
一方で、マリオットバケーションクラブには注意すべきデメリットも存在します。最も多く指摘されるのは、初期費用と年間維持費の高さです。「初期費用や年間維持費の高さに対する不満の声が目立ちます」という調査結果もあり、欠点として費用面での負担が挙げられています。
特に問題となるのは、「利用頻度が低い場合やポイントを使い切れない場合、コストパフォーマンスの面で後悔する」というケースです。年間の旅行頻度が少ない方や、決まった時期にしか旅行できない方にとっては、投資に見合った価値を得られない可能性があります。
利用制約と予約の難しさ
また、「年会費が払えなくなるリスクを指摘」する声もあり、長期的な経済状況の変化に対する不安を感じている利用者もいるようです。タイムシェア型のシステムの性質上、一度購入すると継続的な費用負担が発生することがおすすめしない理由として挙げられることもあります。
人気の高いホテルや繁忙期の予約については、「重大な落とし穴」という表現で注意を呼びかける情報もあり、希望する日程や施設での宿泊が必ずしも保証されないという制約があることも理解しておく必要があるでしょう。
2025年の変更点と今後の展望
対象ホテルリストの更新状況
2025年版の対象ホテルリストを見ると、前年と比較して「昨年と同じラインナップです」という状況になっており、大きな変更はないようです。ただし、シェラトングランドホテル広島の利用期間が限定されていることから、今後のリスト更新では変動がある可能性も考えられます。
マリオット・インターナショナル全体としては、日本国内での新規ホテル開業も続いており、「JWマリオット・ホテル東京」の2025年10月開業予定など、今後のバケーションクラブ対象ホテル拡大の可能性もあります。
新ブランドホテルの動向
日本国内のマリオット系列ホテルは「約94ヶ所」に達しており、多様なブランドが展開されています。今後、バケーション・エクスペリエンスプログラムの対象となる可能性のある新規開業ホテルも複数予定されているようです。
「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」の2025年8月開業なども含め、都市部での新規開業が続いていることから、バケーションクラブ利用者にとっても選択肢の幅が広がることが期待されます。
おすすめしたい利用者層
メリットを最大化できる方々
マリオットバケーションクラブをおすすめしたいのは、以下のような特徴を持つ方々です。
年間複数回の旅行を計画している方にとっては、通常のホテル宿泊よりもコストパフォーマンスの利点を感じられる可能性があります。特に、家族やグループでの旅行が多い方には、広い客室スペースや充実した設備のメリットが顕著に現れるでしょう。
長期滞在を好む方にも適しているようです。フルキッチンや洗濯設備があることで、1週間以上の滞在でも快適に過ごせることが良い点として挙げられます。
マリオットブランドに強い信頼を置いている方であれば、品質の安定性や世界的なサービススタンダードの恩恵を受けられると考えられます。
注意が必要な利用者層
一方で、おすすめできないのは以下のような方々です。
年間の旅行回数が限られている方や、予算を重視する方にとっては、初期費用と年間維持費の負担が重すぎる可能性があります。これらの悪い点を十分に検討する必要があるでしょう。
旅行の予定が不規則な方や、短期間の出張が中心の方にとっては、タイムシェアシステムの制約がデメリットとなる場合があります。
経済状況の変動リスクがある方については、長期的な費用負担への懸念から慎重な検討が必要と考えられます。
トラベルライターTAKAの独自考察と提言
これまでの調査結果を踏まえ、私なりの見解をお伝えしたいと思います。
マリオットバケーションクラブという仕組みは、確かに従来のホテル宿泊とは異なる価値提案をしていることは間違いありません。特に、2025年現在の対象ホテル15施設を見渡すと、北海道から沖縄まで日本全国の魅力的な立地に展開されており、多様な旅行スタイルに対応できる可能性を秘めています。
しかし、私が最も重要だと考えるのは、「本当に自分の旅行スタイルに合っているか」という根本的な問題です。日本人の旅行パターンを長年観察してきた経験から申し上げると、多くの方は年間2〜3回程度の国内旅行と、1回程度の海外旅行というパターンが一般的です。このような頻度でのご利用であれば、バケーションクラブの投資効果を十分に享受するのは難しいかもしれません。
一方で、近年のワーケーションブームや長期滞在型の旅行スタイルの普及を考えると、フルキッチン付きの宿泊施設への需要は確実に高まっています。特に、軽井沢マリオットホテルや富士マリオットホテル山中湖のような自然豊かな立地の施設では、1週間以上の滞在でその真価を発揮するでしょう。
また、三世代での家族旅行が増加している現在の日本の旅行市場において、通常のホテル客室では手狭になりがちな状況を、バケーションクラブの広いスペースが解決してくれる可能性があります。シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルでのディズニーリゾート滞在や、シェラトン沖縄サンマリーナリゾートでの南国リゾート体験などは、まさにファミリー向けのメリットを最大化できるシーンと言えるでしょう。
ただし、私が特に懸念するのは、日本国内の対象ホテル数の限定性です。15施設という数は、日本全国をカバーするには決して十分とは言えません。特に、東海地方や四国地方には対象ホテルが存在しないため、これらの地域在住の方や、これらの地域への旅行を計画している方にとっては利便性に欠ける面があります。
今後の展望として注目しているのは、マリオット・インターナショナルの日本市場への積極的な投資姿勢です。JWマリオット・ホテル東京の開業をはじめ、各地での新規ホテル開業が相次いでいることから、バケーション・エクスペリエンスプログラムの対象ホテルも段階的に拡大される可能性があります。
最終的に、マリオットバケーションクラブは「旅行を生活の重要な一部として位置づけている方」「質の高い宿泊体験に価値を見出す方」「長期的な視点で旅行投資を考えられる方」にとっては、検討に値するプログラムだと思います。
しかし、単純に「お得だから」という理由での加入は避けるべきでしょう。体験宿泊プログラムなどを積極的に活用し、実際の利用感覚を確認した上で、慎重な判断をされることを強くお勧めいたします。
旅は人生を豊かにする素晴らしい体験です。そのための投資として、マリオットバケーションクラブが本当に価値あるものかどうか、皆様ご自身の旅行スタイルと照らし合わせて、じっくりとご検討いただければと思います。