高級ホテルで流行ってる「ヌン活」とは? メリットやデメリットなどHOTTELの記者がわかりやすく解説

旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。

今回取り上げるのは、近年SNSを中心に大きな話題となっている「ヌン活」です。2022年に「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされてから2年以上が経過した今もなお、そのブームは衰えるどころか、むしろ進化を続けているようです。高級ホテルのラウンジやおしゃれなカフェで、優雅なティータイムを楽しむ女性たちの姿がInstagramやTikTokで日々投稿され、「いつかは私も」と憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。この記事では、ヌン活の基本から歴史的背景、メリット・デメリット、そして実際に体験した方々の口コミまで、徹底的にリサーチした情報をお届けします。

この記事の内容を60秒で読める要約

トラベルライターTAKAが、この記事のポイントを簡潔にまとめます。

「ヌン活」とは「アフタヌーンティー活動」の略称で、主に高級ホテルのラウンジやカフェで紅茶とスイーツ、軽食を優雅に楽しむ活動を指します。19世紀イギリス貴族の間で始まったアフタヌーンティー文化が、現代日本ではSNS映えするフォトジェニックな体験として20代〜30代女性を中心に大人気となっています。

価格帯は3,000円台のカジュアルなものから10,000円を超える高級ホテルのプランまで幅広く存在し、相場は5,000円〜8,000円程度と言われています。メリットとしては、非日常感を味わえること、SNS映えする華やかさ、季節限定メニューの楽しさ、紅茶飲み放題でゆったり過ごせることなどが挙げられます。一方、デメリットとしては、価格が高めであること、量が多くて食べきれないことがある点、予約が取りにくい人気店が多い点などがあります。

結論として、ヌン活は「自分へのご褒美」や「特別な日のお祝い」にぴったりの体験であり、初心者でも気軽に楽しめるカジュアルなプランも増えているため、ぜひ一度チャレンジしてみてほしい素敵なアクティビティです。

◆ 結論:ヌン活は「心を満たす非日常体験」として強くおすすめ

最初に結論をお伝えします。私TAKAの見解として、ヌン活は多くの方に強くおすすめできる体験です。

なぜなら、ヌン活の本質は単なる「お茶を飲むこと」ではなく、普段の生活では味わえない非日常的な空間で心を満たすことにあるからです。高級ホテルの洗練されたラウンジで、美しいティースタンドに盛り付けられたスイーツや軽食を前にすると、日常の忙しさやストレスを忘れ、まるで貴族になったかのような優雅な気持ちになれると言われています。

特に以下のような方には、ヌン活を強くおすすめします。

  • 自分へのご褒美を探している方
  • 誕生日や記念日などの特別な日を過ごしたい方
  • 友人や大切な人とゆっくり語り合いたい方
  • SNS映えする体験を楽しみたい方
  • 紅茶やスイーツが好きな方
  • 非日常的な空間でリフレッシュしたい方

市場規模で見ても、アフタヌーンティー利用(ホテル以外含む)の市場規模は全国で約2,652億円と推計されており、この数字からもヌン活が多くの人々に支持されていることがうかがえます。

◆ ヌン活とは何か?その意味と定義

アフタヌーンティー活動の略称「ヌン活」

「ヌン活」とは、「アフタヌーンティー活動」の略称です。アフタヌーンの「ヌーン」と活動の「活」を組み合わせた造語で、ホテルのラウンジやカフェ、レストランなどで提供されるアフタヌーンティーを楽しむ活動全般を指します。

「就活」「婚活」「朝活」など、「○○活」という表現が日本では定着していますが、ヌン活もその流れを汲んだ言葉として2020年頃からSNS上で使われ始め、2022年には「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補に選ばれるほどの認知度を獲得しました。

別名として「ヌン茶」という呼び方もあり、こちらは「アフタヌーンティー」の「ティー(茶)」を取り入れた表現です。いずれも同じ意味で使われており、SNS上では「#ヌン活」「#ヌン茶」のハッシュタグが多数投稿されています。

アフタヌーンティーの本来の意味

アフタヌーンティーは、もともとイギリスで生まれた喫茶の習慣です。紅茶を中心に、サンドイッチやスコーン、ケーキなどの軽食やスイーツを楽しむティータイムのことを指し、正式には「ローティー(Low Tea)」とも呼ばれます。

これは、アフタヌーンティーがダイニングテーブルではなく、暖炉の前の椅子やソファに座りながら低いローテーブルで楽しまれていたことに由来します。そのため、限られたスペースを有効活用するために、あの象徴的な3段のティースタンドが生まれたと言われています。

ちなみに「ハイティー(High Tea)」という言葉もありますが、これはアフタヌーンティーとは異なり、19世紀イギリスの労働者階級が夕食を兼ねて高いダイニングテーブルで食事をとった習慣を指します。肉料理などボリュームのある食事が中心で、いわば「夕食」に近いものでした。

◆ アフタヌーンティーの歴史:貴族の習慣から大衆文化へ

19世紀イギリスで生まれた優雅な習慣

アフタヌーンティーの起源は、1840年頃のイギリスにさかのぼります。7代目ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリア・ラッセルが始めたというのが定説となっています。

当時のイギリス貴族の食生活は、午前中の朝食と夜8時頃のディナーの1日2食が基本でした。特にコルセットで身体を締め上げなければならなかった女性にとって、長い空腹時間は耐え難いものであり、失神してしまう人もいたと言われています。

そこでアンナ夫人は、午後の時間に寝室で紅茶とクランペット(イギリスの伝統的なパンケーキのようなもの)を密かに楽しむようになりました。やがて親しい友人を秘密のお茶会に招くようになり、それが評判を呼んで社交界の女性たちの間で広まっていったのです。

日本におけるヌン活ブームの到来

日本でアフタヌーンティーが一般的に楽しまれるようになったのは比較的最近のことです。以前から高級ホテルでは提供されていましたが、大きな転機となったのは2020年頃からのコロナ禍でした。

コロナ禍で海外旅行が制限される中、「身近でリッチな体験」を求める人が増加しました。アフタヌーンティーは「映える」「アルコールなし」「昼に楽しめる」という3拍子が揃っており、当時の生活様式にマッチしていたのです。

また、Instagramの普及により「映えスポット」「インスタ映え」を求める若い世代にとって、豪華なティースタンドは格好の写真素材となりました。こうした背景から「ヌン活」という言葉が誕生し、SNSでは「#ヌン活」の投稿が急増していったようです。

◆ ヌン活の良い点・メリットを徹底解説

メリット1:非日常感を味わえる

ヌン活最大の魅力は、普段の生活では味わえない非日常的な雰囲気を楽しめることです。高級ホテルのラウンジという洗練された空間で、ワンランク上のサービスを受けながら優雅なティータイムを過ごす体験は、日常の忙しさやストレスを忘れさせてくれると言われています。

宿泊やディナーと比べて価格も手頃なため、「ちょっとした贅沢」「自分へのご褒美」として気軽に楽しめるのも大きなおすすめポイントです。

メリット2:SNS映えする華やかさ

美しい3段のティースタンドに盛り付けられたカラフルなスイーツやセイボリー(軽食)は、どこを切り取ってもフォトジェニックです。季節ごとにテーマが変わるアフタヌーンティーでは、春には桜、夏にはトロピカルフルーツ、秋には栗やぶどう、冬にはクリスマスモチーフなど、視覚的にも楽しめる工夫が凝らされています。

「インスタ映え」「TikTok映え」を求める方にとって、ヌン活は最高のコンテンツ素材となるでしょう。

メリット3:紅茶やドリンクが飲み放題

多くのホテルやカフェでは、アフタヌーンティーのプランに紅茶の飲み放題(カフェフリー)が含まれています。紅茶の種類も豊富で、ダージリンやアールグレイなどの定番から、季節限定のフレーバーティーまで、様々な味わいを楽しめるようです。

2〜3時間という滞在時間の中で、好きなだけ紅茶をおかわりしながらゆったりとした時間を過ごせるのは、ヌン活ならではの利点と言えるでしょう。

メリット4:季節限定メニューで何度でも楽しめる

アフタヌーンティーは季節ごとにメニューが変わるため、同じお店でも訪れるたびに新しい体験ができます。春にはいちごや桜、夏にはマンゴーやメロン、秋には栗やさつまいも、冬にはチョコレートやクリスマス限定など、旬の食材を使った彩り豊かなスイーツが提供されています。

この「限定感」が、ヌン活ファンのリピーター心をくすぐり、何度も足を運びたくなる理由になっているようです。

メリット5:いろいろな種類を少しずつ楽しめる

アフタヌーンティーの魅力の一つは、一口サイズのスイーツや軽食を少しずつ楽しめることです。通常のケーキやスイーツを一人で食べるとなると1〜2種類が限界ですが、アフタヌーンティーなら10種類以上のアイテムを味わうことができます。

「あれもこれも食べてみたい」という欲張りな気持ちを満たしてくれるのは、ヌン活ならではの醍醐味と言えるでしょう。

メリット6:記念日や特別な日にぴったり

誕生日や結婚記念日、友人の合格祝いなど、特別な日のお祝いにアフタヌーンティーはぴったりです。多くのホテルやカフェでは、バースデープレート付きのプランや記念日向けの特典を用意しており、大切な人との思い出作りに最適な空間を提供してくれます。

華やかなティースタンドと優雅な空間が、お祝いの席をより特別なものにしてくれるでしょう。

◆ ヌン活の悪い点・デメリットを正直に解説

一方で、ヌン活にはいくつかのデメリットも存在します。おすすめできない側面についても正直にお伝えしましょう。

デメリット1:価格が高め

ヌン活の最大の欠点は、価格が比較的高いことです。高級ホテルのアフタヌーンティーは6,000円〜10,000円以上することも珍しくなく、気軽に毎週楽しめる金額ではないかもしれません。

ただし、近年は2,000円〜3,000円台で楽しめるカジュアルなアフタヌーンティーも増えており、ファミリーレストランやカフェチェーンでも提供されるようになっています。予算に応じてお店を選べば、この欠点はある程度カバーできるでしょう。

デメリット2:量が多くて食べきれないことがある

アフタヌーンティーは意外とボリュームがあり、食べきれないという声もよく聞かれます。甘いものばかりで途中で飽きてしまったり、お腹がいっぱいになって最後まで楽しめなかったりすることもあるようです。

ただし、食べきれなかった場合でもマナー違反にはならないと言われています。無理して全部食べる必要はなく、自分のペースで楽しむことが大切です。

デメリット3:人気店は予約が取りにくい

特に土日や季節限定の人気プランは、予約が取りにくいことがあります。人気の高いホテルでは予約開始と同時に埋まってしまうこともあり、計画的に予約を入れる必要があります。

「日本一予約が取れない」と言われるような人気店も存在し、何度もチャレンジしてようやく予約が取れたという体験談もあるようです。

デメリット4:一人では行きにくい雰囲気

アフタヌーンティーは2名以上での利用が前提のお店が多く、おひとりさまでは入りにくいと感じる方もいるようです。カップルや友人同士で賑やかに過ごしている中、一人で静かに楽しむのは少し寂しいと感じるかもしれません。

ただし、最近はおひとりさま歓迎のプランを用意しているお店も増えており、一人でも気兼ねなく楽しめる環境が整ってきているようです。

デメリット5:ドレスコードに気を遣う必要がある

高級ホテルによってはドレスコードが設けられている場合があり、服装に気を遣う必要があります。カジュアルすぎる服装やスニーカー、サンダルなどは避けた方が良いとされています。

とはいえ、多くのホテルでは「スマートカジュアル」程度で問題なく、過度にフォーマルである必要はないようです。事前にお店のドレスコードを確認しておけば安心です。

◆ ヌン活をおすすめしたい方・おすすめできない方

おすすめしたい方

  • 非日常体験を求めている方:日常から離れて優雅な時間を過ごしたい方には最適です
  • SNS映えを楽しみたい方:フォトジェニックな写真を撮りたい方にぴったり
  • スイーツ好きの方:一度に様々な種類のスイーツを楽しめます
  • 紅茶が好きな方:豊富な種類の紅茶を飲み比べできます
  • 特別な日をお祝いしたい方:誕生日や記念日にぴったりの空間です
  • 友人や恋人とゆっくり過ごしたい方:2〜3時間の滞在で会話も弾みます

おすすめできない方

  • 甘いものが苦手な方:スイーツ中心のメニューが多いため
  • 短時間で済ませたい方:2時間程度の滞在が基本となります
  • 予算を抑えたい方:他の外食と比べると割高感があります
  • 静かに一人で過ごしたい方:賑やかな雰囲気のお店が多い
  • 量を食べたい方:一口サイズの軽食中心で、ガッツリ食べたい方には物足りないかもしれません

◆ ヌン活の基本マナーと楽しみ方

ティースタンドの食べ方:下段から上へ

3段のティースタンドには、伝統的に下段にセイボリー(サンドイッチやキッシュなど)、中段にスコーン、上段にスイーツが盛り付けられています。食べる順番としては、下段から上へ、つまりセイボリー→スコーン→スイーツの順が一般的とされています。

ただし、これは絶対的なルールではなく、好きな順番で食べても問題ありません。温かい状態で提供されるスコーンやキッシュは先にいただくと、より美味しく楽しめるでしょう。

スコーンの正しい食べ方

アフタヌーンティーの主役ともいえるスコーンは、正しい食べ方を知っておくとより楽しめます。

  1. スコーンを手で横半分に割る(ナイフは使わない)
  2. クロテッドクリームをたっぷりのせる
  3. ジャムをのせる
  4. かぶりつく
  5. すぐに紅茶を口に含む

スコーンと紅茶を同時に口に含むことで、口の中でハーモニーが生まれ、最高の味わいを楽しめると言われています。「スコーンはパサパサして苦手」という方は、紅茶と一緒に食べることで印象が変わるかもしれません。

ちなみに、クロテッドクリームとジャムをのせる順番については、イギリス国内でも「デヴォン・スタイル(クリーム→ジャム)」と「コーンウォール・スタイル(ジャム→クリーム)」の2つの流派があり、どちらが正しいかは永遠の議論とされています。

紅茶の飲み方マナー

ティーカップの持ち方にもマナーがあります。基本的には持ち手に指を通さず、つまむように持つのがエレガントな飲み方とされています。親指と人差し指で持ち手をはさみ、中指を添えてホールドします。

また、ローテーブルの場合はソーサーごと持ち上げて紅茶をいただくのがマナーです。普通の高さのテーブルではカップだけを持ち上げても大丈夫とのことです。

写真撮影のマナー

ヌン活では写真撮影を楽しむ方が多いですが、いくつかの配慮が必要です。

  • フラッシュの使用は控える:周囲のお客様の迷惑になります
  • 他のお客様が写り込まないよう注意:プライバシーへの配慮が大切
  • 撮影に時間をかけすぎない:料理が冷めてしまいます
  • 立ち歩いて撮影しない:自分の席で撮影しましょう

SNS映えを意識しつつも、周囲への配慮を忘れずに楽しむことが大切です。

◆ ヌン活の価格帯とコスパの良いプランの選び方

価格帯の目安

アフタヌーンティーの価格帯は非常に幅広いです。

  • カジュアル(2,000円〜3,000円台):カフェやファミリーレストラン系
  • スタンダード(4,000円〜6,000円台):シティホテルやおしゃれなカフェ
  • プレミアム(7,000円〜10,000円以上):ラグジュアリーホテル

初めてのヌン活なら、まずは4,000円〜5,000円程度のプランから始めてみるのがおすすめです。

お得に予約するコツ

アフタヌーンティーをお得に予約するには、予約サイトの活用がおすすめです。代表的な予約サイトとしては以下があります。

  • OZmall(オズモール):女性向けの情報が充実、割引プランも多数
  • 一休.com レストラン:高級ホテルの情報が豊富

同じアフタヌーンティーでも、ホテル公式サイトより予約サイト経由の方が安い場合があるため、比較検討することをおすすめします。

◆ Q&A:ヌン活に関するよくある質問

Q1:ヌン活は男性でも楽しめますか?

A:もちろん楽しめます。近年は男性客も増加傾向にあるようで、カップルでのデート利用や、男性同士でのヌン活も珍しくないようです。甘いものが好きな男性にとって、アフタヌーンティーは新しい楽しみ方になりえます。

Q2:一人でも行けますか?

A:一人でも楽しめるお店は増えています。予約時に「おひとりさまOK」のプランを選べば問題ありません。一人だからこそ自分のペースでゆっくり楽しめるという利点もあるようです。

Q3:子供連れでも大丈夫ですか?

A:お店によります。高級ホテルでは年齢制限がある場合もありますが、カジュアルなカフェやファミリー向けのレストランでは子供連れOKのところも多いです。事前に確認することをおすすめします。

Q4:食べきれなかったら残しても大丈夫ですか?

A:マナー違反にはなりません。量が多くて食べきれない場合は、無理せず残しても大丈夫です。お店によっては持ち帰り用の箱を用意してくれることもあるようです。

Q5:予約は必要ですか?

A:人気店は予約必須です。特に土日や季節限定プランは早めの予約をおすすめします。予約なしで入れるカジュアルなお店もありますが、事前に確認した方が安心です。

Q6:どんな服装で行けばいいですか?

A:お店のドレスコードによりますが、スマートカジュアルが基本です。ワンピースやブラウス、きれいめのパンツスタイルなど、少しおしゃれな服装を心がけましょう。Tシャツにジーンズ、サンダルなどカジュアルすぎる服装は避けた方が無難です。

Q7:何時間くらい滞在できますか?

A:一般的に2時間制のお店が多いです。中には時間無制限のプランを用意しているところもあります。ゆっくり楽しみたい方は、滞在時間を確認してからプランを選びましょう。

◆ コラム:ヌン活に関連する隠語・スラング解説

トラベルライターTAKAとして、ヌン活に関連する用語やスラングを解説します。

ヌン茶(ぬんちゃ)

「アフタヌーンティー」の「ティー(茶)」を取り入れた呼び方。ヌン活と同じ意味で使われます。

ティースタンド

アフタヌーンティーで使われる3段のお皿が重なった台のこと。上段・中段・下段でスイーツ、スコーン、セイボリーが盛り付けられます。「アフタヌーンティースタンド」「ケーキスタンド」とも呼ばれます。

セイボリー(Savory)

塩味の効いた軽食のこと。サンドイッチ、キッシュ、タルティーヌなどが該当します。甘いスイーツに対して「塩気のあるもの」という意味です。

クロテッドクリーム

イギリス発祥の濃厚なクリーム。バターと生クリームの中間のような濃厚さが特徴で、スコーンには欠かせない存在です。

ティーフリー/カフェフリー

紅茶やコーヒーが飲み放題になるサービスのこと。多くのアフタヌーンティープランに含まれています。

推し活アフタヌーンティー

推しのカラーやイメージに合わせたアフタヌーンティーを楽しむこと。推しの色でスイーツを統一してもらえるプランや、アクスタ(アクリルスタンド)と一緒に写真を撮るスタイルが人気です。

コラボアフタヌーンティー

人気キャラクターやブランドとコラボした期間限定のアフタヌーンティー。ハローキティ、スヌーピー、ディズニーなど様々なコラボが展開されており、ファンにとっては特別な体験となります。

ローティー/ハイティー

アフタヌーンティーの別名として「ローティー(Low Tea)」があります。ローテーブルで楽しむことに由来。一方「ハイティー(High Tea)」は夕食を兼ねた食事スタイルで、アフタヌーンティーとは異なる概念です。

◆ TAKAの独自考察:ヌン活ブームの本質と今後の展望

ここからは、トラベルライターTAKAとしての独自の見解をお伝えします。

ヌン活が「ダサい」「気持ち悪い」と言われる理由

ネット上では「ヌン活」という言葉に対して「ダサい」「気持ち悪い」といった批判的な意見も散見されます。その理由を分析すると、主に以下の点が挙げられるようです。

1. 「ヌン」という響きへの違和感 「アフタヌーン」を「ヌン」と略すことに対して、語感が良くない、上品なアフタヌーンティーのイメージと合わないという声があります。

2. SNS映え優先への反発 「本当に楽しんでいるのか」「写真を撮るためだけに行っているのでは」という見方があり、見栄や映えを優先しているように見えることへの反発があるようです。

3. 「○○活」という表現への疲れ 就活、婚活、朝活、推し活…と何でも「活」をつける風潮に対する疲労感を感じる人もいるようです。

しかし、私TAKAの見解としては、こうした批判は的外れだと考えます。

確かに「ヌン」という略し方は少し間が抜けて聞こえるかもしれませんが、言葉の響きよりも体験そのものの価値に目を向けるべきです。美味しいスイーツと紅茶、優雅な空間、大切な人との会話——これらを楽しむことの何が悪いのでしょうか。

SNS映えを意識することも、思い出を形に残すという意味で立派な楽しみ方です。人それぞれの楽しみ方があって良いと思います。

ヌン活ブームが続く真の理由

2022年に流行語大賞にノミネートされてから2年以上が経過した今も、ヌン活ブームが衰えない理由について考察します。

1. 「体験消費」へのシフト モノを買うより「体験」にお金を使いたいという消費者意識の変化が背景にあります。アフタヌーンティーは「非日常体験」を手軽に得られる手段として支持されています。

2. 「自分へのご褒美」文化の定着 頑張った自分へのご褒美として、ちょっとした贅沢を楽しむことが当たり前になりました。高級ホテルのアフタヌーンティーは、宿泊やディナーほど高額ではなく、「プチ贅沢」として手が届きやすい選択肢です。

3. ホテル・カフェ側の積極的な取り組み 各ホテルが競うように趣向を凝らしたプランを打ち出し、季節限定メニューやコラボ企画など、常に新しい体験を提供し続けていることがブーム継続の大きな要因です。

4. 価格帯の多様化 以前は高級ホテル中心でしたが、今は2,000円台から楽しめるカジュアルなプランも増え、裾野が広がっています。これにより、若い世代や「ちょっと試してみたい」層も取り込めるようになりました。

ヌン活の今後:さらなる進化の予感

私TAKAは、ヌン活は今後もさらに進化していくと予想しています。

1. 「ハイティー」や「イブニングティー」の台頭 夕方から夜にかけて楽しむ「ハイティー」スタイルが日本でも広がる可能性があります。アルコールと組み合わせた大人のティータイムという新しい市場が生まれるかもしれません。

2. 男性客の増加 これまで女性中心だったヌン活ですが、スイーツ好きの男性やデート利用が増えることで、より幅広い層に浸透していくでしょう。

3. 地方への展開 東京・大阪など都市部が中心ですが、地方のホテルやカフェでも本格的なアフタヌーンティーを提供するところが増えると予想されます。

4. テクノロジーとの融合 AR(拡張現実)を使った演出や、予約システムのさらなる進化など、テクノロジーを活用した新しい体験が生まれる可能性もあります。

最後にTAKAから読者へのメッセージ

ヌン活は、単なる「お茶を飲む」行為ではありません。それは心を満たし、日常を豊かにする体験です。

高級ホテルの洗練された空間で、美しいティースタンドを前に、大切な人とゆっくり語り合う時間。あるいは、自分だけのご褒美として、一人で優雅なひとときを過ごす贅沢。どちらも、忙しい現代社会を生きる私たちにとって、かけがえのない癒しになります。

「高そう」「敷居が高そう」と躊躇している方も、まずは気軽なカフェのアフタヌーンティーから始めてみてはいかがでしょうか。きっと、新しい世界が開けるはずです。

旅行は、遠くへ行くことだけが全てではありません。いつもの街の高級ホテルで過ごす2時間の非日常も、立派な「旅」なのです。

皆さんのヌン活が、素敵な体験になりますように。トラベルライターTAKAでした。