マイレージプラスセゾンカードの年会費についてネットでよく検索されている理由はなぜ? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説

旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相を突き止め、わかりやすく解説します。

今回お答えするのは、多くの旅行好きの皆さまからお問い合わせをいただく「マイレージプラスセゾンカードの年会費はいくら?」という疑問についてです。この質問は、特にユナイテッド航空やスターアライアンス加盟航空会社をよく利用される方、また効率的にマイルを貯めたいとお考えの方から頻繁に寄せられる内容となっています。

結論:マイレージプラスセゾンカードの現在の年会費

まず結論から申し上げますと、マイレージプラスセゾンカードの年会費は現在3,300円(税込)となっています。ただし、この金額は2024年に実施された大幅な年会費改定の結果であり、以前とは大きく異なっているのが現状のようです。

さらに詳しく各カードグレードの年会費をご紹介しますと、以下のような構成になっています。

  • マイレージプラスセゾンカード(一般カード): 3,300円(税込)
  • マイレージプラスセゾンゴールドカード: 33,000円(税込)
  • マイレージプラスセゾンプラチナカード: 55,000円(税込)

これらの金額は、2024年7月4日の引き落とし分から既存会員に適用され、新規会員については2024年5月1日以降の発行分から適用されているとのことです。

年会費改定の詳細な経緯と背景

大幅な値上げの実態

マイレージプラスセゾンカードの年会費は、2024年に業界でも話題となる大幅な改定が行われたようです。改定前と改定後の金額を比較すると、その変化の大きさがよくわかります。

一般カードについては、改定前の1,650円(税込)から3,300円(税込)へと、ちょうど2倍の金額に値上げされました。これは年間で1,650円の負担増となり、月割りにすると約138円の増額ということになります。

ゴールドカードはさらに大幅で、22,000円(税込)から33,000円(税込)へと11,000円もの値上げとなっています。これは約50%の増額で、月割りにすると約917円の負担増となる計算です。

一方でプラチナカードについては55,000円(税込)で据え置きとなっており、最上位カードについては変更がなかったようです。

改定タイミングの詳細

この年会費改定は段階的に実施されており、既存会員と新規会員で適用タイミングが異なっているのが特徴的と言われています。

既存会員の方については、2024年7月4日(木)の引き落とし分から改定後の年会費が適用されているようです。一方、新規でカードに申し込まれる方については、2024年5月1日(水)以降に発行されたカードから改定後の年会費が適用されているとのことです。

審査の関係で申込日と発行日が異なる場合があるため、正確な発行日については、セゾンカードのWebサービス「Netアンサー」の「クレジットカード情報→カード情報の確認・変更」で確認できるとされています。

マイルアップメンバーズの年会費も大幅値上げ

マイレージプラスセゾンカードの魅力の一つである「マイルアップメンバーズ」というオプションサービスについても、同時に年会費の大幅改定が行われたようです。

このマイルアップメンバーズは、ショッピング利用1,000円につき15マイル(通常の3倍)が貯まる高還元率サービスなのですが、その年会費が5,500円(税込)から11,000円(税込)へと2倍に値上げされています。

つまり、一般カードで最高還元率の1.5%を実現するためには、カード本体の年会費3,300円(税込)とマイルアップメンバーズの年会費11,000円(税込)を合わせて、合計14,300円(税込)の年会費が必要となる計算になります。

改定前は合計7,150円(税込)で同じサービスを利用できていたことを考えると、実質的に2倍の負担増となっているのが現状のようです。

カードの基本スペックと特典内容

基本的なマイル還元率

マイレージプラスセゾンカードの基本的なマイル還元率は、カード利用1,000円につき5マイル(0.5%相当)となっています。これは一般的なクレジットカードのポイント還元率と比較すると標準的な水準と言えるでしょう。

ただし、前述のマイルアップメンバーズに加入することで、ショッピング利用1,000円につき15マイル(1.5%相当)という高還元率を実現できるのが大きな特徴となっています。この還元率は航空系クレジットカードの中でも相当に高い水準と評価されているようです。

継続ボーナスマイル

マイレージプラスセゾンカードには、カード継続時にボーナスマイルがもらえる特典も用意されています。一般カードの場合、毎年のカード継続時に500マイルのサンクスマイルがプレゼントされるとのことです。

このサンクスマイルは、2年目以降の年会費請求の2ヵ月後に付与されるシステムとなっており、初年度の年会費請求分は対象外となっているようです。

海外旅行保険の充実

マイレージプラスセゾンカードには、海外旅行時の安心をサポートする保険が付帯されています。一般カードでも利用付帯で最高3,000万円の死亡・後遺障害補償、最高300万円の疾病治療費補償が用意されているとのことです。

年会費3,300円(税込)のカードとしては、かなり充実した保険内容と評価する声が多いようです。

マイレージプラスセゾンカードの良い点・メリット

メリット1:ユナイテッド航空マイルの直接積算

マイレージプラスセゾンカードの最大の利点は、日常のショッピングでユナイテッド航空のマイレージプラス・マイルを直接貯めることができる点です。

多くのクレジットカードでは、まずカード会社のポイントを貯めてから航空会社のマイルに交換するという二段階のプロセスが必要ですが、このカードでは直接マイルが貯まるため、交換の手間が不要で分かりやすいシステムとなっています。

実際の利用者からは「使うほどマイルが貯まっていく感覚がわかりやすく、モチベーションが上がる」という評価の声が聞かれるようです。また「旅行の予定がなくても買い物だけで気づけば1万マイル超えてた」といった体験談も見受けられ、無理なく自然にマイルが蓄積されていく点が高く評価されているようです。

メリット2:スターアライアンス全体での特典航空券利用

ユナイテッド航空のマイレージプラス・マイルの大きなおすすめポイントは、スターアライアンス加盟航空会社全体で特典航空券を利用できることです。

これにより、ANAをはじめ、シンガポール航空、ルフトハンザ航空、タイ国際航空など、世界中の主要航空会社で特典航空券を発券することが可能となります。利用者からは「行きはANA、帰りはシンガポール航空といった旅の組み合わせもマイルで実現できる柔軟さが便利」という口コミが寄せられているようです。

特に国際線の特典航空券については、日系航空会社と比較して必要マイル数が少ない路線も多く、効率的にマイルを使える点が評価されています。

メリット3:比較的取得しやすい年会費水準

年会費が3,300円(税込)という金額は、航空系クレジットカードとしては比較的リーズナブルな水準と言われています。

他社の航空系ゴールドカードが10,000円以上の年会費を設定していることを考えると、「SPGアメックスやANAゴールドほど年会費コストをかけず陸マイラーやるにはメインカードに最適」という評価を受けているようです。

特に「年間利用額が60万円以上で、貯まったマイルで国内線特典航空券に交換したい方にとっては最強クラスのカード」という具体的な利用シーンでの評価も見受けられます。

メリット4:マイルの有効期限なし

ユナイテッド航空のマイレージプラス・マイルには基本的に有効期限がないため、じっくりとマイルを貯めることができる点も大きな利点です。

日系航空会社のマイルのように3年間という有効期限を気にする必要がなく、長期的な視点でマイル積算計画を立てることができます。これにより、大きな旅行のためにマイルをコツコツと貯め続けることができるという安心感があるようです。

メリット5:第三者への特典航空券譲渡が可能

ユナイテッド航空のマイレージプラス・マイルは、家族以外の第三者にも特典航空券をプレゼントできる制度があります。

実際の利用者からは「一昨年、溜まりに溜まったマイルで友人夫婦をご招待し沖縄旅行。第三者にも贈答できるのはうれしい」という体験談が寄せられており、マイルの使い道の柔軟性が評価されているようです。

マイレージプラスセゾンカードの悪い点・デメリット

デメリット1:大幅な年会費値上げによる負担増

2024年の年会費改定により、従来の倍額となったことが最大の欠点として挙げられています。

一般カードで1,650円から3,300円への値上げ、ゴールドカードで22,000円から33,000円への値上げは、既存ユーザーにとって大きな負担増となっているようです。特に「年会費が倍になるのはさすがに痛い」という声が多く聞かれ、継続を迷うユーザーも少なくないとのことです。

デメリット2:マイルアップメンバーズの高額化

高還元率を実現するマイルアップメンバーズの年会費が5,500円から11,000円に値上げされたことで、実質的なマイル還元率向上のコストが大幅に上昇しています。

合計年会費14,300円(税込)で1.5%還元を実現することになりますが、「毎月10万円以上使うならお得だけど、それ以下なら損に感じる」という評価が多く、利用金額が少ないユーザーにとってはコストパフォーマンスが悪化しているようです。

月々の利用額が少ない方にとっては、年会費分の元が取れないというデメリットが顕著になっているとの指摘があります。

デメリット3:マイル付与条件の改悪

年会費値上げと同時に、税金や公共料金の支払い、電子マネーチャージに対するマイル付与条件も改悪されています。

従来は税金や公共料金の支払いでもマイルが付与されていましたが、マイルアップメンバーズでは対象外となり、その他のカードでも付与率が大幅に削減されているようです。また、電子マネーやプリペイドカードへのチャージは全て対象外となったため、従来の効率的なマイル獲得手法が使えなくなっているとのことです。

デメリット4:マイル獲得上限の設定

マイルアップメンバーズの1.5%還元には年間30,000マイルという上限が設定されており、年間200万円以上の利用分については通常の0.5%還元となってしまいます。

高額利用者にとっては、一定額を超えると還元率が大幅に下がってしまうという制限が欠点として指摘されています。

デメリット5:家族カードの制約

マイレージプラスセゾンカードには家族カードの設定がないため、家族全体でマイルを効率的に貯めたいという方にはおすすめしない面があります。

夫婦や家族でマイルを合算して貯めたい場合には、それぞれが個別にカードを持つ必要があり、年会費の負担も倍増してしまいます。

おすすめする人・おすすめしない人

おすすめしたい方

年間100万円以上のカード利用がある方には、マイルアップメンバーズ込みでも十分にメリットがあると考えられます。月平均8-9万円程度の利用があれば、年会費14,300円(税込)を考慮しても1%以上の実質還元率を維持できる可能性が高いようです。

海外旅行を年1-2回以上される方にとっては、スターアライアンス加盟航空会社での特典航空券の取りやすさや、海外旅行保険の充実度を考慮すると、年会費を上回る価値を感じられる可能性があります。

ユナイテッド航空やANAを頻繁に利用される方には、直接マイルが貯まる利便性と、マイルの使い勝手の良さから、継続利用をおすすめできそうです。

長期的な視点でマイルを貯めたい方にとっては、マイルの有効期限がないという大きなメリットがあり、じっくりと大きな旅行を計画される方には適していると言えるでしょう。

おすすめできない方

月々のカード利用額が5万円未満の方には、年会費負担を考慮すると他のカードの方が有利な場合が多いようです。特にマイルアップメンバーズなしでは0.5%還元となるため、一般的なポイント還元カードと比較してもメリットが少ないと考えられます。

家族でマイルを合算して貯めたい方には、家族カードが設定されていないため、効率的なマイル積算が困難です。家族カードが充実している他社の航空系カードを検討された方が良いかもしれません。

電子マネーチャージを多用される方には、2024年の改悪により電子マネーチャージが全て対象外となったため、従来のようなメリットを享受できなくなっています。

年会費を極力抑えたい方には、現在の3,300円(税込)という年会費は負担に感じられる可能性があります。特に改定前の1,650円(税込)と比較すると倍額となっているため、コスト重視の方には適さないかもしれません。

他社カードとの比較考察

マイレージプラスセゾンカードを他の航空系クレジットカードと比較すると、独特のポジションにあることがわかります。

年会費3,300円(税込)という価格帯では、JALカードやANAカードの一般カードと近い水準となっていますが、基本還元率0.5%という点では特に優位性はないようです。しかし、マイルアップメンバーズを加えた1.5%還元は確実に高水準と言えるでしょう。

ただし、マイルアップメンバーズ込みの合計年会費14,300円(税込)で考えると、他社のゴールドカード級のサービスと比較検討が必要な価格帯となります。例えばANAワイドゴールドカード(年会費15,400円税込)やJALクラブ-Aゴールドカード(年会費17,600円税込)などとの比較では、付帯サービスや保険内容なども含めた総合的な判断が求められそうです。

入会キャンペーンと特典の活用

現在、マイレージプラスセゾンカードでは定期的に入会キャンペーンが実施されているようです。これらのキャンペーンでは、新規入会時にボーナスマイルがプレゼントされたり、一定期間内の利用条件を満たすことで追加マイルがもらえたりする特典が用意されています。

特に2024年9月17日から12月31日までの期間限定で、初年度年会費無料キャンペーンが実施されていたようです。このようなキャンペーンを活用することで、実質的な年会費負担を軽減できる可能性があります。

ただし、キャンペーン内容は時期によって変動するため、申し込みを検討される際は最新の情報を確認されることをおすすめします。

今後の展望と業界動向

航空業界全体を取り巻く環境変化や、クレジットカード業界の競争激化により、マイレージプラスセゾンカードを含む航空系クレジットカードは今後も様々な変更が予想されます。

2024年の大幅な年会費改定は、航空業界の収益環境悪化やカード発行コストの上昇などが背景にあると推測されます。今後も同様の改定が行われる可能性もあるため、長期的な利用を検討される方は、そうしたリスクも考慮に入れておく必要があるでしょう。

一方で、ユナイテッド航空とスターアライアンス加盟航空会社のネットワークは非常に充実しており、特典航空券の利用価値は高い水準を維持していると考えられます。マイルの使い勝手という観点では、引き続き魅力的な選択肢の一つと言えそうです。

トラベルライター”TAKA”の独自見解と総括

10年以上にわたって航空業界とクレジットカード業界を取材してきた私”TAKA”の視点から、マイレージプラスセゾンカードの現状について総合的な評価をお伝えしたいと思います。

2024年の年会費改定は確かに既存ユーザーにとって大きな負担増となりましたが、これは航空業界全体が直面している厳しい経営環境を反映したものと理解すべきでしょう。コロナ禍による航空需要の激減、燃油価格の高騰、人件費の上昇など、様々な要因が重なった結果としての価格改定と捉えることができます。

しかし同時に、この改定によってマイレージプラスセゾンカードは明確にターゲット層を絞り込んだカードに変化したとも言えます。月10万円以上の安定したカード利用があり、年1-2回以上の海外旅行を計画される、いわゆる「アクティブな旅行者」層により特化したサービスとなったのです。

私が特に注目しているのは、ユナイテッド航空のマイレージプラス・マイルが持つ「使い勝手の良さ」です。日系航空会社のマイルと比較して、特典航空券の空席開放枠が比較的多く、直前予約でも席を確保しやすいという実用性の高さは、実際に頻繁に旅行される方にとって大きな価値があります。

また、スターアライアンス加盟航空会社での利用において、往路と復路で異なる航空会社を選択できる柔軟性は、旅行の自由度を大幅に向上させてくれます。例えば、東京からヨーロッパへの旅行において、往路はANA、復路はルフトハンザやオーストリア航空といった組み合わせが可能となり、旅程の幅が格段に広がります。

年会費の負担について率直に申し上げれば、確実に重くなったことは事実です。しかし、この負担を「旅行への投資」として捉えることができる方にとっては、依然として価値のあるカードだと私は考えています。

特に印象的なのは、マイルに有効期限がないという特徴です。これにより、5年、10年といった長期スパンでマイルを蓄積し、特別な旅行のために活用するという戦略が可能となります。例えば、ビジネスクラスでのヨーロッパ旅行や、ファーストクラスでのアジア旅行など、通常では手の届かない贅沢な旅行体験を、時間をかけてマイルで実現するという使い方ができるのです。

私がこれまでの取材で出会った多くの旅行愛好家の中でも、「マイルを貯めること自体が旅行の楽しみの一部になっている」という方が少なくありません。毎月のカード明細を確認し、貯まったマイル数を把握し、次の旅行計画を立てるという一連のプロセスが、旅行体験全体の満足度を高めているのです。

今回の年会費改定により、確実にカード選択の基準は厳しくなりました。しかし、それは同時に、真に旅行を愛し、マイルの価値を理解している方にとっては、より価値のあるツールとなったとも言えるでしょう。

最後に、カード選択において最も重要なのは、自分自身の旅行スタイルとカード利用パターンを正確に把握することです。年間のカード利用額、旅行頻度、目指している旅行スタイルなどを総合的に検討し、年会費負担を上回る価値を見出すことができるかどうかが判断の鍵となります。

マイレージプラスセゾンカードは確かに以前よりも敷居が高くなりましたが、その分、しっかりと活用できる方にとっては、より充実した旅行体験を提供してくれる可能性を秘めたカードであることは間違いありません。皆さまの素晴らしい旅行体験のために、この情報がお役に立てれば幸いです。