2026年4月1日にオープンするコンドミニアムホテル「リーガロイヤルリゾート沖縄 北谷」とは?メリットやデメリットなどHOTTELの記者がわかりやすく解説
旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。今回は、沖縄本島中部の人気観光地・北谷町に2026年4月1日にオープンする「リーガロイヤルリゾート沖縄 北谷」について、その全貌を徹底リサーチしました。アメリカンビレッジという賑やかなエリアに誕生するこのホテルは、果たしてどのような魅力を持っているのでしょうか。
結論:コンドミニアムタイプの新しいスタイルのリゾートホテル
結論から申し上げますと、このホテルはリーガロイヤルホテルグループ初のコンドミニアムタイプのホテルとして、従来のシティホテルとは一線を画す滞在型リゾートホテルとなるようです。全209室すべてが40平米以上という広々とした客室に、キッチン、洗濯機、バルコニーを完備し、中長期滞在にも対応できる設計となっています。最上階18階にはインフィニティプール、サウナ付きスパを設置し、眼下にアメリカンビレッジの街並みと東シナ海を望みながら、都会的なリゾート体験ができる施設のようです。
このホテルの最大の特徴は、「海と空と煌めきの沖縄アーバンリゾート」というコンセプトにあると言えるでしょう。北谷町という立地は、那覇空港から車で約35分という好アクセスでありながら、アメリカンビレッジという異国情緒あふれる観光エリアに隣接し、サンセットビーチまでは徒歩5分という絶好のロケーションとなっているようです。
ホテルが建つ場所の歴史的背景
このホテルが建設されているのは、実は観覧車を併設していた商業施設「カーニバルパーク・ミハマ」の跡地となっています。地上60メートルもある巨大な観覧車は、アメリカンビレッジのランドマークとして長年親しまれてきましたが、老朽化のため取り壊されたようです。その跡地に、新たなランドマークとして地上18階建てのホテルが誕生するというわけです。
北谷町美浜地区は、もともと米軍基地跡地を再開発したエリアで、1990年代から街づくりがスタートし、1998年に「アメリカンデポ」などがオープンして「美浜アメリカンビレッジ」の歴史が始まったと言われています。アメリカ西海岸をイメージしたカラフルな建物が立ち並び、ショッピングやグルメ、エンターテインメントが融合した複合型リゾートエリアとして、地元客、観光客を問わず賑わっているエリアのようです。
客室タイプと設備の詳細
客室は全16種類のバリエーションがあり、すべてコンドミニアムタイプとなっているようです。最も小さい客室でも42平米、最大では242平米のロイヤルスイートまで用意されており、幅広いニーズに対応できる構成となっています。
具体的な客室タイプとしては、デラックスツイン(42平米)が41室、デラックススイート(55平米)、ユニバーサルルーム(55平米)3室、コーナースイート(67平米)、グランドコーナースイート(84平米)などがあり、さらに100平米を超えるトパーズスイート(115平米)、サファイアスイート(117平米)、エメラルドスイート(128平米)、そして最上級のロイヤルスイート(242平米)まで、スイートルームが165室を占めるという贅沢な構成のようです。
全客室にIHコンロ、冷蔵庫、電子レンジ、コーヒーマシンを備えたキッチン、洗濯機、洗い場付きバスルーム、そしてバルコニーが完備されており、まるで自宅のようにくつろげる空間設計となっているようです。これは従来のホテルステイとは異なり、長期滞在や家族での滞在を想定した設備と言えるでしょう。
料金体系と予約方法
宿泊料金については、2025年10月1日から予約受付が開始されており、様々なオンライン予約サイトで確認できるようです。素泊まりプランでは1室2名利用で1泊約3万円台から、朝食付きプランでは約4万円台からとなっており、客室タイプや時期によって価格が変動するようです。
早期予約割引として、90日前、55日前、30日前の予約でそれぞれ割引が適用されるプランも用意されているようです。また、開業記念プランとして、リーガメンバーズ会員限定の特別プランが2026年4月1日から6月30日の宿泊期間で販売されているようです。
支払い方法については、クレジットカード(JCB、VISA)が利用可能で、一部のプランでは事前払いと現地払いが選択できるようです。チェックインは15時、チェックアウトは11時となっており、プレミアムフロアでは異なる場合があるようです。
予約はリーガメンバーズ会員がお得
開業記念プランを利用するには、リーガメンバーズへの入会が必須条件となっているようですが、この会員サービスは入会金・年会費ともに無料となっています。リーガメンバーズに登録すると、宿泊やレストラン利用でポイントが貯まり、還元率は1~4パーセント、公式アプリやサイトからの予約でさらにプラス2パーセントの還元があるようです。
会員ステージは1st、2nd、3rd、Premierの4段階に分かれており、直近12か月の累計獲得ポイント数によってステージが変動し、上位ステージになるほど特典が充実する仕組みとなっているようです。新規登録キャンペーンでは、今すぐ使えるポイント1000円分がプレゼントされることもあり、入会直後からメリットを実感できる仕組みが整っているようです。
館内施設とサービスの充実度
館内には1階にオールデイダイニングのレストランが1店舗、2階にフィットネスジム、そして18階最上階にインフィニティプール、サウナ付きスパ、プレミアムラウンジが配置されているようです。
レストランは座席数120席で、朝食には沖縄の食材を使った南国テイストを味わえるビュッフェ、ランチとディナーではアメリカンダイナーをイメージしたグリル料理などのアラカルトを提供する予定とのことです。大きなウインドウを通して街の賑わいとつながる開放的な空間設計となっているようです。
最上階のインフィニティプールは、営業期間が4月から10月、営業時間は9時から20時となっており、空と一体になったような感覚を味わいながら美しい夕日を眺めることができるようです。プールバーも併設されるようなので、優雅なリゾートタイムを過ごせそうです。
サウナ付きスパは営業時間が6時から10時、15時から24時となっており、朝風呂と夜の入浴の両方に対応しているようです。バルコニーから東シナ海の海岸線を望むことができ、地上の喧騒から解放される天空のリラクゼーションスペースとなっているようです。
プレミアムフロア(15~17階)宿泊者が利用できる最上階のロイヤルクラブラウンジでは、ネオン煌めく街並みを眺めながら、優雅で自由なナイトタイムを楽しめるようです。
アクセス方法と周辺環境
那覇空港からのアクセスは、車で約35分、一般道を利用する場合と、沖縄自動車道を利用して沖縄南ICまたは北中城ICから約15分というルートがあるようです。
公共交通機関を利用する場合は、リムジンバスで約65~70分という情報もあり、那覇空港から北谷エリアへは複数のバス路線が運行されているようです。沖縄バスの空港リムジンバス(Aエリア)、カリー観光の那覇空港・北谷路線、東京バスの北谷直行シャトルバスなどが利用でき、運賃は片道1000円程度となっているようです。
ホテル専用の駐車場は176台分用意されており、無料で利用できるようです。ただし、車体サイズに制限があり、到着順の案内となるため、満車の場合は周辺のコインパーキングを利用する必要があるようです。
周辺環境としては、アメリカンビレッジまで徒歩圏内、サンセットビーチまで徒歩5分(約350メートル)、北谷フィッシャリーナまで徒歩12分(約930メートル)という好立地となっています。国際通りまで車で約30分、首里城公園まで約35分、万座毛まで約45分、沖縄美ら海水族館まで約80分と、沖縄本島の主要観光スポットへのアクセスも良好なようです。
アメリカンビレッジの魅力
ホテルが隣接するアメリカンビレッジは、約200店舗が集まるショッピング、グルメ、エンターテインメントが楽しめるリゾートタウンとなっているようです。カラフルな色のビルが点在し、地元アメリカ人の姿も多く異国情緒あふれる雰囲気が特徴で、冬には街全体がイルミネーションで彩られロマンチックな雰囲気になるようです。
デポアイランドのボードウォーク、インスタ映えするアートやストリート、様々なストリートライブやイベントも開催されており、ぶらぶらと散策するだけでも楽しめるエリアとなっているようです。
サンセットビーチは県内でも屈指の夕陽スポットとして知られており、東シナ海に沈む夕日の美しさは感動的だと評判のようです。遊泳期間は2025年は4月11日から11月30日で、シャワー、ロッカー、バーベキュー施設も完備されており、海水浴はもちろん、夏期はビーチサイドでのバーベキューも人気で1000人規模の団体BBQも可能とのことです。
メリット:このホテルの良い点
メリットとして最も大きいのは、全室コンドミニアムタイプで広々とした客室にキッチンや洗濯機が完備されている点でしょう。これにより、家族連れや中長期滞在を希望する旅行者にとって、まるで暮らすように滞在できる環境が整っているようです。小さなお子様がいるファミリーでも、自分たちのペースで食事の準備ができ、洗濯もできるため、長期滞在でも快適に過ごせそうです。
また、最上階のインフィニティプールやサウナ付きスパなど、充実した館内施設も大きな利点と言えます。18階という高層階から東シナ海と街並みを眺めながらのプールやスパ体験は、他のホテルでは味わえない贅沢な時間となりそうです。
立地の良さも見逃せないおすすめポイントです。アメリカンビレッジという人気観光エリアに隣接し、サンセットビーチまで徒歩5分という環境は、観光とビーチレジャーを存分に楽しみたい方には理想的でしょう。那覇空港から車で35分というアクセスの良さも、到着日や最終日の移動負担を軽減してくれそうです。
リーガロイヤルホテルグループの上質なおもてなしとサービスも期待できる点と言われています。リーガロイヤルホテルグループは、フロント業務から食事サービスまで、細やかな気配りと「NOと言わない」おもてなしの姿勢が評価されており、新ホテルでもその伝統が受け継がれることが期待されているようです。
デメリット:気になる点と課題
一方でデメリットとして考えられるのは、まず料金面でしょう。1泊2名で3~4万円台からという価格設定は、沖縄のリゾートホテルとしては中~高価格帯に位置すると考えられます。ビジネスホテルのような低価格を求める方には向いていないかもしれません。
また、開業前のため実際の口コミや評判がまだ存在しないという点も欠点と言えます。他の旅行者の生の声や評価を参考にして予約したいという方にとっては、開業後しばらく様子を見る必要があるかもしれません。
アメリカンビレッジという賑やかなエリアに隣接しているため、静かな環境でのんびり過ごしたいという方には少し騒がしく感じられる可能性もあります。特に夜間のイルミネーションやイベントなどで、人の往来が多い時期は落ち着いた雰囲気を求める方には不向きかもしれません。
駐車場が176台分しかなく、先着順となっているため、繁忙期には満車になる可能性も考えられます。その場合は周辺のコインパーキングを利用することになり、追加の駐車料金が発生するおすすめしないポイントとなりそうです。
北谷町エリアは近年ホテルの建設ラッシュが続いており、競争が激化しているという情報もあります。これにより、将来的に宿泊料金の変動や稼働率の低下などが起こる可能性も否定できません。
おすすめしたい方
このホテルは特に、家族連れやグループ旅行、中長期滞在を希望する方におすすめと言えるでしょう。広い客室とキッチン、洗濯機の設備は、小さなお子様連れのファミリーや、ワーケーションで沖縄に滞在したいビジネスパーソンにとって理想的な環境となりそうです。
カップルや夫婦での記念日旅行にも向いていると思われます。100平米を超えるスイートルームや、最上階のプール、ラウンジでの優雅な時間は、特別な日の思い出作りにぴったりでしょう。
アメリカンビレッジでのショッピングやグルメ、サンセットビーチでの海遊びなど、アクティブに観光を楽しみたい方にも最適です。ホテルから徒歩圏内で様々なアクティビティが楽しめるため、レンタカーなしでも充実した滞在ができそうです。
リーガロイヤルホテルブランドのサービスを体験したい方、上質なおもてなしを求める方にも向いているでしょう。リーガメンバーズ会員になれば、開業記念プランでお得に宿泊できるだけでなく、今後のリーガロイヤルホテルグループ全体での利用でもメリットを享受できるようです。
おすすめできない方
逆に、このホテルをおすすめできないのは、予算を抑えたい方、リーズナブルな宿泊先を探している方でしょう。料金設定が中~高価格帯のため、バックパッカーや学生旅行、とにかく安く泊まりたいという方には向いていないかもしれません。
また、静かで落ち着いた環境を求める方、自然の中でのんびり過ごしたいという方にも不向きかもしれません。アメリカンビレッジという賑やかな観光エリアに隣接しているため、リゾート地特有の静寂さを求める方は、本島北部の恩納村や本部町のリゾートホテルの方が適している可能性があります。
伝統的な沖縄文化や琉球の雰囲気を重視する方にも、アメリカンテイストの強いこの立地は物足りなく感じられるかもしれません。首里城や琉球村など、沖縄らしい文化体験を中心に楽しみたい方は、那覇市内や中城エリアのホテルを検討した方が良いでしょう。
Q&A:よくある疑問にお答えします
Q1:リーガロイヤルリゾート沖縄 北谷とリーガロイヤルグラン沖縄の違いは何ですか?
A1:リーガロイヤルグラン沖縄は那覇市旭町にあるシティホテルで、2012年6月にオープンしました。ゆいレール旭橋駅直結で、ビジネスや那覇観光の拠点として便利な立地です。一方、リーガロイヤルリゾート沖縄 北谷は2026年4月にオープン予定のリゾートホテルで、北谷町のアメリカンビレッジに隣接しています。最大の違いは、北谷がリーガロイヤルホテルグループ初のコンドミニアムタイプで、全室にキッチンや洗濯機が完備されている点です。
Q2:素泊まりと朝食付き、どちらがおすすめですか?
A2:これはお客様の旅行スタイルによると思います。全室にキッチンが完備されているため、近隣のスーパーで食材を購入して自炊することも可能です。アメリカンビレッジには多数の飲食店があるため、素泊まりでも食事には困らないでしょう。ただし、リーガロイヤルグラン沖縄の朝食は楽天トラベル朝ごはんフェスティバル2019で沖縄県第1位を獲得しており、同グループのノウハウを活かした朝食が提供されると予想されますので、初回の宿泊では朝食付きプランで体験してみるのも良いかもしれません。
Q3:小さな子供連れでも安心して泊まれますか?
A3:はい、むしろファミリー層がメインターゲットの一つとなっているようです。全室40平米以上の広さがあり、キッチンや洗濯機が完備されているため、お子様連れでも快適に過ごせる環境が整っていると言われています。ユニバーサルルームも3室用意されているようです。また、アメリカンビレッジやサンセットビーチも徒歩圏内にあるため、家族で楽しめるアクティビティが豊富です。
Q4:レンタカーなしでも楽しめますか?
A4:十分楽しめると思います。那覇空港からはリムジンバスや路線バスが運行されており、アクセスは公共交通機関でも可能です。ホテル周辺にはアメリカンビレッジという商業エリアがあり、徒歩圏内でショッピング、グルメ、ビーチが楽しめます。ただし、沖縄本島を広く観光したい場合は、レンタカーがあった方が便利でしょう。
Q5:駐車場は予約が必要ですか?
A5:駐車場の予約は受け付けておらず、到着順の案内となるようです。176台分の無料駐車場が用意されていますが、満車の場合は周辺のコインパーキングを利用することになります。繁忙期やイベント開催時は混雑が予想されるため、早めのチェックインをお勧めします。
Q6:チェックイン前やチェックアウト後に荷物を預けられますか?
A6:リーガロイヤルグラン沖縄では荷物預かりサービスが提供されており、同グループの新ホテルでも同様のサービスが期待できると思われます。ただし、開業前のため詳細は公式サイトや問い合わせで確認することをお勧めします。
Q7:周辺に観光スポットはありますか?
A7:北谷町周辺には多数の観光スポットがあります。サンセットビーチ(徒歩5分)、アメリカンビレッジ(徒歩圏内)、北谷フィッシャリーナ(徒歩12分)などが近く、車で移動すれば国際通り(約30分)、首里城公園(約35分)、万座毛(約45分)、沖縄美ら海水族館(約80分)などにもアクセス可能です。
トラベルライター”TAKA”の独自考察
ここからは、私トラベルライター”TAKA”の独自の視点で、このホテルの将来性や注目すべきポイントについて考察していきたいと思います。
まず、リーガロイヤルホテルグループがなぜ今、コンドミニアムタイプのホテルに初挑戦するのかという点に注目したいと思います。これは単なる新業態への進出ではなく、コロナ禍を経て変化した旅行者のニーズを的確に捉えた戦略的な判断だと考えられます。
近年、旅行のスタイルが大きく変化しています。従来の「数日間の短期滞在で観光地を巡る」というスタイルから、「一つの場所に長く滞在しながら現地の生活を体験する」というスタイルへのシフトが進んでいるのです。ワーケーションという働き方の普及、デジタルノマドの増加、そして何よりもコロナ禍で密を避けながら旅行を楽しみたいというニーズの高まりが、このようなコンドミニアムタイプのホテルの需要を押し上げていると言えるでしょう。
リーガロイヤルリゾート沖縄 北谷は、まさにこうした新しい旅行スタイルに対応した施設設計となっています。全室40平米以上という広さ、キッチンや洗濯機の完備、最大6名まで宿泊可能なスイートルームの充実など、長期滞在や家族での滞在を前提とした設備が整っているのです。これは従来のホテルが「寝る場所」を提供するのに対し、このホテルは「暮らす場所」を提供しようとしていると言えます。
次に注目したいのが、立地の選択です。那覇市内ではなく、あえて北谷町という中部エリアを選んだ点に、運営側の深い戦略が見て取れます。北谷町は那覇空港から車で35分という好アクセスを保ちながら、リゾート感と都市的な便利さを両立できる希少なエリアなのです。
那覇市内のホテルは確かに空港や国際通りへのアクセスは良いですが、ビーチまでの距離があり、リゾート感は薄れます。一方、恩納村や本部町のリゾートホテルは海と自然に恵まれていますが、空港から遠く、買い物や食事の選択肢が限られています。北谷町はこの両者の「いいとこ取り」ができる立地なのです。サンセットビーチまで徒歩5分という海へのアクセスと、アメリカンビレッジという約200店舗が集まる商業エリアが隣接しているという都市的便利さを兼ね備えているのです。
また、アメリカンビレッジという独特の雰囲気を持つエリアとの相乗効果も見逃せません。アメリカ西海岸をイメージしたカラフルな街並み、異国情緒あふれる雰囲気は、沖縄でありながら沖縄らしくない、という独自の魅力を持っています。これは特に若い世代や外国人観光客にとって非常に魅力的で、InstagramなどSNSでの拡散効果も期待できます。ホテル側がターゲットとしている国内客7割、海外客3割という客層構成も、この立地特性を活かした設定と言えるでしょう。
さらに興味深いのが、このホテルが観覧車跡地に建設されるという点です。カーニバルパーク・ミハマの観覧車は、高さ60メートルもありアメリカンビレッジのシンボルとして長年親しまれてきました。その跡地に18階建てのホテルが建つということは、新たなランドマークとして、地域のシンボルを引き継ぐ役割も期待されているのではないでしょうか。特に最上階のインフィニティプールは、かつての観覧車のように北谷の街を見下ろす新しい絶景スポットとなる可能性があります。
リーガロイヤルホテルグループのブランド力とおもてなしの質も、このホテルの大きな強みとなるでしょう。リーガロイヤルホテルは、「NOと言わない」おもてなしの姿勢、細やかな気配り、そして伝統的で美しいホスピタリティで知られています。口コミを見ても、「スタッフの対応が丁寧」「接客サービスが最高」といった評価が多く、サービス品質の高さが伺えます。
特に注目すべきは、リーガロイヤルグラン沖縄の朝食が楽天トラベル朝ごはんフェスティバル2019で沖縄県第1位を獲得している点です。同じグループのノウハウを活かした朝食が北谷のホテルでも提供されるとすれば、これは大きな魅力となるでしょう。沖縄の新鮮な食材を活かした南国テイストのビュッフェという構想も発表されており、期待が高まります。
一方で、課題も見えてきます。北谷町エリアは近年ホテルの建設ラッシュが続いており、競争が激化しているという報道もあります。ヒルトン沖縄北谷リゾート、ダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾート、ラ・ジェント・ホテル沖縄北谷、レクー沖縄北谷スパ&リゾートなど、既に多数のホテルが営業しており、リムジンバスの停車地にもなっています。
このような競争環境の中で、リーガロイヤルリゾート沖縄 北谷がどのように差別化を図っていくのかが、成功の鍵となるでしょう。私が考える差別化のポイントは三つあります。
第一に、コンドミニアムタイプという独自性です。他のホテルが従来型の客室を提供する中、全室にキッチンと洗濯機を完備したコンドミニアムスタイルは明確な差別化要素となります。特に中長期滞在やワーケーション需要を取り込めるかどうかが重要でしょう。
第二に、リーガロイヤルブランドの信頼性とサービス品質です。価格帯が中~高めに設定されている分、サービスの質で他のホテルを上回る必要があります。リーガロイヤルグループが培ってきた伝統的なおもてなしの心を、リゾートホテルという新しい業態でどう表現するかが問われます。
第三に、最上階の施設の魅力です。18階という高層階からの眺望、インフィニティプール、サウナ付きスパ、プレミアムラウンジという施設構成は、他のホテルにはない独自の強みとなります。特にインフィニティプールからの夕日鑑賞は、SNS映えする体験として大きな集客力を持つ可能性があります。
また、リーガメンバーズという会員制度を活用したリピーター戦略も注目に値します。入会金・年会費無料という入りやすさを保ちながら、会員という枠組みを設けることで、リーガロイヤルホテルグループ全体の顧客基盤を拡大し、長期的な顧客ロイヤリティを構築しようという意図が見て取れます。開業記念プランを会員限定とすることで、新規会員獲得のインセンティブとし、同時に開業直後からある程度の顧客基盤を確保しようという戦略は、非常に合理的だと感じます。
将来的には、このホテルが沖縄におけるコンドミニアムホテルのモデルケースとなる可能性もあります。本部町でも2028年春に「クゥイルリゾート沖縄コンドミニアムホテル」という230室規模のコンドミニアム型ホテルの開業が予定されており、この業態への関心の高さが伺えます。リーガロイヤルリゾート沖縄 北谷がこの分野で成功すれば、沖縄のホテル業界全体に大きな影響を与えることになるでしょう。
最後に、持続可能な観光という視点からも考えてみたいと思います。北谷町は観光を基幹産業とし、世界に通用するウォーターフロント観光リゾート地の形成に取り組んできました。一方で、観光客の増加による環境負荷、宿泊施設の需給バランス、過当競争といった課題も指摘されています。
コンドミニアムタイプのホテルは、長期滞在を促進することで、短期間に多くの場所を移動する従来型の観光よりも環境負荷が低いという利点があります。また、キッチンが完備されていることで、地元のスーパーや市場で食材を購入するという行動が促され、地域経済への貢献度が高まる可能性もあります。このようなサステナブルツーリズムの視点からも、このホテルの試みは評価できるのではないでしょうか。
総合的に見て、リーガロイヤルリゾート沖縄 北谷は、変化する旅行者のニーズを的確に捉え、独自のポジショニングを確立しようとする意欲的なプロジェクトだと言えます。コンドミニアムタイプという新しい業態、アメリカンビレッジという独特の立地、リーガロイヤルブランドの信頼性、最上階の魅力的な施設という要素が組み合わさることで、沖縄のホテル市場に新しい選択肢を提供することになるでしょう。
開業後の実際の評判や口コミ、サービスの質、そしてコンドミニアムというコンセプトが沖縄の旅行者に受け入れられるかどうかが、このホテルの成功を左右することになります。2026年4月1日の開業が今から楽しみです。旅行を計画されている皆さんも、新しいスタイルのリゾート体験を求めて、このホテルを検討してみてはいかがでしょうか。
私トラベルライター”TAKA”としては、開業後にぜひ実際に宿泊して、コンドミニアムタイプのホテルが沖縄の旅行体験をどのように変えるのか、リーガロイヤルブランドのおもてなしがリゾートホテルでどう表現されるのか、そして最上階のインフィニティプールからの眺望がどれほど素晴らしいのか、自分の目で確かめてみたいと思っています。








