「ドーミーイン dポイント 使えない」とネットでよく検索されている理由はなぜ? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説

旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。

今回は、多くの旅行者の皆様から寄せられている「ドーミーインはdポイントが使えないのではないか?」という疑問について、徹底的にリサーチを行いました。ビジネスホテルチェーンとして全国に展開するドーミーインは、出張や観光で利用される方が多く、ポイント活用の可否は宿泊費用の節約に直結する重要な問題です。特に、NTTドコモが展開するdポイントは加盟店が豊富で、多くの方が日常的に利用されているポイントサービスであるだけに、この噂の真偽は気になるところでしょう。

結論:ドーミーインでdポイントは利用可能だが、条件と設定に注意が必要

まず結論からお伝えすると、ドーミーインではdポイントを貯めることも使うことも可能なようです。しかしながら、この機能を利用するためにはいくつかの条件があり、さらに設定や手続きが複雑であることから、「使えない」という誤解や実際のトラブルが発生しているのが実情のようです。

具体的には、ドーミーインの公式予約サイトまたはDormy’s公式サイト・アプリ内から予約した場合のみがdポイント進呈・利用の対象となり、100円(税抜)につき1ポイントが貯まる仕組みとなっているようです。また、貯まったポイントは100ポイント単位で宿泊料金の支払いに充てることができるとされています。

ただし、この「使える」という状況には多くの制約と落とし穴があり、それが「使えない」という噂の源になっているものと推測されます。

なぜ「使えない」という噂が広まったのか:詳細分析

予約経路の制限による混乱

ドーミーインでdポイントを利用できるのは、ホテル公式予約サイトからの予約のみという厳格な制限があるようです。これは多くの利用者にとって予想外の制限であり、混乱の大きな原因となっているようです。

楽天トラベル、じゃらんnet、一休.com、Booking.com、Expediaなどの人気予約サイトや、JTB、HIS、近畿日本ツーリストなどの旅行会社のパッケージツアー、さらには電話予約でさえもdポイント進呈・利用の対象外となっているのが現状のようです。

この制限は、旅行者の予約行動を考えると非常に厳しいものと言えるでしょう。多くの方は価格比較のために複数の予約サイトを確認し、最も条件の良いプランを選択する傾向があります。しかし、dポイントを活用したい場合は、他サイトでより安いプランが見つかったとしても、公式サイトでの予約を選択しなければならないという状況が生まれています。

dアカウント連携の複雑さ

dポイントを利用するためには、Dormy’s会員への登録とdアカウントの連携が必須となっているようです。この手続きは一見簡単に見えますが、実際には以下のような複数のステップが必要とされているようです。

  1. dポイントクラブでのdポイントカード利用者情報登録
  2. ホテル公式サイトでのDormy’s会員登録(未登録の場合)
  3. dアカウント連携の実行

特に問題となるのが、dポイントカード番号の管理のようです。2023年1月チェックアウト分より、進呈方式が「dポイントクラブ会員番号」から「dポイントカード番号」へと変更されており、この変更により多くの利用者が混乱を生じているものと推測されます。

ポイント進呈タイミングの遅延

ドーミーインでは、dポイントの進呈がチェックアウト日から約8日後となっているようです。これは他の加盟店と比較すると比較的遅いタイミングであり、「ポイントが付与されていない=使えない」という誤解を生む要因の一つと考えられます。

さらに、ポイント進呈の対象外となるプランや商品が存在することも、利用者の混乱を助長している要因と言えそうです。具体的には、共立トラストNET SHOPやDOMINISTOREでの購入分はdポイント進呈の対象外となっているようです。

システムトラブルとカード無効化問題

最も深刻な問題として、dポイントカード番号の無効化によるポイント失効があるようです。これは以下のような状況で発生するとされています。

  • dカード(クレジットカード)の解約
  • dカードのゴールドと無印間での変更
  • dポイントカードの紛失による無効化手続き

これらの状況が発生した場合、dポイントカード番号への進呈ができなくなり、獲得予定のdポイントが失効してしまうという重大な問題が生じるようです。この問題を解決するためには、dアカウントの再連携が必要となりますが、多くの利用者はこの仕組みを理解していないため、「ポイントがもらえなかった」「使えない」という印象を持つことになるようです。

ドーミーインdポイント利用の良い点とメリット

高い還元率による経済的メリット

ドーミーインのdポイント還元率は1%(100円につき1ポイント)となっており、これは宿泊業界では比較的高い水準と言えるでしょう。特にビジネスホテルの宿泊費は、繁忙期や長期滞在では数万円に及ぶことも多く、1%の還元でも数百円から数千円相当のポイントを獲得できる計算になります。

例えば、1泊1万円の部屋に5泊した場合、5万円の宿泊費に対して500ポイント(500円相当)が付与されることになります。年間を通じて出張でドーミーインを利用する方であれば、相当額のポイント還元を受けられる可能性があるでしょう。

dポイント経済圏との連携

dポイントはローソン、マクドナルド、マツモトキヨシ、高島屋など多くの加盟店で利用可能な汎用性の高いポイントシステムです。ドーミーインで貯めたポイントを日常の買い物や食事で活用できるのは、大きな利点と言えるでしょう。

特に、期間・用途限定のdポイントを多く保有している方にとっては、ドーミーインでの宿泊がポイント消化の有効な手段となり得ます。ただし、現在のシステムではポイント利用時の制約があることも理解しておく必要がありそうです。

会員限定特典との相乗効果

Dormy’s会員になることで、dポイント以外にも様々な特典を受けられるようです。会員限定プランの案内、新しくオープンするドーミーインの先行予約、モニタープランへの参加機会など、ドーミーインファンにとって魅力的なおすすめ要素が多数用意されているようです。

特に注目すべきは、ラビスタ東京ベイのオープン時に提供されたような会員限定モニタープランで、一般の宿泊料金よりも大幅に安価な料金設定となることが多いようです。これらの特典とdポイント還元を組み合わせることで、より経済的なホテル利用が可能になると考えられます。

ドーミーインdポイント利用の悪い点とデメリット

予約経路の大幅な制限

最大のデメリットは、公式サイト以外での予約がすべてdポイント対象外となることです。これは現代の旅行者の予約行動パターンと大きく乖離しており、利便性を大幅に損なう要因となっています。

特に、楽天トラベルやじゃらんnetなどの大手予約サイトでは、ドーミーイン公式サイトよりも安価なプランや、独自の割引クーポンが提供されることが多々あります。dポイント還元を受けるために公式サイトを選択した結果、トータルの宿泊費が高くなってしまうケースも考えられ、これは明らかな欠点と言えるでしょう。

ポイント利用時の制約

dポイントの利用は100ポイント単位でしか行えない仕様となっているようです。これは、99ポイント以下の端数ポイントを活用できないことを意味し、ポイントの有効活用を阻害する要因となっています。

また、dポイント利用分の金額にはdポイントが付与されないという仕組みも、ポイント利用者にとっては不利な条件と言えるでしょう。例えば、1万円の宿泊で1000ポイントを使用した場合、実質支払額9000円に対してのポイント付与となり、ポイント利用のインセンティブが削がれる結果となっています。

複雑な設定と管理の負担

dアカウント連携、dポイントカード番号の管理、進呈方式の変更対応など、利用者が理解・管理すべき事項が非常に多いのが現状のようです。特に、dカードの変更や解約時の再連携手続きは、一般的な利用者にとって分かりにくく、ポイント失効のリスクを伴う重大なデメリットとなっています。

システムの仕組みを十分に理解していない場合、せっかく宿泊したにもかかわらずポイントが付与されない、あるいは失効してしまうという事態が発生する可能性があり、これは利用者にとって非常にストレスフルな体験となるでしょう。

おすすめしたい方

ドーミーインのdポイントサービスをおすすめできるのは、以下のような方々です。

出張でドーミーインを頻繁に利用するビジネスパーソン:定期的な利用により相当額のポイント還元を受けられ、年間を通じて見れば大きな経済的メリットが期待できるでしょう。特に、会社の出張規定でドーミーインが指定されている場合は、迷わず活用すべきサービスと言えます。

dポイント経済圏のヘビーユーザー:日常的にdポイントを活用している方であれば、ドーミーインで貯めたポイントを無駄なく消化できるため、効率的なポイント運用が可能になるでしょう。

ドーミーイン・共立リゾートのファン:会員限定特典や先行予約、モニタープランなど、dポイント以外の特典も享受したい方には総合的にメリットがあると考えられます。

ITリテラシーが高く、複雑な設定を苦としない方:dアカウント連携や各種設定変更を適切に管理できる方であれば、システムの恩恵を十分に受けることができるでしょう。

おすすめしない

一方で、以下のような方には積極的にはおすすめできません:

価格重視で複数の予約サイトを比較検討する方:公式サイト限定という制約により、最安値での宿泊機会を逃してしまう可能性が高く、ポイント還元よりもトータルコストが高くなるリスクがあります。

ドーミーインの利用頻度が低い方:年に数回程度の利用では、複雑な設定や管理の手間に対してポイント還元のメリットが小さく、費用対効果が合わない可能性があります。

ITや設定変更に不慣れな方:dアカウント連携の複雑さや、カード変更時の再設定などを適切に管理できない場合、ポイント失効などのトラブルに遭遇するリスクが高いと言えるでしょう。

他のポイントシステムをメインで利用している方:楽天ポイントやPontaポイントなど、他のポイント経済圏をメインで活用している方にとって、dポイントの価値は相対的に低くなる可能性があります。

真相解明:なぜ噂が生まれ続けるのか

トラベルライター”TAKA”としての独自の視点から分析すると、「ドーミーインでdポイントが使えない」という噂が継続的に発生する背景には、ホテル業界とポイントサービス業界の構造的な問題が存在していると考えられます。

まず、宿泊予約の多様化という現代的な課題があります。以前はホテルの直接予約が主流でしたが、現在はOTA(Online Travel Agency)の普及により、利用者の予約行動は大きく変化しました。楽天トラベル、じゃらん、一休などの予約サイトは、ポイント還元、クーポン、タイムセールなど魅力的な特典を提供し、多くの利用者を獲得しています。

このような環境下で、ドーミーインが「公式サイト予約限定」というdポイント政策を採用することは、ビジネス戦略としては理解できるものの、利用者の利便性とは相反する側面があります。実際に、他サイトでより安いプランを見つけた利用者が、dポイント欲しさに公式サイトで予約したものの、結果的に総費用が高くなってしまったという体験は、「使えない」「メリットがない」という印象を生む要因となっているでしょう。

さらに、ポイントサービスの複雑化という業界全体の傾向も影響していると推測されます。dポイント自体も、通常ポイントと期間・用途限定ポイントの区別、各種キャンペーンの条件、加盟店ごとの利用制限など、年々複雑になっています。ドーミーインのdポイント対応も、この複雑化の波に飲まれ、利用者にとって分かりにくいシステムとなってしまっているのが現状と言えるでしょう。

特に注目すべきは、2023年1月に実施された進呈方式の変更です。「dポイントクラブ会員番号」から「dポイントカード番号」への変更は、システム側の都合による変更と思われますが、既存利用者への周知や移行サポートが十分でなかった可能性があります。このような変更は、長年ドーミーインを利用していた顧客ほど混乱しやすく、「急に使えなくなった」という印象を与えることになります。

また、ホテル業界特有の予約キャンセル文化も、問題を複雑化させている要因の一つと考えられます。ビジネス出張では予定変更が頻繁に発生し、より良い条件の宿泊先が見つかればキャンセル・再予約を行うのが一般的です。しかし、dポイント目当てで公式サイトから予約した後、他サイトでより良い条件を発見してキャンセルした場合、ポイント特典を受けられないことになります。このような体験を重ねることで、「ドーミーインのdポイントは使い勝手が悪い」という評価が形成されていく可能性があります。

私が注目しているのは、宿泊業界におけるポイント戦略の過渡期的な混乱です。多くのホテルチェーンが自社ポイントシステムと外部ポイントサービスの両立を図っていますが、その統合は技術的にも運用的にも非常に困難です。ドーミーインの場合、Dormy’s会員制度とdポイントの連携において、完全にシームレスなサービス提供に至っていないのが実情と推察されます。

さらに、利用者の期待値の高さも考慮すべき要因です。dポイントは日常生活で広く利用されるポイントサービスであり、コンビニでの買い物のように「簡単に使える・貯まる」ことが期待されています。しかし、ホテル予約という比較的高額で複雑な取引において、同じレベルの利便性を提供することは困難です。この期待値とのギャップが、「使えない」という印象を強化している可能性があります。

今後、ドーミーインが真にdポイントサービスを成功させるためには、予約経路の制限緩和、設定手続きの簡素化、トラブル時のサポート体制強化などが必要になると予想されます。特に、他の予約サイト経由でもdポイント還元を受けられるシステムの構築は、技術的には困難でしょうが、利用者満足度向上の観点からは重要な課題と言えるでしょう。

結論として、「ドーミーインでdポイントが使えない」という噂は、完全な誤解ではありますが、現在のシステムの制約と複雑さを考えると、ある程度理解できる反応とも言えます。利用者の皆様には、制度の詳細を十分に理解した上で、自身の宿泊パターンや価値観に合致するかどうかを慎重に判断していただきたいと思います。そして、ドーミーイン側には、より利用者フレンドリーなシステム改善を期待したいところです。

旅行は人生を豊かにする素晴らしい体験ですが、その計画や予約で過度なストレスを感じるようでは本末転倒です。ポイント活用も含めて、皆様にとって最適な宿泊選択ができることを、トラベルライター”TAKA”として心より願っています。