「変なホテル」と「変なホテルプレミア」の違いを比較してHOTTELの記者がわかりやすく解説
旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。今回は、全国で展開されている「変なホテル」について、多くの旅行者が疑問に思っている「変なホテル」と「変なホテルプレミア」の違いについて、ネットの情報を幅広くリサーチし、その真実をお伝えします。この2つのホテルブランド、名前が似ているだけに「どう違うの?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
結論:変なホテルプレミアは最上位ブランドとして2024年に誕生
まず結論から申し上げますと、変なホテルプレミアは、変なホテルの最上位ブランドとして2024年12月に新設されたハイエンドなホテルブランドのようです。通常の変なホテルよりも、さらに高品質なアメニティや先進的な設備を採用し、ワンランク上の滞在体験を提供することを目指しているとのことです。
2024年12月12日に「ウォーターマークホテル京都」を「変なホテルプレミア京都 五条烏丸」としてリブランドオープンしたのを皮切りに、2025年7月1日には全国6軒のホテルが「変なホテルプレミア」として一斉にリブランドされ、現在は全国7軒のホテルが「変なホテルプレミア」として運営されているようです。
それでは、具体的にどのような違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。
変なホテルとは:世界初のロボットホテルとして話題に
そもそも「変なホテル」について、簡単にご説明します。変なホテルは、2015年7月に長崎県のハウステンボスに1号店がオープンした、H.I.S.グループが展開するホテルブランドです。「変な」という名前には「奇妙な」という意味ではなく、「変わり続けることを約束する」という意味が込められているのだそうです。
世界初のロボットが働くホテルとしてギネス世界記録にも認定され、フロントでは恐竜型や人型のロボット、あるいは最新の光のホログラムが接客するという、ユニークなコンセプトが大きな話題となりました。2025年11月現在、国内21軒、海外2軒が運営されているようです。
主要な7つの違いを徹底比較
では、変なホテルと変なホテルプレミアの具体的な違いについて、詳しく解説していきます。
①ブランドコンセプトと位置づけの違い
変なホテルプレミアは、H.I.S.ホテルホールディングスが進めるマルチブランド戦略の一環として誕生したブランドと言われています。同社は今後、ホテルのランクを「ラグジュアリー」「アップスケール」「ミッドプライス」「エコノミー」の4つに細分化する方針を打ち出しており、変なホテルプレミアは「アップスケール」に位置づけられるようです。
一方、通常の変なホテルは「ミッドプライス」の位置づけで、より手頃な価格帯で宿泊できるビジネスホテルとしての性格が強いと言われています。
②アメニティとバスグッズの品質向上
変なホテルプレミアでは、通常の変なホテルと比較して、アメニティが大幅にグレードアップされているようです。
新規追加されたアメニティとして、紙とフィルムの複合資材を使用した「URU/HANI(ウルハニ)」のスキンケアセット4種類(クレンジング・ウォッシュ・ローション・クリーム)が、ホテルとして初導入されたとのことです。また、シェービングフォームも新たに追加設置されたようです。
変更されたアメニティとしては、シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ハンドソープが「アロマエッセゴールド」という高品質な製品へと変更され、スリッパは使い捨てタイプに、歯ブラシはもみ殻を配合した環境にやさしいタイプに変更されたようです。ボディタオルやドライヤーも高品質な製品へと変更されているとのことです。
一方、通常の変なホテルでも基本的なアメニティは揃っているものの、変なホテルプレミアほどの高品質なラインナップではないと考えられます。
③ロビーとフロントのデザインの違い
変なホテルプレミアでは、「地域共生」というコアバリューが設定され、ロビーとフロントのデザインに、ホテルが立地する地域の観光名所や伝統工芸などが最新のテクノロジーで表現されているようです。
例えば、変なホテルプレミア東京 浅草田原町のロビーでは、「和」をイメージした「唐紅」をベースに、寛雅な浅草の風景が表現されているとのことです。変なホテルプレミア仙台 国分町のロビーカラーは、杜の都仙台の美しい自然をイメージした緑が取り入れられているようです。
このように、各地域の特色を活かしたデザインが施されているのが、変なホテルプレミアの大きな特徴と言えるでしょう。
④五感で感じるフレグランスとミュージック
変なホテルプレミアでは、「最上級のおもてなし」というコアバリューのもと、五感で感じていただくサービスとして、ロビーエリアにフレグランス(香りのディフューザー)とミュージックが採用され、特別なホテル滞在を演出しているようです。
例えば、変なホテルプレミア京都 五条烏丸では、ホテルに入った瞬間から京都を感じられる「松栄堂」のお香が使用されているとの情報もあります。
通常の変なホテルでは、このようなフレグランスやミュージックの演出は一般的には導入されていないようです。
⑤客室設備とベッドの違い
変なホテルプレミア京都 五条烏丸では、全122室の客室に安眠にこだわったシモンズ製のベッドマットレスとロフテーの快眠枕が採用されているようです。シモンズベッドは「世界のベッド」と称され、その品質の高さから世界中で愛されているブランドで、豪華なボリューム感と高いクッション性により身体をやさしく包み込む寝心地が特徴のようです。
また、変なホテルプレミア京都 五条烏丸の「プレミアスイート」5室には、京都の老舗寛具店である洛中高岡屋の「おじゃみ座布団」や「本麻引き染めのれん」、人気美容メーカーReFaのドライヤー「BEAUTECH DRYER PRO」が設置され、京都土産の「おこげはん」や月桂冠のミネラルウォーター、無料で利用できるミニバーも用意されているとのことです。
通常の変なホテルでも、関東エリアの5軒(銀座、浜松町、浅草橋、西葛西、舞浜)では2024年5月からシモンズのベッドマットレスが導入されているようですが、変なホテルプレミアほどの特別な設備やアメニティは用意されていないと考えられます。
なお、両ブランドとも、全客室に衣類ケア家電「LGスタイラー」が完備されているようです。このLGスタイラーは、スチームの力で衣類のシワ伸ばしや消臭、除菌ができる便利な設備で、スーツやジャケットなどのお手入れに重宝すると評判のようです。
⑥料金設定の違い
料金については、通常の変なホテルと変なホテルプレミアで明確な差があるようです。
通常の変なホテルの料金相場は、立地や時期によって異なりますが、2名1室で1名あたり4,000円~10,000円程度の価格帯が中心のようです。例えば、変なホテル東京 銀座では2名利用で1名あたり4,400円~から宿泊できるプランもあるようです。
一方、変なホテルプレミアは、平均客室単価(ADR)が約1万5,000円程度から、2~3割高い価格設定を目指しているとの報道もあります。実際の口コミでも、変なホテルプレミア東京 浅草田原町は「高級ホテルと宿泊料はあまり変わらない」という声もあり、通常の変なホテルよりもやや高めの価格帯で設定されているようです。
ただし、ビジネスホテルとしては相応の価格で、ラグジュアリーホテルほど高額ではないため、「ワンランク上の滞在を手頃な価格で楽しめる」という位置づけと考えられます。
⑦サステナビリティへの取り組み
変なホテルプレミアでは、「自然との融合」というコアバリューのもと、環境にやさしいアメニティが積極的に採用されているようです。
具体的には、もみ殻を原材料に使用した歯ブラシ、紙帯を使用してプラスチック素材を抑制したスリッパ、再生PETで作られたシューシャインペーパーなどが導入されているとのことです。また、節水コマを設置して過度な水使用を抑制し、パワーガードを設置して電気の使用を抑制するなど、環境への配慮が随所に見られるようです。
通常の変なホテルでも一部で環境に配慮した取り組みは行われているようですが、変なホテルプレミアではより体系的にサステナビリティが追求されているのが特徴と言えるでしょう。
変なホテルプレミアの対象店舗は?
2025年11月現在、変なホテルプレミアとして運営されているのは以下の7軒です。
- 変なホテルプレミア京都 五条烏丸(2024年12月リブランド)
- 変なホテルプレミア東京 浅草田原町(2025年7月リブランド)
- 変なホテルプレミア名古屋 伏見駅前(2025年7月リブランド)
- 変なホテルプレミア 京都駅八条口前(2025年7月リブランド)
- 変なホテルプレミア 奈良(2025年7月リブランド)
- 変なホテルプレミア鹿児島 天文館(2025年7月リブランド)
- 変なホテルプレミア仙台 国分町(2025年7月リブランド)
いずれも既存の変なホテルからリブランドされた形で誕生しており、今後さらに展開が拡大される可能性もあるでしょう。
変なホテルと変なホテルエクスプレスの違いは?
ここで補足として、「変なホテルエクスプレス」についても触れておきます。変なホテルエクスプレスは、2022年12月に名古屋 伏見駅前に1号店がオープンしたブランドですが、2025年7月に「変なホテルプレミア名古屋 伏見駅前」としてリブランドされたようです。
変なホテルエクスプレスの特徴は、フロントにロボットや光のホログラムなどのエンターテインメント要素を導入せず、最短10秒でチェックインが完了する新システムを採用して、手続きを簡素化したことでした。実用性を重視したビジネスホテルという位置づけだったようです。
現在も一部の変なホテルでは「エクスプレスチェックイン」というシステムが導入されており、事前にチェックイン情報を登録することで、ホテル到着後すぐにルームキーを受け取れるサービスが提供されているようです。
変なホテルのメリット:コスパとテクノロジー体験が魅力
ここからは、変なホテル(通常版)と変なホテルプレミア、それぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。
まず、通常の変なホテルのメリットとして挙げられるのは、以下の点でしょう。
①コストパフォーマンスの良さが最大の利点
通常の変なホテルの最大のメリットは、なんといっても価格の手頃さです。都心のビジネスホテルでありながら、1名あたり4,000円台から宿泊できるプランもあり、出張や観光での利用に非常にリーズナブルと言えるでしょう。特に、立地の良さを考えると、このコストパフォーマンスは魅力的と評価されているようです。
②ロボットやホログラムとの新体験が楽しい
フロントでの恐竜ロボットや光のホログラムによるチェックイン体験は、お子様連れのファミリーや海外からの観光客に特に好評のようです。「エンターテインメントにおいて本当に面白かった」「恐竜の足跡が浮かび上がる演出が楽しい」といった口コミが多数見られます。日常では体験できないユニークな宿泊体験ができる点は、大きな利点と言えるでしょう。
③非対面チェックインで感染対策も安心
ロボットやタッチパネルでの非対面チェックインは、コロナ禍以降、安心して利用できると評価されているようです。スタッフは別室に24時間常駐しているため、何かあった際にも対応してもらえる安心感もあるようです。
④全室にLGスタイラー完備が便利
全客室に衣類ケア家電「LGスタイラー」が設置されているのも、おすすめポイントのようです。スーツやジャケットについた匂いやシワを取り除くことができ、特に出張のビジネスマンからは「出張サラリーマンには欠かせない」と高く評価されているようです。1日着たスーツを翌日もリフレッシュして着用できるのは、大きな利点と言えるでしょう。
⑤駅近の好立地で観光やビジネスに便利
多くの変なホテルは駅から徒歩数分の好立地にあり、観光やビジネスでの利用に大変便利と評価されているようです。コンビニも近くにある場合が多く、立地面での利便性は高いと言えるでしょう。
変なホテルのデメリット:注意すべき点も
一方、通常の変なホテルのデメリットや注意点としては、以下のような声があるようです。
①ロボットは実際には接客しない
「ロボットがチェックインする」というイメージを持って宿泊すると、やや期待外れに感じる方もいるようです。実際には、ロボットの横にあるタッチパネルで客自身が手続きを行う形式で、ロボットは「出迎えて案内する」役割にとどまっているようです。「ロボットは何もしません」「タブレットが置いてあり客が操作するだけ」という口コミも見られます。
エンターテインメントとしては楽しめるものの、実用性という点ではやや疑問を持つ方もいるようです。
②部屋が狭いと感じる場合がある
立地によっては、客室が「ビジネスホテルとしてコンパクト」「やや狭い」と感じる方もいるようです。特にシングルルームでは、スーツケースを広げるスペースが限られるという声もあるようです。
ただし、舞浜や赤坂などの一部ホテルでは、ビジネスホテルよりも広めの客室が用意されているところもあるようですので、予約時に客室の広さを確認することをおすすめします。
③LGスタイラーの音が気になることも
全室完備で便利なLGスタイラーですが、稼働中の振動音が意外と大きく、就寝中に使用すると睡眠の妨げになるという意見もあるようです。夜間や就寝中の使用は避け、外出前や夕方の時間帯に使用するのがよいでしょう。
④地域によって旅館業法の対応が異なる
法解釈による地域格差があり、自治体によってはフロントに人が常駐していなければならない地域もあるようです。そのため、ホテルによってはロボットだけでなく、小さなカウンターにスタッフが常駐している場合もあるとのことです。完全無人を期待していると、やや異なる印象を受けるかもしれません。
⑤ロボットの種類はホテルによって異なる
フロントのロボットは、ホテルによって恐竜型、人型、ホログラムなど種類が異なります。事前に公式サイトで確認しておくと、期待通りの体験ができるでしょう。
変なホテルプレミアのメリット:上質な滞在体験
続いて、変なホテルプレミアのメリットについて見ていきましょう。
①高品質なアメニティで快適な滞在が利点
URU/HANIのスキンケアセット、アロマエッセゴールドのバスアメニティ、高品質なドライヤーなど、ワンランク上のアメニティが揃っているのが大きなメリットです。特に女性の宿泊客からは、スキンケアセットが充実していることが高く評価されているようです。
②地域の文化を感じられるデザインが魅力
ロビーやフロントのデザインに、各地域の観光名所や伝統工芸が表現されており、ホテルに入った瞬間から旅情を感じられるのがおすすめポイントです。京都では松栄堂のお香、京都の老舗の座布団など、地域ならではの上質なアイテムが取り入れられているようです。
③シモンズベッドで快適な睡眠が約束される
全客室にシモンズ製の高品質ベッドマットレスが採用されており、「ぐっすり眠れた」「快適な睡眠で疲れが取れた」という口コミが多数見られます。旅の疲れをしっかり癒せるのは、大きな利点と言えるでしょう。
④フレグランスとミュージックで特別な雰囲気
ロビーエリアのフレグランスとミュージックにより、「ホテルのおもてなし」を五感で感じられるのが魅力です。口コミでも「アーバンリュクスの香りはホテルのおもてなしのような雰囲気が感じられる」という評価があるようです。
⑤環境に優しいサステナビリティが実践されている
もみ殻の歯ブラシ、再生PETのシューシャインペーパーなど、環境配慮が随所に見られるのもおすすめできる点です。旅行でも環境への配慮を大切にしたい方には、共感できるポイントでしょう。
変なホテルプレミアのデメリット:知っておくべき欠点
一方、変なホテルプレミアのデメリットや注意点としては:
①料金が通常版より2~3割高めの設定
通常の変なホテルと比較して、料金が2~3割程度高く設定されているようです。「高級ホテルと宿泊料はあまり変わらない」という口コミもあり、コストパフォーマンスを重視する方には、やや高いと感じられるかもしれません。
ただし、提供されるアメニティや設備のグレードを考えると、価格相応の価値はあると評価する声も多いようです。
②対象ホテルが限られている
2025年11月現在、変なホテルプレミアは全国7軒のみの展開です。希望する地域に変なホテルプレミアがない場合は、通常の変なホテルを選ぶことになります。今後の展開拡大が期待されるところでしょう。
③通常の変なホテルと基本的なコンセプトは同じ
変なホテルプレミアも、基本的には「変わり続けることを約束するホテル」という変なホテルのコンセプトを踏襲しており、革新的な新サービスが加わっているわけではないようです。あくまでも「アメニティと設備のグレードアップ版」という位置づけと考えた方がよいでしょう。
おすすめしたい方・おすすめできない方
これらのメリット・デメリットを踏まえて、それぞれのホテルをおすすめしたい方、おすすめできない方について整理してみましょう。
通常の変なホテルをおすすめしたい方:
- コストパフォーマンスを重視する出張ビジネスマン
- お子様連れのファミリーで、ロボットとの触れ合いを楽しみたい方
- 駅近の好立地で、観光やビジネスに便利なホテルを探している方
- LGスタイラーでスーツのケアをしたい出張族の方
- 非対面チェックインで感染対策を重視する方
通常の変なホテルをおすすめできない方:
- 広々とした客室でゆったり過ごしたい方
- ロボットが実際に接客してくれると期待している方
- 静かな環境を重視し、LGスタイラーの音が気になる方
- フルサービスの対面接客を求める方
変なホテルプレミアをおすすめしたい方:
- ワンランク上のアメニティで快適に過ごしたい方
- 高品質なベッドでぐっすり眠りたい方
- 地域の文化や伝統を感じられるホテルステイを楽しみたい方
- 環境配慮型のホテルを選びたい方
- 記念日や特別な旅行で、少し贅沢な滞在をしたい方
変なホテルプレミアをおすすめできない方:
- とにかく安く泊まりたい、コスパ最優先の方
- 対象地域以外に宿泊したい方(全国7軒のみ)
- 通常の変なホテルのサービスで十分と感じる方
- アメニティやベッドのグレードにこだわりがない方
Q&A:よくある質問に答えます
Q1:変なホテルプレミアは、通常の変なホテルとどれくらい料金が違いますか?
A1:平均客室単価で2~3割程度高く設定されているようです。通常の変なホテルが1名あたり4,000円~10,000円程度の価格帯が中心なのに対し、変なホテルプレミアは1万5,000円前後からの設定が多いと言われています。ただし、時期や立地、プランによって変動しますので、予約サイトで確認することをおすすめします。
Q2:変なホテルプレミアでもロボットはいますか?
A2:はい、変なホテルプレミアでも、フロントには恐竜ロボットや光のホログラムが設置されているようです。ロボットやホログラムによるチェックイン体験は、変なホテルプレミアでも楽しめるようですので、ご安心ください。
Q3:通常の変なホテルでも、バス・トイレは別ですか?
A3:ホテルによって異なりますが、変なホテル舞浜 東京ベイでは全客室がバストイレ別々のセパレートタイプとなっているようです。変なホテル東京 赤坂や浅草橋などでも、セパレートタイプの客室があるようです。予約時に客室タイプを確認することをおすすめします。
Q4:LGスタイラーは使い方が難しいですか?
A4:衣類を入れて電源を入れるだけの簡単操作のようです。除菌プラスコースなら約1時間40分、通常コースならもう少し短時間で完了するようです。使い方は客室に説明書きがあるようですので、初めての方でも安心してご利用いただけるでしょう。
Q5:変なホテルエクスプレスと変なホテルプレミアは同じですか?
A5:いいえ、異なります。変なホテルエクスプレスは、ロボットなどのエンターテインメント要素を省き、最短10秒のチェックインを実現した実用重視のブランドでした。一方、変なホテルプレミアは、アメニティや設備をグレードアップしたハイエンドブランドです。なお、変なホテルエクスプレス名古屋 伏見駅前は、2025年7月に変なホテルプレミア名古屋 伏見駅前としてリブランドされました。
Q6:変なホテルプレミアは会員特典やラウンジはありますか?
A6:HIS Hotel GroupのWEB会員になると、10%割引やポイント還元、レイトチェックアウト無料などの特典が受けられるようです。ただし、変なホテルプレミア専用のラウンジがあるかどうかは、ホテルによって異なるようです。通常の変なホテルでは、変なホテル東京 銀座や西葛西などで宿泊者専用ラウンジがあり、朝食や軽食、ドリンクが無料で提供されているようです。
Q7:どちらを選ぶべきか迷っています。決め手は何ですか?
A7:予算とこだわりポイントで決めるのがよいでしょう。価格重視でコスパを求めるなら通常の変なホテル、アメニティやベッドの質にこだわり、地域の文化も楽しみたいなら変なホテルプレミアがおすすめです。また、宿泊予定地に変なホテルプレミアがあるかどうかも重要なポイントとなります。
トラベルライターTAKAの考察:変なホテルの進化と今後の展望
最後に、トラベルライター”TAKA”として、この2つのブランドの違いについて、私なりの考察をお伝えしたいと思います。
変なホテルが「変わり続けることを約束する」というコンセプトを掲げて2015年に誕生してから、約10年が経過しました。当初は「世界初のロボットホテル」という斬新さで話題を集めましたが、時代とともにロボット技術自体は珍しいものではなくなってきています。
そんな中で、H.I.S.ホテルホールディングスが変なホテルプレミアという上位ブランドを新設した背景には、単なる「ロボットがいる面白いホテル」から、「快適で質の高い滞在を提供するホテル」へと、ブランドの価値を高めていこうという戦略があるのではないかと私は考えています。
特に注目したいのは、変なホテルプレミアが掲げる3つのコアバリュー、「地域共生」「自然との融合」「最上級のおもてなし」です。これらは、まさに現代の旅行者が求めている要素と言えるでしょう。
地域の文化や伝統を感じられるデザイン、環境に配慮したサステナビリティへの取り組み、そして五感で感じられる上質なおもてなし。これらは、単なる「寝るだけの場所」ではなく、「旅の一部として記憶に残る滞在体験」を提供しようという姿勢の表れではないでしょうか。
一方で、通常の変なホテルも、コストパフォーマンスの高さという明確な強みを持っています。ビジネス利用や気軽な観光旅行では、この価格帯は非常に魅力的です。LGスタイラーの全室完備や駅近の立地など、実用性の高いサービスも評価されています。
つまり、変なホテルと変なホテルプレミアは、それぞれ異なるニーズに応える「棲み分け」が明確になされているのだと言えるでしょう。どちらが優れているということではなく、旅行者の目的や予算、求める体験に応じて選べる選択肢が増えたということが、最も重要なポイントだと私は考えます。
今後、H.I.S.ホテルホールディングスは、ラグジュアリー、アップスケール、ミッドプライス、エコノミーの4ブランド体制を目指しているとのことです。変なホテルプレミアは「アップスケール」、通常の変なホテルは「ミッドプライス」に位置づけられるようですが、さらに上位の「ラグジュアリー」ブランドや、より手軽な「エコノミー」ブランドが登場すれば、旅行者にとって選択肢がさらに広がることになります。
また、変なホテルプレミアが現在7軒という限られた展開であることを考えると、今後、対象ホテルが増えていく可能性は十分にあるでしょう。特に、京都や奈良といった観光都市では、地域の文化を感じられる変なホテルプレミアのコンセプトが、国内外の旅行者に強く支持されるのではないかと予想されます。
私自身、トラベルライターとして数多くのホテルに宿泊してきましたが、ホテル選びにおいて最も大切なのは、「自分の旅のスタイルに合っているか」という点です。出張で効率的に仕事をこなしたいのか、記念日の旅行で特別な時間を過ごしたいのか、家族旅行で子どもを喜ばせたいのか。目的によって、求めるホテルの姿は大きく異なります。
変なホテルと変なホテルプレミアは、まさにそうした多様なニーズに応えるために生まれたブランドなのだと、私は理解しています。「変」という名前に込められた「変わり続ける」という約束は、単にロボット技術を導入するということだけではなく、時代とともに変化する旅行者のニーズに応え続けるという、より深い意味を持っているのではないでしょうか。
最後に、実際にどちらのホテルを選ぶかは、ご自身の予算と求める体験次第です。コスパを重視するなら通常の変なホテルを、上質な滞在体験を求めるなら変なホテルプレミアを選ぶとよいでしょう。いずれにしても、「変なホテル」というブランドが提供する、ロボットやテクノロジーとの出会い、そして快適な滞在は、きっとあなたの旅の思い出に残る体験となるはずです。
変なホテルと変なホテルプレミア、両方のブランドが今後どのように進化していくのか、トラベルライターとして大いに注目していきたいと思います。皆さんも、次回の旅行の際には、ぜひ「変なホテル」での滞在を検討してみてはいかがでしょうか変なホテル」での滞在を検討してみてはいかがでしょうか。きっと、新しい旅の楽しみ方が見つかるはずです。









