株式会社強羅花壇が運営する「GORA KADAN FUJI GOLF」とはどんな施設? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説

旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。

今回は、話題となっている株式会社強羅花壇が運営する「GORA KADAN FUJI GOLF」について、会員権の実情、レストランの評判、料金体系、そして各種口コミの真実に迫ってみました。この名門ゴルフ場の実像を、詳細な調査をもとに明らかにしていきます。

結論:格式高き富士山麓の究極リゾートゴルフ場として生まれ変わった名門

まず結論からお伝えすると、GORA KADAN FUJI GOLFは、2025年9月に箱根の名門旅館「強羅花壇」ブランドとして全面リニューアルオープンした、富士山に最も近い位置にある最高級ゴルフリゾートのようです。

旧名称は「富士篭坂36ゴルフクラブ」として親しまれており、1960年に「富士高原ゴルフコース」として開業した歴史ある名門コースをルーツに持っているとのことです。かつて黒澤明氏や三船敏郎氏といった文化人・著名人がメンバーに名を連ね、政財界や芸能界で人気を博していた由緒正しいゴルフクラブが、強羅花壇の世界基準のおもてなしによって究極のリゾートゴルフ施設に生まれ変わったのが真実のようです。

この結論に至った背景として、まず施設の成り立ちから詳しく見ていきましょう。

格式ある歴史を持つ名門コースの変遷

GORA KADAN FUJI GOLFの前身である富士高原ゴルフコースは、1960年に全日本プロゴルフ協会の理事であり、全日本プロゴルフのチャンピオンだった浅見緑蔵氏によって設計された本格的なゴルフコースのようです。当時から”富士山に最も近い”という圧倒的なロケーションを誇り、政財界や芸能界の要人が集う社交場として機能していたと言われています。

その後2021年に隣接する「篭坂ゴルフクラブ」と統合し「富士篭坂36ゴルフクラブ」として運営されていましたが、2025年9月に株式会社強羅花壇による大規模リニューアルを経て「GORA KADAN FUJI GOLF」として新たなスタートを切ったのが現在の姿のようです。

会員権の実情と料金体系

会員権の現状

GORA KADAN FUJI GOLFの会員権については、現在「名義変更困難」という状況にあるようです。これは旧富士篭坂36ゴルフクラブ時代から続く状況で、一般的な会員権取引市場での流通が非常に限定的であることを意味していると考えられます。

年会費については39,600円程度と比較的リーズナブルな設定になっているようですが、会員権自体の取得が困難な状況にあるため、実質的には非常に希少価値の高い会員制クラブとして機能していると推察されます。

新しいメンバーシッププログラム

強羅花壇によるリニューアル後は、エクスクルーシブなサービスを提供する新しいメンバーシッププログラムが導入されているようです。これには以下のような特典が含まれていると言われています。

  • クラブハウス内スイートルーム2室の優先利用
  • テーラーメイドなコンシェルジュサービス
  • エントランスでのバレーサービス
  • コースアテンダントサービス
  • コース内乗り入れ可能なカート利用
  • 新設ティーハウスのメニューインクルーシブサービス

これらのサービス内容を見ると、従来のゴルフクラブの枠を超えた、まさにラグジュアリーリゾートレベルのおもてなしを提供していることが分かります。

ビジター料金の詳細

一般ビジター向けの料金体系は以下のようになっているようです。

プレー料金(KAGOSAKAコース)

  • 平日:16,000円(セルフプレー・18ホール)
  • 土日祝:25,000円(セルフプレー・18ホール)

割増料金

  • 2名プレー割増:平日3,000円、土日祝5,000円(1名あたり)

その他料金

  • 入湯税:50円(1名あたり)
  • 練習場:500円(30球)
  • レンタルクラブ:8,000円(1セット)
  • レンタルシューズ:3,000円

この料金設定を見ると、都心からアクセスが良い富士山麓の立地と強羅花壇ブランドの付加価値を考慮すると、決して高すぎる設定ではないと考えられます。

レストランの評判と料理の実情

リニューアル後のダイニング施設

GORA KADAN FUJI GOLFのレストランは、リニューアルに伴いオールデイダイニングとして大幅に機能向上したようです。従来は朝食と昼食のみの提供でしたが、現在は朝食から夕食まで、富士山の絶景とともに地元の食材や厳選された日本酒・ワインを楽しめる空間に生まれ変わったと言われています。

また、隣接する宿泊施設「GORA KADAN FUJI」には、ミシュラン3つ星を18年連続で獲得している「日本料理 かんだ」の神田裕行氏が手がける「FUJI KANDA」や、名人「すし匠」の中澤圭二氏のDNAを継ぐ「富士 匠」といった最高級のダイニング施設も併設されているようです。

実際の口コミ評価

リニューアル前の富士篭坂36ゴルフクラブ時代から、レストランの評判は概ね良好だったようです。利用者の声を総合すると:

良い点として挙げられる評価

  • カツオ出汁の効いたつけ麺が絶品
  • ボリューム満点で味も良いとんかつ
  • カレーうどんのレベルが高い
  • 深川めしなど和食メニューも充実
  • 価格がリーズナブル(1,000円程度のメニューが多い)

利用者の具体的なコメント 「驚くほど美味しいカツオ出しのつけ汁!そしてツルツルシコシコの麺!」「那須ポークの豚カツ、ボリューム満点でサクサクジューシー」「このカレーうどんは相当レベルが高い」といった声が聞かれているようです。

これらの評価から、リニューアル前から既に高い水準の料理を提供していたことが窺え、強羅花壇ブランドとなった現在はさらなる品質向上が期待できると考えられます。

コース設計と施設の特徴

36ホールの構成

GORA KADAN FUJI GOLFは、個性の異なる2つのコースで構成される36ホールのゴルフ場のようです。

KAGOSAKAコース

  • 標高850~900mに位置
  • 緑豊かな林間コースとして設計
  • 樹齢を重ねた赤松が趣ある雰囲気を演出
  • 篭坂峠の緩やかなスロープを巧みに活用
  • 全体的に高低差が少なくフラットな設計

FUJIコース

  • 富士山の絶景を活かした設計
  • より戦略性の高いレイアウト
  • 富士山の雄大な景観を楽しめる配置

クラブハウスの特徴

2025年10月1日にグランドオープンしたクラブハウスは、アメリカ北西部のカントリーロッジをイメージした設計になっているようです。煉瓦や木といった天然素材を多用し、格調高い空間を演出していると言われています。

主要施設

  • 火を囲むクラブラウンジ
  • 富士山を一望する富士見テラス
  • 強羅花壇スタイルのスイートルーム2室
  • 会員専用のメンバーズラウンジ
  • 富士山の水系から汲み上げた天然温泉の大浴場

温泉施設の魅力

特筆すべきは、クラブハウス内に設置された天然温泉の大浴場です。富士の水系から汲み上げた温泉をかけ流しており、富士山のパノラマビューを眺めながら入浴できるという、他では味わえない贅沢な体験を提供しているようです。

「雄大な富士山を見ながら、ラウンドの疲れをゆっくりと癒すことができる天然温泉掛け流しの大浴場。この入浴しながらの絶景に魅了され、再三コースに訪れるゴルファーも多い」という評価もあり、ゴルフと温泉の両方を楽しめる稀有な施設として高く評価されているようです。

利用者の口コミと評判

総合的な評価

各種ゴルフ場予約サイトでの評価を見ると、GORA KADAN FUJI GOLF(旧富士篭坂36ゴルフクラブ)は総合評価4.6点という高い評価を得ているようです。特に以下の項目で高評価を獲得しているとのことです。

  • コースメンテナンス:4.6点
  • 景観の良さ:4.6点
  • スタッフの接客:4.4点
  • 施設・設備:3.9点
  • 食事の満足度:3.9点

利用者の良い評価

コース・景観面での評価 「赤松林に囲まれた素晴らしいコース」「富士山の雄大な裾野を活かした適度なアップダウンとOBがほとんどないゆったりとしたゴルフ場」「こんな綺麗なコースでゴルフをしたのは初めて」といった声が多く聞かれるようです。

「都心からもアクセスよく天気良ければ富士山がよく見えて最高の景色」「コースのメンテナンスもよくされています」「手入れの行き届いたいいゴルフ場」という評価も見受けられます。

施設・サービス面での評価 「スタッフの方もとても良く また、伺いたいと思います」「ストレスなく時折富士山の絶景も楽しみながらのラウンドでした」「コース整備も文句なし」といった、サービス品質への高い評価も目立ちます。

注意すべき点

一方で、利用者からは以下のような点も指摘されているようです。

コース難易度について 「グリーンが難しい」「2~3段グリーン、グリーン内にコブのあるコースなど等、毎回パッティングに苦労している」「グリーンの起伏が凄いのでパッティングで悩まされる」という声があり、特にパッティング技術が試されるコース設計になっているようです。

料金面での課題 リニューアル後の料金設定については「10月からは改修が終了して、お値段が倍増。また行きたいが手の届かないゴルフ場になってしまって残念」という声も聞かれ、強羅花壇ブランド化に伴う料金上昇を懸念する利用者もいるようです。

改修工事期間中の制限 2025年9月30日まではクラブハウスの改修工事により、ロッカー、お風呂、レストランの利用ができない状況だったようです。現在は10月1日のグランドオープンにより、これらの問題は解消されていると考えられます。

良い点(メリット・おすすめポイント)

GORA KADAN FUJI GOLFの利点として、以下の点が特におすすめできると考えられます。

立地とアクセスの良さ

東名高速道路御殿場ICから15km以内、中央自動車道須走ICから1分というメリットは計り知れません。都心から約80分でアクセス可能という立地の良さは、週末のゴルフを気軽に楽しみたい方には大きな利点です。

富士山の絶景とコース品質

「富士山に最も近いゴルフ場」という唯一無二のロケーションは、この施設の最大のおすすめポイントです。ユネスコ世界文化遺産である富士山を間近に望みながらプレーできる環境は、他では決して味わえないメリットと言えるでしょう。

強羅花壇クオリティのサービス

箱根の名門「強羅花壇」が手がけるサービス品質は、従来のゴルフ場の概念を超えた利点を提供しています。テーラーメイドなコンシェルジュサービスやバレーサービスなど、ラグジュアリーホテル並みのおもてなしは、特別な体験を求める方には最適なおすすめポイントです。

天然温泉施設の充実

富士の水系から汲み上げた天然温泉の大浴場は、ゴルフ場としては稀有なメリットです。富士山を眺めながらの入浴体験は、プレー後の疲労回復と精神的なリラクゼーションの両方を提供する利点として高く評価できます。

悪い点(デメリット・おすすめしない理由)

一方で、以下の欠点も認識しておく必要があります。

料金の高さ

強羅花壇ブランド化に伴い、ビジター料金が大幅に上昇したことは明らかなデメリットです。平日16,000円、土日祝25,000円という料金設定は、カジュアルゴルファーには負担が大きく、気軽に利用しづらいという欠点があります。

会員権取得の困難さ

会員権が「名義変更困難」な状況にあることは、長期的な利用を考える方には大きなデメリットです。会員としての特典を享受したくても、実質的に新規入会が非常に困難という欠点があります。

コースの技術的難易度

グリーンの複雑な起伏や2段・3段グリーンの多さは、ゴルフ初心者にはおすすめしない要因となります。特にパッティング技術に自信がない方には、スコアメイクが困難で楽しめない可能性があるという欠点があります。

天候による制約

富士山麓の立地特性上、天候の変化が激しく、特に冬季は積雪によるクローズのリスクがあることはデメリットと言えます。「都心とは8℃違う」と謳われているように、防寒対策が必要な点も欠点として挙げられます。

おすすめしたい方・おすすめできない方

おすすめしたい方

前述の良い点を踏まえ、以下のような方には特におすすめできます。

  • ラグジュアリーな体験を求める接待ゴルフ利用者:強羅花壇クオリティのサービスと富士山の絶景は、重要な商談やおもてなしに最適です
  • 温泉好きのゴルファー:天然温泉とゴルフを同時に楽しめる希少な施設として価値があります
  • 富士山愛好家:世界文化遺産である富士山を間近に望める唯一無二の体験を提供します
  • 中級者以上のゴルファー:戦略性の高いコース設計を楽しめる技術レベルの方に適しています

おすすめできない方

一方で、前述の悪い点から、以下のような方にはおすすめできません:

  • コストパフォーマンスを重視する方:料金の高さがネックとなる可能性があります
  • ゴルフ初心者:グリーンの難易度が高く、スコアメイクに苦労する欠点があります
  • 気軽なゴルフを楽しみたい方:格式の高さや料金設定から、カジュアルな利用には向かない面があります
  • 冬季利用を考えている方:積雪リスクや寒さへの対策が必要というデメリットがあります

Q&A

Q1: GORA KADAN FUJI GOLFの会員権は購入できますか? A1: 現在、会員権は「名義変更困難」な状況にあるようです。一般的な会員権取引市場での流通は非常に限定的で、新規での取得は極めて困難と考えられます。会員になりたい場合は、ゴルフ場に直接問い合わせることをおすすめします。

Q2: ビジター料金は高すぎませんか? A2: 平日16,000円、土日祝25,000円という料金設定は、確かに一般的なゴルフ場と比較すると高額です。しかし、富士山に最も近い立地、強羅花壇ブランドのサービス、天然温泉施設などを総合的に考慮すると、ラグジュアリーゴルフリゾートとしては妥当な水準とも言えるようです。

Q3: 初心者でもプレーできますか? A3: コース自体は比較的フラットで、OBも少ない設計のため初心者でもプレー可能です。ただし、グリーンの起伏が複雑で「2~3段グリーン」が多いため、パッティングには苦労する可能性があります。基本的なゴルフスキルを身につけてからの利用をおすすめします。

Q4: 温泉はプレー料金に含まれていますか? A4: 天然温泉の大浴場利用は、プレー料金に含まれているようです。別途入湯税として50円が必要ですが、富士山を眺めながらの温泉体験をプレー後に楽しむことができます。

Q5: 食事の予約は必要ですか? A5: 一般的なゴルフ場のレストラン利用については特別な予約は不要と考えられますが、隣接する「GORA KADAN FUJI」の高級ダイニング(「FUJI KANDA」や「富士 匠」)については、現在ウォークインは不可となっているようです。事前の予約が必要と思われます。

Q6: アクセスは本当に良いのですか? A6: 東名高速道路御殿場ICから15km、中央自動車道須走ICから1分という立地で、都心からは約80分でアクセス可能です。ただし、富士山麓の立地特性上、天候によっては交通状況が変化する可能性もあるため、余裕を持った移動計画をおすすめします。

トラベルライター”TAKA”としての独自考察

これまでの詳細な調査を通じて、GORA KADAN FUJI GOLFという施設の真の姿が浮かび上がってきました。この施設は単なるゴルフ場のリニューアルを超えた、日本のゴルフリゾート業界における一つの新しいモデルケースを提示していると考えられます。

強羅花壇ブランドが持つ意味

箱根の名門旅館「強羅花壇」がゴルフ事業に参入した背景には、日本の高級リゾート市場における戦略的な展開があると推察されます。単純な宿泊事業から、ゴルフという要素を加えることで、より幅広い富裕層顧客へのアプローチが可能になったと考えられます。

特に注目すべきは、従来のゴルフ場運営とは一線を画した「おもてなし」の概念の導入です。テーラーメイドなコンシェルジュサービスやバレーサービスといった、一般的なゴルフ場では提供されないレベルのサービスを導入することで、ゴルフというスポーツ体験をラグジュアリーなリゾート体験へと昇華させているようです。

富士山というロケーションの価値

「富士山に最も近いゴルフ場」という立地的優位性は、単なるマーケティング文句を超えた本質的な価値を持っていると考えられます。ユネスコ世界文化遺産である富士山を間近に望みながらプレーできる体験は、国内外の富裕層ゴルファーにとって代替不可能な価値を提供しているようです。

特に海外からのゴルフツーリズム需要を考えた場合、富士山という日本の象徴的存在と、強羅花壇という日本の伝統的おもてなし文化の組み合わせは、極めて強力な訴求力を持つと推測されます。

価格戦略の背景

ビジター料金の大幅な上昇については、単純な値上げというより、ターゲット顧客層の明確な変更を意味していると考えられます。従来のローカルゴルファー中心の運営から、富裕層や海外ゴルファーをメインターゲットとした戦略的転換が行われているようです。

この価格設定により、施設の利用者数は制限される一方で、一人当たりの収益性は大幅に向上し、より質の高いサービス提供が可能になったと推察されます。これは、量より質を重視する現代の高級リゾート業界の潮流に合致した戦略と言えそうです。

会員制度の希少価値戦略

会員権の「名義変更困難」な状況は、意図的な希少価値の創出戦略の一環と考えられます。新規入会を極めて困難にすることで、既存会員の特別感を維持し、同時に施設の格式とステータス性を高める効果があると推測されます。

この戦略は、世界的な名門ゴルフクラブでよく見られる手法で、Augusta National Golf Club(マスターズ開催地)やSt Andrews(ゴルフ発祥地)といった伝説的なクラブと同様のアプローチを取っていると考えられます。

日本のゴルフリゾート業界への影響

GORA KADAN FUJI GOLFの取り組みは、日本のゴルフ場業界全体に大きな影響を与える可能性があると考えられます。従来の「手軽にゴルフを楽しむ」という方向性とは正反対の「究極のラグジュアリー体験」を提供することで、新たな市場セグメントを開拓しているようです。

特に、少子高齢化によりゴルフ人口が減少する中で、単価の高い富裕層顧客にフォーカスすることは、持続可能な経営戦略として他のゴルフ場経営者にとっても参考になる事例と言えそうです。

今後の展望と課題

一方で、この戦略には一定のリスクも存在すると考えられます。富裕層という限定的な市場への過度な依存は、経済情勢の変化に対する脆弱性を生む可能性があります。また、地域のゴルフコミュニティから乖離することで、長期的な地域との共生関係に影響を与える懸念もあります。

しかし、強羅花壇という確立されたブランド力と、富士山という不変の価値を背景とした戦略は、適切に運営される限り、持続的な成功を収める可能性が高いと推察されます。

GORA KADAN FUJI GOLFは、日本のゴルフ場がただの運動施設から真の意味でのリゾート施設へと進化する可能性を示した、極めて興味深い事例と言えるでしょう。今後、この施設がどのような発展を遂げるか、そして日本のゴルフリゾート業界にどのような影響を与えるかを注視していく価値があると考えています。