くじら倶楽部のヒルトンタイムシェア物件の購入・売却サービスがネットでよく検索されている理由はなぜ? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説
旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。
今回は、ハワイのタイムシェア物件専門の不動産仲介会社として知られる「くじら倶楽部」において、ヒルトンのタイムシェア物件を購入したり売却したりする際の具体的な手順について、詳しく解説させていただきます。タイムシェアという少し特殊な不動産投資について、多くの旅行愛好家の方が関心を寄せているものの、その取引プロセスについては不明な点が多いのが現状のようです。
結論:くじら倶楽部でのヒルトン取引は段階的かつ透明性の高いプロセス
まず結論から申し上げますと、くじら倶楽部でヒルトンのタイムシェア物件を購入・売却する手順は、非常に体系化されており、初心者の方でも安心して取り組めるシステムが構築されているようです。
購入の場合は、物件相談から始まり、申込書の送付、合意・成約、頭金の入金と契約書の締結、そして最終的な移転登記まで、5つのステップで進行します。特にヒルトンの場合、2024年からは公証手続きが原則不要となり、手続きがより簡素化されているようです。
売却の場合も同様に、資料請求から始まり、概算見積りと売却申し込み、売却同意書への署名、物件詳細の確認、そして物件の売り出し開始まで、5つのステップで構成されています。
これらのプロセスは、20年以上のタイムシェア業界での経験を持つ専門家チームによってサポートされており、日本人オーナーの方々にとって心強いパートナーとなっているようです。
ヒルトンタイムシェア購入の詳細手順
第1ステップ:物件相談とニーズの整理
まず最初に行うのが、ご自身のハワイ滞在スタイルや予算に合った物件の相談です。この段階では、希望する物件番号が既に決まっている場合はその旨を、まだ決まっていない場合は物件タイプや価格帯を伝えることになります。
くじら倶楽部では、お客様の過去のハワイでの過ごし方や滞在方法などを詳しくヒアリングし、それぞれのライフスタイルに最適な物件を提案してくれるようです。例えば、4世代8人の大家族での利用を考えている場合と、夫婦2人でのロマンチックな滞在を重視する場合では、推奨される物件タイプが大きく異なってくるのは当然のことでしょう。
この相談プロセスでは、メールや電話での丁寧なご案内が行われ、タイムシェアの基本的な仕組みから、ヒルトンタイムシェアならではの3つの予約方法(ホームウィーク予約、クラブ予約、オープンシーズン予約)についても詳しく説明してもらえるようです。
第2ステップ:購入申込書の提出
物件の選定が完了したら、次は購入申込書をメール添付またはFAXで送付することになります。この書面での購入価格申込みは、売り手への連絡を行うために必須となっているようです。
申込書には、希望する購入価格を明記する必要がありますが、この価格設定については、くじら倶楽部の豊富な取引実績に基づいたアドバイスを受けることができるようです。リセール市場では価格交渉が一般的であり、最初の申込み価格から最終成約価格まで調整が行われることも多いと言われています。
第3ステップ:合意・成約プロセス
売り手が売却に合意した時点で、正式に売買の成約となります。ただし、購入を申し込んでも必ずしも合意に至るとは限らず、この点がタイムシェアリセール市場の特徴の一つでもあるようです。
成約が決まると、次の正式な契約手続きへと進むことになりますが、この段階で具体的な手続きスケジュールや必要書類について詳しい説明が行われるようです。
第4ステップ:頭金の入金と契約書の締結
成約後は、頭金として通常$1,000(ケースによっては物件価格の10%)をクレジットカードで支払うことになります。同時に、買い手と売り手の双方が契約書にサインを行い、正式な売買契約が成立します。
この段階で注意すべきは、物件価格以外にも諸費用がかかることです。ヒルトンの場合、エスクロー会社・登記費用として$2,434(内訳:エスクロー$1,050、米国納税者番号取得費$150、パスポート認証費$200、名義書換費用$425、新メンバー開設費用$609)が必要となります。
第5ステップ:移転登記とオーナーシップの確立
最終的に、リゾート会社の販売許可を得て移転登記が行われ、正式にヒルトンタイムシェアのオーナーとなります。権利書には売り手のサインが必要であり、全ての手続きが完了すると新しい権利書が発行されることになります。
移転登記完了後は、HGVC(ヒルトン・グランド・バケーション・クラブ)のメンバー年会費$216とアクティベーション費$609を、ヒルトンに直接支払う必要があります。これらの費用は毎年かかるものと初回のみのものがあるため、長期的な所有コストとして考慮しておくことが重要のようです。
ヒルトンタイムシェア売却の詳細手順
第1ステップ:資料請求と市場調査
売却を検討する場合、まずは資料請求から始まることになります。この段階で、現在の市場相場や売却にかかる期間の目安などについて詳しい情報を得ることができるようです。
特に重要なのが、ご自身が所有している物件の正確な市場価値を把握することです。タイムシェア市場は通常の不動産市場とは異なる動きを見せることが多く、物件タイプやポイント数、シーズンなどによって大きく相場が変動すると言われています。
第2ステップ:概算見積りと売却申し込み
資料請求後、売却申し込みリンクがメールで送られてきます。専用のアカウントを作成して物件情報を入力すると、「現在の相場を見てみる」ボタンから物件の相場を確認できるシステムが用意されているようです。
この段階で、売却同意書にご署名される前でもお見積書を作成することが可能であり、売却を決断する前に十分な検討時間を取れるよう配慮されているようです。
第3ステップ:売却同意書への署名と手続き費用の支払い
お見積りと同意書の内容をご確認の上、売却同意書にご署名を行います。この際、名義人様全員のご署名が必要となる点に注意が必要です。夫婦共有名義の場合は、両方のサインが必須となります。
同時に、登録手続き費用$209.42をオンライン決済で支払うことになります。この費用は毎年ではなく初回のみ、かつ1物件ごとに必要となるようです。
第4ステップ:物件詳細の確認作業
くじら倶楽部の担当者が権利書と物件詳細を詳しく照会し、不明な点があればメールで連絡が入るシステムとなっているようです。ハワイの物件の場合は登記所から直接権利書を取り寄せ、ラスベガスなど他州の物件の場合はリゾート会社に連絡してPDF形式で権利書を入手するという手続きが行われます。
この確認作業は非常に重要で、売却後のトラブルを防ぐためにも慎重に行われているようです。
第5ステップ:物件の売り出し開始と販売活動
物件詳細の確認が完了すると、いよいよ物件の広告が開始されます。くじら倶楽部のホームページはもちろん、米国の業界専門サイトにも登録され、幅広く広告が出されるようです。
ただし、売却期間については物件タイプによって大きく異なるのが現実のようです。アウラニやマリオットなど市場性の高い物件タイプであれば価格次第で比較的短期間での売却が可能ですが、ヒルトンの場合は現在10,000ポイント以上の物件タイプでなければ売却が困難な状況があるようです。
くじら倶楽部利用の良い点(メリット・利点)
豊富な経験と専門知識による安心感
くじら倶楽部の最大のメリットは、タイムシェア業界で20年以上の経験を持つ専門家チームによるサポートが受けられることです。タイムシェアという特殊な不動産取引において、この豊富な経験は計り知れない価値があると考えられます。
特に、ヒルトンの元関係者からの裏話も交えた詳細な解説は、他では得られない貴重な情報源となっているようです。これにより、単純な取引仲介を超えた、より戦略的なアドバイスを受けることができると言われています。
リゾート直販価格の大幅な割引で購入可能
リセール物件の最大の利点は、リゾート会社から直接購入する場合と比較して大幅に安い価格で取得できることです。くじら倶楽部では、リゾート直販価格の半額以下で購入できるケースが多いようです。
例えば、リゾートで直接購入すると数百万円かかる物件が、リセール市場では100万円台で購入できることも珍しくないと言われています。この価格差は、長期的なハワイ滞在を考えている方にとって非常に大きなメリットとなるでしょう。
日本人向けの手厚いサポート体制
海外の不動産取引ということで不安を感じる方も多いと思いますが、くじら倶楽部では日本人スタッフによる手厚いサポートが受けられるようです。言語の壁を感じることなく、複雑な手続きを進められる点は大きな安心材料となっているようです。
また、ハワイ滞在時のあらゆる相談にも温かく対応してくれるため、単なる不動産取引を超えたパートナーシップを築くことができると評価されています。
透明性の高い価格設定とプロセス
売却時の相場確認システムや、購入時の詳細な見積もり提示など、価格に関する透明性が高い点も大きなメリットです。タイムシェア取引では価格が分かりにくいことが多い中、明確な価格提示は利用者にとって非常に安心できる要素となっているようです。
くじら倶楽部利用の悪い点(デメリット・欠点)
売却市場の限定性という問題
現在のタイムシェア市場において、売却が困難な物件タイプが存在することは正直に認めざるを得ません。特にヒルトンの場合、10,000ポイント未満の物件や古い物件については、購入希望者が非常に少ない状況があるようです。
ウィンダム物件に至っては、引き合いがゼロの年もあるという厳しい現実があり、売却を前提とした投資を考えている方には大きなリスクとなる可能性があります。
諸費用の積み重ねによる初期コストの増大
物件価格以外にかかる諸費用が想像以上に高額になることは、おすすめできない点の一つです。ヒルトンの場合、物件価格に加えて$2,434の諸費用、さらに年会費やアクティベーション費も必要となり、初期投資額が膨らむ傾向があります。
特に低価格帯の物件を検討している場合、諸費用の占める割合が高くなってしまい、想定していた投資収益率を下回る可能性があることは十分に考慮すべきでしょう。
市場の不安定性と予測困難性
タイムシェア市場は通常の不動産市場よりも流動性が低く、市場価格の予測が困難である点も大きなデメリットです。購入時には将来的な売却も視野に入れる方が多いと思いますが、市場環境の変化によっては期待通りの価格で売却できない可能性があります。
また、リゾート会社の経営方針変更や制度変更なども所有者に影響を与える可能性があり、外部要因によるリスクが存在することは否定できません。
おすすめしたい方の特徴
定期的なハワイ滞在を計画している方
年に1回以上、確実にハワイを訪れる予定がある方には、くじら倶楽部でのヒルトンタイムシェア購入を強くおすすめします。特に4世代8人家族のような大家族での利用を考えている場合、通常のホテル宿泊では約120万円かかっていた費用を大幅に削減できる可能性があります。
2LDKの広々とした間取りで、キッチンも完備されているため、外食費の節約も期待でき、長期的に見れば非常にコストパフォーマンスの高い投資となるでしょう。
ハワイでの「我が家のような」滞在を求める方
単なる観光旅行ではなく、「ハワイにいながらも、我が家にいるような温かく、ちょっと上質な日常を家族と過ごすこと」を求める方には、タイムシェアは理想的な選択肢となるようです。
広いリビングでの家族団らん、大きなキッチンでの料理、温かい雰囲気のダイニングでの食事など、ホテルでは味わえない生活感のある滞在が可能となります。
長期的な視点で投資を考えられる方
タイムシェアは短期的な投資回収を期待する商品ではなく、長期的にハワイでの滞在を楽しみながら、結果的にコスト削減につながるという考え方ができる方におすすめです。10年、20年といったスパンで利用することを前提とすれば、初期投資の回収は十分可能と考えられます。
おすすめできない方の特徴
短期的な利益を期待する投資家
タイムシェアを純粋な投資商品として考え、短期間での転売益を期待している方には、現在の市場環境ではおすすめできません。売却市場の流動性が限定的であり、購入価格を上回る売却価格での取引は困難な状況があるようです。
特に投機的な目的での購入は、大きな損失を被るリスクがあるため避けるべきでしょう。
ハワイ以外の旅行先を頻繁に変更したい方
毎年異なる旅行先を選びたい方や、ハワイ以外の場所での滞在を重視する方にとって、ハワイに特化したタイムシェアの購入はおすすめできません。利用の自由度が制限される可能性があり、せっかくの投資が無駄になってしまう恐れがあります。
初期費用を最小限に抑えたい方
諸費用込みで考えると、最低でも100万円以上の初期投資が必要となることが多く、旅行予算を抑えたい方には向いていません。通常のホテル予約サイトでの宿泊の方が、短期的には確実にコストを抑えられるでしょう。
トラベルライター”TAKA”としての独自考察
20年以上にわたってハワイの旅行事情を取材してきた経験から申し上げると、くじら倶楽部でのヒルトンタイムシェア取引は、日本人のハワイ滞在スタイルの変化を反映した非常に興味深いサービスだと感じています。
従来の「観光旅行としてのハワイ」から、「第二の我が家としてのハワイ」へと価値観がシフトしている現在、タイムシェアという仕組みは時代のニーズに合致していると言えるでしょう。特に、団塊世代やその子ども世代が定年退職を迎え、時間的余裕が生まれている現状を考えると、長期滞在型の旅行スタイルはますます注目されていくと予測されます。
ただし、タイムシェア業界全体として課題も多く存在します。売却市場の流動性の低さは、業界全体で解決すべき構造的な問題でもあります。この点について、くじら倶楽部のような専門会社がどのような革新的なソリューションを提案できるかが、今後の業界発展の鍵を握っているようです。
また、コロナ禍を経て、海外旅行に対する日本人の意識も大きく変化しました。単発の海外旅行よりも、確実に利用できる「定点観測的な海外滞在拠点」を求める声が増えており、この傾向はタイムシェア市場にとって追い風となっているようです。
購入手順の簡素化(特にヒルトンでの公証手続き不要化)や、オンラインでの相場確認システムの導入など、デジタル化による利便性向上も目覚ましいものがあります。これらの改善により、従来は「敷居が高い」と感じられていたタイムシェア取引が、より身近な選択肢となりつつあるのではないでしょうか。
私個人としては、くじら倶楽部のような日本人向けのサポート体制が充実した会社を通じてのタイムシェア取引は、適切な条件下であれば非常に有効な選択肢だと考えています。特に、ハワイでの滞在を人生の楽しみの一つとして位置づけ、長期的な視点で取り組める方にとっては、従来のホテル滞在では得られない満足度を提供してくれる可能性が高いと思われます。
最終的に重要なのは、ご自身のライフスタイルや価値観、そして経済状況と照らし合わせて、慎重に判断することです。くじら倶楽部では丁寧な相談体制が整っているようですので、まずは気軽に相談してみることから始められることをおすすめいたします。そして、メリットとデメリットを十分に理解した上で、後悔のない選択をしていただければと思います。
ハワイという素晴らしい土地で、ご家族やご友人との特別な時間を過ごすための手段として、タイムシェアという選択肢があることを、一人でも多くの方に知っていただければ、旅行業界に携わる者として嬉しい限りです。