リストデベロップメント株式会社のホテルコンドミニアム「ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」はどんなホテル?

旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。

今回は、2024年12月に長野県白馬村にオープンした「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」について、どんなホテルなのか、ネットの口コミや評判を幅広くリサーチしながら、その魅力と実態を詳しく解説していきたいと思います。白馬村という国際的な山岳リゾート地に誕生したこの新しいホテルコンドミニアムは、開業から間もないながらも注目を集めているようです。

結論:日本ワインと北アルプスの絶景を楽しむラグジュアリーリゾート

まず結論から申し上げますと、「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」は、1,000本以上の日本ワインコレクションと信州の食材を活かした料理、そして全室から望める北アルプスの絶景が三位一体となった、まさに白馬の風土を体感できる上質なラグジュアリーホテルコンドミニアムと言えるのようです。

ネットの口コミを見ると、「最高でした」「清潔感があり部屋のインテリアはどれもお洒落」「スタッフの方々も丁寧で親切」といった好意的な声が多く見られ、特にサービス面での評価が高いことがうかがえます。実際、大手旅行予約サイトでは10点満点中10点という最高評価を獲得しているケースもあり、宿泊された方々の満足度は非常に高いようです。

「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」とはどんなホテルなのか

基本情報と立地

「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」は、リストグループのリストデベロップメント株式会社が開発し、株式会社温故知新が運営する全38室のアルパインリゾートホテルです。2024年12月19日に開業したばかりの新しい施設で、白馬村の中心街である「エコーランド」に位置しているのが大きな特徴と言われています。

エコーランドというエリアは、白馬八方尾根スキー場とHakuba47ウインタースポーツパークの間に位置する繁華街で、メインストリート沿いにはカフェやレストラン、バー、居酒屋、土産物店などが立ち並び、白馬観光の拠点として最適なロケーションのようです。JR大糸線白馬駅からは車で約5分、白馬八方バスターミナルからは車で約3分という好アクセスで、ホテル専用の無料送迎サービス(要予約)も用意されているとのことです。

ホテルコンドミニアムという特徴的な形態

このホテルは単なる宿泊施設ではなく、「ホテルコンドミニアム」という特殊な形態を採用している点が注目ポイントと言われています。ホテルコンドミニアムとは、個人が客室を所有し、自分が利用しない期間はホテルとして貸し出すことで賃料収入を得られる、投資物件としての側面も持つ宿泊施設のことを指すようです。

実際、全38室は8,000万円台から2億7,000万円台(税込)という価格帯で販売され、2025年6月には全戸完売したとのこと。購入者の年齢層は50代が最も多く全体の約3割を占め、自己利用と投資目的がそれぞれ4割、購入者の居住地は東京が約5割以上だったとされています。また、外国人の購入が約2割を占め、香港や台湾、シンガポールなどアジア圏在住者が多かったようです。

オーナーが利用しない期間は、一般の宿泊客向けに貸し出されるため、私たち旅行者も通常のホテルとして利用することができるのです。

運営会社「温故知新」の実績

運営を担う株式会社温故知新は、「宿を磨き続ける集団」をミッションに掲げ、スモールラグジュアリーホテルや老舗旅館をプロデュース・運営する企業として知られています。

同社が運営する「瀬戸内リトリート青凪」は2018年にミシュラン最高評価である5レッドパビリオンを獲得し、「壱岐リトリート海里村上」も2019年に離島初となる5パビリオンに輝くなど、高い評価を受けているようです。また、2025年にはミシュランガイドのホテルセレクション「ミシュランキー2025」において、2施設が「1ミシュランキー」に選ばれるなど、世界的にも認められた運営実績を持つ企業と言えるでしょう。

このような実績を持つ温故知新が、白馬村では初のラグジュアリーホテルコンドミニアムとして手がけたのが、この「ラ ヴィーニュ 白馬」なのです。

ホテルの最大の魅力:1,000本以上の日本ワインコレクション

ホテル名の由来とワインへのこだわり

「ラ ヴィーニュ(La Vigne)」という名前は、フランス語で「ブドウの木」を意味しているとのことです。その名の通り、このホテルの最大の特徴は、圧倒的な日本ワインコレクションにあると言われています。

北海道洞爺湖サミットで首脳をもてなした経験を持つワインコンシェルジュが、全国各地のワイナリーを訪れ厳選した1,000本以上の日本ワインを巨大セラーに取り揃えているそうです。長野県を中心に揃えたこれらのワインには、ブドウの栽培や醸造へのこだわり、そして造り手たちの想いが詰まっており、それぞれの土地の風土と生産者のクラフトマンシップが織りなす日本ワインの深い味わいを心ゆくまで堪能できるのが魅力のようです。

2025年4月には、世界的なワインアワード「Star Wine List of the Year Japan 2025」の新人リスト部門で金賞を受賞するなど、そのワインコレクションは専門家からも高く評価されているとのことです。

信州ワインバレーの中心に位置する立地

白馬村が位置する長野県は、「信州ワインバレー」と呼ばれる5つのワイン産地を擁する地域として知られているようです。「日本アルプスワインバレー」「桔梗ヶ原ワインバレー」「天竜川ワインバレー」「千曲川ワインバレー」「八ヶ岳西麓ワインバレー」という5地域があり、それぞれ個性的なワインを生産しているとのこと。

開業セレモニーでは、この5地域から採取した土をメルローとシャルドネの苗木にかぶせるという特別なパフォーマンスが行われたそうで、ブドウが美味しい実を結ぶまでに約3年の歳月を要するように、ホテルも信州の豊かな自然の中で成熟し続け、地域の発展に貢献するホテルであり続けたいという願いが込められているようです。

レストラン「LA VIGNE DINING FÛDO(ラ ヴィーニュ ダイニング フウド)」

「風土」を表現する料理

ホテル1階に併設されているレストラン「LA VIGNE DINING FÛDO」は、その名前が示す通り「風土(FÛDO)」をテーマにしたビストロノミースタイルのレストランとのことです。

旬の信州食材を使用した鉄板焼きとフレンチのコース料理を中心とした多彩な料理が楽しめ、「今日しか味わえない一皿」をテーマに、その日の温度や空気、土地の恵みを一皿に昇華しているそうです。豊かなテロワール(風土)と繊細な職人技が織りなす、この地ならではの美食体験が堪能できるようです。

2025年4月には、ラギオールの3ツ星ミシェル・ブラスやフランスの名店で腕を奮っていた今西シェフを新料理長として迎えており、さらなる料理の質の向上が期待されているとのことです。

実際の料理の評判

ブログなどの口コミを見ると、「とうもろこしスープが甘くてコクがあって本当に美味しい」「信州黄金シャモのローストは赤ピーマンのソースにピッタリ」「アワビのバター焼きのレモンバターソースが飲めるほど美味しい」「信州牛フィレステーキがとっても美味しい」といった具体的な料理への賞賛の声が多数見られます。

また、「色々盛りだくさんなガレットで全てがベストマッチで食べ応えもあってめちゃ美味しかった」という声もあり、フレンチや鉄板焼きだけでなく、ガレットメニューも人気があるようです。

さらに、「パセリのアングレーズソース、トマトとパッションフルーツのグラニテという野菜主役のデザートが、想像してたより美味しすぎた」という声もあり、デザートまでこだわりが感じられるとのことです。

プライベートな空間で食事を楽しめる個室(6名定員)も2室あり、宿泊者でない方も気軽に利用できるというのも嬉しいポイントのようです。

秋限定の特別プラン

2025年9月から11月の秋の期間限定で、通常の2食付き宿泊プランと同料金で、8種類の日本ワインを自由にテイスティングできる特別プラン「デギュスタシオン・リーブル」が実施されたそうです。

このプランでは、長野県「Kidoワイナリー」、山形県「ドメーヌケロス」など、少量生産・限定的な販売方法により全国でも限られた場でしか出会えないワイナリーの日本ワインが用意され、全国のワイン愛好家も注目する希少ワインが一度に味わえるという贅沢な内容だったとのことです。

また、ワインコンシェルジュの吉田氏が収穫から醸造、瓶詰めまで携わった「Cuvée Yoshida(キュヴェ・ヨシダ)」という限定ワインも登場したそうで、日本ワインファンにとっては見逃せないイベントだったと言えるでしょう。

客室の特徴とタイプ

全室角部屋というこだわり

「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」の客室は、全38室すべてが角部屋という贅沢な設計になっているのが大きな特徴と言われています。角部屋であることで、滞在中もプライバシーが保て、広がりのある眺めと豊かな採光を実現しているとのことです。

また、全客室から北アルプスの雄大な景色が楽しめるマウンテンビューが自慢で、特に西側の部屋からは白馬八方尾根を望むことができるそうです。ハイサッシを採用しているため、山々の景色をダイナミックに演出しているとのことです。

7つの客室タイプ

客室は53.96㎡の広々としたツインルームから、144.89㎡のラグジュアリースイートまで、全7タイプが用意されているようです。

最もコンパクトな「スタンダードツイン 北アルプスビュー」(53.96㎡)でも、十分な広さがあり、ベッドルームとキッチンを備えているとのことです。

最上級の「ラヴィーニュスイート 北アルプスビュー ビューバス付き」(144.89㎡)は、3つのベッドルーム、1つのバスルーム、2つのシャワールームを備え、6名まで収容可能な広々とした造りになっているそうです。北アルプスを望むビューバス、リビングルーム、アイランドキッチンなど、まさにラグジュアリーな滞在が楽しめる部屋と言えるでしょう。

客室の設備とアメニティ

客室には、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、金庫、空気清浄機、加湿器、電気ケトル、スピーカー、ドライヤーなど、長期滞在にも対応した充実の設備が整っているようです。キッチンには調理器具一式や食洗器も完備されており、自炊も可能とのことです。

アメニティとしては、歯ブラシ、ヘアブラシ、コットンセット、レザー、シェービング、タオル類、ルームウェア、スリッパ、シャンプー、ボディソープなどが用意されているそうです。

また、全ての客室にはオーナーズロッカーが付いており、荷物やウィンタースポーツの道具を収納しておけるため、オーナー様は身軽にホテルを利用できるという配慮もあるとのことです。

インテリアへのこだわり

客室をはじめ、ホテル内の至るところに、地元信州の伝統工芸の魅力を感じられるこだわりの品が取り入れられているそうです。

雪の結晶が輝くような「くるみガラス」を使用した照明、木工作家の安藤萌氏が長野県の木から制作したアートピース、TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIOのアロマ調香デザイナー齋藤智子氏が白馬で感じた香りを表現したアロマなど、地域の文化や風土を肌で感じられるような上質で特別な空間が提供されているとのことです。

特にエントランスでふわっと香るアロマは、ブドウから抽出した精油を用いており、白馬ならではの香りを体験できるようです。

白馬村という立地の魅力

ウィンターシーズンの楽しみ方

白馬村は、世界を魅了する良質なパウダースノーで知られる国内屈指のスノーリゾート地です。1998年長野オリンピックでは、アルペンスキーの高速系種目および複合の競技会場となった白馬八方尾根スキー場をはじめ、HAKUBAVALLEYと呼ばれる10のスキー場が密集しているエリアの中心に位置しているため、複数のスキー場を一度に楽しむことができるのが大きな魅力と言われています。

「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬」から白馬八方尾根スキー場までは送迎車が用意されており、ストレスなくスキー場まで移動が可能とのことです。また、ホテルの1階には、スキー・スノーボード用具やバイク等を保管できるロッカールームとシャワールームが完備されており、建物外から直接アプローチできるため、アクティブに楽しんだ後、すぐにリフレッシュできるのも嬉しいポイントのようです。

グリーンシーズンのアクティビティ

白馬村は、近年グリーンシーズンも楽しめるよう、岩岳グリーンパークや白馬つがいけWOW!、白馬マウンテンビーチなど、レジャー施設の開発が進んでおり、1年を通じて観光客を誘致する施策が活発に行われているとのことです。

サイクリングやハイキング、マウンテンバイク、キャニオニング、ラフティング、カヌー、カヤック、SUPなど、山・川・湖のアクティビティが充実しているようです。

ホテルでは、レンタルショップ「SPICY」と提携し、本格的なマウンテンバイクから小学生も無理なく楽しめる電動アシスト付き自転車までレンタルできるサービスも提供しているとのことです。また、シャワー付き更衣室やロッカーがあり、チェックイン前でも無料で利用できるため、早めに到着してアクティビティを楽しむのがおすすめの過ごし方のようです。

エコーランドエリアの魅力

ホテルが位置するエコーランドは、白馬村の中でも特に観光客に人気のエリアで、メインストリート沿いにはカフェやレストラン、バー、居酒屋、ショップが集まる便利な場所とされています。

「cafe zermatt」「Sounds like Cafe」「And Mountain」「Penguin Cafe Hakuba」などのカフェ、「モッキンバード」「STUDIO 902」などのバー、そして土産物店やドラッグストア、スーパーマーケットなども徒歩圏内にあり、長期滞在時でも飽きることなく白馬での時間を楽しめる環境が整っているようです。

国際的な観光地としても知られており、冬季はスキー・スノーボード、夏季はハイキングやマウンテンバイクなど、四季を通じて多様なアクティビティを楽しむことができる、まさに白馬観光の拠点に最適なエリアと言えるでしょう。

宿泊料金について

通常の宿泊料金

一般の旅行者が宿泊する際の料金は、プランや部屋タイプによって異なりますが、ネット上の情報を見ると、かなり幅があるようです。

素泊まりプランの場合、大人2名利用時で83,940円からとされており、1名あたり約42,000円程度からとなっているようです。1泊朝食付きの場合、最も安い「スタンダードツイン 北アルプスビュー」で大人2名利用時に73,680円から(1名あたり約36,840円から)と記載されているケースもあります。

また、1泊2食付きの場合、部屋タイプによって異なりますが、44,040円から(3名1室利用時、1名様料金)という情報もあり、利用人数や時期によって料金が大きく変動するようです。

最上級の「ラヴィーニュスイート 北アルプスビュー ビューバス付き」の場合、1泊朝食付きで大人2名利用時に192,380円から(1名あたり約96,190円から)となっており、まさにラグジュアリーな価格設定と言えるでしょう。

報道では「ホテルとして利用する際の料金は、1人3万6120円からとなっています」とされているケースもあり、シーズンや予約サイトによって料金に違いがあるようです。

販売価格(オーナー向け)

ホテルコンドミニアムとしての販売価格は、8,000万円台から2億7,000万円台(税込)という価格帯で、間取りはStudio~3ベッドルームの全7タイプが用意されていたようです。

具体的には、最も小さい「Studio」タイプ(53.96㎡)が8,350万円、「1ベッドルーム」タイプ(65.90㎡)が8,770万円、「2ベッドルーム」タイプ(85.52㎡)が12,700万円、「3ベッドルーム」タイプ(144.89㎡)が24,650万円という価格設定だったとのことです。

この価格帯は、白馬村の土地価格上昇率が2024年に前年比32.1%増加し、全国トップの上昇率を記録したことや、観光需要の増加などを背景に、投資先として魅力的と判断されたようです。

良い点(メリット・おすすめポイント)

ここまでの情報を踏まえて、「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」の良い点について整理していきたいと思います。

1. 圧倒的な日本ワインコレクションという利点

最大のメリットは、やはり1,000本以上の日本ワインコレクションでしょう。北海道洞爺湖サミットで首脳をもてなした経験を持つワインコンシェルジュが厳選したというストーリー性もあり、日本ワインファンにとっては垂涎の環境と言えるのではないでしょうか。

世界的なワインアワード「Star Wine List of the Year Japan 2025」の新人リスト部門で金賞を受賞したという実績も、そのワインコレクションの質の高さを証明していると言えるでしょう。

2. 信州の風土を味わえる料理という良い点

「LA VIGNE DINING FÛDO」で提供される料理は、旬の信州食材を使用し、「今日しか味わえない一皿」をテーマにしているとのことで、訪れるたびに異なる味わいが楽しめるという点が魅力的です。

実際の口コミでも料理への賞賛の声が多く、「とうもろこしスープが甘くてコクがあって本当に美味しい」「信州黄金シャモのローストが絶品」「アワビのバター焼きのレモンバターソースが飲めるほど美味しい」など、具体的な料理名を挙げて満足している様子がうかがえます。

ミシュラン3ツ星レストランで腕を振るった今西シェフが料理長を務めているという点も、料理の質の高さへの期待を高めていると言えるでしょう。

3. 全室角部屋で北アルプスの絶景が楽しめるというおすすめポイント

全38室すべてが角部屋という贅沢な設計は、他のホテルではなかなか味わえない特別感があります。プライバシーが保たれ、広がりのある眺めと豊かな採光を実現しているという点は、長期滞在やグループでの滞在において大きなアドバンテージと言えるでしょう。

また、全客室から北アルプスの雄大な景色が楽しめるマウンテンビューは、白馬ならではの贅沢で、特に西側の部屋からは白馬八方尾根を望むことができるというのは、自然を満喫したい旅行者にとって大きな魅力でしょう。

口コミでも「四季折々の白馬の魅力を感じながら、またぜひリピートしたい」という声があり、景色の素晴らしさが満足度の高さにつながっていることがうかがえます。

4. 充実した設備とアクティビティ対応力というメリット

広々とした客室には、冷蔵庫、洗濯機、キッチン、食洗器など、長期滞在に必要な設備が完備されており、まるで自宅のように過ごせるという点は、コンドミニアムならではの良い点と言えます。

また、1階にはスキー・スノーボード用具やバイク等を保管できるロッカールームとシャワールームが完備されており、建物外から直接アプローチできるため、アクティブに楽しんだ後、すぐにリフレッシュできるのも大きなメリットでしょう。

白馬八方尾根スキー場への送迎車や、レンタルショップ「SPICY」との提携によるマウンテンバイクなどのレンタルサービスも充実しており、アクティビティを満喫したい旅行者にとって非常に便利な環境が整っているようです。

5. 温故知新の運営による高品質なサービスというおすすめ要素

運営を担う株式会社温故知新は、ミシュラン最高評価の5レッドパビリオンを獲得した「瀬戸内リトリート青凪」など、国内外で高く評価されるホテルを複数運営している実績があります。

口コミでも「スタッフの方々も丁寧で親切」「白馬や観光のことを色々親身になって教えてくれました」「お見送りも駐車場まで来てくれたり、サービスも素晴らしかった」など、サービス面での高評価が目立ちます。

大手旅行予約サイトで10点満点中10点という最高評価を獲得しているケースもあり、温故知新の運営ノウハウが存分に発揮されていることがうかがえます。

6. エコーランドという好立地という利点

白馬村の中心街であるエコーランドに位置しているため、カフェやレストラン、バー、居酒屋、ショップなどが徒歩圏内にあり、長期滞在時でも飽きることなく過ごせるという点は大きなメリットです。

また、白馬八方尾根スキー場とHakuba47ウインタースポーツパークの間に位置しているため、複数のスキー場へのアクセスが良好という点も、ウィンタースポーツを楽しみたい旅行者にとって魅力的でしょう。

JR大糸線白馬駅からは車で約5分、白馬八方バスターミナルからは車で約3分という好アクセスで、ホテル専用の無料送迎サービス(要予約)も用意されているという点も便利です。

悪い点(デメリット・おすすめしない点)

一方で、「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」にも、いくつか注意すべき点や改善の余地がある部分があるようです。

1. 価格帯が高めというデメリット

最も大きなデメリットは、やはり宿泊料金の高さでしょう。素泊まりプランでも大人2名利用時で83,940円から、1泊朝食付きの場合でも最も安い部屋タイプで大人2名利用時に73,680円からという価格設定は、一般的なホテルと比較するとかなり高額と言えます。

最上級の「ラヴィーニュスイート」に至っては、1泊朝食付きで大人2名利用時に192,380円からという価格設定で、まさにラグジュアリーホテルの価格帯です。この価格は、予算に限りがある旅行者や、コストパフォーマンスを重視する方にとっては大きな欠点となるでしょう。

ただし、この価格には1,000本以上の日本ワインコレクションへのアクセスや、信州の食材を使った高品質な料理、全室角部屋で北アルプスの絶景が楽しめるという付加価値が含まれていると考えれば、妥当な価格設定とも言えるかもしれません。

2. 開業間もないため情報が少ないという欠点

2024年12月19日に開業したばかりの新しいホテルのため、ネット上の口コミや評判の数がまだ限られているという点は、予約を検討する際の不安材料になるかもしれません。

実際、じゃらんnetでは「クチコミ評価:-」と表示されており、まだ十分な数の口コミが集まっていない状況のようです。ただし、Hotels.comやBooking.comでは10点満点中10点や8.3点という高評価を獲得しているケースもあり、実際に宿泊した方々の満足度は高いことがうかがえます。

今後、口コミの数が増えていくにつれて、より詳細な情報が得られるようになるでしょう。

3. 連泊プランのみの販売というおすすめしない点

ホテルの公式サイトには「連泊プランのみの販売となります」と記載されており、1泊だけの利用ができない可能性があるという点は、短期滞在を希望する旅行者にとってはデメリットと言えるでしょう。

ただし、じゃらんnetなどの予約サイトでは1泊から予約できるプランも掲載されているようですので、予約サイトによって条件が異なる可能性があります。予約の際には、必ず宿泊条件を確認することをおすすめします。

4. 温泉施設がないという欠点

じゃらんnetの施設概要を見ると「温泉:無し」と記載されており、温泉施設がないという点は、温泉を楽しみたい旅行者にとってはデメリットとなるでしょう。

白馬村には「白馬八方温泉」をはじめとする複数の温泉施設がありますが、ホテル内で温泉に入れないという点は、特に冬季にスキーを楽しんだ後、温泉でゆっくりしたいという旅行者には物足りなく感じられるかもしれません。

ただし、客室には広々としたバスルームがあり、一部の部屋タイプには北アルプスを望む「ビューバス」が設置されているため、景色を楽しみながらのバスタイムという別の形の贅沢が味わえるという点は見逃せません。

5. レストランの朝食がブッフェのみという点

口コミの中には「朝食はBuffet Only だったので、一切期待せずに」という声があり、朝食の選択肢がブッフェのみで、セットメニューなどの選択肢がないという点が指摘されているようです。

ただし、「信州食材を使ったブッフェ」という説明があり、地元の食材を活かした内容にはなっているようですので、質的には一定のレベルが期待できるのではないでしょうか。

おすすめしたい方・おすすめできない方

おすすめしたい方

これまでの情報をまとめると、「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」は以下のような方々に特におすすめできると言えるでしょう。

日本ワインファンの方:1,000本以上の日本ワインコレクションは、日本ワイン愛好家にとってはまさに夢のような環境です。特に長野県を中心とした希少なワインも揃っているため、日本ワインの魅力を深く味わいたい方には最適でしょう。

食にこだわりがある方:信州の旬の食材を使った料理は、ミシュラン3ツ星レストランで腕を振るった今西シェフが手がけており、本格的なフレンチや鉄板焼きが楽しめます。食事も旅の大きな楽しみという方には強くおすすめできます。

景色を重視する方:全室から北アルプスの絶景が楽しめ、特にビューバス付きの部屋では、景色を眺めながらのバスタイムという贅沢が味わえます。自然の美しさに癒されたい方にはぴったりです。

長期滞在やグループ旅行を考えている方:広々とした客室には、キッチンや洗濯機など長期滞在に必要な設備が完備されており、最大6名まで収容できる部屋もあるため、家族やグループでの滞在に適しています。

アクティビティを満喫したい方:スキー・スノーボード用具を保管できるロッカールームや、マウンテンバイクのレンタルサービスなど、アクティビティを楽しむための環境が整っているため、アクティブに過ごしたい方におすすめです。

高品質なサービスを求める方:ミシュラン最高評価を獲得したホテルを運営する温故知新のノウハウが活かされており、スタッフのサービスも高評価を得ているため、上質なおもてなしを期待する方に適しています。

おすすめできない方

一方で、以下のような方々には、このホテルはあまりおすすめできないかもしれません。

予算を抑えたい方:宿泊料金が高めに設定されているため、コストパフォーマンスを重視する方や、予算に限りがある方には向いていないでしょう。

短期滞在を希望する方:公式サイトでは「連泊プランのみの販売」とされているため、1泊だけの短期滞在を希望する方には不向きかもしれません(ただし、予約サイトによっては1泊プランもあるようです)。

温泉を重視する方:ホテル内に温泉施設がないため、温泉を楽しみたい方には物足りなく感じられるかもしれません。ただし、白馬村には多数の日帰り温泉施設があるため、そちらを利用するという選択肢はあります。

お酒が飲めない方:ホテルの最大の魅力が日本ワインコレクションであるため、お酒が飲めない方にとっては、その魅力を十分に享受できないかもしれません。ただし、料理の質の高さや景色の美しさなど、他の魅力も十分にあります。

気軽に泊まりたい方:ラグジュアリーホテルコンドミニアムという性格上、ある程度フォーマルな雰囲気があると予想されるため、カジュアルに気軽に泊まりたいという方には、若干敷居が高く感じられるかもしれません。

よくある質問(Q&A)

Q1: 白馬駅からホテルまでのアクセス方法は?

A: JR大糸線白馬駅からホテルまでは車で約5分の距離です。ホテルでは無料送迎サービス(要予約、要連絡)を提供しているため、事前に連絡しておけば、到着する電車などの時間に合わせて迎えに来てもらえます。また、タクシーを利用することも可能で、約7分程度で到着するとのことです。

Q2: スキー場までのアクセスは?

A: 白馬八方尾根スキー場までは、ホテルから送迎車が用意されているため、ストレスなくスキー場まで移動できます。また、Hakuba47ウインタースポーツパークへも近く、ホテルはこれらのスキー場の中間に位置するエコーランドエリアにあるため、複数のスキー場へのアクセスが良好です。冬季シーズン期間は、白馬八方尾根スキー場やHakuba47へのシャトルバスも利用可能とのことです。

Q3: 駐車場はありますか?

A: はい、無料の駐車場が完備されています。車でのアクセスも便利で、東京からは車で約3時間半の距離とされています。

Q4: チェックイン・チェックアウト時間は?

A: 標準的なチェックイン時間は15:00から、チェックアウト時間は11:00までとなっているようです。ただし、宿泊プランごとにチェックイン・チェックアウト時間の設定がある場合は、そちらが優先されるとのことですので、予約時に確認することをおすすめします。

Q5: レストランは宿泊者以外も利用できますか?

A: はい、1階のレストラン「LA VIGNE DINING FÛDO」は、宿泊者でない方も利用できるとされています。グリーンシーズンにはランチ営業も行っているとのことで、気軽に訪れることができるようです。

Q6: 子供連れでも宿泊できますか?

A: はい、子供連れでも宿泊できます。貸出備品の中にはベビーベッドやおむつポットなども含まれており、小さな子供連れの家族にも対応しているようです。また、最大6名まで収容できる広々とした部屋もあるため、家族での滞在に適していると言えるでしょう。

Q7: グリーンシーズンでも楽しめますか?

A: はい、グリーンシーズンでも十分に楽しめます。白馬村では、近年グリーンシーズンのアクティビティが充実してきており、サイクリング、ハイキング、マウンテンバイク、キャニオニング、ラフティング、カヌー、カヤックなど、多彩なアクティビティが楽しめます。ホテルでは、マウンテンバイクのレンタルサービスも提供しており、グリーンシーズンの白馬を満喫できる環境が整っているようです。

Q8: クレジットカードは使えますか?

A: はい、VISA、Master、JCB、AMEXなどの主要なクレジットカードが利用可能です。

トラベルライター”TAKA”の考察と意見

ここまで、「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」について、ネットの口コミや評判を幅広くリサーチしながら解説してきましたが、最後にトラベルライターとしての私”TAKA”の独自の視点から、このホテルについての考察と意見を述べさせていただきたいと思います。

「地域の風土を体験する」という新しいホテルの価値

このホテルの最大の特徴は、単なる宿泊施設としての機能を超えて、「信州・白馬の風土を体験する」という明確なコンセプトを持っている点だと感じました。ホテル名の「ラ ヴィーニュ(ブドウの木)」、レストラン名の「フウド(風土)」、そして1,000本以上の日本ワインコレクションという要素が、すべて一貫したストーリーとして繋がっているのです。

特に興味深いのは、開業セレモニーで信州ワインバレーの5地域から採取した土をブドウの苗木にかぶせるという演出です。これは単なるパフォーマンスではなく、「このホテル自体が、白馬の風土の中で成熟し続ける」という長期的なビジョンを象徴していると言えるでしょう。

私がこれまで取材してきた多くのホテルの中でも、ここまで「地域の風土」というテーマを一貫して追求している施設は珍しいと感じます。日本ワインが近年世界的に注目を集める中、その中心地の一つである信州・白馬で、日本ワインと地元食材を組み合わせた体験を提供するという試みは、まさに時代の流れを捉えた戦略と言えるのではないでしょうか。

ホテルコンドミニアムという形態がもたらす可能性

もう一つ注目すべきは、「ホテルコンドミニアム」という形態です。従来の日本のホテル業界では、このような形態はニセコなど一部のリゾート地に限られていましたが、白馬でもこのモデルが採用され、しかも全38室が完売したという事実は、新しい不動産投資とリゾート滞在のあり方が受け入れられつつあることを示していると思います。

特に興味深いのは、購入者の約2割が外国人(香港、台湾、シンガポールなどアジア圏)だったという点です。これは、白馬が国際的なリゾート地として認知されていることの証明であり、今後さらにグローバル化が進む可能性を示唆しています。

一方で、このモデルには課題もあります。オーナーが利用する期間と、一般の宿泊客に貸し出す期間のバランスをどう取るか、特にトップシーズンの稼働率をどう維持するかは、運営側にとって重要な課題となるでしょう。ただし、運営を担う温故知新は、ミシュラン最高評価を獲得したホテルを複数運営している実績があるため、このバランスを上手く取れる可能性は高いと思われます。

白馬というデスティネーションの進化

白馬村は、長年ウィンタースポーツのメッカとして知られてきましたが、近年はグリーンシーズンのアクティビティも充実してきており、通年型のリゾート地へと進化しつつあります。岩岳グリーンパーク、白馬つがいけWOW!、白馬マウンテンビーチなど、新しいレジャー施設の開発も進んでおり、白馬の魅力は多様化しているのです。

また、白馬村の土地価格が2024年に前年比32.1%増加し、全国トップの上昇率を記録したことや、2024年の観光客数が過去20年で最高値を記録したことは、白馬というデスティネーションが今まさに注目を集めていることを示しています。

「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬」は、このような白馬の進化のタイミングで開業した施設であり、白馬の新しい魅力を象徴する存在になる可能性を秘めていると私は感じます。特に、日本ワインという切り口で白馬の魅力を発信しようとする試みは、これまでの「スキーの白馬」とは異なる新しいイメージを作り出す可能性があるでしょう。

サステナビリティとの関連性

興味深いのは、リストデベロップメント社が企業版ふるさと納税を活用して白馬村に寄付を行い、「新しい仕事をつくりだす村づくり事業」および「未来のオリンピック選手の育成支援事業」に活用されているという点です。これは、単にホテルを建設するだけでなく、地域の持続可能な発展に貢献しようとする姿勢の表れと言えるでしょう。

また、ホテル内の至るところに地元信州の伝統工芸品が取り入れられている点や、信州の食材を積極的に使用している点も、地域経済への貢献という観点から評価できます。今後、サステナビリティやSDGsへの取り組みがさらに注目される時代において、このような地域との関わり方は、ホテルの付加価値を高める要素になるのではないでしょうか。

今後の展望と期待

開業から約1年が経過した時点での稼働率が9割超という報道もあり、スタートとしては非常に順調と言えるでしょう。今後、口コミの数が増えていくにつれて、より詳細な評価が見えてくると思われますが、現時点での高評価を見る限り、期待に応えられる施設になる可能性は高いと感じます。

特に期待したいのは、日本ワインの魅力をさらに深く伝える取り組みです。例えば、ワイナリーツアーとの連携や、ワイン生産者を招いたイベントの開催など、「体験」としての価値をさらに高めていく余地は十分にあるでしょう。実際、2025年4月にはヴィラデストワイナリーのオーナー玉村豊男氏を招いたペアリングディナー&トークイベントが開催されるなど、このような取り組みはすでに始まっているようです。

また、グリーンシーズンの魅力をさらに発信していくことも重要でしょう。現時点では、まだウィンタースポーツのイメージが強い白馬ですが、夏のアクティビティの充実度は決して劣っていません。マウンテンバイクやハイキング、川や湖のアクティビティなど、グリーンシーズンならではの楽しみ方を積極的に提案していくことで、通年での集客につながるのではないでしょうか。

最後に

「ホテル ラ ヴィーニュ 白馬 by 温故知新」は、宿泊料金の高さというハードルはあるものの、日本ワインと信州の食材、北アルプスの絶景という三位一体の魅力を持った、非常にユニークなホテルと言えるでしょう。

単なる宿泊施設ではなく、「白馬の風土を体験する」というコンセプトが一貫しており、温故知新という実績のある運営会社のノウハウが活かされたサービスも期待できます。特に、日本ワインファンや、食にこだわりがある方、景色を重視する方、アクティビティを満喫したい方にとっては、白馬での滞在を特別なものにしてくれる施設になるのではないでしょうか。

開業から間もないため、今後さらに進化していく可能性を秘めた施設だと私は感じます。何度訪れても新しい発見がある、そんな「旅の目的地(デスティネーション)」になることを期待しています。

白馬を訪れる機会があれば、ぜひ一度は体験してみたい、そんなホテルだと思います。北アルプスの雄大な自然に包まれながら、日本ワインと信州の味覚を堪能する──そんな贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。